TBS 1976年4月23日
あらすじ
検事・吉野信人(宇津井健)の妻子は、伊勢湾台風で行方不明に。それから17年、ある夜信人は養護施設「白百合園」の火事に遭遇し、1人の娘(山口百恵)を助けた。
2024.6.18 BS-TBS録画。
「オリジナルのまま放送しておりますので、番組中の表現は当時のものです。ご了承ください。」の注釈付き。
脚本:長野洋
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吉野信人:宇津井健
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若杉京子:山口百恵
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青山圭子:秋野暢子
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大竹修三:前田吟
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吉野俊介:南條豊
大和田先生:大石悟郎
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下条秋子:木内みどり
尾崎:犬塚弘
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ジュン:伊藤透
クニ:星美智子
ススム:山本伸吾
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島崎栄次:三国連太郎
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白百合園園長:下川辰平
キジマ:有川博
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松島真一
大矢甫
平沢信夫
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吉野剛造:志村喬
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上村拓也:池部良
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山村美矢子:有馬稲子
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ナレーター:若山弦蔵
昭和34年9月26日の伊勢湾台風当時の映像とナレーションから歌へ。
東京地方裁判所
嬰児殺しの被告人に対し、情状酌量の余地を残すような求刑をする検事・吉野信人を微笑んで見ている弁護士・山村美矢子。しかし、信人は上司の上村にお叱りを受けた。
「東京暮色」の有馬稲子さん、かわいかったな〜。冒頭から有馬稲子さん、池部良さんを惜しげもなく出演させる。
明治大正昭和と続いて検事をしている吉野家。信人の父・剛造が叙勲を受けることになり、「週刊日本」のキジマという記者が取材に来ていた。
有川博さんは「ありがとう」でも見たばかり。
それにしても、池部良さんと志村喬さん事務所一緒だったのか?というくらいたまたま共演作を見る。池部良さんがすんごい若い時の映画とか。
「男たちの旅路」も同じシーンはなかったけど、お二方とも出てた。
庭で竹刀を振っていたのは剛造にとって孫で、信人の養子。信人の妻は里帰り出産で名古屋に帰省中、伊勢湾台風の被害に遭い、妻と生まれたばかりの娘も行方不明。信人の妻が編んでいた小鳥の刺繍入りケープを覚えていた剛造はキジマにその話をした。
白百合園という孤児院が火事になり、2人の女の子の身元を示す物を入れた箱がごっちゃになってしまった。あんな簡単な箱に入れとくなよ! 園長は亡くなり、職員の下条秋子が書類を読んだ。たまたま火事に出くわしていた信人。
木内みどりさんも今たまたま見ているドラマに出てた。さらに大人っぽくなっているけど、「おやじ太鼓」で中学生役で出演してた頃から変わらない感じ。
「週刊日本」に17年前に行方不明になった信人の妻子のことが記事になっていた。養子の俊介は、その2人が生きていて欲しい、その赤ちゃんは僕の妹になる。いや、そうなったら籍を外されて…と話したところで、剛造からバカなこと言っちゃいかんと叱られる。俊介は剛造の親友のたった一人の忘れ形見。
白百合園を建て直すのは大竹建設。グラサン、ヒゲの怪しげ…というか成金?ぽい社長が前田吟さん。妻・由美子が白百合園の理事で岸田今日子さん。秋子しか職員いないの!?
秋子は剛造の記事を由美子に見せ、白百合園に小鳥の刺繍入りケープがあると話した。その後、秋子は吉野家に行き、剛造、信人にケープを見せ、確かに妻が編んだものだと信人たちは確信した。
青山圭子が信人の娘のいづみであることが判明する。ここで取り違えが起こったのか。これは「わが子は他人」の取り違えとは違いすぎるね。
白百合園の仮宿泊所はお寺。若杉京子がお茶を運び、青山圭子が信人の前に連れてこられた。境内に佇む京子は、停車した車の助手席にいた俊介と目が合い、寺の入り口に行くと、寺の前にいた怪しげな男に声をかけられた。サングラス、無精髭で「あんたくらいの娘がいる」とベタベタ京子に触る。島崎と名乗り、15年前に女房が捨てた子供を引き取りに来たと言う。島崎は水天宮のお守りをつけていたと言ったことで京子もピンと来た。
吉野家に引き取られていく圭子。出所したての島崎栄次に引き取られていく京子。信人は島崎を知っている!?
剛造がいづみを抱きしめた。
京子は圭子と暮らしていたアパートへ島崎を連れて行った。島崎は表札を外し、お前の名前は島崎直子だと言う。島崎はお茶を入れるという直子を出所祝いに酒とは何だ!と怒鳴った。島崎は直子の財布からお金を取って外へ飲みに出かけた。
島崎は俊介の父親を殺した殺人犯。信人と剛造は俊介やいづみには話さないでおこうと言い合う。また内緒か!
俊介が直子のアパートを訪ね、いづみの荷物を取りに来た。そこへ帰ってきた酔っ払いの島崎はついてきた男に酒代を払うように言う。
信人と弁護士の美矢子とは幼なじみ。
アパート
島崎は直子をビンタ。女が学校に行ってどうする、働け!と命じる。定時制だけは行かせて欲しいと言う直子だったが、島崎は定時制の意味が分からない。母親は他に男を作って逃げ、島崎は2回も脱獄したから刑期が延びたと話す。
定時制高校
直子は退学届を先生に提出。いづみはきれいなドレスを着て信人と登校し、私立青葉高校へ編入の手続きに来た。信夫にも退学しようとしていることを知られた。先生や仲間たちに引き止められるがどうしても続けられなくなったと走り去る直子。
いづみは服やベッドを買ってもらい大喜び。
アパート
飲んで帰ってきた島崎の体を気遣い、「お父さん、まだ今の世の中に慣れてないんだから」と言う直子。「初めてお父さんと言ったね」と近付く島崎が取って食いそうで怖いわ!
島崎の服を片付けようとして、袖口の血?に気付いた直子。
信人の元に殺人事件が起こったという知らせが入った。(つづく)
すごい情報量で! 字幕がないのに名前がややこしい!
1話にして、山口百恵さん演じる若杉京子が島崎直子へ。
秋野暢子さん演じる青山圭子が吉野いづみへ。
それにしても三国連太郎さんがすごい。映画でしか観たことないから連ドラに出てたんだなあと意外な感じ。
「復讐するは我にあり」はトラウマになったよ。
若いころはこういうちょっと爽やかな警官も演じてたけどね。
これははっきり言って「疑惑」よりハマりそうな予感。京子と俊介みたいな関係性の百恵&友和が見たかった。絶対こっちのほうが好きになりそう。キャストも映画界のスターばっかりなのね。