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【ネタバレ】キイハンター #156 世界殺人結社たゞ今到着

TBS 1971年3月27日

 

あらすじ

最新ジェット機キャンベラ808。エンジンの設計図が日本に運ばれたが、国際スパイ組織の謀略で空港で護衛の男と共に爆破された。だが、設計図はマイクロフィルムに盗み撮られていた。取り引きでは、5億円といわれるフィルムを巡って、キイハンター、裏切った研究所員、スパイ組織、ミステリーマニアの女が入り乱れる。爆死したはずの護衛の男はキイハンターとFBI時代の同僚だった。友情に燃えて、あだ討ちを狙うキイハンターの前に現れた。最後の相手は?

キイハンター

2026.5.5 J:COM BS録画

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黒木  啓子  吹雪

島   ユミ  風間

小田切 村岡  壇

 

KEY

HUN

TER  

 

黒木鉄也:丹波哲郎

 

津川啓子:野際陽子

 

吹雪一郎:川口浩

 

島竜彦:谷隼人

 

谷口ユミ:大川栄子

 

風間洋介:千葉真一

 

ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>

 

国際警察特別室

 

    仲谷昇

中丸忠雄   宮内洋

 

KEY

HUN

TER

 

制作:東映・TBS

 

ジェット機の模型を見ている外国人男性3人と日本人男性1人。

 

ハーマン「これがキャンベラ808と呼ばれる新型ジェット機ですね、所長」

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この方、ノンクレジットながらいつものフランツ・グルーバーさんじゃないのかな? 

 

所長「そうだ。この偉大なるジェット機が完成すれば、ニューヨーク、東京間を3時間で飛行することができる。このキャンベラ計画は日米の技術陣が秘密裏に協同で開発を進めてきたのだ。設計図は出来上がった。あとはテスト機を一日も早く完成させることだ。日本にはジェット燃料のエンジン部門を担当してもらうことにした」金庫の鍵を開け、書類を取り出す。「スミス、この設計図を東京に運び、打ち合わせどおり、直接、日本の技術陣に手渡してくれ。この設計図を狙って東側のスパイ組織KSDが暗躍している。もしこれが奪われれば莫大な研究費と3年の歳月が水泡に帰すのだ」

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所長役もノンクレジットだけど、ハロルド・コンウェイさんらしい? 大体、博士役が多い白髪の白人男性。

 

スミス「分かっています」

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スミス役はロルフ・ジェーサーさん。前回のロベールもノンクレジットながらこの方だと思うがなあ…。

 

緒形「私が護衛して日本まで同行します」

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なんと22話以来の出演、露口茂さん。まだ吹雪さんもいない頃。

 

ハーマン「緒形はFBI時代、私の直属の部下だった男です。現在はFBIを退職し、フリーの立場にいますが、過去、あらゆる事件を手がけ、その腕は私が絶対保証します」

所長「FBIのハーマン捜査官の推薦なら間違いあるまい」

スミス「よろしく」

うなずく緒形。

 

ハーマン捜査官はトランクの持ち手とスミスの右手首を手錠でつなぐ。

 

飛行機内でタバコを吸うスミスに火を貸す緒形。スミスは落ち着きなく、緒形はタバコを取り上げ、落ち着くように言う。「乗客に不審な印象を与えるとまずい」

スミス「分かってる」

緒形「あと1時間もすれば羽田に着く。どんなことがあっても必ず私があんたを守る」

 

トイレに行くというスミスと一緒に席を立った緒形。スミスは水を流しながら手錠を外し、ケースを開け、書類を封筒から取り出し小型カメラで写真を撮った。遅いと感じた緒形がノックすると、スミスはカメラを靴下に隠し、手錠をはめ、腕時計をいじった。

 

スミス<羽田到着は10時20分。その20分後にこのアタッシェケースを爆発させるんだ。計画どおり運べば、俺が設計図を盗み撮りしたことは誰にも分からない>

 

爆弾に腕時計を巻く!?

