徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】キイハンター #139 殺し屋とデートする女

TBS 1970年11月28日

 

あらすじ

偽ドル作りの組織を裏切った女と、その女を助けて挑戦する謎の男・ドミノ。2000万ドルを奪った2人は聞いたんたーに接近していく。ドミノと組織への復讐を誓う女の2人は愛し合う者どうし力を合わせてキイハンターに協力する。組織を倒したと思った最後の一瞬、ドミノの乗った車は断崖から墜落。悲しみのどん底に落ちた女の涙。だが、その裏には想像もつかないカラクリが潜んでいた。キイハンターが暴く秘密とは何か?

キイハンター

2026.4.10 J:COM BS録画

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黒木  啓子  吹雪

島   ユミ  風間

小田切 村岡  壇

 

KEY

HUN

TER  

 

黒木鉄也:丹波哲郎

 

津川啓子:野際陽子

 

吹雪一郎:川口浩

 

島竜彦:谷隼人

 

谷口ユミ:大川栄子

 

風間洋介:千葉真一

 

ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>

 

国際警察特別室

 

    仲谷昇

中丸忠雄   宮内洋

 

KEY

HUN

TER

 

制作:東映・TBS

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1970年11月4週、火曜日は「あしたからの恋」の最終回でした。

 

モテル港北

 

モーテルに入った男女がボーイに封筒とボストンバッグを渡し、部屋へ。

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浜田役の藤木孝さん。

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眉子役の岩本多代さん。

 

ボーイがバッグを運んだ先の部屋では何か印刷している男がいる。

男1「ボスから新しい注文が来た。在庫は?」

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この方が袋正さんかな。

 

男2「ええ、なんとか。刷り上がったばかりのものも入れれば」

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で、この人は久保一さん、と。

 

部屋の奥に入った男2。棚には札束が置いてあり、カバンに詰めていく。前回は違うけど、その前2回も偽ドルの話だったな。流行り?

 

眉子はビールに粉末を入れていて、浜田に急に話しかけられてビックリ。

 

浜田「お前、足を洗いたがってるっていうのは本当か? ボスから聞いた。お前を気をつけるように言われている」

 

粉末が入れたことがバレてないことを安堵し、飲み物を運ぶ眉子。

 

ベッドで寝転んでいる浜田。「組織のやり方を知らないお前でもあるまい。モーテルを偽装し、こうしてアベックを装って運び屋をやってるのも、みんな秘密が漏れるのを防ぐためだ。一度、組織のメシを食った人間は決して足を抜くことはできない」眉子から渡されたビールを一気飲み。「ああ、うまい」とグラスを置く。

眉子「足を洗うなんて夢よ」

浜田「えっ?」

眉子「8つのときから組織で育ってるんですもの。できないことぐらい分かってるわ」

浜田「フフッ」

 

ドアがノックされ、ボーイがバッグを持ってきて、中身を確認する浜田。外へ出ると、ふらつき、眉子が運転を代わり、モーテルから出た。

 

すっかり眠ってしまった浜田を車に残し、眉子は駅のコインロッカーのボストンバッグと中身を入れ替えた。バッグの中身は札束…のように見えて、下は新聞紙。コインロッカーの鍵を封筒に入れた。

 

封書が15円切手で済む時代か~。

 

東京都港区三田4ノ5

  マンションヴィラ605

 R.ドミノ様

 

封筒をポストに投函した眉子。<さいは投げられたんだわ>

 

到着した屋敷の前でクラクションを鳴らす眉子。目を覚ました浜田は驚く。

眉子「酔いをさまさずに帰ろうものならボスにこっぴどくお仕置きを食らうわ」

 

屋敷に入った浜田と眉子。

本堂「遅かったな」

浜田「申し訳ありません。途中、車が混みまして」

本堂「さっきから取り引きのお客さんがお待ちかねだ」ボストンバッグの中身を確認し、うなずく。

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本堂役は滝田裕介さん。

 

ボストンバッグの中身がバレてないことに安堵する眉子。

 

応接間には外国人男性が待っていた。

本堂「ご注文の品です。1000ドル紙幣が2万枚」

男「では、お約束の印刷代金を」小切手に署名する。「こっちは銀行に持っていけば正真正銘の日本円に換わる小切手です。念のために改めさせてもらいますよ」

本堂「どうぞ」

 

