TBS 1971年1月16日
あらすじ
上り下りの列車がすれ違う瞬間、殺し屋の弾丸は発射された。大麻の密輸組織を追う国際秘密警察の捜査官暗殺。キイハンターに逮捕された犯人は黒い背広に赤いバラを着けた若者だが、必死に無実を叫び続ける。キイハンターはアリバイを握る赤毛の女の行方を追って、ついに死んだはずのボスの正体を探り出した。美しい女の仮面を巡ってマリファナの妖しい世界に潜む暗黒のカラクリ。
2026.4.21 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
ディスコで踊る男女。サングラスの男が1人でいるテンガロンハットの若者に目をやる。店内ではロシアンルーレットをやっているグループもいた。
サングラスの男が無言でテンガロンハットの若者にたばこを勧めた。吸ってみて普通のたばこではないと気付く。
瀬能「いくらでもあるぜ」とコートを広げる。
いつメンの中井啓輔さん。
竜次「あんた、誰だ? そういや、きのうも俺を見てたな。その前の晩もだ」
西田健さんは初ゲスト。「ハルとナツ」だと野際陽子さんの息子役だったな。
瀬能「あんたはいつも1人だ。そこんところが気に入ってな」ボーっとしかける竜次のたばこを取り上げる。「来なよ。マリファナに酔っちまわねえうちに仕事の話を決めておきたいんだ」
店を出て、高架下へ。
ここ、よく出てくるところ!?
停車した車の中のトランク中に銃が入っていた。嬉しそうに銃を手に取る竜次。
瀬能「あんたを見込んで頼みがある」
竜次「殺しか?」
瀬能「そんなヤバい話じゃない。もっと簡単な遊びさ」
竜次「ハハハッ。殺しだっていいんだぜ」撃ってみるが弾は入っていない。
瀬能「返しな。子どものおもちゃじゃねえ」
瀬能が竜次に渡したのは黒いジャケット。胸ポケットに赤い花が挿してある。ポケットには東武電車の指定券が入っていた。あしたの午後の特急、グリーン車。その電車に乗り、日光まで行く。人目につくような行動は絶対に取らない。日光で何をやるかは言わず、言われたとおりの電車に乗るだけ。報酬はマリファナ50カートン。竜次はスリルを味わうために了承した。
東武電車
ASAKUSA
TOBU RAILWAY
日光
鬼怒川・川治
東武 特急
ジャケットを着用した竜次が駅に入っていくのを瀬能が見ていた。竜次が座席に座っていると、乃里子というサングラスの女性が「失礼します」と隣の席に座った。
アナウンス「本日は東武日光行き特急きぬ3号にご乗車くださいましてありがとうございます。なお東武日光駅到着予定時刻は10時43分になっております」
竜次は乃里子の顔をまじまじ見て、いったんは窓に顔を向けるが「ひょっとしてあんた…俺に何か連絡を持ってきたんじゃないのか」と話しかけた。「人違いじゃなくって?」と答えられ、つまらなそうな竜次。
瀬能「宮原竜次は間違いなく下り特急電車に乗り込み日光へ向かいました」
ボス「フフッ、計画どおりだな。一方、われわれが狙う標的アンダーソンだがな、日光から上り特急電車で一路、東京へ向かっているという情報が入った」
瀬能「2つの電車は栃木付近ですれ違う。時刻は10時ジャスト」腕時計は9時31分。
アンダーソンを監視するサングラスの男・間庭。
杉江廣太郎さんも最近頻度が高い。
9:40
乃里子の横顔を見つつ、眠る竜次。乃里子は腕時計を見る。9:50
瀬能も部屋の時計を見る。9:55
雑誌を読むのをやめ眠り始めたアンダーソン。竜次も寝ている。
10時ジャスト。間庭が消音銃でアンダーソンの額を撃ち抜いた。車内は混乱する。
乗客「おい、犯人はあいつだ! 黒背広に赤いバラの花を着けた男だ」
この乗客、ひそかにゲスト陣では最多出演の菅原壮男さんか?
