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【ネタバレ】日曜劇場 遠い絵本(脚本/倉本聰)(全2話) 第2話

1979年8月19日 TBS

昨日の続きだけど、ドラマ内で1年以上経ってるみたい。サエ子は、団体旅行で26年ぶりで帰国していた。
 
小樽で旧友と会う。一人は佐々木すみ江さんだった。若い。
 
本筋には関係ないけど小樽運河を守る会で、講師が石川啄木が小樽をディスった歌を作っていたという話をしてたけど、確か啄木は盛岡の人で内陸の人間だから港町の賑やかさが合わなかったのかな、と同じく内陸の人間は思う。
 
サエ子は独身の女友達に老後は一緒に暮らそうよと誘われるが、アメリカの友人や亡くなった夫の先妻の子のことを考えていた。
 
おしん」の初ちゃん世代で結婚する同世代の男性が少ない世代かな。
 
小樽運河を守る会にいた若い女の子・明日香(大竹しのぶさん)が、昔、恋人だった男と同じ"坊城"という名字と知り、明日香の働く喫茶店で声をかけた。
 
うーん、親の昔の恋人とか会いたくないし、話も聞きたくないなぁ。明日香はサエ子の存在を知っていた。
 
サエ子と坊城は地元の幼なじみで、サエ子は兄に会い、坊城に会っているか?と尋ねるが、坊城さんは勝者で、敗者の自分とは住む世界が違うと言っていた。坊城は帝国商事で働いていて、今はカイロに赴任中。窓際族になったんでは?
 
明日香の恋人もまたエリートサラリーマンぽい感じ。これが若き三田村邦彦さん。
 
明日香は美大出で東京から小樽に来て仲間と喫茶店をやりながら絵を描いていた。恋人の光夫には就職させたのに、この頃絵を描いてないねなんて言って喧嘩になる。
 
うーん、光夫が怒るのは無理ないかな。光夫は上司に気に入られようと軍歌集1冊覚えたり(時代だね)、いろいろ努力してんのにね。
 
坊城が描いていた童話ノートを明日香はサエ子に渡した。戦時中の坊城とサエ子をシカになぞらえて描いていた。
 
戦争を肯定し、戦争になんの迷いもなく送り出したサチコと、戦争で過酷な体験をしたゴロ。サチコに軽蔑されたくなくて戦地に赴いたもののボロボロになって帰ってきたゴロ。
 
サエ子は坊城が浮気して別れたものの良い思い出として残っていたのに、坊城にしてみたらサエ子のことはどうでもよくなったというのが童話として書かれていた。
 
アメリカに帰っていくサエ子、で終わり。
 
うーん、やっぱり倉本聰さんの描く女性はなんだかなぁー!!
 
若い無神経なおなごが全てをぶち壊すような話ばっかり。「幻の町」もそうだった。
 
大体浮気現場を目撃して別れた坊城にまた会いたいとか思うかっての。
 
 
作中に出てきた「小樽運河を守る会」は1973年に設立され、10年以上議論され今の形になった。これは1979年なので、まだ議論の途中だったんですね。
 
来週からの日曜劇場は別の脚本家なので、気楽に楽しもうと思います。