徒然好きなもの

ドラマの感想など

想い出づくり。

TBS 1981年9月18日~12月25日

 

あらすじ

結婚までに何か想い出を作ろうと必死に励む、3人の女性達の日常を描いたドラマ。「青春の証明」を探す娘たちの地獄極楽巡り!!

BS-TBSで1話放送した後で再放送してるのを知りましたが、Tverでも配信するので、とりあえずリアルタイムで2話鑑賞。字幕がない。これで一気にテンションが下がる。

 

懲りずに1話をTverで見始める。80年代のおしゃれな世界だけど、女性たちのしんどい日常が描かれており、見るのがきつい。

 

そういえば、森昌子さん演じる佐伯のぶ代の働く工場。食堂に突然数人のチアガールたちが入ってきて、オリオンズを応援しよう! 仲間になりませんか?と言ってて、どこかのあらすじでのぶ代はチューインガムの工場の工員だと見かけたけど、ロッテだったんだ!ということが分かりました。テレビの野球中継でもロッテ戦やってた。

 

あと、「岸辺のアルバム」のときも思ったんだけど、70年後半くらいから80年代あたりまで?エロくもなんでもないシーンで女性をなめ回すように撮るシーンが時々入っているのが嫌。演出の人、「岸辺のアルバム」と同じ人みたいね。女性を主人公として描いているのに撮るのが男性で男性目線が入っている。

 

古手川祐子さん演じる吉川久美子の働く会社での着替えシーン。必ず上半身下着だけの女性が映る。学校の着替えもそうだけど、あんな人いないから。なんならみんな隠しながら着替えるのがめちゃくちゃうまい。

 

キャストは魅力的だけど、なんとなく話に入っていけない。

 

田中裕子さん演じる池谷香織の会社の上司の菅野忠彦さんは木下恵介アワー「兄弟」では静男の上司だったね~。名前に見覚えあった。

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「想い出づくり。」は名作だとツイッターでもブログ等でも好意的な意見が多かったけど、私にはちょっと合わなかったみたい。Tverならまだ1話から見られます。

 

山田太一さんの脚本でも、若者がメインだとあんまり好みじゃないのかな~? 木下恵介アワーの作品(「3人家族」「兄弟」「二人の世界」「たんとんとん」)は若者の恋愛メインに見えてホームドラマで親世代のエピソードもメインになることもあるから面白く見れてるのかも。いやいや、でもこのドラマだってそれぞれの家の事情も出てるし。

 

代表作としてよく「ふぞろいの林檎たち」が出てくるけど、見る機会があっても、あんまりハマらないかもな~とは思っていた。1970年前後の古いドラマばっかり見てるから80年代についていけないってのもある!?

 

でもNHK笠智衆三部作は80年代だったけど面白かったし、「シャツの店」も「夕陽をあびて」よかったよ。やっぱり若者メインなのが無理なのかな~? 

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NHKだから外れなしというのもある。

 

80年代じゃないけど「夏の故郷」も面白かった。

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岩手が舞台というのもあったけど、映画やドラマで描かれがちなステレオタイプの純朴、真面目な田舎の若者ではないリアルな姿がよかった。美男美女すぎるけどな!

 

そう、「想い出づくり。」でも2話にはのぶ代の見合い相手として盛岡の親子が出てきたけど、めちゃくちゃ方言うまかったな。でも声のでかい、めちゃくちゃ不快な人物。

 

80年代、TBSだと「深夜にようこそ」もよい。

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時々、山田太一作品に岩手出身者が出てくる。「二人の世界」でも出稼ぎにきた岩手の青年を送り出すシーンがあったり(このドラマの方言は一言二言しかないのにめちゃくちゃだった)、そういや、「深夜にようこそ」も岩手出身の青年が出てきた。知り合いとか近場にいたんだろうかね?

 

山田太一だから全部面白くハマるってわけでもないみたい。

 

また日本映画専門チャンネル山田太一特集やってくれないかな。

 

年末に録画したNHKの追悼番組で紹介していた「いちばん綺麗なとき」が面白そうだった。1999年1月放送のNHK名古屋制作のNHKドラマ館の単発作品で八千草薫さんが主人公、加藤治子さんが八千草さんの亡夫の姉、夏八木勲さんが八千草さんの亡夫の不倫相手の夫という役どころらしい。

 

加藤治子さんの「私、うなぎが好きなの」というセリフ「阿修羅のごとく」を思わせる。夏八木勲さんは「夏の故郷」では無口な岩手の青年を演じていた。こういうのもっともっと見たいな。追悼作品どんどんやって欲しい。