 

ようやくトイレから出てきたスミス。「緊張すると腹の具合がよくなくてね」

 

緒形に時間を聞くスミス。

緒形「時計を持っていないのかね」

スミス「故障したんだ」

緒形が腕時計を見せた。10:15

 

手錠を外すスミス。「設計図を狙っているKSDのやつらが羽田で待ち受けているに違いない」

緒形「襲ってくるとすれば、たぶん、羽田だろうな。しかし、俺がついている」

スミス「私がやつらを引きつける。いいか、その隙にアタッシェケースを持って極秘に研究所に急行するんだ」

 

緒形「あんたはどうする?」

スミス「いや、私のことより設計図の安全を確保するのが先決だ」

緒形「分かった」

 

スミスのかけていた手錠は緒形にかけられ、緒形はアタッシェケースを持って空港を出て、車に乗り込んだ。

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車を運転しているのは久保一さん。

 

10時36分…38、39分…タクシーごと大爆発。

 

とあるビルの一室でスミスがコインの間にマイクロフィルムを挟み込んでいると、KSDの組織の者だと名乗るサングラスの男たちが部屋に入ってきた。

 

男1「キャンベラ808の設計図はどうした?」

スミス「計画どおり手に入れた」

男1「もらおう」

スミス「約束の5億円は、どこにある?」

男1「設計図と引き換えに渡す」

スミス「ゴロスは、どこにいる? イワノフ・ゴロス。KSDの組織のボスだ」

男1「アジトであんたが来るのを待っている」

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男1は中井啓輔さん。サングラスしてても分かる。もう1人は不明。

 

スミス「分かった。設計図を持ってくる」

 

背を向けたスミスに消音銃を放つ男2。もう一度、誰だと尋ねるスミスにKSDの者だと名乗るが、スミスはKSDではない、設計図は渡さないと部屋を出た。部屋に残されたアタッシェケースは空。

 

黒木の部屋

吹雪あてにハーマンから電話。

 

吹雪「吹雪だ。FBIのハーマン捜査官か?」

☎ハーマン「吹雪、ぜひ君の腕を借りたい。いいか。今から1時間後、新宿地下広場の左から5つ目の公衆電話で待っていてくれ」通話が切れた。

 

啓子「どうしたの?」

受話器を置く吹雪。「ハーマン捜査官はFBI時代、俺の上司だった男だ。その彼が東京に来て、俺に事件を依頼したいと言っている」

島「公衆電話の前で会うなんて変じゃありませんか?」

吹雪「とにかく行ってみる」

 

約束の場所に行った吹雪。10時ジャスト、左から5番目の公衆電話が鳴り、吹雪が受話器を取った。

 

☎ハーマン「ハーマンだ」

吹雪「いったいどうしたっていうんだ?」

☎ハーマン「吹雪、台の下の電話帳の真ん中を開け」

 

分厚い電話帳の中に挟みこまれていたのは緒形の顔写真と炎上した車の写真。どちらも白黒。

 

吹雪「ハーマン、緒形の写真じゃないか」

☎ハーマン「そうだ。君の友人だった緒形だ」

吹雪「緒形はどこにいる? 会いたい」

☎ハーマン「緒形は死んだ」

吹雪「何?」

☎ハーマン「緒形は燃えるその車に乗っていたのだ。彼は死んだ。私は緒形の死を知って、すぐ東京に飛んできた」

吹雪「だったら、なぜ顔を見せない」

☎ハーマン「東京へ来てから24時間中、何者かに監視されている」

吹雪「何?」

 

ハーマン「吹雪、私が狙われるのは、かまわない。だが、君と接触したことで君に迷惑がかかっては、まずい。だから、こんな連絡の方法を取った」

 

吹雪「ミスター・ハーマン。その心遣いは無用だ。ハーマン、今、どこにいる?」

☎ハーマン「お前の前にいる」

 

向い側の公衆電話にいるハーマン捜査官。が、何者かに消音銃で左腕を撃たれた。

吹雪「ハーマン、大丈夫か?」

 

帽子、サングラス、マスクの男が歩いているのが見える。

 

吹雪「ハーマン、俺の車で脱出しよう」

ハーマン「よし」

 

吹雪の運転する車はコンテナの並ぶ場所で止まった。

吹雪「緒形が死んだとは信じられない」

ハーマン「私もそうだ。しかし、車から発見された黒焦げの死体が緒形であるということが確認されたんだ。緒形は、とても君に会いたがっていたよ。FBI時代、君たちは、いつも一緒に仕事をしていたな」

吹雪「生きてる彼にひと目、会いたかった。彼には命を助けられている」

ハーマン「緒形はFBIを辞め、フリーな立場にいた。その彼を今度の護衛の仕事に口説き落としたのは、この私なんだ」

 

