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ドラマの感想など

【ネタバレ】キイハンター #155 殺しの標的は鏡の中の俺

TBS 1971年3月20日

 

あらすじ

20億円の公金を盗んだ犯人を追うパリ警察の警部がキイハンターに応援を求めたが、地下銀行の秘密組織が妨害。警部は捕らえられ、別の男が整形手術によって替え玉に作り上げられた。だが、手術の誤りか不思議なことに替え玉のひげは、そってもそっても、たちまち伸びてくる。キイハンターは本物の警部の妻を助けて救出作戦に全力を投入するが最後の土壇場で敵の正体は意外な人物となって姿を現した。

キイハンター

2026.5.4 J:COM BS録画

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黒木  啓子  吹雪

島   ユミ  風間

小田切 村岡  壇

 

KEY

HUN

TER  

 

黒木鉄也:丹波哲郎

 

津川啓子:野際陽子

 

吹雪一郎:川口浩

 

島竜彦:谷隼人

 

谷口ユミ:大川栄子

 

風間洋介:千葉真一

 

ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>

 

国際警察特別室

 

    仲谷昇

中丸忠雄   宮内洋

 

KEY

HUN

TER

 

制作:東映・TBS

 

ナイトクラブ

♪(ショーの音楽)

あなたならどうする

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経験

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「あなたならどうする」~「経験」が流れる中、衣裳を脱いでいくダンサー。

 

ロベール<遅い。やつらは、いったい何をしてるんだ>

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今回は声だけ出演の田口計さん。

 

田口計さんだからクレジットされたんだろうけど、外国人俳優の吹き替えがある回は吹替声優さんの名前も出してほしかったな~。今さら言ってもどうにもならないけど。

 

ギャラン警部がロベールを見ている。

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強面坊主頭の藤山浩二さんが今回は金髪ヅラの外国人役。濃い顔なので違和感はない。

 

黒木の部屋

白い液体を飲んでいる啓子、風間、島。牛乳? カルピス??

 

ギャラン警部から公金拐帯(かいたい)犯人ロベールをマークしているという電話があった。「そう。やつは変装しているが、パリのインターナショナル銀行から20億円を横領して東京に逃亡してきた犯人、ロベールに間違いはない。やつの逮捕に協力してほしい」

風間「分かりました。すぐ行きます」

 

電話を切ったギャラン警部。25番テーブルにいたロベールが消えていて、ギャラン警部の背後に立ち、地下駐車場へ。ロベールはかなり大柄。サングラスをしてるけどロルフ・ジェーサーさんだろうか?? 今回、ノンクレジット。

 

ギャラン「ロベール、インターナショナル銀行から横領した20億円は、どこにある?」

ロベール「知りたいかね」

ギャラン「お前は地下銀行秘密ルートを通じてパリから、この日本に送金した。だが、その金(かね)は、まだお前の手に入ってない。お前は、地下銀行秘密ルートのやつらに一杯食って、せっかく盗んだ20億円を横取りされたのだ」

ロベール「言うな。あの金は俺がやつらから必ず奪い返す。お前は死ね!」銃で撃つが、ギャランがかわす。

 

そこへ風間が車で登場。ロベールを殴り倒した。こんな冒頭からアクションも珍しい。

 

現金が入ったトランクがたくさん積まれたアジト。

ボス「まずいことになった。ロベールに一杯食わせて、やつが奪ったこの20億円を手に入れたが、そのやつが捕まってしまったのだ」

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初ゲストの天本英世さん。

 

男1「やつは黙秘権を使って、われわれのことは一切話しておりませんが」

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いつメンの宮口二朗さん。

 

ボス「今、われわれの地下銀行秘密ルートのことをしゃべれば、この20億円が国際警察に押収されるのをやつは恐れているのだ。だが、それも時間の問題だ」

男2「というと?」

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こちらもいつメンの中村孝雄さん。それにしても、中村孝雄さんは別に強面ってわけでもないのに大体悪人側にいる。そうじゃなくても大体殺される役だし。

 

