徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(110)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

りん(斉藤由貴)は、源造(渡辺謙)の西洋瓦の仕事を手伝おうと、資料の英文の翻訳に取り組んでいた。しかし熱中しすぎて、母・やえ(樹木希林)に頼まれた夕食の準備を忘れてしまう。父・弘次郎(小林稔侍)や祖父・徳右衛門(山内明)、下宿人の花田(光石研)、後藤(斉藤暁)、浦野(矢島健一)も待ちくたびれて腹ぺこだ。そこへ源造(渡辺謙)が帰ってきて…。

 

昨日の回、やえがりんのことを「出しゃばりだ」と言ったことを、肯定する感想が多かった。りんは源造を手伝いたいと言うより久々に触れた英語がやりたいだけ、仕事としての責任はないとか言う意見も分かるっちゃ分かるけど…。ただ令和の視聴者のりんへの見方は厳しいとは思う。結婚しているとはいえ二十歳の女の子なのにね。

 

実の親と暮らせてるし、みつと比べると…なんて言われたらそりゃりんは甘えてるのかもしれませんが、でもねぇ。

 

妊婦なのに夜遅くまで起きてるのが問題というのもそれはそうだとは思いますが、りんのワクワクする気持ち、源造の役に立てるという気持ちも分かるんだけどなぁ。

 

今日も今日とて源造の英文の資料を翻訳していたりん。商業英語で英語の基礎がない源造がやってもかなり苦心してたんじゃないのかな。やえが浅草に買い物に行くので夕食を作って欲しいと頼まれた。

 

外出から帰って来た徳右衛門は家の前の道路で遊ぶ子供たちをほほえましく見ていたが、お向かいの六七郎親子が子供たちを怒鳴り散らしたため、子供たちを家に連れてきて論語を読んで聞かせた。

 

六七郎に向かっていった徳右衛門の言葉 

文弱の徒…学問や芸事にばかりふけっていて弱々しいこと。また、そのさま。

 

子供たちへの言葉 

読書百遍 意 おのずから通ず

tomomi965.com

 

読書百遍義自ずから見るという言葉もあるんですね。徳右衛門の口からサラサラ出てくる言葉が教養があるねぇ。

 

子供たちに孔子論語を教え始める。

子 曰く 学びて時に之を習う

亦た説(よろこ)ばしからずや

朋有り遠方より来たる

亦た楽しからずや

人知らずして慍(うら)みず

亦た君子ならずや

chugokugo-script.net

有名な一説ではあるけど、ちゃんとりんの状況にあっているのがすごい。

 

徳右衛門は「す いわぐ」とちょっと訛ってましたけどね。

 

りんは、徳右衛門や子供たちの論語が耳に入って集中できないので、綿を耳に詰めて翻訳作業を進めていた。

 

夕方、やえが帰って来て「夕飯の支度なじょした?」と聞かれ、集中しすぎて夕飯の準備を忘れていたことに気付き、急いで作り始める。ここにことさんがいればことさんが作っていただろうな。

 

りんとやえで作り始めるが、スーパーにお惣菜を買いに走るわけにもいかないし、徳右衛門、弘次郎、下宿人たちもみんな待っていた。後藤が手伝いましょうか?と台所に入って来るが、やえが「下宿人に手伝わせてはこの家の女の恥だ。こうしてみんな腹すかせて待たせただけでも女の恥なのにこれで手伝いまでさせては女やめねっかなんねぇ おりん?」とりんに言い、自分たちだけで作業を進める。男とか女じゃなくやえの仕事に対しての誇りだね。

 

食事を待ってる間、花田と浦野がわちゃわちゃしてたのがかわいかった。もっと下宿人をメインにした回もあったらいいな。

 

源造も帰って来てしまい、源造にもバレ、叱られてしまう。源造にはもう手伝わなくていいと言われても、りんは引き下がらなかったが、源造に資料を取り上げられてしまう。

 

しかし、その夜、誰も使ってない洋室でりんは辞書を片手にまた翻訳作業に打ち込んでいた。子供に話しかけながらも英語が好きでたまらないというのを独り言で言っていて、それを源造が聞いてにっこり。やっぱり源造さん、理解はあるんだよなぁ。

 

ま、夜は寝た方がいいけどね。下宿屋はりんが言い出したのに、それをやえに任せきりにして…と言うのも分かるけど、私も集中すると周りの音が聞こえなくなるタイプなので、りんの気持ちが分かるんです。