吹雪「仕事とは?」

ハーマン「君はキャンベラ計画というのを知っているかね?」

吹雪「いいや」ハーマンが手渡したジェット機の模型写真を見る。「すると緒形はエンジンの設計図を護衛して日本へ来たんだな」

ハーマン「そうだ。ところが緒形の乗った車が爆発を起こし、キャンベラ808の設計図の入ったアタッシェケースもろとも吹っ飛んじまったんだ。あの設計図が燃えてしまったのなら、それでもいい。しかし、設計図が東側のスパイ組織KSDに渡れば、これまでの貴重な研究のすべてがまったくムダになってしまうんだ」

吹雪「設計図は燃えてしまったようだが」

 

ハーマン「いや、盗まれた形跡がある」

吹雪「何?」

ハーマン「アタッシェケースに精巧な時限爆弾が仕掛けられていたんだよ。ということは設計図がそれ以前に盗まれ、何者かが証拠を消すために爆破したと想像される」

 

さきほどハーマン捜査官を狙った男が吹雪たちの乗った車を陸橋?からライフルで狙う。ハーマンが撃たれ、吹雪は車を飛び出し、陸橋の上へ。しかし誰もおらず、車に戻った。

 

ハーマン「手がかりはスミス。研究員のスミス。やつがたぶん設計図を」苦しみながら新聞紙を手渡す。

 

広告に赤鉛筆で丸をつけている。

 

新 型 車 8 0 8

売りたし―持主

TEL(265)5841

 

吹雪「何が言いたい? ハーマン」

ハーマン「吹雪、緒形…緒形を…」

 

吹雪<ミスター・ハーマン。あんたと緒形の敵(かたき)は必ず討つ>

 

けだるげな女が受話器を取った。「どなた?」

☎吹雪「新聞広告を見た。808型の新車を買いたい」

女「少々お待ちください。持ち主に伺ってきます」吸っていたたばこを灰皿に投げ入れ、電話に出る。「もしもしお待たせいたしました。持ち主は1時間後にワシントンビルのスカイラウンジにお目にかかるそうです。それから、そのときに胸にカーネーションを必ず挿してください。それが取り引きのサインだそうですわ」

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最近の女性ゲスト、原良子さんか三笠れい子さんかって感じだな。今回は原良子さん。

 

黒木の部屋

受話器を置く吹雪。「808型とは車のことじゃない。新型ジェット機キャンベラ808のことだ」

啓子「じゃあ、盗まれた設計図は、まだKSDの組織に渡ってなかったのね」

吹雪「そうらしい。俺が取り引きに行ってくる。坊や、この電話番号の住所を当たってくれ」新聞を投げる。

受け取る島。「オーケー」

 

カーネーションを1輪持ってラウンジに行った吹雪。目の前に同じようにカーネーションを1輪持ったトレンチコートの男が歩いている。

 

吹雪<やつはスミスじゃない。となると、レポの男か?>

 

レポの男って何ぞや!?

 

トレンチコートの男が席に着くと、前後の席に帽子、サングラスの男たちが座った。男2が新聞紙を広げている間に男1がトレンチコート男の背中に注射を打ち、ぐったりしたトレンチコート男を連れ去っていく。慌てて追う吹雪は女にぶつかり、車を取り逃した。

 

自白剤を打たれ拷問される男。彼女とデートに行っただけの男と判明。

男2「なんてことだ。人違いだ。こいつは、くだらんプレーボーイにすぎん」

 

ひどい…

 

向かいのビルを監視している島。「あっ、取り引きはどうでした?」

吹雪「それが妙なことになってね。電話番号の部屋は?」

島「あの5階の端の部屋です。さっき女が出てきました」

吹雪「女?」

島「ええ、女のほかには誰もいないようですね」

吹雪「おかしいな。よし、細工してくる」

島「オーケー」

 

女の部屋のドアを鍵を開けて入った吹雪は受話器の口を当てる部分を外して、発信機をセット。電話機本体裏にも取り付ける。

 

女が車で戻ってきたのを確認した島は女の部屋の電話をかける。島がかけていると思わない吹雪は電話に出ずに部屋を探索。女が部屋に向かう。

 

吹雪はクローゼットの中に現金が入ったトランクを見つけるが、人の気配を感じて隠れた。女が電話に出ると、島が「吹雪さん」と呼びかけた。番号違いだと答える女。その間に吹雪は部屋を出た。

 

すぐに玄関ブザーが鳴り、女が出ると吹雪が立っていた。

吹雪「808型の新車を買うためにスカイラウンジで待っていたんだがね」

女「あのときの…あなたは約束を破って、あたしに待ちぼうけをさせたわね」

吹雪「少々手違いが起こってね。もう少しであの世へ行くところだった」

 

ていうか、あの人違いプレーボーイは死んだの!?