ドミノ「そのまま動くな!」帽子、サングラス、マスク姿の男が部屋に入ってきて銃を向ける。

本堂「誰だ?」

 

ドミノ「手を頭へ。壁へ向かって立つんだ」

 

本堂はドミノに背中を向けつつ、暖炉に設置していた非常ボタンを押す。

 

ドミノ「非常ベルもインターホンもすべて切断してある」

本堂「何?」

浜田「何者だ?」

ドミノ「復讐だ。お前たちの吠え面を見に来たんだ。向こうを向け! こいつを灰にしてやるんだ。お前たちの組織をめちゃくちゃにしてやるんだ。後ろを向け!」バッグを持って部屋を出た。

 

本堂「クソ、追うんだ!」

 

ドミノは焼却炉にボストンバッグを投げ込んで逃げた。本堂は浜田たちにドミノを探すよう命じた。

 

中に裏切り者がいると気付いた本堂。「そいつが手引きし、逃がしたんだ。誰かな?」と浜田の胸ぐらをつかむ。

浜田「ボス、今になって思えば女の様子が…」

本堂「女? 眉子か!」

うなずく浜田。「あのビールの中に…」

 

応接間

椅子に座らされ、浜田に鞭でたたかれる眉子。

浜田「吐け! 本当のことを言うんだ。睡眠薬で俺がウトウトしている隙に車のトランクにあの男を忍び込ませたな。そうだろ!」しゃべらない眉子に暖炉の火かき棒を向ける。

眉子「知らない。あたしはなんにも」

 

火かき棒を眉子の顔に近づける浜田を止める本堂。「なあ、眉子。俺は、みなしごのお前を拾って、きょうまでかわいがってきたつもりだ。立派な女にもしてやった。その恩を忘れて俺の手にかみついたのは魔が差したとしか思えねえんだ」

本堂の顔を見る眉子。

本堂「今、ここで素直に白状し、手ついて謝るっていうんなら勘弁してやらんでもない。ええ?」

眉子「知らない。あたしはなんにも…」

本堂「クソ!」眉子をビンタ。

眉子「ド…ドミノ」

本堂「ドミノだと?」

浜田「さっきの男の名前に違いありません」

 

本堂のもとにドミノから手紙が届いた。

 

女を即刻、自由にしてやれ。でなければ、お前たちの秘密を国際警察へ密告する。 ドミノ

 

本堂「クソ。縄をほどいてやれ」

浜田「ボス」

本堂「泳がすんだ。女は必ずドミノのところへ行く」

 

タクシーから降りた眉子をつける浜田と男たち。

 

黒木の部屋

ユミ「へえ、これが偽の1000ドル紙幣?」

島「うん」

ユミ「本物そっくりね」

島「ユミちゃん、本物見たことあるの?」

ユミ「へっ? あっ…そりゃあ、なくたって分かるわよ」

 

黒木「ハハハハッ…この種の偽ドルがだね、ドル地域に出回り始めたんだよ。よく探ってみたらね、印刷元は、どうやら…」

啓子「日本っていうわけ?」

黒木「うん」

 

小田切「ところが国際警察のレーダーにはまったく引っかかってこないんだ」

吹雪「よほど用心して印刷や取り引きを進めてるんだな」

 

ユミ「で、このお札は、どこから?」

小田切「うん。警察に届いた落とし物の革財布の中から」

啓子「ええっ? これが全部偽ドル? はあ~。あっ、金文字でネームが入ってるわ。『ドミノ』って」

風間「持ち主の名前じゃないの?」

 

黒木「いや、確か仮面舞踏会の衣装のことをドミノといったな」

島「仮面の男ドミノか」

小田切「バーの客の落とし物だ。わらをもつかむ気持ちで、その店を張り込んでみようと思ってる」

ユミ「なんてお店?」

小田切「バー・ブルーライト横浜なんだ」

 

カウンターに座り、バーテンダーに話を聞く小田切。隣に啓子が座っている。

バーテンダー「え~、ソフトを目深にかぶりコートの襟を立てサングラスに大きなマスクをかけた男。そのお客さんがお帰りになったあとのボックスに落ちていたんです。初めてのお客さんのようでしたね」

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いつもより若く見えるけど岡野耕作さんか?

