TBS 1985年2月23日
あらすじ
県予選準決勝を控える川浜高校。キャプテン・大木(松村雄基)は、母親の心臓病が悪化したことにより不振を極めていた。準決勝は大木の奮闘でなんとか突破するのだが…。
2024.10.24 BS-TBS録画
秋の県予選大会…前回から半年経ってる。
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
県予選大会々場
第一試合
川浜高校
第二試合
関東商業高
町田原高
観戦席で森田と圭子も応援している。1〜3回戦を勝ち抜き、準々決勝へ。しかし、キャプテンの大木が不振を極めている。28-10で勝利し、準決勝進出が決定したものの、賢治は大木のスランプを気にしていた。
名村はラグビー部員たちの前で「青春時代」を弾き語りし、みんなで歌う。1976年リリースだから、やっはり渋い選曲。大木は歌に加わらない。
名村は北国に旅に出ると言うが、賢治には加代のこともあり、北風に吹かれて一回り大きくなると話した。北国=北海道だろうけど、赤いシリーズでもあったね。
まだこのドラマの時代なら新曲の部類だけどさあ。
グラウンドに名村謙三が現れ、圭子を見ていた。名村直は圭子と大木のことを賢治に頼んだ。ここでオープニング。
内藤武敏さんは「赤い疑惑」のナレーションもしていたけど、「澪つくし」の村長が印象深い。
滝沢賢治:山下真司
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滝沢節子:岡田奈々
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名村直(ただし):鶴見辰吾
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甘利信之:三浦浩一
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江藤桂一:谷村昌彦
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大木大助:松村雄基
富田圭子/三好夏子:伊藤かずえ
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勝又欣吾:倉石功
森田光男:宮田恭男
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野田文義:大石吾朗
富田義道:高杉真二
影山達郎:剣持伴紀
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杉本清美:諏佐理恵子
西村明子:坂上亜樹
柳俊子:松井きみ江
滝沢ゆかり:間下このみ
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三上謙介:小川隆市
秘書:成田次穂
内田勝:宮田州
大木芳子:沢柳廸子
下坂泰雄
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丸茂良三:松本誠一
星高彦:武藤大助
清川誠一:森勇治
栗原昭:榊原晃
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名村謙三:内藤武敏
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矢木純平:近藤哲也
高杉克之:柿島伸次
末永守人:池谷健
内田治男:岩本宗規
広川:高山成夫
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赤津真治:増村翼
竹下:和田浩敬
丸山伸
林一男
千田武夫
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内田玄治:坂上二郎
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下田大三郎:梅宮辰夫
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脚本:大原清秀
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「落ちこぼれ軍団の奇跡」
馬場信浩 著
光文社「カッパノベルズ」より
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音楽:菊池俊輔
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ナレーター:芥川隆行
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主題歌「ヒーロー」
歌:麻倉未稀(キング・レコード)
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監督:合月勇
賢治、森田、圭子が大木に問いただすと、母親が心臓の病気で入院しているということだった。回復を祈るしかできない賢治たち。
新楽に寄ると、賢治と圭子に会いたい人がいるという大三郎。店には名村謙三がいた。朝から会議会議で忙しい謙三は名村グループ3万人を率いていることの息抜きとして下町を歩くことを楽しみにしていた。ロケ地はアメ横。
20年前、チンピラに絡まれ、財布の札束を奪われたものの圭子そっくりな女性(伊藤かずえさんの二役)率いる不良女性?三好夏子が助けてくれた。いつか男と女の仲に…うわっ!