 

女「ご用件は?」

吹雪「新聞広告に載っていた808型の新車をぜひ譲ってほしい」

女「なぜあの車が欲しいの?」

吹雪「エンジンの性能が抜群だし、だからどうしても手に入れたい」

女「希望者は大勢いるわ」

吹雪「条件を言ってもらいましょうか」

女「あたくしの一存では取り引きはできないわ。持ち主と連絡を取るわ」

吹雪「持ち主?」

女「お名前を聞いておくわ」

吹雪「吹雪。吹雪一郎」

 

何も言わずにドアを閉めた女はクローゼットの扉が薄く開いていることに気付く。トランクの中身を確認し、受話器の中の盗聴マイクに気付いた。

 

さっき、吹雪あてに電話があったのは変に思わなかったのかな? 毎回、本名を名乗るし、本名で活動するから妙にドキドキするけど、何か起こったことはない。

 

島に盗聴マイクは2つ仕掛けてきたという吹雪。「1つ目を外したら2つ目は捜さないものさ」

島「それにしても、いったい何者だろう?」

吹雪「さあ、分からん。今のところ、手がかりは彼女しかない。動きだすまで待とう。これと同じことが過去にもあった。あの事件は俺と緒形が組んでニューオーリンズのKKK(スリーケー)団のアジトへ盗聴マイクを仕掛けたときだ」

島「KKK団っていうと、人種差別を旗印にした殺人結社の」

吹雪「そう。俺は潜入した緒形からの連絡を待っていた」

 

~回想~

無線の英語を聞いている吹雪。ドアがノックされ、緒形と思ってドアを開けると、白い衣装のKKK団が入ってきて銃を撃った。

 

苦しむ吹雪の前に現れたのは緒形。<<吹雪、分かるか? 俺だ。KKK団の指導者を突き止めたぞ>>

気絶した吹雪。

緒形<<吹雪…吹雪! お前を死なせはしない>>

~回想~

 

吹雪「あのとき俺は腹に4発食らっていた。緒形がいなかったら助からなかったろう」

 

部屋の監視を再開する島。盗聴器の通知音が鳴る。

 

受信機:スミス「新聞広告を見た」

受信機:女「あなたも808型の新車を譲ってほしいっていうのね」

受信機:スミス「お前が持っているキャンベラ808の設計図は偽者だ」

受信機:女「何を言うの」

受信機:スミス「本物の設計図は俺が持っている」

受信機:女「あんたは、いったい誰なの?」

受信機:スミス「スミスだ」

 

驚く女だが、広告を出せば必ずあなたが連絡してくると思ったという。「話があるわ」

受信機:スミス「日比谷公園の噴水のそばで待て」

 

吹雪「彼女は設計図を持ってなかったんだ」

島「逆にスミスをおびき出すためだったとは。ずうずうしい女だ」

吹雪「彼女もスミスも盗聴に気付いちゃいない。俺が当たる」

日比谷公園にやってきた女。吹雪もこっそり見ている。

 

女の足元にソフトボールが転がり、女が拾い上げた。

 

8時丸の内

  スカイビル

 

女はソフトボールを噴水の中に放り投げて、歩いて行った。

 

吹雪<スミスは取り引きの場所を指定してきたに違いない>

 

女とスミスが会っている場所を陰で見ている吹雪。

 

女「設計図を持って、いつまで街をうろついているつもり? 売るの? 売らないの?」

スミス「値段は5億円だ」

女「結構よ」

スミス「取り引き場所は、また連絡する」

 

スミスの歩いた先に現れた吹雪はスミスから銃を奪って向ける。「緒形を知っているな。お前を護衛してきた緒形だ。緒形を殺したのは、お前か?」スミスを何発も殴る。「答えろ」

