TBS 1986年1月11日
あらすじ
新しい年明けは生まれたばかりのバンドにふさわしい、爽やかなムードに包まれていた。もう一度、愛するかおる(岡田奈々)をスターの座にと、航(国広富之)は彼女の所属するプロダクションを見つけてきた。かおるはマネージャーの志水(山本紀彦)の売り込みで早速テレビ出演を果たす。
2025.7.23 BS-TBS録画
新春が訪れた。門松が飾られたフロンティア前。
ゆかりたちが楽屋に入ると
めざせ!マジソン.スクェア.ガーデン
と書かれたポスターを未記たちが見ていた。未記たちの目標。今年中には武道館でやりたい。ゆかりはバンドの名前だってまだないのにと突っ込む。
しかし、演奏前になって航が今日限り、かおるを辞めさせると言った。かおるも初めて聞き、驚いたが、航が志水と話をつけていた。かおるは明日から志水のプロダクションの所属となる。航は令子という素晴らしいボーカルがいると未記に言うと、かおるは航と東京と横須賀で離れて暮らすことになると不安を漏らした。
航がこんなところに埋れてちゃいけないとかおるに言い、志水は必ずスターになると契約書に判をつくようにいう。当座の支度金は100万円。未記たちメンバーは賛否両論。俺の夢をかなえてくれ!と航に説得され、かおるは折れた。未記は気持ちよく送り出してやろうと祝福した。
フロンティア
かおるの最後のステージは、やっぱり「It's For You」。
幸多かれと祈る未記。
かおるの送別の日。デビューに差し障るということで結婚指輪を外せという航。かおるは未記を呼び出し、航がこっそり酒を飲んでいることを話した。元のアル中にはしないよと約束する未記。いや~、アルコールは大変よ。
この物語は、3歳で母と別れ、18歳で父を失いながら、あらゆる迫害と闘い、振り向くことなくドラマーとしての自己を確立した一少女と、挫折しながらもやがて己の道を開いた若者たちの記録である。
YOKOSUKA
NEVER SAY GOOD-BYE
EVER ONWARD
原作:喜多嶋隆
「ポニーテールはふり向かない」(角川書店刊)
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麻生未記:伊藤かずえ
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名倉(なくら)邦男:鶴見辰吾
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田丸晃(あきら):松村雄基
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矢崎妙子:片平なぎさ
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佐田(さた):松崎しげる
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牧村稔:坂上忍
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ゆかり:比企理恵
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羽川令子:かとうゆかり
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脇田克己:野々村誠
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飯倉ゆきこ:榎田路子
田丸絵美子:高橋かおり
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相川裕子:石井めぐみ
狩野弘:宮田州
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きりこ:森恵
ともえ:坂上亜樹
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井村昻
志水照夫
村越裕子
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矢崎:大門正明
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志水洋二:山本紀彦
ナレーター:芥川隆行
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協力:若駒
クロキプロダクション
東京宝映
タカハシ・レーシング
日本楽器製造株式会社
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小野拓也:下川辰平
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千葉かおる:岡田奈々
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霧島航(わたる):国広富之
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飯倉明子:梶芽衣子
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プロデューサー:春日千春
荒川洋
野村清(TBS)
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脚本:大原清秀
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音楽:菊池俊輔
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衣裳協力:emmaデザイナー小泉陽子
やまと
サッソングリーン
ジャン・メール
Rob Roy
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主題歌:「NEVER SAY GOOD-BYE」
作曲:J.Curiale、B.Grarrett
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監督:江崎実生
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
飯倉家
明子は、ゆきこにカセットテープを返した。ゆきこは未記姉さんから年賀状ももらったし、未記姉さんのドラムを聴けば、会いたい会いたいと叫んでると母さんなら分かるはずと言うが、明子は未記の母親ではなく飯倉家の人間だと拒絶した。お母様には歌しか残ってないと思うというゆきこに明子は、また歌手に戻れというの? からかうものじゃなくてよと部屋を出ていった。
明子さんの歌はまた聴きたい!
フロンティア
寝坊した絵美子は体がだるいと訴えながらも登校しようとし、ゆかりとぶつかって転んだ。晃は、ゆかりの手首にあざが出来たことをつっこむが、ゆかりは手のひらをついただけという。絵美子も痛くも何ともないと出かけた。…ん~、これは。
日々ランニングに励む未記。ドラマーの資本は体力。
ランニング中、港で女性にギターを聴かせている邦男を目撃した。「俺のギターにうっとりしたけりゃこっちに座れよ」というので、走り去ろうとしたが、邦男は追いかけてきて未記を止めた。あの女は今度のカモの社長令嬢で、うまくいけば1000万になる。女とビールは冷えた方がいいと女性に冷たくあしらう。未記は女と金で身を亡ぼすといって立ち去った。
お昼のミュージックアワー
再デビューしたかおるが歌う「長い夜」。フジ系の大映ドラマの主題歌でおなじみの椎名恵さんが作詞した曲。
フロンティアでテレビを見ている未記たち。佐田にギャラを上げてくれるようブーブー言う弘たち。晃はこんな狭い店じゃたかが知れてると佐田をフォロー。
若葉荘
稔は妙子とテレビを見ていると、外からラジオの音がし、廊下に出ると、斜め前の部屋にラジオをぶら下げた矢崎! これからは妙子のそばで暮らすと髭を剃りながら稔に言う。言い争っていると近所の主婦たちが見に来たので、稔は引き下がるしかなかった。
ベランダで洗濯物を取り込んでいた妙子は外でゴミ捨てをする矢崎を見かけて失神。
フロンティア
稔は敷金礼金で15万はかかるし、もうどうにもならないと未記たちに相談した。練習しようと未記は言うが、やっぱり金だな…と弘は言う。晃は金よりも前に練習だというが、克己は正月だって絵美ちゃんにろくなお年玉やれなかったじゃないかと厳しいツッコミ。晃と克己はつかみ合いになる。
絵美子は凧をつくり、未記たちの写真をプリントしていた。ここに名前を付けて凧をあげたい。令子はホット・ティアーズ。裕子は今年寅年だからタイガース、弘は俺はジャイアンツファンだと反発…としっちゃかめっちゃか。弘、そこは大洋ホエールズファンじゃないのか?