ボス「ロベールは日本での簡単な取り調べのあと、身柄をパリ警察に引き渡される。本国送還と決まったら、やつは、やけになり、われわれのことを必ずしゃべるに違いない」

男1「では、どうすれば?」

ボス「この20億円と地下銀行秘密ルートのことを守るためには、やつがわれわれのことをしゃべる前にやつを殺すしかない」

男2「殺す…」

ボス「そうだ」

 

男1「しかし、ロベールの身柄は国際警察の厳重な監視下に置かれ、とても近づけません。このままでは、やつを殺すことは不可能です」

ボス「いいや、できる。たった1つ、殺しの方法がある」

 

お金を数えてニヤニヤしている白衣の男のもとに男1と男2が乱入してきた。

医師「黙って入ってきてなんだ。診察はもう終わったんだ」

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おなじみ上田忠好さん。

 

男2「お前は腕の立つ整形医だ」

男1「だが、もぐりだ。無免許だ」

医師「助けてく…」口にテープを貼り付け拉致。

 

アジト

ボス「楽にしてやれ」

男1が医師の口のテープを剥がす。

医師「こんなことをして、どうするつもりだ」

ボス「われわれにぜひ協力してほしい」

医師「断る!」

ナイフを見せるボス。「残念ながら断ることはできないのだ。この男と、うり二つの顔を作ってもらいたい」

 

医師に見せたのはギャラン警部の写真。おっ、カラー写真だ!

 

医師「これは誰だ?」

ボス「知る必要はない。謝礼は十分にする」札束を見せる。医師の手に乗せる。

医師「しかたがない。協力しよう。だが、写真1枚だけでは整形は無理だ」

ボス「資料は、そろっている」

 

横顔やあらゆる角度の写真とレントゲン写真。

 

ボス「どうかね? 同じ目の色、似た声の男を用意した」

医師「整形にとって大切なことは目と目の間隔が合っていること。そして、ほほとあごの骨格が似ていることだ」

 

もう手術台に寝かさている外国人男性。

 

ボス「うまくいくんだな?」

医師「俺の腕を信用するんだ。すぐ手術を始める」

 

男1、2が助手となり、手術が行われた。

 

手術後、男の包帯が解かれた。

 

ボス「成功だ」

医師「いいや、まだだ」

ボス「何?」

医師「貴様らは信用できねえからな。ハハハハッ」

ボス「だからどうした?」

医師「ああっ?」

 

男2「お前、何かたくらんだな」医師の胸ぐらをつかむ。

ボス「まあ、いい。これだけできれば十分だ。ご苦労だったな」

 

直後、射殺。そんなあ…

 

ボス「時間がない。このまま、この男をパリ警察のギャランに仕立て上げ、ロベールを殺させるのだ」

男1「なるほど。ギャランなら怪しまれずにロベールに近づけます」

ボス「ギャランの家族は女房だけだ。彼女がいては替え玉がバレかねない」

男2「消します」

 

山荘のような郊外の一軒家

ギャラン「国際警察にロベールの身柄受け取りの打ち合わせに行ってくる」

夫人「早くお帰りになってね。あたし、このごろ不安で」

ギャラン「私のことなら心配いらない。腕利きの護衛がいる」

 

ギャランの指さした先に壇が車の前に立っていた。

 

夫人がギャラン警部と壇を送り出す様子を男2が見ていた。家に入った夫人は女性がドアの前に立っているのを見咎めると、無言で立ち去った。

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また三笠れい子さんだ。

 

居間に入った夫人が読みかけの新聞紙などを片づける。部屋の中にはシェパード犬・バルがおとなしく座っていた。

 

夫人が紅茶を飲みながら新聞を見ていると突然バルが吠えた。男2の銃は外れ、額縁に当たった。バルが外に向かって吠え、男2は逃走。

 

黒木の部屋

夫人の写真を見ている風間。「ほう、美人じゃない」

啓子「彼女はね、ギャラン警部の奥さんなのよ」

風間「えっ?」

啓子「つい最近、一緒になったばっかりだけどね」

島「ちょっと…ええっ?」写真を取り上げて見る。

 

