TBS 1970年9月12日
あらすじ
核分裂の権威が自由を求めて亡命した。その頭脳には核の平和利用という人類の幸福と恐ろしい破滅兵器、いずれともなる理論が秘められている。これを追うスパイ。自由の国へ無事届けようとするキイハンター。激しい争奪戦の中にその科学者と女秘書の運命はもてあそばされていく。ついに追い詰められた学者は、みずから命を絶ったが、人類の幸福を願った頭脳は意外な方法で守られていた。
2026.3.26 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
港
アシモフ「あそこに私が夢にまで見た自由があるんだ」
ゲスト3回目のアンドレヒューズさん。今回は中黒なし。
アシモフ博士がいるのは停泊している船の中?
オリガ「そしてもうすぐ、その自由の土を踏みしめることができるんですわ」
アシモフ「迎えの者は、まだかね?」
オリガ「見てきます」
ドアがノックされ、ボディーガードの遊佐が顔を見せた。
おなじみ室田日出男さん。ちょうど27日深夜の再放送回もゲストに出てました。
遊佐が甲板に出ると、拳銃を持った男2人組が迎えのふりをしてドアを開けた。拳銃を突きつけ、アシモフ博士とオリガを船室から連れ出した男たち。
1人は加地健太郎さん。もう1人は初ゲストの長沢大さん。どちらも長身。
遊佐「迎えの者にしては手荒すぎるようだな」
廊下で撃ち合いになったものの、男たちは逃げ、アシモフ博士たちも逃がした。
船に乗り込んできた朝吹博士を写真で確認する遊佐。
ゲスト4回目の川合伸旺さん。前回あたりからちょっと片岡愛之助さんに似てるな~と思い始めた。
遊佐はアシモフ博士のところに朝吹博士を案内した。甲板の上で再会を喜ぶ2人。
朝吹「博士、ようこそ日本へ」
アシモフ「私がリバトニア共和国から亡命できたのは、みんな、あなたのおかげだ。ありがとう」
朝吹「博士、あなたは、もう自由ですよ」
アシモフ「そうだ。私は自由なんだ」
黒木の部屋
アシモフ博士の写真を見ているユミ。「リバトニア共和国の頭脳っていわれてるアシモフ博士じゃないの」
風間「どれ? アシモフ博士ね」
啓子「ああ、理論物理学の世界的な権威ね」
島「啓子さん、それだけじゃね、博士のすばらしい業績を言い尽くしてませんね」
風間「ほ~う?」
島「博士はね、核分裂理論の第一人者なんですよ。いや、それだけじゃないんですよ。博士は自分の研究したものが兵器として悪用されるのを嫌って、その、核の平和利用開発をぐ~んっと推し進めてるんですね」
風間「なるほどね」
島「だから、僕は博士を尊敬するんだな」
小田切「島くん。そのアシモフ博士がリバトニア共和国から亡命してきたんだ」
島「えっ? 本当ですか?」
小田切「ところが博士は亡命してきた船で襲われた」
啓子「誰に?」
小田切「分からない」
風間「博士は日本にずっと亡命を?」
小田切「いや、日本は1日だけの中継地点にすぎない。あす、安全な中立国に送ることになっている」
指を鳴らす島。「やりましょう。博士が無事、中立国に亡命できるよう護衛するんでしょう?」
このパスポートを渡してほしいと小田切が島に渡す。
ユミ「張り切ってるわね、島ちゃん」
島「当たり前だよ。これがね、世界平和のために役に立つんだからね。じゃあ、いってきます!」
風間「頑張れよ」
アシモフ博士を銃撃しようとした男2人組がレンガ造りの建物の前へ。特徴的な建物で検索したら東京・小平市にあるガス灯館らしい。
朝吹博士はトランクいっぱいの100万ドルを見せ、アシモフ博士のもので、中立国に亡命してからの研究資金に充てるように言う。私たちは博士に今後も研究を続けていただきたい。
アシモフ博士は亡命してほんとうによかったと感謝する。リバトニア共和国では、すべての研究は国家主義のために強制され、自由な研究はできなかった。これで、誰にも拘束されずに研究ができる。
あしたの船の手配を確かめるといって部屋を出ようとした朝吹博士は遊佐に博士を襲った男たちの正体は分かったか聞いた。万全の警備をするよう注意し、出ていった。
アシモフ博士は数式の書かれた紙を燃やし、遊佐にはいらなくなった研究だと説明した。
研究所に無言電話。さっき襲った男たちがアシモフ博士が研究所に隠れていることを確信する。
外を見に行った遊佐。電話ボックス前で襲った男の1人・吉岡に羽交い絞めされ、殴り合いになるが、なんとか研究所に戻ると、オリガが倒れており、アシモフ博士が拉致されたことが分かった。狙いが分からない遊佐。
吉岡からアシモフは預かったという電話があり、身代金100万ドルをよこせ、国際警察に知らせるとアシモフの命はないと脅された。