電話連絡を受けた瀬能。「ボス、上り特急車内で予定どおり狙撃に成功しました」
アンダーソンの写真にナイフを突き立てるボス。
瀬能「われわれの殺し屋は、あのフーテンを犯人に仕立てるための証拠を現場に残したうえ、うまく逃走したそうです」
ボス「それで、その竜次とかいう小僧が真犯人として国際警察にパクられれば万事オーケーね」
東 武 日 光 駅
TOBU-NIKKO STATION
竜次「チッ、日光くんだりまで呼び出しておいて、なしのつぶてかい。いったいどうなってるんだ」
タクシー待ちの乃里子に近づいた男がスリをする現場を目撃した。男は財布とフィルムをハンドバックから盗ったが、フィルムは落とした。乃里子は気付かず、タクシーに乗っていった。
竜次「ハハハハッ、いい気味だ。気取ってやがるからよ、クソ!」地面に落ちたフィルムを蹴り飛ばす。
たまたま隣に座っただけの女性をここまで言う理由がないよね。それにしても竜次の髪型がな~んか不自然なのが気にかかる。
外人観光客 射殺される
黒背広・紅バラの青年を逮捕
取調室
竜次「俺じゃねえ!」と繰り返す。
小田切「静かにしろ。電車の中に残された凶器のライフルからは君の指紋がはっきりと検出されたんだ」
竜次「だからよ、知らねえ男の口車に乗せられて弾の入ってねえライフルを俺は…クソ~! きっとあのライフルを使いやがったんだ」
小田切「そればかりじゃない。君の所持品の中には数個の大麻たばこがあった」
竜次「こいつもその男から」
小田切「殺しの報酬として受け取ったんだな」
否定する竜次。
小田切「殺されたアンダーソンは、ただの観光客ではない。メキシコから大麻密輸のルートを追って日本へ潜入した国際警察の秘密捜査官だったんだ。彼はこの大麻たばこをを追っていたんだ」
竜次「分かってくれよ。下り電車に乗ってる俺が、どうして上り電車の中で人殺しができるっていうんだ。俺は日光まで直行したんだ
小田切「それを証明してくれる人間がいるか?」
黙り込む竜次。
小田切「何か思い出したのか?」
竜次「隣のシートで日光まで俺と一緒だった。ショートカットでサングラスをかけてた」
小田切「年齢は?」
竜次「女の年ってやつはな、20歳(はたち)かもしれねえし、30かもしれねえ」
小田切「それだけか?」
竜次「ツンとしてやがんだよ。話しかけてもな」
小田切「ショートカットでツンとした女か。日本中にいくらもいるよ」
竜次「捜してくれよ。あの女にさえ会えば、早く捜してくれよ!」
紙とクレヨンを求め、似顔絵を描く。
小田切「ほう、絵が得意なんだな」
竜次「少し黙っといてくれよ。人殺しにされるかどうかの瀬戸際じゃねえかい! クソ~!」紙をぐしゃぐしゃにする。
黒木の部屋
小田切「指紋の一致、大麻たばこ。どっから見てもやつはクロだ。だが、あいつの目を見ているうちに、こいつはひょっとするとって気がしてきたんだ。何者かの巧妙な罠にはまったのかもしれないと」
吹雪「なんにも知らない宮原竜次を犯人に仕立て上げ、われわれ国際警察の矛先をかわそうとたくらんだ」
ユミ「もし彼が無実だとしたら、それを救えるのはアリバイしかないのね」
風間「すべてのカギは電車の女が握っている。いったいどうやって捜したらいいんだ?」
フードをかぶったサングラスの女の絵を見ている。さらっと上手。
啓子「ちょっと…このマキシコートだけどね、これはフランスのトップデザイナーがつ最近、発表したばかりの新しいデザインよ。確かこれを扱っている日本の洋装店は、たった1軒のはずだわ」
フードのついている青いロングコート。
洋装店に行った小田切。竜次が描いた絵とそっくりなデザイン画が見つかる。
店主「あら、これですわ。うちでお仕立てしたものにそっくりですわ」
110話ではマダム・バイオレットの角梨枝子さん。
小田切「どなたのオーダーです?」
店主「大槻さま。あっ…」