写真を奪い返す風間。「さすがはフランス人、手が早い」

啓子「そうじゃないのよ。彼女のほうがギャラン警部にぞっこんまいっちゃったのよ」

島「ちょっと! はあ、羨ましいな」

 

ちょっと離れたところから見ていたユミ。「2人ともいいかげんにしなさいよ」

啓子「その彼女がね、けさ、何者かに狙撃されたのよ」

風間・ユミ「えっ?」

 

立ち上がる風間と島。

啓子「どうしたのよ2人とも目の色変えて」

風間「彼女を護衛するのは俺の役目」

島「いやいや、先輩。ここは後輩の僕に譲っていただいて…」

啓子「あ~あ! 相手が美人だとすぐこうなんだからいやになっちゃうわ」

風間「それじゃ、いってまいります」

 

島「あの、先輩!」

ジュースを運んできたユミとぶつかる。

 

風間の車がギャラン夫婦の住む家に到着した。「ギャラン警部」

ギャラン「おお、ボンジュール。ムッシュー、風間だ」

夫人「ようこそ」

風間「こちらこそ」

 

壇「先輩、先輩からも止めてくださいよ。ギャラン警部は敵に狙われてるっていうのに猟に行くっていうんですよ」

風間「警部、そいつは、むちゃだ」

夫人「お願い。皆さまもああまでおっしゃってるんだから、おやめになったら?」

風間「警部、奥さんの言うとおりですよ。3日後に犯人が引き渡されるんです。それまで少し自重してもらわないと」

ギャラン「危険だというのかね」

風間「ええ」

 

ギャラン「私を狙ってるんなら、とっくに攻撃してきてるはずだ。ところが現に何も起こらない」

風間「奥さんが狙われたじゃありませんか」

ギャラン「だから、あなたに護衛を依頼したんだ。猟は私にとって生きがいなんでね。じゃあ、すぐ帰ってくる」夫人の頬にキスして出かけて行った。

 

女性が居間に入ってきた。

夫人「あんたって、まるで立ち聞きしてるみたい」

女性「とんでもございません」風間にお茶を出す。

 

結局、バルとギャラン警部の猟について行った壇。

 

双眼鏡で見ている男2。「やつの趣味は猟か。調べたとおりだ」

男1「国際警察に怪しまれないように打ち合わせどおりやるんだ」

 

バルが吠えるので森の中に放つ壇。

ギャラン「獲物だ」

 

バルの様子がおかしいことに気付く壇。銃声が聞こえ、ギャラン警部と共に伏せ、壇が様子を見に行くと、ギャラン警部は男2にライフルで殴られ連れ去られた。

 

物置部屋のようなところに閉じ込められたギャラン警部。不自然に小さな洗面台と鏡があるなと思ったら、マジックミラーになっていた。

 

ボス「やつの動きをよく見ろ。しぐさや癖をすべてマスターするんだ。誰が見てもお前を本物のギャラン警部であると思わせる」

 

手術が行われたすぐ隣の部屋がギャラン警部の閉じ込められた部屋。男3がギャラン警部の仕草をまねる。

 

ボス「そうだ。それでいい」

 

黒木の部屋

島「どうしちゃったんだろうな。あしたがロベールの身柄の引き渡しだっていうのに」

啓子「国際警察が総力を挙げて捜査に当たってるわ。とにかく待つのよ」

 

今回、不自然なほどカメラ前にアピールするように白い液体の入ったコップが映るな。やっぱり牛乳というよりカルピスか?

