TBS 1980年2月8日
あらすじ
大倉(矢崎滋)とクラブで落ち合った圭太郎(三浦友和)は、偶然ホステスになろうと角田(深見博)に伴われてやって来た陽子(古手川祐子)に出会う。
2025.9.17 BS-TBS録画。同日放送の金八先生は第16回「入試十日前心得」。
事件での圭太郎の行為は正当防衛と認められたが、エリート銀行マンとしての道は徐々に閉ざされていった。
「少し休養しないか?」と政臣に言われる圭太郎。
一方、ブラックジャーナリスト・大倉庄助から出生の秘密を知らされた圭太郎は、その真相を問うため、大倉と待ち合わせた。そこで見たのは兄の借金返済のため、ホステスになろうと決心した山崎陽子であった。
おお! 今回からナレーションであらすじ説明がついた!
脚本:山田信夫
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音楽:安藤正容
演奏:ザ・スクエア
阿木慎太郎作「されど愛の日々に」より
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制作:大山勝美
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相馬圭太郎:三浦友和
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山崎陽子:古手川祐子
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阿南令子:三浦真弓
大倉庄助:矢崎滋
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田丸修:矢野宣
衣料品店の女主人:矢吹寿子
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古川:伊藤高
角田:深見博
清原君子:有吉真知子
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近所の奥さん:賀原夏子
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郵便配達人:山中泰介
運転手:三川雄三
ボーイ:牧村泉三郎
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ボーイ:山中竜二
バーテン:田山諒成
エンゼル・プロ
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協力:テアトル・ドウ・ポッシュ
衣裳協力:銀座ふそう
ローレル紳士服
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相馬光子:加藤治子
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阿南幾太郎:二谷英明
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プロデューサー:鈴木淳生
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演出:福田新一
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製作著作:TBS
ほ~、出てくる人がガラッと変わったな。ナレーションの名前なしか。
バーの個室
圭太郎にナイフを向ける角田。お前のようなチンピラに人を殺せるわけはないという大倉。ママがビールを持ってきて、一瞬驚くものの、警察を呼ぶ前に出ていきなさい、それとも大前田組の組長を呼ぶ?と冷静に対処した。
角田は長身のボーイにナイフを取り上げられ、部屋からつまみ出され、「お前を許したわけじゃねえぞ」と捨て台詞を吐いて出ていった。
ママはビールを置いて、圭太郎と大倉の2人にした。
大倉に角田のことを聞く圭太郎。名前は角田マモル。
ん? この間の連帯保証人の欄は”角田高雄”だったよ。
山崎竜治の弟分で一緒に銀行襲撃をやるつもりだったが、怖くなって降りた。ドリームというサラ金から300万借りていた竜治。連帯保証人が角田と山崎の妹だった。あなたを逆恨みするのは間違っている、さっき店に来ていたのはホステスになって借金を返すつもりだろうと大倉は言う。
そうだよね、次長や支店長の家族からしたら陽子こそ恨まれる立場だよ。
大倉は本題に入りましょうと阿南幾太郎と圭太郎が親子であることの証拠として、阿南と光子の2ショット写真を見せた。25年前、子供と一緒の3ショット写真も。この赤ん坊は、あなたって、圭太郎は28歳だよね!?
家族写真の裏側はアルバムからはがされたような跡がある。圭太郎は、この赤ん坊が私だという証拠は何もないと認めない。大倉は、その写真を母上にお見せになって下さいと言い、写真の出どころはノーコメントを貫く。
圭太郎が先に帰り、個室のテーブルの上のタバコをごっそりポケットに入れる大倉。
ママは大倉に圭太郎に何を言ったのか問い詰めたが大倉は笑ってごまかす。ママはツケはきかないと言って、ボーイを呼んだ。つまみ出される前に店を出る大倉。
光子の美容室に行った圭太郎。光子はお客様を待っているというが、圭太郎は構わず大倉が持っていた写真を見せ、父のことを問い詰めた。誰かが訪ねてくると、光子は慌てて今夜ゆっくり話すから先に帰ってと裏口から圭太郎を追い出した。
店に来たのは令子。圭太郎は裏口のドアノブに手をかけたものの、入らなかった。
令子は光子の店は父からお金を取ったのだろうと問い詰めるが、令子は店を作るときにローンでお金を借りた時の書類で、支払いは3年間残っていると言って、書類を見せた。
阿南銀行 昭和40年9月4日
借入人 相馬光子
連帯保証人 斉藤光一
貸し出しが阿南銀行なのでだまされないわよ!と光子の向かいから隣に移動し、父があなたの息子を認知したいと言っているが、絶対に認めないと伝えた。
そのまま裏口で立ち聞きしている圭太郎。
三田村の伯父に言えば銀行の世界から簡単に追放される。あなたが野心を出さなければそこまでしない。母からの伝言として、これまで通り、日陰者として生きていくなら生活費は生涯保障しますといって出ていこうとしたが、令子の前に圭太郎が現れた。
圭太郎は母の生活の面倒は生涯私が見ますとあなたの両親に伝えてほしい、阿南家においてはご心配なく。結構だわね、認知のことも諦めたのね?と強気な令子の手首をつかんで、圭太郎は店から追い出した。この2人、異母姉弟ってことだよね?
