TBS 1980年4月4日
あらすじ
「阿南頭取の不正を告発」と大きな活字で謳った朝刊の記事には、圭太郎(三浦友和)が幾太郎(二谷英明)の不正融資問題を暴いたという形で書かれていた。
2025.9.29 BS-TBS録画
西山と牛場の密会。牛場は頭取の座を狙っている。
「もうどこへも行きたくありません」と圭太郎に抱きつく陽子。
脚本:山田信夫
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原作:阿木慎太郎
「されど愛の日々に」より(サンケイ出版)
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音楽:安藤正容
演奏:ザ・スクエア
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制作:大山勝美
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相馬圭太郎:三浦友和
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牛場和子:池上季実子
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山崎陽子:古手川祐子
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阿南房子:南風洋子
牛場京子:北村昌子
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大倉庄助:矢崎滋
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刑事:林昭夫
安井室長・代理:岩崎信忠
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清原君子:有吉真知子
記者:大塚博
刀原章光
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牛場信隆:神山繁
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西山竜太郎:金田龍之介
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毎朝新聞・記者:横内正
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刑事:池田武司
河合病院医師:篠原大作
看護婦:赤坂淑子
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協力:テアトル・ドウ・ポッシュ
衣裳協力:銀座ふそう
ローレル紳士服
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相馬光子:加藤治子
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阿南幾太郎:二谷英明
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プロデューサー:鈴木淳生
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演出:福田新一
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製作著作:TBS
日米経済研究所調査室に電話があり、河合病院から牛場和子が自殺を図り、危篤状態と連絡が入り、圭太郎が駆けつけた。処置室の前には京子がいて、牛場と連絡が取れないという。飲んだ睡眠薬が多くて助からないかもしれないと京子が伝え、病室から錯乱した和子の声が聞こえる。
牛場が駆けつけると、京子が抱きついた。なんだかんだ仲いいのね。
神山繁さんって、三浦友和さんより背が高いんだなー! びっくり。プロフィールは神山繁さん175cm、三浦友和さん178cmだった。見え方の問題か。
午前6時前。待合室に陽子が現れた。圭太郎は廊下の隅に連れていき、話を聞くと、じっとしてられなくて…じゃないよ、もう!
クラブルミのママも来た! ママは牛場と西山が密会していたと伝え、去っていった。
圭太郎が牛場に話しかけようとしたが、ちょうど医師から声がかかり、和子が助かったという。またちょっとほのぼのした音楽が…。
圭太郎と陽子が並んで廊下を歩いていた。研究所を引き払い、自宅マンションに戻り、西山とは手を切るという。しかし、ふと病院の待合室の新聞の見出しが目に入った。
毎朝新聞
数百億のヤミ融資発覚!
阿南銀行
息子の起こした
阿南銀行クーデター
知らないと頭取
阿南銀行にマスコミが押しかけ、阿南を取り囲む。知らないと繰り返す阿南。
テレビ番組でも取り上げられている。圭太郎は自宅マンションでテレビを見ていた。陽子も来てるよ! 大倉が訪れたが、左目を眼帯で隠していた。圭太郎についていこうとする大倉を止めるが、大倉はついていくことにし、陽子は光子についているという。
圭太郎と大倉は一旦、自宅に戻って、作戦の練り直し。確かな手掛かりを持っている人がいるが、そこには行けないという圭太郎。
阿南家
「銀行、騒々しいんでしょ? お休みになれば?」と出かけようとする阿南に話しかける房子。兄に頼んでもみ消してもらう事もできるといっていると、捜査二課の刑事たちとマスコミが入り込んできた。
クラブルミ
ママは西山の女、だったのかー! 圭太郎が父を救いたいのは分かるが、これ以上、しゃべったらどうなるか分かるわよね?とママはしゃべらない。圭太郎は謝り、店を出ていった。じーっと見つめたりして、しゃべってオーラを出すな!