 

寝ていた夫人に風間が毛布を掛けると、夫人が目を覚ました。「何か知らせでも?」

風間「何も考えずに休みなさい。あなたは、この2日間一睡もしていない。われわれが待機します」

夫人「夫のことは、もう諦めたほうが…」

風間「何を言うんです。必ず手がかりはつかめます。さあ、休みましょう、さあ」

 

ソファに横になった夫人だが涙が流れる。

 

電話が鳴り、壇が取った。

☎ボス「マダムに話がある」

 

壇は逆探知の機械をセットして、夫人に受話器を渡した。

 

夫人「あたしです、どなた? もしもし」

 

ボス「ギャランは、われわれが預かっている」

☎夫人「夫を出して。お願い、彼の声を聞かせて」

 

ボスが男3に受話器を渡す。「私だ」

 

夫人「あなた。あなたなのね」

☎男3「私は無事だ。心配いらない」

夫人「どこにいるの?」

 

ボス「ギャランを助けたかったら1000万円を持ってこい」

 

驚く夫人だが、風間がうなずく。「すぐに用意するわ。どこへ持ってけばいいの?」

☎ボス「1時間後、トランシーバーを持ち、車に乗ってスタートしろ。金を受け取りしだい、ギャランを返す」

 

電話が切れた。通話が短すぎて逆探知できず。

 

風間「なんたることだ。単なる営利誘拐だったのか」

夫人「夫は…夫は生きてるのね?」

風間「そうです。無事ですよ。やつらの目的が営利誘拐なら助け出すチャンスがある。壇、金の用意だ」

壇「オッケー」

 

ボス「うまくいったじゃないか。ギャランの女房は、お前の声を聞いて疑わなかった。それにやつらは営利誘拐と信じている。替え玉は必ずうまくいく。あした、やつらは、お前を替え玉と知らず、ロベールをお前に引き渡す。そこでお前は誰にも怪しまれず、ロベールを殺すのだ」

男3「ひげ、そったほうが…」

ボス「お前は2日間、監禁されていたんだ。そのままのほうがいい」

 

風間と夫人はギャラン警部のところへ向かう。家の前で見送る壇を見ている女性。

 

トランシーバー:ボス「現在地点を報告せよ」

夫人「国道17号を東に向かって走ってるわ」

トランシーバー:ボス「そのままルート18号に出て突っ走るんだ。また指示を与える」

 

後部座席で身を隠している風間。

 

車は雑木林の中へ。

 

トランシーバー:ボス「止まれ。そこで現金ケースを窓から投げるんだ」

夫人「夫は、どこにいるの?」

トランシーバー:ボス「金を投げしだい返す」

 

現金の入った袋を車の外に投げた夫人。ギャラン警部が男たちに連れられてきた。男1、2を振り切るように走る男3。

 

壇がバルを連れて玄関で待っていた。「先輩」

風間「ああ、警部は無事だ」

壇「それでやつらは?」

風間「うん。残念ながら取り逃がした」

 

バルが男3に向かって吠え続ける。

 

男3は頭が痛いと家の中へ。

夫人「お疲れになったでしょ。バス浴びて少しお休みになったら?」

 

浴室のドアを開けると女性が立っていた。

夫人「そんなところで何してるの?」

女性「バスの用意を」

夫人「そんなことならあたしがやるわ。この部屋に勝手に入らないでちょうだい」

女性「旦那さま、おかえりなさいませ」

 

このまま、あすまで疲労を口実に誰とも顔を合わせなければバレる気遣いはないとホッとする男3。

 

バルを居間に入れる夫人。「お前も旦那さまにごあいさつにやってきたのね。さあ、行っておいで」

 

髭を剃っていた男3はバルに吠えられて、猟銃を向ける。夫人と夫人の声に驚いた壇、風間が居間に入ってきて男3を止める。

 

男3「犬を連れてけ!」

 

壇がバルを連れて部屋を出て行く。

 

夫人「あなた、あんなにかわいがってた犬を殺そうとするなんて、いったいどうしたの?」

男3「やつらに監禁され、ひどい拷問を受けたんだ。頭が割れるように痛い」

風間「警部。あしたの犯人の受け渡しは、その体じゃ無理でしょう。国際警察に連絡して延期したらどうですか?」

男3「それはダメだ。私は犯人を一日も早く本国へ連れて帰り、秘密ルートを暴きたいんだ。すまないが1人にしてくれないか」と頭を抱える。

 