男たちの目的が100万ドルだと分かった遊佐。オリガは100万ドルさえ渡せば助かると安堵するが、遊佐は金(かね)を渡しても生きて帰れる保証はどこにもないという。
研究所で電話を待つオリガと遊佐。オリガは国際警察に電話しようとするが、遊佐が国際警察が動きだしたと知ったら博士を殺すだろうと止めた。
夕方、スーツ姿の島が研究所に鍵を開けて入ったが、遊佐が銃撃してきた。
島「アシモフ博士に会いたい」
遊佐「なぜだ?」
島「パスポートを持ってきた」
遊佐「するとお前は国際警察なのか?」
島「そうだ。博士はどこにいる?」
遊佐は博士の護衛をしている者だとパスポートを受け取ろうとしたが、島は直接渡したがり、遊佐が拒否する。
電話があり、オリガが出ると吉岡からだった。島は何か隠していることに気付く。
遊佐が博士は旅の疲れで休んでいると説明すると島は待たせてもらうと別の部屋へ。
オリガ1人で取り引きに来るよう言われたことを遊佐に話すと、遊佐は一緒に行く、国際警察に感づかれないうちに博士を救出するという。
研究所内を探索していた島は、電話の脇のレコーダーを再生させた。
レコーダー:吉岡「金はそろったか?」
レコーダー:オリガ「100万ドル用意したわ」
レコーダー:吉岡「国際警察には知らせていないだろうな?」
レコーダー:オリガ「ええ。博士は…博士は無事なんですか」
レコーダー:吉岡「お前が100万ドルを持って白い塀のそばに来い。金を受け取りしだい博士は返す。1人だけで来るんだ」
夜、トランクを持ってトンネルを歩くオリガ。トンネルの上部?で遊佐が見張っている。
吉岡が現れ、オリガは博士を見せてくれないと100万ドルは渡せないという。遊佐にひきつけろと言われ、お金を取りに来るよう話すオリガ。吉岡はオリガの背後から走ってきた車の窓に100万ドルを投げ入れるよう指示した。
ゆっくり近づく車の後部座席にアシモフ博士が乗っていた。遊佐は渡すなといって車を銃撃。車は走り去ってしまった。島が車で駆けつけ、誘拐されたことは知っているとオリガに話した。なぜ100万ドルを渡さなかったのか遊佐を責める島。
遊佐「博士は俺がこの手で取り戻す! よけいな口出しはするな」
室田日出男さんの手が美しい…大きくて指が長い。
アシモフ博士と一緒にいる吉岡。秋山はボディーガードと秘書のほかに男が1人増えたが何者か分からないと報告する。
研究所に戻った島たち。
朝吹「中立国に向かう船は、きょう、夕刻、出港する。だが、肝心のアシモフ博士がいない以上、亡命は成り立たないんだ。私たちは博士をリバトニアから亡命させるにあたって血のにじみ出るような思いをしたんだ。あなたには分かるはずだ」
オリガ「はい。何人もの仲間が殺されました。その尊い犠牲の上にリバトニアからの亡命は成功したのです」
朝吹「それが今度の誘拐で無に帰してしまう! 君はボディーガードのくせにいったい何をやってたんだ」
遊佐「やつらを必ず捜し出す。そして皆殺しにして、この決着をつけてやる」
島「あんたのやり方は危険だ。俺に任してくれ」
こうなった以上、国際警察に通報すべきと受話器を手にした島だが、国際警察に頼むまででもないと遊佐も朝吹博士も止めた。捜査に協力するという島に国際警察に何ができるとバカにしたような遊佐。こいつにものをいわせるだけと拳銃を手にする。
島「拳銃をもてあそぶのは素人のやり方だ」
バチバチの島と遊佐を止めるオリガ。アシモフ博士の命のことをちっとも心配してないと指摘された。「もし博士が殺されたら世界的な損失です。亡命してまで世界の人々のために研究を続けようとした博士のお気持ちはどうなるの?」
島は謝り、あなたと同じように博士を尊敬していると伝えた。
再び、吉岡たちが銃撃してきた。朝吹博士とオリガを逃がした島。研究所の外にいる吉岡が約束を破ったからアシモフ博士を殺すと叫ぶ。殺すなら殺せ、金はここにはないという遊佐。研究所内に潜入していた秋山が銃撃していた。もみ合う島と秋山を撃つ遊佐。秋山は逃げた。
吉岡から1時間後、要塞跡に100万ドルを持ってこいと取り引き場所を指定された。
島と遊佐が要塞跡に向かう。島が取り引きをし、遊佐が護衛をすると打ち合わせ。約束から遅れ、吉岡がアシモフ博士を乗せたヘリで現れたが、マシンガンで銃撃してきた。ここ数回、ヘリからの銃撃が多いな。
島は100万ドルを置いて、ヘリを着陸させることにした。ウェットスーツを着用して海中に潜んでいた秋山が島、遊佐を攻撃する。
銃みたいな形だけど、弾丸じゃなく矢が出てくる武器は何て名前?