改めて光子に説明を求めた圭太郎。28年前、光子22歳の時、阿南銀行の麻布支店で働いていた。そこに頭取の一人息子として阿南が来た。
婿養子ってわけじゃないんだ!?
実務の勉強中だった阿南と長い間、つきあい、結婚の約束もしたが、その頃、銀行の合併問題も起こり、阿南の結婚相手に特定の人が必要になった。つまり、閨閥(けいばつ)結婚。光子は阿南と別れたが、7か月後に圭太郎が生まれた。
阿南は結婚していたが、子供が産まれたことを喜び、圭太郎と名付けた。
じゃ、令子の方が年下ってことか。
3ショット写真は圭太郎2歳の誕生日の時。光子は写真の出どころを知りたがり、大倉というブラックジャーナリストだと教えた。
「ブラックジャーナリスト」とは、企業のスキャンダル等をネタに金銭を要求し生計を立てているジャーナリスト。
そういう言葉があるってことを初めて知った。
入行以来、エリートコースを突っ走っているのは圭太郎の実力ではない。阿南幾太郎の力だ。1年半で南青山支店、2年ちょっとで本店の秘書室へ。圭太郎は阿南幾太郎の敷いたレールの上を走っていたにすぎない、と大倉が言っていた。和子との婚約も本来なら身分違いなのにおかしいと圭太郎も思った。
光子から父親がいないんだから人に負けてはならない。勉強して力をつけなさい。自分の力だけが頼りだと言われ続け、東大を卒業して、光子の希望通り阿南銀行に入った圭太郎。それからも本店勤務になれるよう頑張り続けた。俺の27年は俺のものじゃなかったと気付く。
和子との婚約に有頂天だった圭太郎。父親のいない子でも、やれば出来る。
角田は陽子を連れて、バーの裏口へ。上半身裸?の女性と抱き合うような店で裏口から飛び出した女性を追いかけてきた酔っ払い客に絡まれた陽子。客は店から出てきた古川に殴られた。角田は古川に頼まれて、陽子をだまして連れてきていた。こういう店ってバーって言わないか…って何て店!?
あら? 今日は女性の胸にボカシがかかってない。どういう基準なの?
古川は店の男たちに陽子を見せた。300万。悪い買い物じゃないでしょ?と売り込む。陽子は支配人?を振り切って店から出たが、古川に明日迎えに行くからなと脅された。
酔っぱらった圭太郎がいつものバーを訪れた。ママに阿南頭取が何て言ってか教えてほしいという圭太郎。優等生で友達もいない、恋人もいない、父親もいないと愚痴る圭太郎に「バカ言ってる! あんな可愛いフィアンセもいるのに贅沢言って罰が当たるわ」というママ。
「罰が当たるような悪い事したかよ!」と荒れる圭太郎。
ママは圭太郎が銀行を辞めさせるんじゃないかと恐れていると思っていたが、圭太郎が頭取を”あいつ”呼ばわりするので驚いた。
店で寝てしまった圭太郎に毛布を掛けるママ。寝ている圭太郎にキス。え! ママって若いの?←そこ!?