男3<ちくしょう。犬にバレるとは、なんてことだ>

 

黒木の部屋

啓子「えっ? 戻ってきたギャラン警部の様子がおかしい? うん…替え玉かもしれない!?」

島・ユミ「ええっ?」

 

風間「そうか。ロベールの身柄は、やっぱりあした渡すんだな。うん、とにかく当たってみる」受話器を置く。

 

壇「あ…あの、彼が替え玉?」

風間「証拠はない。しかし、どことなく様子がおかしいんだ。帰ってきたタイミングがよすぎること。それにどうして2日間も監禁されていたんだ? 犬はどうした?」

壇「えっ? 裏庭につないであります」

風間「犬を使って確かめるんだ。犬は本能的に主人を見分ける。もう一度対面させるんだ」

 

裏庭に行った壇と風間は倒れているバルを発見した。

 

だから嫌なんだよっ! リアリティなんざいらねえ!!

 

壇「どうします?」

風間「こうなったら夫人の助けを借りるよりしかたあるまい」

 

夫人「替え玉? 帰ってきた夫が替え玉だというの?」

風間「替え玉だという証拠は何ひとつない。しかし、おかしい。やつらは身代金を奪っていない。営利誘拐じゃなかったんだ」

夫人「もし替え玉であるとしたら、ほんとの夫はどこにいるの?」

風間「それを突き止めるには替え玉かどうかを見破るのが先決なんだ」

夫人「あたしにそれをやれというのね」

風間「彼の指紋を取り、パリ警察に電送写真で送り照合する。結果は、すぐ分かるはずだ。彼はさっき猟銃を握った。猟銃に彼の指紋が付いている」

夫人「持ってくるわ」

風間「彼に気付かれたら、すべてが終わりだ」

 

洗面所の鏡を見た男3は、ひげの伸びが異常に早いことに気付く。

 

夫人は壁にかかった猟銃を持ちだそうとするが、花瓶を引っ掛けて落としてしまった。洗面所から出てきた男3。「黙って入るなと言っといたはずだ」

夫人「ごめんなさい」

男3「猟銃を持ち出してどうするつもりだ?」

夫人「国際警察の方が猟に行くから貸してくれって。お断りするわ」

男3「いや、持ってけ。持ってけと言ってるんだ」

 

ひげを剃っていたという男3に帰ってきてすぐにひげも剃ったし、そんなにおひげも濃くなかったはずと指摘する夫人。「あなた、いったい誰なの?」

 

男3「お前の夫じゃないか。俺を疑ってるのか?」夫人にカミソリの刃を当てようとする。「国際警察に頼まれてやってきたんだな」

 

風間が「奥さん、奥さん」とドアをノックする。

男3「やつを追い出せ。下手なまねをしたら監禁しているギャランの命はないぞ。やつに猟銃を渡せ」

 

夫人から猟銃を受け取り、布でくるんで運ぶ風間。

 

夫人「やっぱり替え玉だったのね」

男3「国際警察は気付いているのか?」

夫人「指紋を調べるから、すぐに正体がバレるわ」

笑い出す男3。「すると、今のところ俺の正体を知っているのは、お前だけか」

夫人「夫はどこにいるの?」

男3「ある場所に監禁してある」

夫人「どこよ?」

男3は夫人の腹を殴って気絶させた。

 

壇「先輩、まもなく夜が明けますよ」

風間「壇、落ち着け。もうじき指紋の照合結果が来るころだ」

壇「それにしてもね、夫人が寝室に引きこもったっきり出てこないっていうのは、おかしいじゃないですか」

風間「俺もそいつが気になってたんだ」

 

電話が鳴り、風間が受話器を取った。「もしもし、ああ、姉御。化けの皮がはげたんだね。何? 指紋照合の結果は同一人物と判明?」

 

啓子「うん。猟銃の指紋とね、パリ警察に保管されているギャラン警部の指紋がぴったり一致したのよ」

 