夏子は子供ができたと謙三に告げ、一人で産んで育てるという夏子だったが、赤ちゃんと一緒のところをチンピラたちに襲われ、刺殺された。謙三は子供を欲しがっていた部下の富田義道に全ての事情を話して、富田家の子供として育てさせた。謙三は富田に事情を聞いていて、先生のことも森田のことも知っている。
圭子を引き取りたいという謙三。長男次男は跡目を継ぐことしか考えておらず、直は家を出て行き、妻は亡くなって、ひとりぼっち。しかし、圭子は育ててくれた富田を思い、拒否する。だったらもっと両親に可愛がられている設定にしたらよかったのにね。富田義道って愛人が何人もいて冷たい家庭なんじゃなかった? そんな親に恩義を感じるというのもなんだかな。どっちに転んでも金持ちだけど。
職員室
名村謙三が失踪したというニュースが流れた。
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
準決勝大会々場
第一試合
相模一高
川鍋高
第二試合
桐島工業高
川浜高校
大木の不振で前半6-16の10点リードされて前半を終えた。観戦席に名村謙三発見! 玄治が知らずに謙三に話しかけ、謙三は“ミヨシナツオ”と名乗った。
試合は後半、川浜が完封し、19-16で勝利した。謙三、圭子のすぐ斜め後ろにいる!
決勝は相模一高と川浜高校に決まった。勝又監督は大木君がああ不振では負けませんよと賢治に話しかけたが、賢治は大木は立ち直ると言って固い握手をした。
しかし、大木はラグビーをやめると言う。
新楽
部員たちで話し合い。代わりのポジションはいくらでもいるが、母の代わりは自分しかいないと言う大木は仲間たちの引き止めも聞こうとしないが、店に最近、近所に越してきた者という設定の名村に話しかけられた。
幼い頃にラグビーをやっていた謙三は親に反対され、浜辺にラグビーボールを置き、流されたらラグビーをやめてしまおうと考え、翌朝見に行くとラグビーボールがなくなっていてラグビーをやめた。ラガーマンなら砂浜にボール置いちゃダメだろう!?
一度失くした青春の夢は、あのボールのように再び帰ってこない。どんな事情があるにせよ捨ててはダメだと熱く語る。長台詞だと「赤い疑惑」のナレーションを思い出すぅ。
しかし、大木の母はすぐ手術を受けなければならず、300万円のお金がいる。心臓が悪くなったのも元はといえば名村のせい。賢治は、あらゆる伝手を使って借金を申し込んだ。
滝沢家
節子から玄治に頼んだらどうかと提案されたが、賢治は、あの人はホラ吹きで本当は火の車だとバッサリ。そうなの〜!?
河川敷を歩いていた賢治、森田、圭子は河原にいた名村を見つけた。300万円の小切手を手渡し、賢治にお金にして手術代にあててほしいと託した。圭子は「お…」と呼びかけたものの、最後まで言えなかった。
病院
手術が決まり、大木の母の精密検査が決まる。大木は金の出所を賢治に聞いた。
グラウンド
謙三に母のお墓はどこにあるのか聞いた圭子に深川と答えた。お墓参りができたら、お父さんと呼べそうな気がすると言う圭子と手を握り合う。
名村グループの部下たちが謙三を探し当て、大木に名村謙三であることがバレた。賢治がお金を出したのは謙三だと言うが、大木は一発殴ってノーサイド。じいさん殴らなくても…感動の場面じゃないよ、賢治!
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
決勝戦大会々場
大木は母の手術の時間でソワソワ。どうしてもファイトが湧かないとこいつを出してくれとほかの部員を指名するが、賢治はかける言葉が見つからない。説得にあたったのは名村謙三で大木は試合に出る気になった。大木はスランプを克服し、絶好調。
24-23の1点のリードで終盤を迎え、勝利をおさめた。えっ、もう?
元の生活に戻ることにした名村謙三。「行かないで、お父さん」と抱きつく圭子に「君の父親は富田義道だ」と言い、富田には森田との付き合いを認めるように言う。名村直は大木を讃え、勝又監督も賢治を讃えた。
優勝旗を受け取った大木は賢治とアイコンタクト。賢治と節子もアイコンタクト。賢治は勝利を噛みしめた。(つづく)
一貫して大映ドラマの父と娘が気持ち悪いんだよ。イヤ、どんなドラマでも濃厚な父娘の描写って苦手なんだよな。謙三は圭子と直を富田家とチェンジしたら、うまくいくんじゃないの? 名村絡みはそろそろ終わりかな?