朝、目覚めた圭太郎にコーヒーを持ってきたママ。若い頃思い出しちゃった。女として認めてくれなかったのはちょっと不満だと文句を言う。
ママは帰ろうとした圭太郎にお財布空っぽでしょう?とお金を貸す。結婚するまでは母親のもの。へぇ~!?!?
阿南の車の前に飛び出した圭太郎。運転手にどなられたが、阿南は車に乗るように言う。この運転手さんもよく見るね。
地下駐車場
イトウ君、外してくれと阿南が言い、運転手が出ていった。
圭太郎は阿南銀行に入行して4年、同時入行した仲間のほとんどは地方勤務。1年半で南青山支店、2年半で本店になった圭太郎は、総務課の友人に頼んで過去のデータを調べてもらい、人事に関して特別扱いを受けている事実を知った。現在の私の地位は頭取のご意志によるものでしょうか?と問う圭太郎。
頭取の権限で君の人生に関わったことは否定しないが、企業というものは組織で動くものであって、一個人の力で動くものではない。例え、私がオーナー頭取であったとしても君にその実力がなければ特別な人事などありえようはずがない。君が同期入行者のトップを走ってるのは君にそれだけの実力があるから、私も認め、周囲も認めた。しかし、君が一時の感情でこういうやり方で私に接触を図るのは失望したと阿南は言う。
私の27年間は、あなたのものではありません。私は私のために生きてきたと圭太郎が言うと、当然だろうと車を出た阿南にお嬢さまから私のメッセージを聞いたでしょうか?と尋ねる圭太郎。お嬢さまが母を妾だと言って侮辱しました。母はあなたの妾なのでしょうか?と何度も聞く。
答えない阿南に、あなたは卑怯だという圭太郎。にらみ合う圭太郎と阿南。うちでゆっくり話を聞こうとその場を去る阿南。
圭太郎は公衆電話から大倉に連絡を入れ、300万を肩代わりすると申し出た。大倉は仲介を申し出、父親に会ったか聞いたが、圭太郎は無視して、今度は阿南銀行の秘書室に電話した。
喫茶店で秘書室の同期・清原から給与証明書を受け取る圭太郎。「お金借りるんでしょう?」と聞いた清原だったが、それ以上は突っ込まずに、明日から秘書室にカンバックよ、と知らせた。阿南がそう命じたらしい。
雑居ビルの2階、ドリームに行った圭太郎は店長の田丸に会い、連帯借用証書をチェック。あれ? あの怪しげな店の支配人と思った人が店長なの? この前は住所もそのままだったのに、今回は住所にボカシがかかってる。冒頭の光子の書類も住所にボカシがかかってた。圭太郎は給与証明書を見せ、書類にサインした。その場で書類を破棄。
圭太郎は古川に山崎さんから手を引くように伝えてほしいと田丸に言った。
店長が応接室に入ると大倉がいて、面白くなるのはこれからとほくそ笑む。大倉は古川には手を引かせた方がいいと注意した。警察沙汰はマズい。
アパート
荷造りする陽子にそういうのは困るんだよなあと古川が言う。陽子は逃げるつもりはなく安いアパートに替わるつもりだと話した。そこに現金書留が届いた。差出人は相馬圭太郎。受け取れないという陽子だったが、古川は悪い冗談だと配達員に印鑑を渡して、受け取った。
隣の奥さんが古川に会社から電話だと伝えに来た。陽子はお金になる仕事ないかしら?と奥さんに尋ねた。古川は急に店長から手を引けと言われ、慌てる。ドアに鍵をかけた陽子。古川はドアを蹴り、奥さんが前に出てかばった。
古川は相馬圭太郎が借金を返してくれたと陽子に伝え、現金書留をそのまま持って帰ろうとしたが、奥さんが取り返してくれた。
賀原夏子さんは今回までかな?
衣料品店に買い物に出た陽子は着替えたいから部屋を貸してほしいと頼み、バックヤードへ。なぜか聞こえる猫の声。
陽子が相馬家のマンションを訪ねたが不在。部屋の前で待っていると圭太郎が帰ってきた。陽子が声をかけると、圭太郎が部屋のドアを開けた。陽子が入ろうとしないので、圭太郎は外に歩き出し、陽子も続く。借金返済と御香典のお礼を言う陽子は「私を買ってください」と申し出た。(つづく)
とりあえず借金が片づいてよかった!? でもまだ何かありそう。