秋山が100万ドルを奪おうとしたが、遊佐が射殺した。ヘリに戻ろうとした吉岡だが、アシモフ博士がいなくなっていることに気付き、追いかけた。要塞の中でアシモフ博士は倒れていた。ヘリは飛んで行く。
遊佐はアシモフ博士の体から何か探そうとして、島に見つかった。
遊佐「俺は自分の仕事に失敗した。そうだ。俺は、まったく無能だ」
犯人を捕まえるという島に俺の仕事じゃないと言い放つ遊佐。犯人捜しは国際警察でやってくれと仕事の報酬だと100万ドルを持ち去ろうとした。
島「金に目のくらんだろくでなしだ」
遊佐「俺は、お前の言うようにろくでなしかもしれない。しかし、お前はもっとろくでなしだ」
国際警察の手前、口には出せないがお前も100万ドルが欲しいはずと決めつける。金は置いてけという島を殴りつける遊佐。100万ドルのカバンを持って立ち去った。
小田切「島くん、本当か?」
島「博士は殺されました」
しかし、アシモフ博士の死体がなくなっていた。
島「あなたに電話をしている間に誰かが…」
小田切「運び去ったというのか。なぜ、そんなことを?」
遊佐が100万ドルを持ち去ったこと、行動が不可解だと話す島。博士の死体を発見したとき、服のポケットから何かを捜していた。
それは数式かもしれないという小田切。「アシモフ博士は大気圏誘導制御装置の研究を完成させ、それを数式に書き残した。その数式を持って中立国に行き、平和利用に貢献しようとしたんだ」
島「じゃあ、朝吹博士は、そのことを知って博士を亡命させたんですね」
小田切「そうだ」
島「遊佐がその数式を狙ってるとすれば唯一の手がかりは朝吹博士だ」
遊佐が辺りを気にしながら、ある邸宅を訪ねた。オリガが出てきて、アシモフ博士を気にする。この邸宅は朝吹博士の家。朝吹が不在と知ると、オリガが止めても遊佐が部屋を漁り始め、今度はオリガを尋問する。遊佐は数式をオリガに渡していたところを見ていた。
机の引き出しのファイルを見つけた遊佐はオリガに銃を向ける。島が朝吹家を訪ね、オリガに博士が殺されたことを報告。ドアの裏に隠れた遊佐が島を狙う。島が数式のことを尋ねると、オリガは一人にしてと追い出そうとしたが、100万ドルの入ったカバンが置かれているのに気付いた島は部屋を出ようとして、遊佐と殴り合い。
遊佐はオリガを人質にとり、ファイルと手にしたと話すが、アシモフ博士の誘拐は否定する。島を銃撃しようとしたが、オリガがなんとか止めた。
部屋から逃げ出したオリガと島の前にアシモフ博士が現れた!? 朝吹博士と笑い合う。朝吹博士は拳銃を捨てるように命じ、遊佐が銃を捨てた。
誘拐の首謀者は朝吹博士。亡命はまだ成功したとは言えない、博士の身辺にはリバトニアのスパイが博士奪回を狙って暗躍している。そのスパイの目をくらまし、博士を安全な場所にかくまう必要があり、アシモフ博士と共謀して誘拐劇を起こした。100万ドルの要求は営利誘拐と思わせるための芝居。
怒り出した遊佐が帰ろうとしたが、朝吹博士はリバトニアのスパイを暴く必要があり、誘拐した博士を殺したように見せかけた。案の定、博士奪回を放棄した、その男は大気圏誘導制御装置の数式を狙って動きだした。遊佐はリバトニアのスパイと発覚した。
遊佐「俺は、お前たちの罠にはまって正体を見破られた。しかし、数式は、このとおり手に入れた!」
その数式は偽物だと笑う朝吹博士。「大切な数式を机の引き出しに入れておくと思うのか?」
書類をたたきつけて悔しがる遊佐。
朝吹博士は吉岡に合図を出し、吉岡がアシモフ博士の胸ぐらをつかんだ。
朝吹「われわれと一緒に新兵器を開発してもらう」
アシモフ「私は中立国へ行くはずだ」
朝吹「そうじゃない。われわれの国へ行くんだ」
島「分かった。お前たちはリバトニアと敵対する国の秘密機関だったのか」
アシモフ「約束が違うぞ」
朝吹はアシモフ博士を100万ドルで買ったという。
アシモフ「金で買われて研究はしない」
吉岡が遊佐に銃を向けたが、遊佐は吉岡にナイフを投げ、落とした銃を拾った遊佐が朝吹を射殺した。
遊佐はアシモフ博士を車に乗せ波止場に向かう。リバトニアでは裏切り者の死刑台が待っている。遊佐の車を追いかける島とオリガ。
遊佐は船にアシモフ博士を乗せ、島が追いかける。本物の数式がないと指摘した島に遊佐はアシモフ博士を問い詰める。研究所で燃やしたというアシモフ博士。
