TBS 1980年3月28日
あらすじ
圭太郎の前から姿を隠した陽子(古手川祐子)は、西山(金田龍之介)に脅迫された大倉(矢崎滋)によって連れ去られ…。
2025.9.26 BS-TBS録画。同日放送の金八先生は最終回「さよなら金八先生」。金八先生は最終回なのに、このドラマは3月末に終わらないんだね。
圭太郎のつかんだ阿南銀行にまつわるスキャンダルは金融界の黒幕・西山と阿南頭取との抗争に発展しつつあった。
西山「相馬君、阿南幾太郎もなかなかやりよるね」
阿南「待ちなさい。今度来る時は西山の使いとしてではなく、相馬圭太郎個人として来なさい。そうすればいつでも会おう」
和子「今まで生きてたわ。私とあなたの赤ちゃん! 3か月だけ生きてたわ! 帰ってよ!」
脚本:山田信夫
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原作:阿木慎太郎
「されど愛の日々に」より(サンケイ出版)
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音楽:安藤正容
演奏:ザ・スクエア
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制作:大山勝美
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相馬圭太郎:三浦友和
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牛場和子:池上季実子
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山崎陽子:古手川祐子
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阿南房子:南風洋子
大倉庄助:矢崎滋
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田丸:矢野宣
古川:伊藤高
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安井室長代理:岩崎信忠
清原君子:有吉真知子
岡本英子:山本梢
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牛場信隆:神山繁
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西山竜太郎:金田龍之介
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記者:大塚博
刀原章光
外人客:ナッセ・シンダ
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秘書室員:及川順子
黒沢伸子
エンジェル・プロ
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協力:テアトル・ドウ・ポッシュ
衣裳協力:銀座ふそう
ローレル紳士服
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相馬光子:加藤治子
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阿南幾太郎:二谷英明
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プロデューサー:鈴木淳生
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演出:福田新一
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製作著作:TBS
喫茶店に和子を呼び出した圭太郎。和子は、あれから我が家に籠城していたという。圭太郎は済まないと思ってると和子に謝った。和子は父や母に無理やりに病院に連れていかれたけど、最後に結論を出したのは私だという。病院に着くまでは赤ちゃんを産んで、赤ちゃんと圭太郎の知らない所で暮らすつもりでいたが、私は、あなたのお母さんのようになれない、もう一人の圭太郎さんを作ることはできないという。何もかも終わった。立ち上がった和子が「さよなら」と言った。
古川に暴力を受ける大倉。
久々~。
日米経済研究所調査室
圭太郎に家里さんから電話があったと報告する岡本。最初はピンと来なかったが、銀座の、と言われてママだと気付く。
3時半に店に来てほしいと言われ、行くと、いつものママとは違い、髪をおろしていた。土曜日だし、誰もいない、会ってほしい人がいる。あなたの顔を見ると逃げるから相手には知らせてない。
ホステスのしのが陽子を裏切って、ママに陽子の居場所を話した。
もうすぐ来ると言いつつ、陽子は古川と大倉のもとにいた。大倉の家の2階に逗留してもらうと古川が無理やり陽子を2階に連れていった。妹いるんじゃ!?
陽子が来なかったので、圭太郎は帰ることにした。ママは陽子ちゃんは迷ってると言い、圭太郎から会うように勧めた。また謎のほのぼの音楽。なんか違うよな~。
大倉の監視の下、陽子が一室にいた。陽子がわけを聞いても、うるさいと逆ギレ。そこに急に古川がカメラマンを2人連れてきて、陽子の写真を撮らせた。
圭太郎は新聞の下にある週刊誌広告が目に入った。
週刊トップ
インサイドレポート
大手銀行・阿…
をレポート…
あまりに醜悪な…
頭取の実態…
十三年前の横領事件…
裏では妾腹の子ま…
妾に美容院など公私混…
週刊ベル女
シリーズ衝撃の告白
徹底取材大手銀行の内幕
山崎陽子さん涙の手記
私は父を殺した
阿南銀行が憎い!
…人は阿南銀行頭取←”売人”に見えたけど、”売人”!?
阿南幾太郎です!
阿南はマスコミに囲まれ、安井室長代理が止めるが、マスコミが詰め寄る。警備員が止め、阿南は一人、エレベーターに乗る。
給湯室で女子社員のうわさ話を諫めた清原だったが、置いてあった週刊誌の陽子の記事を食い入るように読んだ。
光子の病室のドアに週刊誌を挟み込むババアたち。何て下衆な!