 

そこに大きなサングラスをした眉子が来店した。チンザノを注文する。

 

ほんと、美人だな~。

 

小田切の隣に座り、タバコを取り出した眉子にライターの火を差し出す小田切。眉子は小田切がドミノの財布を持っていることを確認し、軽く会釈して火をもらう。

 

ドアが開き、浜田たちが眉子を見ると、眉子は小田切の左手に自身の手を置く。「逃げて! あなた早く逃げて。殺されるわ」

 

浜田「ドミノだな?」

小田切「違う。人違いだ」

浜田「しらばっくれるな」財布を手に取る。「あんたのネームが入ってるぜ。フフッ」

男「来てもらおうか」小田切の肩に手を触れたとたん、小田切が男たちを殴り、その間に眉子は店を出た。啓子は店のブレーカーを落とす。

 

小田切が反撃したものの浜田が小田切の背に銃を突きつけた。男たちに眉子を追わせ、浜田は小田切を連れ去ろうとした。

 

小田切<ドミノって男を守るためにあの女は、とっさに俺をドミノに見せかけようとしたのに違いない。とすると、この近辺にドミノがいる>

 

店を出てコンテナヤードを走る眉子を追いかける啓子。

 

⚟眉子「あたし、組織から逃げ出したい。その一心でここまで…」

⚟ドミノ「よくやった、眉子。もうひと息だ。もうすぐお前は自由になる。山中湖の別荘で待っていてくれ。俺は鍵が届きしだい、ロッカーから金(かね)を取り出して、すぐ駆けつける」

 

立ち聞きしていた啓子は木を倒して物音をさせてしまい、慌てて逃げた。

 

サングラスに大きなマスクをしたドミノが追いかけ、銃を撃つ。「眉子、早く行け。ここは俺が食い止める。眉子、早く逃げるんだ!」

 

そっと覗き見てドミノの姿を確認する啓子。

 

両手を縛られ床に転がっている小田切。

本堂が蹴って小田切を仰向けにする。「おい、貴様。眉子のなんだ? 情夫か? 逃げた女の分まで痛めつけてやるぜ」

 

浜田たちから蹴られる小田切を本堂が止める。「貴様の財布にあった札束、こいつはみんな俺たちの組織がこしらえた偽ドルだ。俺たちから奪った2000万ドル、灰にしたんじゃなかったんだな。貴様の手にあるんだな? 残りの金はどこだ?」

 

小田切<ドミノって男に間違えられたおかげで、いろんなことが分かってきた>

 

本堂「吐け! 金はどこだ? クソ!」財布で小田切を往復ビンタ。

小田切「仲間に預けてある。俺の体を自由にしてくれるなら残念だが、耳をそろえて返すぜ」

 

黒木の部屋に電話がかかって来た。

☎小田切「俺だ。ドミノだ」

ユミ「えっ? ドミノ? ドミノって…」

 

風間が受話器を奪う。「おい、ドミノか?」

☎小田切「ああ、ドミノだ。ドジ踏んじまってな、例の2000万ドルは返さなきゃならねえハメになりやがった」

風間「分かってるよ。ああ、察しはついてるぜ。2000万ドルを持って、あんたの身柄、引き取りに行ってやるよ」

 

小田切「すまねえな、兄貴」

 

風間「ハハハハッ、いいってことよ。かわいいおめえのことじゃねえかい」

島「よ~っ! ベベン、ベン、ベン」

風間「バカ」

 

本堂「ドミノの命を助けたかったら変な考えを起こすなよ。あんた1人で来るんだな」

 

風間「おう、合点承知の助だい」

吹雪「おい、乗りすぎだよ」

風間「任しといて。え~っと、なんだっけ? そうだ。それでその、なんだい、取り引きのタイム・アンド・プレース。うん…あっ? ワット? おお、アイ、シーです。アイ、シーです。アイ、シーです。グッドナイトです」受話器を置く。

 

黒木「うん、上等、上等」

ユミと島が笑いながら拍手する。

風間「乗りすぎ。ボス、間違いなく小田切さんの声だったっす」

黒木「うん」

 

小田切さんが大変な状況なのにふざけてて面白い。←おい! やっぱりみんなが揃ってるシーンはいいなあ。

 

風間が車で取り引き場所へ。スーツにサングラス姿の風間は男たちにボディチェックを受け、カバン持参で男たちの車のほうへ歩く。風間が乗ってきた車の後部座席には吹雪が潜んでいる。おおっ!