壇「指紋が一致しては万事休すですね。こうなったら彼にロベールを渡すしか…」

風間「そいつは絶対に阻止するんだ!」

壇「しかし、科学的に同一人物と立証された以上…」

風間「俺は同一人物だと思っちゃいないよ」

壇「じゃあ、どうするんです?」

風間「彼の部屋に忍び込んで証拠を捜す」

 

屋根?から壁伝いにロープを降りる女性の姿が見えた。

風間「おい、先客がいたとは驚いたぜ」

 

風間、壇なら本物の屋根だろうに、セットっぽい屋根だったのは女性がロープを降りてるせいかな。

 

女性は男3が夫人を縛って監禁しているところを目撃した。そして、男3がダイヤルを回す手元も見る。

 

ボス「お前か。電話は絶対にするなと言っておいたはずだぞ。何? ひげが異常に伸びる? 分かった。あの医者がお前の体に、われわれが知らない間に何か細工を加えたに違いない。何? 女に正体がバレた? ここまで来て計画の変更はできない。女を事故死に見せかけて殺し、是が非でもロベールを受け取って殺すんだ!」

 

受話器を置き、夫人に手をかけようとした男3だが、窓の外から女性が覗いているのを発見し、ロープを切断した。悲鳴を上げて転落した女性は自分の血で文字を書く。

 

009364

 

風間たちになんの番号とも伝えず息絶えた。風間が女性の持ち物を探ると、パリ警察のマークを所持していた。どうやらギャラン警部の助手だったらしい。

 

風間「壇、敵のアジトを突き止めるんだ」

壇「オッケー」

 

男3が辺りをうかがいながら夫人を部屋から出した。風間は細ーいドア枠の上に立ち、天井に体をくっつけて待っていて、飛び降りて男3につかみかかり、男3の持っていたカミソリでほほを傷つけられた。「今さら逃げてもムダだ。アジトは、われわれが突き止め、仲間が急行した」

 

カミソリを持った男3との戦い。ベッドの上でぼよんぼよん。男3の指には人工皮膚がつけられていた。男3が捕まったことを知ったら、組織は本物のギャランをすぐに殺すという。

 

風間「お前は、やつらのところに帰してやる。これから替え玉のお前とギャラン警部をすり替えるんだ」

 

アジトに潜入した壇だったが、すぐに男たちに見つかり、殴られた。

ボス「わざわざ捕まりに来るとは、ご苦労だったな、国際警察。地下室に放り込んでおけ。ロベールの身柄を受け取りしだい、ギャランと共に殺す。見張りを厳重にするんだ」

 

縛られて地下室に入れられた壇はギャラン警部と会った。

ギャラン「ムッシュー壇、私の替え玉が」

壇「知っています。警部、僕の腕時計を外してください」外してもらった腕時計を使ってモールス信号を打つ。

 

風間<計画どおり、やつらに捕まり、地下室に監禁された。ギャラン警部は無事>

 

風間の運転する車には夫人と縛られた男3が乗っている。

 

ギャラン「えっ? 替え玉と私をすり替える?」

壇「ええ。そして、こっから脱出するんです」小さなナイフでギャラン警部のロープに切れ目を入れる。

 

アジトにたどり着いた風間は手下たちを殴り、男3は縛られたまま走り出す。ボスと男たちがギャランが逃げ出したと勘違い。

 

男1「ギャランはどうした?」

壇「俺が逃がした」

 

裏庭で男3を見つけた男2が問答無用で射殺。

 

風間がアジトに忍び込み、地下室を解錠した。「ギャラン警部、早く! 壇!」

 

ボス「まもなくわれわれが作り上げたギャランの替え玉がロベールを受け取って殺す。これですべてがうまくいった」

銃を持って風間が入ってきた。「バカなやつらだ。自分たちが苦心して作り上げた人間を自分たちの手で殺すとはな」

ボス「何?」

風間「お前たちが殺したのは替え玉のほうだったんだ。本物のギャラン警部は俺たちが無事に救出した。犯人ロベールはギャラン警部に引き渡され、お前たち、地下銀行秘密ルートを洗いざらい自供するに違いない」

ボス「クソ!」

 