自宅マンション
陽子が着替えを取りに戻ってきた。「夜、出歩いちゃいけないって言ったろ。危ないじゃないか!」と注意する圭太郎。陽子はポストに入っていた何も書かれていない封筒を渡した。
渋谷区代々木9-10-31 丘の上コーポ507号
唐沢ジロウ
極東第一商事の元経理部長です。不正融資は、うちの店の例の部屋で行われていました。私の知っていることはここまでです。
手紙を読んだ圭太郎は出かけようとし、収穫ゼロだ、と帰ってきた大倉に何も言わずにそのまま部屋を出た。
明日にでも阿南頭取逮捕へ
阿南銀行不正融資核心に迫る
家宅捜査から一週間
前例のない××ぶり←よく字が見えなかった~。
クラブルミ個室
新聞を見せて、「これはどういうことですか?」と西山を責める牛場。約束違反ではないですか? 本当に不正融資をやったのは牛場、裏でやらせたのは西山。バレることはないとコニャックを注ぐ西山に究極の目的は何かと聞く牛場。あなたを頭取にさせること、それだけだと西山は言い、酒を飲んだ。「男は度胸、女は愛嬌、近頃は愛嬌のない女が増えました」と笑う西山に牛場は真顔。
大倉と圭太郎はマンションを訪ねたが、ドアも開かない。
牛場を訪ねた唐沢。しかし、牛場は軽くあしらって、頭取室に行き、阿南に不正をしてないと信じてると話すが、阿南は牛場を疑った。牛場は政臣ではないかと言いだす。阿南は4000万の不正はできても巨額の不正ができるほどの器量はないと答えた。
阿南に頭取の椅子が欲しいのだろうと見抜かれた牛場だが、300億の金をどこにお流しなったんですか?と落ち着いている。新聞の記事を怖がっているのは本当は誰かと阿南が牛場に聞く。
相馬家に圭太郎が唐沢を連れてきた。明日、何もかも話すという唐沢は残される妻子を心配していた。
阿南家には三田村が来ていた。房子は”アレ”に比べれば何ともないと妾の子のことをチクリ。阿南は三田村に牛場が300億の不良債権を抱えて、西山に取り込まれたのだと話した。三田村は今度ばかりはどうしようもないところへ落ちてしまった、阿南の特別背任罪は免れない、次の頭取は大蔵省からの天下りになるかもしれないと言う。三田村も大倉には借りができた、牛場の昇格もない。
病室
光子の世話を焼く陽子。目を覚ました光子が「ちょっとここへ座ってくださらない?」と話しかけ、陽子にお礼を言った。ラジカセをベッドの下に隠していると分かった光子は笑い、何か言おうとしたが、圭太郎が見舞いに来た。
光子は圭太郎が父の力になろうとしていると知り、喜ぶ。お湯をもらってくると部屋を出た陽子のことを休ませてやってほしいと圭太郎に頼んだ。
廊下が騒々しく、阿南がマスコミに囲まれていた。圭太郎もマスコミに囲まれ、明日になれば分かると言っていると、陽子が通りかかり、記者が陽子を問い詰めた。陽子は父が阿南頭取の責任じゃない、憎いのは頭取ではなく、銀行という組織なんだと言っていたと答え、去った。
相馬家
果物のかごを持ち帰った圭太郎と陽子。圭太郎は、なぜ阿南をかばったのか聞いた。陽子の父を懲戒免に決めたのは阿南だった。俺に詰め腹を切らせた阿南頭取が憎い、と本当は言っていた。陽子は阿南も圭太郎も恨んでいない。本当に大事なのは、今こうして生きている私の気持ち。
陽子「ずっとおそばにいさせていただけないでしょうか?」
大倉が帰ってきた。妹の所へ行っていたが、気になって唐沢を訪ねると、一家3人、ガスで無理心中していた。自殺か他殺かも迷宮入り。もはや、打つ手なしとソファに寝転がる大倉。
まだチャンスは残ってると出かけようとする圭太郎に気を付けて、と声をかける陽子。
和子はリビングで新聞を読んでいた。
”阿南頭取の逮捕は間近”という見出しの阿南に二重線を引き、牛場とマジックで書き、お酒を飲む。ガチャッと戸の開く音がし、君のお父さんに会いに来た、聞きたいことがあると圭太郎が突然目の前に現れた。(つづく)
次回が最終回で何が起こるって言うんだ!?