 

風間「2000万ドルは持ってきた。ドミノの兄貴は無事だろうな?」

 

車の後部座席に乗った小田切が軽くウインク。

 

浜田「待て。そいつの中身を改めるのが先だ。フフッ」

風間「そうかい。そのほうが早くケリがついていいぜ」

 

浜田がカバンを開けると爆発が起こった。くしゃみを連発する浜田。男たちも咳込む。吹雪が車を発進し、風間が小田切を後部座席から連れ出し、吹雪の運転する車に乗せた。

 

黒木の部屋

ビールを一気飲みする小田切。空になったコップに吹雪がお酌。

黒木「いやあ、ご苦労だったな。しかし、あれほど深く掘ってもつかめなかった偽ドル組織の本丸へ連れ込まれたんだからね、何が幸せになるか分からんな」

小田切「残念なのは行きも帰りも気絶させられていて城の在りかが分からないことさ」

島「偽ドル組織は仮面の男・ドミノと組織を裏切った女を血眼になって追ってるってわけ?」

小田切「なんとかして、あの女を救ってやりたいんだが」

 

風間「ええっ? 小田切さんがひどい目に遭ったのも、もとはといえば、その女が…」

黒木「おい、きっといい女だったんだよ」

風間「はあ。この辺では見当たらないような」

吹雪「ハハハハッ」

 

啓子・ユミ「ええっ?」

啓子「まあ、ひどい。あっ、小田切さん。山中湖の別荘地帯を一軒、一軒当たってみたらいいわ」

小田切「なんだって? 山中湖の別荘?」

啓子「うん。きっとそのいい女に巡り合えるかもよ、ふんっ!」

 

山中湖の別荘を訪ねた小田切。

眉子「あなたは…」

小田切「ドミノさんはご在宅ですか?」

首を横に振る眉子。

小田切「待たせていただく」家の中に入る。

 

眉子は光沢のある大きなスカーフを頭に巻き、ロングドレスを着ている。「この間は、すみませんでした。見ず知らずのあなたに」

小田切「パンチをだいぶごちそうになったよ。ハハッ、もうなんとも思っちゃいませんよ。国際警察の小田切です」

眉子「国際警察…あたし、ひらめいたんです。あなたならきっとなんとかしてくれるって」グラスに入っているタバコを勧める。

小田切「ひらめきは当たっていたってわけだ。私はなんとかした。現にこうして力になってあげられると思う。ドミノとはいったい何者です?」

 

眉子「夫ですわ。愛してしまったんです。ドミノは、あたしの素性を知りながら夫婦の約束をしてくれました。でも、あたしが偽ドル組織にいるかぎり許されないことでした。一緒に暮らすことも人目に触れることも。なんとかして組織を抜け出さなくっちゃ。あたしたちは必死になりましたわ。ドミノは仮面の男になって計画を練りました」

 

小田切「眉子さん、あなた方は、なぜ2000万ドルを盗まなけりゃならなかったんです?」

眉子「復讐。あたしをがんじがらめにして利用し続けてきたボスへの復讐」

小田切「眉子さん、あなたを苦しめていた偽ドル組織は必ず私の手でたたきつぶす。あなたの新しい人生のためにも」

眉子「小田切さん。よかったわ。あのバーであなたに会えて」

 

チャイムが鳴り、ドミノが帰ってきた。「お客さんだろ? お礼を言わなくちゃ」

 

家に入っても、帽子にサングラスのドミノ。

小田切「やっと素顔を見せてくれたな、ドミノ」

ドミノ「こっちの計画どおり、よくやってくれた。ありがとう」

小田切「どういう意味だ?」

 

ドミノ「私は偽ドルの入った革の財布をわざとバーへ落とした。当然、国際警察が動きだす。そして、組織に追われ始めた眉子を必ず守ってくれると踏んだんだ」

小田切「こいつは恐れ入ったな。だが、このまま眉子さんを引き渡すわけにはいかない。その2000万ドルをこっちへ頂くまではね」

ドミノ「フッ、渡すのはいいが、今からどうしようっていうんだい?」

 

カーテンを開けると、別荘の近くに浜田たちが来ていた。

 

あの時点で浜田たちは逮捕されなかったんだ!?