乃里子は、ウェディングドレスの仮縫いにちょうど店に来ていた。
店主「わあ、お美しいわ。とてもよくお似合い。こちら、警察の方。あなたにどうしてもお会いしたいって」
乃里子「警察?」
小田切「こんなところまで不粋なことで恐縮です。だが、1人の無実の青年を救わなければならない。そのためには、ぜひあなたの証言が必要なんです。きのうの朝、日光へお出かけでしたね?」
日光へはここ何年も行ったことがなく、昨日は風邪気味で会社を休んで、ずっとマンションの自室にいたと答える乃里子。仕事は貿易商社の秘書。
小田切「サングラスをかけ、頭をショートカットにすれば…こういったコートをお持ちでしたね」
乃里子「ええ、このお店で作ったコートです。きょうも着てきました」
店主「人まねの上手などこかのデザイナーの盗作かもしれませんわ。よくあるんですよ、勝手に他人のデザインを」
小田切「そうすると捜しようもありませんね」
乃里子が事件のことを聞いてきたので、新聞でお読みでしょ?と小田切が竜次の写真を見せたものの、「残念ですわ、お役に立てなくて」と表情を変えずに言う。
外人殺しの青年
犯行を否認
新聞を読んでいる瀬能。「『警察では少年の申し立てているアリバイ、電車の女は苦し紛れのでっちあげにすぎないとの見方を強めている』。すべてがこっちの思惑どおりです。フーテンに目立たない黒い背広を着せたのがよかった。車掌も日光の駅員もやつを記憶にとどめていない」
間庭「犯人をでっちあげておかないと国際警察がいつまでもうるさく付きまとうからな」
ボス「フフフッ、これで当分、マリファナの商売は安全だな」
ナイトクラブ
♪ 激しい愛に ゆれていても
泣いている わたしの心
愛するあなたを 愛するひとを
ほかの誰にも
ふれられたくないの
あなたの帰りを
待つひとも忘れ
あなたのすべてを
わたしのものに
歌っているのは今回は初ゲストの牧麗子さん。劇中で歌われた歌詞で検索しても出てこない。wikiによればデビューしたころは藤圭子さんに似てるとよく言われたらしい。
婚約者と乾杯する乃里子。
三条泰子さんも初ゲストの103話ではナイトクラブで歌ってたな~。
和泉「君は勝ったんだ。とうとうあの頑固親父まで説得してしまったんだからな。はっきり許してくれたよ。僕たちの結婚」
乃里子「うれしいわ」
乃里子の婚約者は長沢大さん。長身の人ね。
♪ 苦しい愛に 溺れながら
すがりつく 叶わぬ想い
愛する心は 愛することは
何もかもみな
独り占めしたいの
口には出さずに…
小田切は竜次を連れてナイトクラブへ。竜次は乃里子の顔を見てハッとする。
和泉「式を挙げたら、すぐにメキシコへ発つ。向こうの支店をしばらく任せてもらうことにしたんだ。君は和泉貿易メキシコ支店長夫人ってわけさ」
戸惑いの表情を浮かべる乃里子。
和泉「どうしたんだ?」
乃里子「どうしてもメキシコへ?」
和泉「おいおい、君が望んだんじゃないか。憧れのメキシコ、メキシコ行って暮らそうって。だから僕は親父に無理を言って…」
乃里子「そうだったわね。でも、いざ日本を離れるとなると…」
竜次「間違いない、あの女だ」
小田切「本当だろうな? サングラスの顔と見分けがつくのか?」
竜次「俺はサングラスを通さずに横顔を見てる。なぜだ? なぜあいつは本当のことを言ってくれないんだ」
小田切「わざわざ変装して電車に乗ったんだとすれば何か暗い秘密があるのかもしれない。その秘密がバレるのを恐れて」
和泉「近頃の君はどうかしている。突然ふさぎ込んでしまったり、涙を浮かべてみたり」
乃里子「ごめんなさい。幸せすぎて怖いの。親もきょうだいもいないあたしが社長御曹子のあなたと。今の二人っきりの幸せがあしたになったらガラス細工のように壊れてしまうんじゃないかって」
和泉「バカだな。そんなことがあるわけないじゃないか。どんなことがあっても僕は君を離さない。決して」二人で手を取り合う。