陽子は古川監視のもと監禁されたまま。暴行されそうになるが、大倉が入ってきて止めた。
出版社に電話して問い詰めた圭太郎だが編集者にかわされた。
光子を見舞う阿南。妻がいない立場なら優しい男なのに…妻がいるのにこんなとこに来てるのかよ!ってなっちゃうね。
阿南が病室を出ると、圭太郎が廊下を歩いてきた。阿南を無視する圭太郎を呼び止め、西山=お前だという。お前たちの出す中傷記事で銀行はびくともしない。不正融資を認めない阿南だが、圭太郎は証拠をつかんでいる。阿南は西山サイドが流したものだと信じないが、圭太郎は自分自身が調べたもので西山も知らないものだという。
西山が勘づき始めているので、直接、阿南から聞きたいという圭太郎。なぜ西山に隠そうとするのか?という阿南の問いに答えずに歩き出す。
大倉が陽子を連れ出そうとしていた。古川は瓶で頭をたたかれてのたうち回っている。
日米経済研究所調査室
大倉が陽子を連れてきた。告白記事は西山のでっち上げ。大倉も西山の行方が分からず、こうなった以上、どこかに身を隠すと言って去っていった。
圭太郎は、ここにいては見つかってしまうと陽子を連れて部屋を出た。
相馬家のマンションに連れていき、ろうそくを付けた圭太郎。でも、和子さんが…という陽子に赤ん坊はもういないと説明した。
相馬家の電話が鳴る。この家には留守電なさそう。着信音が何度も鳴ったが切れた。
圭太郎が鍋で何かあっためて出した。ホットミルク? マンション前に車の止まる音がし、インターフォンを鳴らし、誰かが訪ねてきた。無視していると車は去っていった。
陽子を光子の部屋に連れていくと、陽子はさっきの話をもう一度確認した。赤ちゃんはもういないと圭太郎は認めて、部屋を出ていった。
翌朝、誰が来ても絶対ドアを開けないことと約束し、圭太郎は家を出た。
光子の病室を和子が見舞っていた。目を覚ました光子は驚き、和子は夢を見ていたんじゃないですか?と聞いた。光子は退院する夢を見たが、帰るところがないという夢だったと話した。私と同じととつぶやく和子に圭太郎と何かあったと聞き、和子の結婚を祝福した。どんなことがあっても私を恨まないでねと念押しして和子は帰っていった。
病院の廊下で赤い公衆電話で電話している圭太郎を見かけた和子は慌てて身を隠し、圭太郎が病室に入ったことを確認して帰った。
光子から和子さんにお会いしなかったの?と聞かれ、会わなかったと答えた圭太郎。和子さんは悩んでらしたと光子は言うが、圭太郎は関係のない人という。お父さんは午前中に1時間ほどいらしたが何も言わなかった。お父さんを追い詰めるようなことをしないでと頼む光子に圭太郎は本当の姿を知りたいという。証拠なんて当てになるもんですか、あなたのお父さんは立派な人よ、と光子は阿南を信じ続けている。
勝手に部屋を出ていった陽子。勝手な行動するな!
相馬家に西山から電話。1時間後にルミで会おう。
大倉は古川の手下にぼっこぼこにされていた。
クラブルミの個室
西山は湯河原に行っていた。圭太郎はなぜあんな記事を出したのか問い詰めたが、阿南の不正を公にする一つの手段だと言い、これからも続けるつもりでいる。西山は圭太郎が阿南の不正の証拠をつかんでいることを勘づいていた。
古川が圭太郎に電話してきた。友達に替わると言い、大倉が「相馬、だまされるじゃねえぞ」と言うと、古川は余計なこと言うんじゃねえとすぐ切った。
圭太郎は大倉がボコボコにされようと友達とは思ってないんじゃない?
阿南家を訪ねた圭太郎を房子が追い出そうとし、阿南も明日、銀行で聞こうと言うが、圭太郎は銀行では話せない。銀行内部に西山に情報を流している者がいると話した。圭太郎が頭取室で話したことも西山に流れていた。房子は阿南が話を聞くことにしたので、妾の子がそんなにかわいいんですか?と部屋に戻った。
圭太郎は東西銀行の貸金庫の鍵を阿南に渡した。西山に渡そうとしたものだが、何もできなかった。ご自身で書類をご確認なさって辞任していただきたいと約束してほしいと頼む圭太郎。
今、辞めるわけにはいかない、息子の願いより銀行が大事だという阿南。
相馬圭太郎が証拠を公表する気になったと大倉に伝える古川。ボコボコにされた大倉はあおむけになって動かない。死んじゃいないけど、死にそう…
クラブルミは閉店し、個室に向き合う西山と牛場。やっぱり!!!
日米経済研究所調査室
デスクの引き出しに鍵をかけていた圭太郎を陽子が訪ねた。なんですぐ姿を現すんだよ! もうどこへも行きたくありませんと圭太郎に抱きつく。陽子から出ていったのに!
カワイ病院から電話があり、牛場和子が自殺を図り、危篤状態にあるという連絡が入った。出ていく圭太郎を見送るしかない陽子だった。(つづく)
陽子の無駄なアクティブさが赤いシリーズの百恵ちゃんとちょっとかぶったりして…(-_-;)
牛場が自分の悪事を阿南のやったこととして処理してるパターンもあるのかな!?