 

ドミノ「あんたがつけられていなければね。取り引きしよう。あいつらを引きつけておいてくれ。その隙に私は眉子を守って脱出する。そして、以後、われわれのことは忘れてもらいたい」

小田切「ずいぶん勝手な言い草だな」

ドミノ「眉子と私が首尾よく安全圏に逃げ延びたら偽ドル組織の全貌を記した資料と、この2000万ドルを耳をそろえて国際警察宛へお送りする」

小田切「その保証はあるまい」

 

ドミノ「あんたがあいつらの包囲を1人で突破できる保証もない」

 

ドアをノックする浜田。

 

いきなり乗り込んでこないのね。

 

小田切「分かった。取り引きに応じよう。あなたを信用したわけじゃないぜ。俺が信じたのは眉子さんだ」

眉子「ありがとう」

小田切「どんなことをしても逃げ延びるんだ」

 

眉子たちは別の出入り口で逃げていった。浜田たちは銃でドアノブを破壊して入ってきた。小田切が拳で応戦。

 

ドミノと眉子は手を取り合って逃げる。

 

ドミノ「よかったね、眉子。これから俺たちだけの生活が始まるんだ」

眉子「急ぐのよ」

ドミノ「眉子、まさか、お前、俺を捨てるんじゃないだろうね?」

 

本堂たちも後を追ってきた。

 

ドミノ「眉子、大丈夫だ。俺が死んだって、お前を死なせやしないよ」

 

雑木林を抜けて車に乗り込むとき、眉子が乗る後部座席のドアを開けてから、運転席のドアを開けるドミノにキュン!

 

運転席に乗り込んだドミノがサングラスを外した。「眉子、俺、一度だけ言っておきたいことがあるんだ。俺、眉子に感謝してるよ。眉子とつきあって1年間、俺は、ほんとに幸せだった。ありがとう眉子」

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ドミノは奥村公延さん。同時期の「ありがとう」第1シリーズでは酔っ払い役だったり、まだまだ知名度は低かった!? 私の中では優しいおじいちゃん役の印象があるな。「ぽっかぽか」のマスターとか。

 

眉子「早く出して」

ドミノ「うん」

 

男たちを殴り倒した小田切が車で追いかける。

 

別荘の表札、”DOMINO”なんだね。

 

  芙 蓉 台

YAMANAKA LAKESIDE HEIGHTS

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ドミノと眉子の乗った車を追いかける本堂たちが後ろから銃撃する。ドミノは蛇行運転し、山道に入っていく。車を降りて追いかける本堂たち。しかし、ドミノ乗った車は途中で眉子を下ろし、爆発、炎上した。

 

小田切の車が到着。本堂たちを殴り倒し、燃える車を目撃した。眉子は泣き崩れ、駆け寄る小田切にもたれかかった。

 

別荘

イヤリングやネックレスがキラキラ光っている眉子。「ドミノ…ドミノ…どうして死んじゃったの? ドミノ…」

眉子の肩に手を置く小田切。「眉子さん、偽ドル組織は壊滅した。2000万ドルの偽札も車ごと燃えてしまった。ドミノのことは忘れるんだ。あしたからは、あなたの自由な新しい人生が始まるんです」

眉子「新しい人生…」

 

鑑識官が現場検証している。小田切は現場を見に行き、テープの飛び出たカセットテープを見つけた。

 

小型犬を散歩させるミニスカワンピースの眉子。ドミノと住んでいた別荘の表札は”水原眉子”になっている。

 

家に入った眉子。「アハハッ、お利口ちゃん、ちょっと待ってね」ソファに犬を置き、鼻歌を歌いながら黄色い花を花瓶に飾ろうとする。

 

この花、菊だよね? 今は仏花でしか見かけないけど、同時期の「あしたからの恋」でも喫茶店の飾りつけに使われてたし、フツーの花の一種だったのにね。最近も菊をアレンジメントされて怒ってたって話題を見かけたような…

 

眉子の前に帽子、サングラス、マスクの男が現れ、ビックリして花瓶を落とした。

 