雑木林を逃げる風間を男たちが追う。木の上にいた壇も一緒に戦う。

 

トランクを車に積み込むボス。潜んでいた夫人が銃を向ける。「その20億円は、あたしのものよ」

ボス「だ…誰だ?」

夫人「ロベールは、あたしの恋人だったのよ」

ボス「何?」

夫人「2人で計画して奪った20億円をお前たちが横取りしたのよ。ロベールのためにも死ぬのね」

ボス「ま…待て」

 

ボスを銃殺し、車を出そうとした夫人の前に現れたギャラン警部。「とうとう尻尾を出したな。お前は私に接近して一緒になろうとした。替え玉に殺された私の助手は、お前の態度を疑い、様子をうかがっていたのだ」

女「あたしがやつらとグルだと思っていたのね」

ギャラン「そうだ」

女「フッ、おあいにくだったわね。あたしは、あんたが必ずお金を取り戻すと信じて一緒になったのよ。あたしが計画して手に入れたこのお金は決して誰にも渡さないわ」

 

字幕の表記が夫人から女に替わってる。

 

ギャラン警部を押しのけるように車を発進させた女。風間たちがアジトの前に駆けつける。

 

ギャラン「彼女が20億円拐帯の首謀者だったんだ。金は彼女が持って逃げた」

風間「任してください!」

 

車で追いかける風間を振り向いて銃撃する女。しばしのカーチェイス…からのハンドルを切り損ねて崖から落下、炎上。

 

崖から見下ろす風間、ギャラン、壇。

 

風間「20億円は文字どおり灰になった」

ギャラン「私の目的は金を取り戻すことではない。国際間に張り巡らされた地下銀行秘密ルートを摘発することだ」

壇「ロベールの身柄を引き取りに行きましょう」

風間「秘密ルートを摘発すれば国際犯罪は減る。本国でのロベールの取り調べを期待していますよ、ギャラン警部」炎上する車を見つめる。

 

プロデューサー:近藤照男

        小野耕人

*

脚本:高久進

*

擬斗:日尾孝司

*

音楽 :菊池俊輔

主題歌:キイハンター

    非情のライセンス

作詩 :佐藤純弥

作曲 :菊池俊輔

 唄 :野際陽子

    テイチクレコード

非情のライセンス

非情のライセンス

  • 野際陽子
  • 歌謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

*

津川啓子:野際陽子…字幕緑

*

島竜彦:谷隼人

*

谷口ユミ:大川栄子

*

風間洋介:千葉真一…字幕水色

*

壇俊介:宮内洋

*

夫人:真山知子

ボス:天本英世

*

ギャラン警部:藤山浩二

医師:上田忠好

男1:宮口二朗

*

三笠れい子

男2:中村孝雄

高須準之助

伊達弘

*

須賀良

高月忠

三島伸太郎

原田君事

*

声の出演:田口計

ナレーター:芥川隆行

*

監督:村山新治

 

<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…最新ジェット機キャンベラ808。エンジンの設計図が日本に運ばれたが、国際スパイ組織の謀略で空港で護衛の男と共に爆破された。だが、設計図はマイクロフィルムに盗み撮られていた。取り引きでは、5億円といわれるフィルムを巡って、キイハンター、裏切った研究所員、スパイ組織、ミステリーマニアの女が入り乱れる。爆死したはずの護衛の男はキイハンターとFBI時代の同僚だった。友情に燃えて、あだ討ちを狙うキイハンターの前に現れた。最後の相手は? 次は…>

 

キイハンター

世界殺人結社

  たゞ今到着

   に御期待下さい

 

今回、ロベールの声が田口計さんと思ったけど、ギャラン警部の声が田口計さんなの!? なぜ吹き替えだったんだろう? 藤山浩二さんの声も渋いいい声だったはず。 ロベールもギャランも田口計さんの声に聞こえた。

 

大体殺される宮口二朗さんと中村孝雄さんは無事だったね。ギャラン警部は愛妻も愛犬も助手も失うって悲しすぎるだろ!