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【連続テレビ小説】はね駒(42)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

校長への建白書を突き返されてしまった二宮しづ(高橋ひとみ)と里見なつ(吉宮君子)は、授業ボイコットという強硬手段に出た。日本人が自国の文化や伝統を知らず西洋文明だけを詰め込まれても、西洋かぶれの安っぽい日本人になるだけだと抗議したのだ。りん(斉藤由貴)は正直、2人の訴えたような内容を真剣に考えたことがなく悩み続けていた。ボイコットに同調する生徒もいたが、りんは…。

 

 

いや~なんか胸が熱くなる展開だった。

 

しづさんやなつさんがボイコットを続け、クラスメイト達もそれぞれ意見が割れる。浜田くにさんは、夏休み中、しづさんと一緒にいたからボイコット支持派。水野節子さんは、校長先生は絶対だから従う派。みどりさんは正論が嫌いだからどっちでもない、松浪先生がどっちにつくかで決める。

 

どの人が言うこともわかるな~って。みんないきなりしづさん派でわーわーいうのかと思ったら全然違った。節子さんには、どっちつかずで卑怯だと言われてたけど、みどりさんみたいな感じが柔軟でいいと思うけどな。

 

しづさんとなつさんも周りの生徒たちをたきつけるわけでもなく、これは自分たちが長いこと考えてやったことだから、浜田くにさんにしてもよく考えて決めなさないと言ってくれる。こういう熱い学園モノ好き。

 

舎監の田島先生も日本の伝統や礼儀作法を教えてきても、西洋風ばかりありがたる生徒もいたけど、だからってボイコットはしない。りんは給費生で学校のお世話になっているから、ボイコットに参加したらいけないと思っている。

 

賄いのおばさんのイネさんは小さい頃に奉公に出され旅籠で働いていたが、16歳の頃に旅籠の息子に乱暴され、追い出されて、川に入って死のうとしたところ、ヤソの先生に助けられたとサラっとおしん並に重い話をしてる!  

 

松浪先生も校長先生に「考えの浅いところもありますが、今まで教えられることのみに安んじていた彼女たちが自分の頭で考え、判断し、自分の体で行動を起こしたということは、ある意味では素晴らしいことだとお思いになりませんか? 彼女たちを自己に目覚めさせ、自分の信念に従って行動させた。それこそ校長先生の…この学校のこれまでの教育成果だとお思いになりませんか? 彼女たちの考え方に間違いがあったらそれを正してやるのが教育です」と必死に説得する。

 

こういうのがあると「やっぱり女に学問はいらねぇ」となっちゃうのかな…。生意気に口答えするより何も言わずににこにこ笑ってる方がかわいい、みたいな。

 

数日後、朝礼で校長先生がしづさんとなつさんを呼びだし、「教育方針に従えないのなら今すぐ学校を去りなさい!Go away!」と強く言い渡す。松浪先生の説得が効いてないのかよー。

 

みんな一つの方向を見ていないのが面白いんだと思いました。