ドミノ「どうしたんだ? 眉子。私だ。ドミノだ」

眉子「そんなはずないわ。ドミノは死んだのよ。車と一緒に燃えてしまったんだわ」

ドミノ「そうだとも。だが、私は生き返ったんだ。お前に会いたい一心で」

眉子「ウソ…ウソだわ!」

ドミノ「何を言うんだ、眉子。2人で一緒に計画を練ったじゃないか。何もかも思うどおりに事は進んで」

眉子「違うわ」

 

ドミノが近づいてくる。「偽ドル組織は壊滅し…」

眉子「あなたはドミノじゃない」

ドミノ「お前は自由の身になった」

眉子「違う」

ドミノ「そのうえ、本物そっくりの2000万ドルの札束を…」

眉子「あなたはドミノじゃない。ドミノじゃない」

 

ドミノ「私はドミノだ」

眉子「ドミノじゃない」

ドミノ「お前の夫、ドミノだ」

 

眉子はドミノじゃないと繰り返す。「だって…ドミノは死んだのよ。車が爆発する前にこめかみを撃たれて。ドミノじゃない」

 

懐から取り出したカセットプレーヤーを再生するドミノ。

 

プレーヤー:ドミノ「手を頭に壁に向かって立て。ハハハハッ。非常ベルもインターホンもすべて切断してある。復讐だ。お前たちの吠え面を見に来たんだ。壁に向かって立つんだ!」

 

眉子「あなた…あなたは誰なの?」

 

マスク、サングラスを外すと黒木だった…って、眉子にとっては素顔見せても「あなた誰なの?」だよねえ。

 

黒木「もともとドミノなんて男はいなかったんじゃないか? 組織から2000万ドルの札束を強奪したのは君自身だったんだろ。もっともボストンバッグの中身は、あらかじめすり替えておいた新聞の束だったはずだ。そして、君はそれを目の前で灰にしてみせてから変装を解いて、そしらぬ顔を決め込んだ」

 

焼却炉から上がる黒い煙を見ている眉子。ふふん、と笑う悪女笑いがいい!

 

黒木「そして、われわれキイハンターの目を偽札作りの組織に向けさせると同時に、われわれの1人をおびき寄せて組織に挑戦したドミノという男が実際にいることを裏付けたってわけだ」

 

眉子を追ってきた啓子に聞かれた会話は眉子が再生させたプレーヤーから流れていた。

 

黒木「君が本当に組織から抜け出したかったら正面からわれわれに協力を求めれば済んだはずだ。ところが君は誰にも疑われずに2000万ドルの札束を自分のものにしたかった。そのためにはどうしてもドミノという、この事件の真犯人が必要であり、最後には、そのドミノの死体を公衆の目の前にさらさなければならなかったはずだ」

 

本堂たちに追いかけられた眉子は行き止まりで車を止めさせ、ドミノに銃を向ける。<<フフフッ、まんまとだまされたわね。あたしは新しい人生のためにあんたを利用したのよ。あたしにホレてるあんたと夫婦の契りまで結んで安心させたうえでね>>

ドミノ<<なんだって?>>

眉子<<もうあんたに用はないわ。死んでいただくわ。新聞紙の詰まったボストンバッグと一緒にね>>

ドミノ<<眉子…眉子!>>

 

ドミノを至近距離で頭を撃ち抜き、リモコンで車を自動運転させた。おおっ! 徐行運転している車から降りた眉子。そのままリモコン操作し、車を爆発させた。

 

黒木「犯人と2000万ドルが灰になり、その組織が検挙されれば、この事件は、すべて終わったことになるんだ。君は誰にも知られずに億万長者の生活を楽しめたはずだ。ところがそうはいかない。車と一緒にこのテープを灰にしようとしたことがまず第1の失敗だ。そして君は、この装置を不用意にも現場近くに投げ捨ててしまった。そのときの状況でやむをえなかったかもしれんけどな」リモコンを動かして、乗ってきた車を別荘前に止めた。「これだけのことを考え出して実行に移した君のことだ。すべてがご破算になったことぐらい分かってんだろうな」

 

額縁裏に隠した銃を向ける眉子。「手を上げて。向こうを向いて」黒木をボディチェックし、額縁裏からボストンバッグを手にする。「まだご破算になっちゃいないわ」

 