乃里子の指にはめられた大きな石の指輪を見て、ハッと気づく竜次。隣に座った女も同じ指輪をしていた。
竜次は乃里子の席に行き、「なぜ本当のことを言わないんだ」と肩をつかむ。
和泉「何するんだ!」
竜次「きのう、電車で日光まで俺と一緒だったはずだ。言え、本当のことを言うんだ」
あなたなんて見たこともないと認めない乃里子。小田切にも日光へ行ったことなどないと改めて否定する。和泉には、なんでもないと事情を説明しない。
竜次「このとおりだ。あんたの証言ひとつで俺は人殺しの汚名を晴らすことができるんだ。言ってくれ、あんたが本当のことを言ってくれさえすれば…」俺は人殺しにされちまうと必死に訴えかけるが、乃里子は何度頼まれてもウソの証言をすることだけはできませんと迷惑がる。
店を出て夜道を歩く小田切。「竜次、俺は貴様を信じてるつもりだ。だからこそ首実検もさせてみた。だが…」
竜次「小田切さん、もういいんだ。俺がこの手でライフルで殺したんだ。ヘッ、八方丸く収まりゃそれでいいじゃねえかよ。あの女だってそうだ。ブルジョアの嫁になって太ったブタに成り下がるだけの話だ。クソ、みんな勝手にしやがれ」足元の空き缶を蹴ったときにフィルムを蹴った記憶と重なる。
日光の駅前で財布をすられた乃里子。その拍子に8ミリフィルムのマガジンが落ちた。
黒木の部屋
小田切「撮影済みのものだ。すぐに現像してみてくれ」フィルムを渡す。
風間「オーケー」吹雪と暗室へ。
小田切「日光駅の遺失物係へ落とし物として届けられていた」
ユミ「っていうことは宮原竜次のアリバイが成立したってわけ?」
小田切「光明が見えてきたってところだ。女が口を割らないかぎり、本当のアリバイにはならない」
啓子「女の口を割らす手がかり。それがあのフィルムに映ってればいいわね」
フィルム上映会
啓子「どこの別荘かしら?」
吹雪「やけにブレてるな」
風間「隠し撮りじゃないのかな」
ブレブレのまま、室内へ。立っている男を見て小田切が反応する。
吹雪「小田切さん、知ってる男?」
小田切「知るも知らんもない。張(ちょう)といってな、5年前まで犯罪組織のボスとして君臨していた男だ」
風間「5年前…」
小田切「5年前に死んだんだ。われわれに追い詰められた張はヘリコプターに乗り込んで逃げた。そのヘリが海上で爆発したんだ」
ユミ「小田切さん、あの男の耳からあごにかけて」
風間「ヤケドの痕だな」
小田切「張は生きていたんだ。そして今なお暗黒街のボスとして」
啓子「大変なフィルムが手に入ったもんだわ」
フィルムを見ていくと、撮影者が鏡に映った。
小田切「よく似ている。大槻乃里子にそっくりだ」
風間「見ろ。腕にぶら下がっているバスタオル。間から8ミリのカメラのレンズがのぞいている。張には感づかれないように隠し撮りしてるんだ。それがこのフィルムだ」
張が振り向いたので、慌ててカメラを隠す女。
吹雪「張の情婦ってとこだな」
風間「だとしたらなんだって、こんな隠し撮りを?」
小田切「社長の御曹子と結婚しようとしている大槻乃里子。彼女とは、よく似た別人なのか、それとも2つの顔を持った女なのか」
啓子「電車の女が乃里子なら宮原竜次の無実が証明できるだけじゃなくって、暗黒街の大物、張の隠れ家をキャッチして、ひっくくるチャンスだわ」
風間「ここはいっちょ罠を仕掛けてみるか」
和泉貿易株式会社
タイプライターを打った乃里子が和泉に書類を渡す。
和泉「どうも。旅券の申請をしておいたからね」
乃里子「はい」
和泉は乃里子に青色のケースを渡す。中身は真珠のネックレス。
重役室に電話があり、乃里子が呼び出された。