遊佐「そうか。あのときの書類が本物の数式だったのか」
アシモフ「そうだ。大気圏誘導制御装置が兵器に悪用されないために燃やしたのだ。私の研究は、お前たちの手には渡さん!」
ジリジリ近づく島。「お前の仕事は失敗した」
遊佐「何?」
島「失敗した以上、本国でお前の死刑台が待ってる」
突然笑い出した遊佐。「こいつはお笑いだ。もう少しでお前の口車に危うく乗るところだった」数式はここにあるとアシモフの頭を指す。「自分で考えた数式を忘れるはずがない。この頭の中に記憶されているんだ」
アシモフ「しかし、私はリバトニアに連れていかれても数式はしゃべらない」
絶対に自白してもらうと自信たっぷりの遊佐。島を撃ち、弾は島の頬をかすめた。
アシモフ「待て! リバトニアには死んでも戻らない」カプセルを飲み込み、口から血を流して倒れた。
青酸カリだと気付く遊佐。島は油断した遊佐を殴り倒した。
アシモフ「私は自由が欲しかった。どの世界にも属さない自由が」
島「死んではいけない。あなたが今、死んでは命を懸けた亡命はなんにもならなくなってしまう」
しかし、そのままアシモフ博士は息絶えた。
オリガが数式を暗唱した。アシモフ博士が万一のことを考えて、数式を記憶させていた。
島「博士は死んではいない。博士は、あなたの心の中に生き続けているんだ。あなたはこれから中立国に行き、博士の研究した大気圏誘導制御装置の数式を発表するんだ。研究を世界に発表してしまえば、ある国がそれを兵器化しようとしても不可能だ」
オリガ「ええ。それが博士の亡命の本当の目的だったんです」
中立国へ行くと決意したオリガと島が夕陽を見つめた。
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
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脚本:高久進
佐藤肇
*
擬斗:日尾孝司
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音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
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津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
島竜彦:谷隼人
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谷口ユミ:大川栄子
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風間洋介:千葉真一…字幕水色
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小田切慎二:中丸忠雄
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オリガ:武原英子
朝吹博士:川合伸旺
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遊佐:室田日出男
吉岡:加地健太郎
*
秋山:長沢大
アシモフ博士:アンドレヒューズ
ナレーター:芥川隆行
*
監督:佐藤肇
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…スカンジナビアの王家の血を引く混血娘ユリア。滅び去った王家がスイスに預けた2000万ドルの後継者。だが、ユリア姫を名乗る7人の女が登場。真のユリアだという証拠はマリアの像。しかも、相続権の期限切れが間近に迫っている。もうひとつの謎、ユリアの母が持っていた武田家20万両の埋蔵金。その在りかを示すキーは慈母観音像。2つの像を狙う凶暴な嵐の中にキイハンターは真のユリア姫を突き止めていく>
キイハンター
海賊ども
上陸三歩前
に御期待下さい
またまた高久進&佐藤肇のシリアス島ちゃん。
今回、あらすじでラストまですべて語ってた。キイハンターがいるのに結局死んでしまうみたいな話が結構あるのがもどかしい。今の時代なら?事前に防ぐとかそういう話が多くなりそうな気がして…というか令和のドラマを見てないから分からないけど。