銃を向けたまま黒木を別荘の外へ連れ出した眉子。

 

黒木の車の後部座席から小田切が出てきた。「俺はあなたを信じていたよ。もしテープさえ目に留めなかったら、いや、それからだって、あなたが殺人まで犯してるとは思えなかった。あの男は、あなただけが生きがいの男だったじゃないか」

眉子「あんたなんかには分からないのよ、あたしの気持ちは。子どものときから組織に飼われて育ってきた奴隷の気持ちなんて、あんたに分かるはずないわ。誰にも監視されず、誰にも束縛されないで生きたかったのよ」

小田切「だが、もう終わったんだ。あなたの手に手錠をかけるのは、われわれの仕事じゃないが、もうあなたの逮捕状が出ているころだ。逃げられはしない」

 

眉子がこめかみに銃をあてたが、黒木が弾を抜いていた。死ぬこともできず、泣き崩れる。

 

プロデューサー:近藤照男

        小野耕人

*

脚本:池田雄一

*

擬斗:久地明

*

音楽 :菊池俊輔

主題歌:キイハンター

    非情のライセンス

作詩 :佐藤純弥

作曲 :菊池俊輔

 唄 :野際陽子

    テイチクレコード

非情のライセンス

非情のライセンス

  • 野際陽子
  • 歌謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

*

黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色

*

津川啓子:野際陽子…字幕緑

*

吹雪一郎:川口浩

*

島竜彦:谷隼人

谷口ユミ:大川栄子

*

風間洋介:千葉真一…字幕水色

*

小田切慎二:中丸忠雄

*

水原眉子:岩本多代

本堂:滝田裕介

*

浜田:藤木孝

ドミノ:奥村公延

袋正

*

バーテンダー:岡野耕作

畑中猛重

花田達

高田英伸

*

久保一

菊地輝夫

デレック・ローランド

ナレーター:芥川隆行

*

監督:降旗康男

 

<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…ガンさばきが得意のチンピラ・ヤクザ。スパイ情報専門のチンピラ・ヤクザと2人のコンビが狙う夢は暗黒街の帝王。2大暴力団を対立させ、戦わせ、その自滅を狙って攪乱戦法。その渦巻きに変なことから巻き込まれたキイハンターが女ヤクザに身をやつして仁義も鮮やかに乗り込んだが、拳銃使いのチンピラと心が通い、息もぴったりのロマンスムード。いよいよ、2つのギャング団を相手に最後の決戦は、どこやらの西部劇にも劣らない牧場の大決闘。次は…>

 

キイハンター

人殺し

 あの手この手

   に御期待下さい

 

かなりシリアスなラストは、のちの赤いシリーズでもおなじみ50話以来の降旗康男監督でした。

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美しい岩本多代さんの顔が存分に見られた回。「キイハンター」でいろんな女優さんが出てくるけど、田島和子さん、牧紀子さん、岩本多代さんが三大好きな顔! 男性は悪役の強面が多いから、何だかんだいちばんの美形は島ちゃんになっちゃう。

 

それにしても毎度、岩本多代さんがゲストに出るたびに昔は悪女役やってたんだな~と不思議な感じ。wikiを見るとデビュー当初は清純な役だったらしく、「キイハンター」のころが冒険期だったのかも!? そこから10年くらいたつと優しいお母さん、お金持ちの奥様みたいな役に…って感じ。調べると1993年のドラマ「ダブルキッチン」では野際陽子さんと姉妹役だったらしい。奥村公延さんもゲストで出てる。

ダブル・キッチンVOL.2 [VHS]

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  • パック・イン・ビデオ
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90年代前半のTBSのホームドラマは伊東四朗さんと野際陽子さんが夫婦役で主人公の両親役をよくやってたイメージ。

 

やっぱり全員揃う回はいいな~。ちょっぴりでも風間&吹雪の共闘も見られたし!

 

男性の脚本で眉子の選んだ道が1人で犬と暮らすことを昭和で描いてたのがなんか先進的に思えた。結局、そうはいってもイケメンの若い男と暮らし始めたとか、そういうふうに描きがちじゃない!? 結局夢見ていたのは温かい家庭で…みたいな。だから女性一人でウキウキしながら楽しく暮らしてるって、普通にうらやましかった。