応接室にいたのは風間。サングラスで怪しさを装う。「俺のダチ公がよ、日光の駅前でコレやってな」スリのジェスチャー。とぼける乃里子に財布の中に名刺が入っていたと続ける。ダチ公は財布のほかに8ミリのマガジンまで失敬した。買い取ってもらえるもんならドブに捨てちまうのはもったいないと脅しても、乃里子は応じない。
風間はその場で電話を借りると言って、受話器を取った。「ああ、リバースマンションの7号室へつないでくれねえかい。電話番号? おお、そうかい」メモを取り出して読み上げる。「え~、431の1657」
しかし、乃里子は無理やり受話器を置き、帰るよう促した。
431-1657
電話番号を書いたメモをその場で捨てて帰った風間。
ショートカットのヅラに濃いめの化粧をした乃里子がサングラスをしてリバースマンション7号室へ。ドアは鍵がかかっておらず、中へ入り、戸棚を片っ端から開ける。
サングラスに真っ赤なコートって目立つよ。
フィルムを見つけた乃里子が帰ろうとドアを開けると小田切が立っていた。
乃里子「罠だったのね。ひきょうよ、ひきょうだわ」
小田切「やっぱりあなたは電車の中の女だった。その指輪が動かぬ証拠だ。それでもあなたは、しらを切るのか」
開き直った乃里子はフーテンと隣りどうしの席で日光に行った、彼は無罪だと認めた。青年の釈放手続きを取ろうという小田切は、フィルムはわれわれが現像したと懐から取り出す。
8ミリフィルムの仕組みがよく分からないね。
乃里子「見たのね」
小田切「幽霊をね。5年前に死んだはずの男がこの中に生きている」
間庭が別のビルから乃里子を狙っている。
小田切「君は張のなんだ? 情婦か? 隠し撮りの目的は?」自分の過去を消そうとしているのでは?と指摘する。
乃里子にとっては命懸けの勝負。そうしなければ永遠にマリファナ密輸組織の女で終わってしまう。
マリファナに引っかかる小田切。電車の中でメキシコから来た捜査官を殺したのも乃里子の仲間と気付く。張が雇っている殺し屋だと認める乃里子。青年のアリバイを消すために電車に乗り、ボスの命令で別行動をとらないように見張っていた。貿易会社に勤めたのもマリファナ密輸のため。
社長御曹子に恋を仕掛けたと小田切に指摘されると、首を横に振る乃里子。張のところに案内してくれと言っていると、隣のビルから消音銃で銃撃され、左腕に傷を負った小田切。乃里子はフィルムを持って逃げ出した。
間庭に車に乗せられ、ボスの前に連れ出された乃里子。耳からあごにかけてヤケドの痕がある張。
内田朝雄さんは9話以来の出演か~。
乃里子が国際警察に狙われているから瀬能、間庭に見張ってもらっていたという張。間庭は、あのフィルムは何ですか?と聞く。ただの8ミリフィルムだという乃里子だが、瀬能がハンドバックからフィルムを取り上げた。
張は乃里子が和泉貿易の御曹司と結婚することは分かっていて、懐に入り、弱みを握り、仲間に入れ、メキシコから大麻の密輸をさせることを目的としていた。
8ミリフィルムの上映会。
小田切も正直者だな~。本物を持っていたなんて。ここで全然違うのが流れると思っていたよ。杉江廣太郎さんと中井啓輔さんはここでようやくサングラスを外す。
フィルムに映っていたのは張。気付いたときには乃里子は部屋を逃げ出していた。
乃里子は、ある一室に鍵をかけ、電話をかけた。電話の先は小田切のいた部屋。しかし、ケガをして立ち上がれない小田切は受話器を取ることができない。受話器を外したまま連れていかれた乃里子。
風間が部屋に入ってきた。「小田切さん、大丈夫ですか?」
小田切「大丈夫だ。電話局を通じて逆探知だ」
風間「オーケー」
フィルムをめちゃくちゃにして暖炉に投げ込んで燃やした張は裏切られたことを怒っていた。ボスを売ろうという気持ちはなかったが、ただ幸せな結婚をしたかったという乃里子。瀬能も和泉貿易に狙いをつけ、秘書として送り込むことは裏でずいぶん苦労したとぼやく。
確かにこの時代、一流会社で働く女性なんて都内に実家があって、かなりしっかりした家じゃないとダメっぽい気がする。