スミス「お…俺だ」

吹雪「なぜ殺した」

スミス「証拠を消すためだ」

吹雪「たったそれだけの理由で緒形を殺したのか」また殴る。「設計図はどこだ?」ポケットからコインと写真を取り出す。「こいつは誰だ?」

スミス「ゴロス。イワノフ・ゴロス。KSDの男だ」

吹雪「お前は、やつに設計図を売り渡すつもりだったんだな。やつは今どこにいる?」

スミス「分からない」

吹雪「知らんはずがあるまい。お前はゴロスと共謀して設計図を盗んだ。そのお前がやつの居所を知らんはずがない」知らないというスミスを殴り倒す。

 

スミス「俺は設計図を東京で5億円と引き換えにゴロスに渡すことになっていた。しかし、ゴロスは、やってこない」

 

イワノフ・ゴロスが緒形を消した組織の黒幕だと思う吹雪。

 

突然車が吹雪たちのところへ突進してきた。運転手は女。何とかかわしたものの吹雪がサングラス男2人組に捕まり、注射を打たれて気を失った。

 

目を覚ました吹雪は、たぶん打たれたのは催眠性の自白薬だと予想する。部屋に入ってきたのはサングラス男2人組とサングラス+マスク男。その男をハーマン捜査官を殺したやつによく似ていると思う吹雪。

 

男1「設計図はスミスが持っていることは自白しました」

男3「女の正体は?」

男1「この男も知らないようです」

男3「おい、FBIのハーマンは、お前に何を話したんだ?」

 

なぜ男3がハーマンを知っているのか疑問に思う吹雪。

 

男3「ハーマンは何を話した?」

吹雪「緒形のことを」

男3「緒形がどうしたというんだ」

 

薬が切れるまでは手も足も出ず、意識を失ったふりをして薬が切れるのを待つことにした吹雪。

 

男1「意識を失いました。尋問を続けますか?」

男3「放っておけ。やつは、われわれのことには感づいていない。それより、スミスを見つけ、設計図を手に入れるんだ」男たちは部屋を出て行った。

 

吹雪<やつらはKSDの組織の者じゃない。となると、誰なんだ?>

 

何とかアジトから脱出した吹雪。

 

島は女の監視を続けている。今度は啓子と受信機を聞く。

 

受信機:スミス「5億円の用意はできたか?」

受信機:女「お金は、そろってるわ」

受信機:スミス「よし。車に乗って横浜バイパスを走れ。そこで取り引きする」

 

電話を終えた女はトランクを開けて金を確認している。

 

啓子「どうしよう。吹雪さん、薬でまだまいってるわ」

島「よし。吹雪さんの代わりに俺が行く」

 

起き上がる吹雪。「ちょっと待て」

ユミ「あっ、そんな体で。寝てなきゃダメよ」

吹雪「大丈夫だよ。坊や、これは俺と緒形の問題だ」

島「いや、しかし…」

吹雪「やつらに取り引きはさせない。設計図は俺がもらう」

 

女の車を追う吹雪。途中でスミスを乗せた。

 

吹雪<車の中の取り引きとは考えやがったな>

 

女「5億円相当のドルよ」

スミスがトランクの中身を確認してニッコリ。

女「設計図をもらうわ」

スミス「キャンベラ808のエンジンの設計図はマイクロフィルムに写され、このコインの中にある」

女「コインの中に隠すなんて、なかなか考えたわね。そのダッシュポケットの中に入れてちょうだい」

 

スミスは女に銃を向け、女を殴って車の外へ転がり出た。吹雪は蛇行運転をする女の車に追いつき、クラクションを鳴らすが反応なし。タイヤに銃を撃ち、パンクさせ、さらに車のガラスを撃って、目覚めた女が急ブレーキをかけ、海に入るギリギリで車を止めることができた。

 

吹雪「大丈夫か?」

女「なぜ、あたしを助けたの?」

吹雪「今、君に死なれちゃ困るからね」

女「あんたは、いったい誰なの?」

吹雪「キャンベラ808の設計図を護衛して殺された緒形は俺の友人だった。だから俺は設計図を奪い返し、緒形を殺したやつらに復讐する」

 