志水が来店し、航は、かおるの様子を聞く。かおるは志水に未記たちを事務所に入れてほしいと頼んでいた。志水は君たちの技量は高く買っている。しかし、ギターの腕が弱く、誰かギターの名手はいないか?と聞く。弘はクビになってもいいから、邦男を誘ってほしいと未記に頼むが、晃も克己もグループをかき乱す存在になると反対する。邦男をメンバーに加えた方がいいと思うのは弘だけ。そっと様子を見ていた邦男は帰った。未記はこの話はなかったことに…と断った。
志水は航にかおるからの手紙を渡した。明日の正午、横浜のレストラン「ポートスクエア」で会えませんか?
清純の歌姫
千葉かおる
衝撃のデビュー!
近日新曲堂々発売!!
レコード屋の前でかおるの看板を見ながら、レストランへ向かった航。しかし、約束の時間になってもかおるは来ない。店に電話がかかってきて、かおるから来れないと連絡があった。
急に沖縄に行くことになったというかおる。航と話している途中に志水が受話器を置いた。「あんなアル中亭主はスターにふさわしくないよ」。
レストランに残った航は周りがカップル客ばかりでウイスキーを注文した。あらら…
飯倉家
紅茶とイチゴのショートケーキを持ってきた明子がゆきこの部屋に入ってきたが、ゆきこは不在。明子は机の上のカセットテープを再生させた。ドラムの音を聴きながら、未記のドラムで「センチメンタル・ジャーニー」を歌う自分を想像する。
部屋のドアを開けたゆきこは「お母様はやはり歌を忘れてはいない。未記姉さんのことも」と嬉しく思う。
航の部屋も訪ねた未記。ステージを休んだ航を心配していたが、酒を飲んでいた。「すまん…」と謝る航に酒をトイレに流す未記。止める航をビンタする。かおるがいなくなって辛くなってしまったという航。
フロンティア
航のために未記は思い切って邦男を入れてみようと思うと提案した。晃は危険な一匹狼だと言っていたが、キラッと光るものがあると未記の提案に賛成した。
邦男が店にやって来て、ミュージシャンにはならないという。人に頭を下げるのが嫌で客から頭を下げられるのが医者と坊主だから医者になる。さらにこんだけありゃ貸し切れるだろと札束をポンと置き、早く音楽しろ!と挑発した。
プロダクションに入りたきゃ、俺の名前を貸してやってもいいという邦男に未記は喜ぶ。すぐ志水に連絡を入れたが、志水から連絡はない。
たまりかねて未記と晃が東京のフェアリー音楽事務所に赴いたが、志水はなぜ隠してたんだ?と晃が親なしっ子の万引き兄妹、弘はガキの頃からの落ちこぼれ、克己は家からも見放されたドラ息子、令子はネイビーに捨てられたバカ女、稔は登校拒否から音楽にのめり込み現在は人妻をたぶらかして同棲しているろくでなし、邦男の母親は人殺し、未記は少年院上がり…よくもまあこんなクズばっかり集めたもんだよとあきれた。
私忙しいから…と去ろうとした志水に未記は許せないよとスティックで殴ろうとし、晃に止められた。悔し泣きする未記。
フロンティア
邦男は母が人殺しだと言われ、拳をテーブルに何度もたたきつけた。邦男が悲しい虚勢を張っていることに気付いた未記たち。金を巻き上げた令嬢の親に雇われた強面の男たちが来て、邦男が店を出ていった。未記は思い出のためにと邦男を助けることにした。あとに続く晃たち。
真っ昼間の港で殴られる邦男。暴力団の中でも精鋭たちで未記たちも敵わない。パトカーが来て、男たちは退散した…ってゆかりたちが神奈川県警のパトカーを勝手に借りた。ひでーな、おい。しかし、大映ドラマ界に警察がいたんだ。
楽屋でお互い手当てし合う未記たち。未記はバンドの名前が決まったと笑顔になった。
フロンティア
未記はバンドの名前が「ザ・バンデージ」に決まったと客に発表した。英語で”包帯”という意味。今日、クズ揃いだと蔑まれたけど、私たちは負けない。虐げられてる人たちのために音楽をしたい。
今日は令子と克己の「NEVER SAY GOOD-BYE」。う~ん…克己…女性の歌詞だからな。
港
未記と晃が並んで座っているのを見ている邦男。絵美子が凧に「ザ・バンデージ」と名前を入れて持ってきた。絵美子は一度消えたあざが出てきたと包帯を巻いていた。話を聞いていた邦男は白血病じゃないか?と指摘。病院へ行って検査を受けるように言う。短ければ1、2カ月と聞いた未記と晃はショックを受けた。(つづく)
大映ドラマって案外、伏線っぽく見せて、さっさとバラすね。80年代のテンポのよさ! でも最期まで本人には病名を伝えないパターンかな!?
邦男は人から巻き上げた金で金持ちっぽい振る舞いするなよ。
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