何もかもぶち壊しだと乃里子を殴る張。「八つ裂きにして殺してやる! 憎いやつだ!」
風間の車に乗って別荘に向かう。「大丈夫ですか? 小田切さん」
小田切「大丈夫だ。急いでくれ。女から誘いを求める電話だったに違いないんだ」
別荘に到着。二手に分かれる。
張が乃里子の額にピストルをあて、ロシアンルーレット。空撃ちだが乃里子は気絶してしまい、瀬能、間庭が支える。
小田切「張、5年ぶりで迎えに来た」
張「ちくしょう!」
激しい銃撃戦。風間も忍び込み、間庭たちを殴る。部屋から出ていった小田切を瀬能たちが追いかける。
それにしてもこの屋敷、数段の階段が何か所もあって生活しにくそう。別荘だけど。
張たちは外へ。雑木林の中を走って逃げる張たちを小田切が追う。激しい銃撃戦の上、瀬能、張の銃をはじく小田切。瀬能を殴り倒し、走って逃げる張を追って、ショッカーのいそうな採石場へ。観念した張に手錠をかけた。
岩場に現れた風間を「ご苦労さん」とねぎらった小田切だが、風間は乃里子にライフルを背中に突き付けられていた。乃里子に命じられるままピストルを捨てた小田切。
乃里子「国際警察だって、あたしの敵だわ。あたしの過去を知っている人間は、みんな。あたしだって人並みの女の幸せを手に入れる権利があるわ。その幸せをつかみかけているのよ。もう誰にも渡さない。誰にも!」
乃里子が撃ったのは張! 小田切、風間は二手に分かれ、銃弾をかわす。ライフルの弾がなくなり、小田切、風間に挟まれた。
小田切「乃里子さん、あなたの過去は、すべて水に流すんだ」
吹雪が運転し、啓子、ユミ、竜次を連れてきた。
竜次が怒りの表情で乃里子に近づく。乃里子はうつむいたまま。
小田切「竜次、すべてが解決したんだ。もういいだろう」
夕暮れ、2台の車が山道を走っていく。
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
*
脚本:池田雄一
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
谷口ユミ:大川栄子
*
風間洋介:千葉真一…字幕水色
*
小田切慎二:中丸忠雄
*
大槻乃里子:三条泰子
張(ちょう):内田朝雄
*
店主:角梨枝子
間庭:杉江廣太郎
瀬能:中井啓輔
*
宮原竜次:西田健
和泉:長沢大
クラブ歌手:牧麗子
乗客:菅原壮男
*
高木真二
鈴木健之
アンダーソン:フレッド・ボッサート
ナレーター:芥川隆行
*
監督:小西通雄
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…現ナマを狙う強盗と病気で入院中の某国王子の命を狙う殺し屋がかち合った。いざ襲撃だが、とんだ手違いで奪った獲物は逆さまの大混乱。しかも、王子の正体は、なんと1匹の子犬。追いつ追われつ強盗団と暗殺団が雪山の山荘に立てこもったとき、スキーに行き合わせたキイハンターと鉢合わせ。白銀の世界に5億円の現ナマと子犬を巡って雪煙を上げての争奪戦。次のシグナルは…>
キイハンター
暗殺団と強盗団
スキーで珍道中
に御期待下さい
144~146話と3話連続池田脚本。133~135話は連続高久脚本だった。撮影の順番とかでたまたま連続になるのか、ほんと、どういうスケジュールで撮影してたんだろう? 執筆のペースとか気になるばかり。
それにしても、いつも乗ってる黄色い車は2台あるんだ!?
途中から乃里子にスポットが当たりすぎて、竜次の扱いが微妙。
でも、竜次って元々フーテンで乃里子のこともただ隣に座っただけの人を愛想よくなかっただけで勝手に悪印象持ったり、どうにか無実を…って気になれないよ。

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