車を降りた女は自身をミステリーマニアだという。

吹雪「だから事件を追ってるってわけかい。しかし、君は失敗した。君から金を奪ったスミスは設計図を持って高飛びするに違いない」

女「そうはいかないわ。あのお金は偽ドルよ。使えば必ず足がつくわ」

吹雪「なかなかやるじゃないか」

女「そういうあんたもなかなかやるじゃない。盗聴装置を取り付けたりして。でも、もうとっくに見つけてしまったけどもね」

吹雪「甘いんじゃないかな。でもお互いに仲よくやろう」女のハンドバッグに発信機を忍ばせる。

 

黒木の部屋

啓子「えっ? 偽ドル? ああ、そういえば1時間ほど前にね、パールホテルで偽ドルが見つかったって報告が入ったわ。それと事件となんか関係あるの?」

☎吹雪「その偽ドルはスミスが使ったに違いない。やつはパールホテルにいるんだ」

 

ホテルに入った吹雪と女。

吹雪「スミスを見つけたら知らせるんだ。勝手な行動は危険だ」

女「分かってるわ」

 

吹雪はフロントに行き、スミスの写真を持って聞き込み。

 

女はトランクを持ったスミスが歩いてくるのを見つけた。地下駐車場で車に乗り込んだスミスに後部座席に潜んでいた女が銃を向ける。「車を出して。さあ、早く出して!」

 

男1、2も乗り込んでおり、車が出て行った。

 

吹雪も自身の車に乗り込み、発信機の通知音が鳴って、ニヤリ。

 

スミスの前に車椅子に乗ったゴロスが連れてこられた。

 

ん~、このゴロス役の人も大使館員とか前に見たことあるような…車いすに乗ってるけど、たぶん背の高い人。

 

スミス「ゴロス、今までなぜ姿を見せなかったんだ。俺はお前と取り引きするために捜したんだ」

男3「彼に代わって私が取り引きしよう。設計図はどこにある?」

男1「調べましたが、どこにもありません」

男3「やつの持ち物は?」

 

男1は机の上に手帳、パスポート、マルボロ、ライター、コインを並べた。

 

スミス「ゴロス、なぜこんな目に遭わせるんだ。俺たちは仲間じゃないか」

 

吹雪が車を走らせる。道路の両端は雪が積もっている。

 

男1「やつは、どこかに隠したに違いありません」

男3「そんなはずはない。重要な品物は絶対に肌身から離さないものだ」

机の上の5セント貨幣を手にする男3。「この5セント貨幣がどうやらくさい」

 

男達はゴロスの車椅子を押して部屋から出て行った。

 

雪の中の山荘にたどり着いた吹雪。

 

男3がコインを開け、マイクロフィルムを見つけた。「こいつはKSDのスパイがよく使う手口さ。キャンベラ808の設計図をとうとう手に入れた。2人を殺せ」

 

男1が躊躇なくスミスを射殺した。女も狙うが、吹雪が男たちを殴り倒した。

 

女「どうしてここが?」

無言で女のハンドバッグから発信機を取り出してみせる吹雪。

 

ゴロスのいる部屋に入った吹雪と女。しかし、車椅子に座ったゴロスは死んでいた。しかも、死んだのは数日前。

 

男3に見つかり、拳銃を捨てるように言われた吹雪。「久しぶりだな。お前が背後ですべてを操っていたことは知っていたんだ。緒形」

 

男3が帽子、マスクを外す。

 

吹雪「緒形、お前が使っていた2人の男はKSDの組織の者ではなかった。となると、設計図のことを知っているのは死んだハーマン捜査官とお前しかいないじゃないか。それにお前は俺にハーマン捜査官のことをしつこく尋問した。あのとき俺は、お前がハーマン捜査官を殺し、生きていることに気が付いたんだ。爆発した車の中で死んだ男は、お前を出迎えに来ていた研究所の所員だった」

緒形「そうだ。俺は走る車から飛び降りたんだ」

 

時限爆弾に気付いた緒形は何とか手錠を外し、トランクを車において、外に転がり出た。ひでえ…

 

吹雪「走ってる車から飛び降りるのは、お前の得意だったからな」

ようやくサングラスを外した緒形。

吹雪「緒形、なぜこんなことをしたんだ」

緒形「俺はスミスがゴロスと手を結び、キャンベラ808の設計図を狙っていることを突き止め、護衛を買って出た。そして、やつが飛行機の中でアタッシェケースに細工したことを知った。だから、ゴロスを殺してすり替わったんだ。そして、設計図は、このとおり手に入れた。この設計図が東側ばかりじゃない、各国のスパイ組織がのどから手が出るほど欲しがっている。これを売れば莫大な金になるのだ」

 

吹雪「緒形、お前は俺の質問に答えていない。なぜこんな卑劣な犯罪を犯したんだ?」

 

卑劣といわれて反発する緒形。「卑劣なのは俺じゃない! 俺が所属していた組織そのものだ。俺は、ある日、誘拐事件を追っていた。そして、犯人を追い詰め射殺した。だが、そのとき、すでに被害者は殺されていた。俺は、その責任を取らされ、FBIを退職したのだ。吹雪、俺に責任があるというのか?」

吹雪「組織とは、そういうもんだ」

緒形「ハーマンは俺に同情し、今度の仕事をくれた。だが、俺の考えは変わっていたのだ。今の俺には名誉も栄光もいらない。俺が信じられるのは金だけだ」

 

吹雪「だが、俺はお前の行為が許せない」

緒形「そう言うだろうと思っていたよ」

吹雪「それにお前は重大なミスを犯している。それはお前が死んだと知ったら、俺が必ず動きだすということを忘れたことだ。俺は、お前を殺したやつらに復讐してやろうと思った」

緒形「友情は、ありがたい。感謝するよ、吹雪。だが、現実は別だ」

吹雪「よかろう。ニューオーリンズで死んだと思えば諦めもつく。撃て! どうした? 緒形、悪党なら最後まで悪党らしくしたらどうだ」

 

隙を見て外に出た吹雪を追う緒形。「吹雪、出てこい。吹雪、どうした?」

 

緒形の打った銃が吹雪の右こめかみをかすめ、左腕を撃つ。

 

吹雪「なぜ外す?」至近距離に近づいた緒形から銃を奪い、殴り合い。吹雪が銃を手にした。

 

緒形「殺せ」

 

女が吹雪を狙っているのが分かった緒形が吹雪をかばって撃たれた。

 

吹雪「とうとう正体を現したな」

女「5セント貨幣をよこすのよ」

吹雪「お前は死体を見たとき、ゴロスと叫んだ。ゴロスを知っているのはKSDの組織の者だけだ」

女「ゴロスは顔を知られすぎたわ。だから、あたしが設計図を取りに来たっていうわけ。5セント貨幣は、あたしがもらうわ」

銃を向ける女にニヤリと笑う吹雪。「後ろを見ろ」

 

島、啓子、ユミが現れ、島が銃を奪った。

 

吹雪「われわれの仲間が研究所の所長と連絡を取り、お前の正体を見破って駆けつけたんだ」

 

緒形のもとに駆けつける吹雪。「なぜ俺を助けた?」

緒形は手に握っていたコインを吹雪に見せ、何も言わずに息絶えた。島から渡された白いハンカチを緒形の顔に乗せる吹雪。

 

2台の車が夕焼けの中、走っていく。

 

プロデューサー:近藤照男

        小野耕人

*

脚本:高久進

*

擬斗:日尾孝司

*

音楽 :菊池俊輔

主題歌:キイハンター

    非情のライセンス

作詩 :佐藤純弥

作曲 :菊池俊輔

 唄 :野際陽子

    テイチクレコード

非情のライセンス

非情のライセンス

  • 野際陽子
  • 歌謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

*

津川啓子:野際陽子…字幕緑

*

吹雪一郎:川口浩

*

島竜彦:谷隼人

*

谷口ユミ:大川栄子

*

緒形:露口茂

*

女:原良子

男1:中井啓輔

石黒三郎

*

所員:久保一

田辺英郎

スミス:ロルフ・ジェーサー

ナレーター:芥川隆行

*

監督:小西通雄

 

<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…キイハンターと勝負する妖艶な女。日本の麻薬ルート再建に乗り出した組織の食客。麻薬界の大物が発した秘密指令はキイハンター皆殺し作戦。受けて立つキイハンターも全員出動。敵のボスが連れて来日した盲目の少女は、なんの使命を帯びているのか。素性の知れぬ老婆の不気味な存在。最後の対決にキイハンターのオールスタッフが一堂に集められて危機一髪。次は3周年記念番組…>

 

キイハンター

キイハンター

  皆殺し作戦

   に御期待下さい

 

あ、ほんとにみんないる。

 

久しぶりの吹雪さんでシリアスな話。露口茂さんは柴犬などの日本犬のような可愛さとりりしさを感じる瞳をしている。