TBS 1976年7月23日
あらすじ
島崎(三國連太郎)は無実で釈放され、直子(山口百恵)と絆を深めた。俊介(南條豊)は島崎が実父殺害犯としりつつ、直子への愛を貫く決心を固め、それを知った島崎は…。
2024.7.5 BS-TBS録画。
脚本:長野洋
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吉野信人:宇津井健
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島崎直子(若杉京子):山口百恵
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吉野いづみ(青山圭子):秋野暢子
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大竹修三:前田吟
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吉野俊介:南條豊
下条秋子:木内みどり
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島崎栄次:三国連太郎
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裁判長:久米明
原田:佐竹明夫
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クニ:星美智子
多田幸雄
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酒井郷博
篠田薫
手塚敏夫
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綿貫あきら
緒島完
大竹ハルヒコ:小沢雅裕
大竹ヒロミ:中立奈美
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吉野剛造:志村喬
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上村拓也:池部良
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山村美矢子:有馬稲子
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ナレーター:若山弦蔵
裁判所
島崎への判決は「無罪」!! どよめく傍聴席。
雨の中、鐘つき台で祈っていた直子は秋子から無罪の知らせを受けた。秋子に抱きついて泣く直子。
大竹家
由美子もまた島崎無罪の知らせを受け、複雑な気持ちになった。
裁判所
控訴事実の証明はなく、無罪となった島崎は「ありがとうございます」と頭を下げた。
島崎は裁判所を出ると記者に囲まれた。記者の前で待っていた直子を抱きしめた島崎。一旦、記者から直子を背中に隠したものの信人が通りかかると「父ちゃん勝ったんだよ」とまた抱きしめた。
島崎無罪の知らせを剛造に話す俊介。あんなにお父さん一生懸命お仕事してたのにと悔しがるいづみ。
刑事部副部長室
上村と原田が事件について話していた。信人は控訴すべき、私としては承服できないというが、この先については君の手を離れたと上村に言われた。
白百合園・仮宿泊所
島崎が境内を掃除していると、直子が紙袋を抱えて帰ってきて、待っていた俊介と会った。一緒に寺に入ってきたところを見ていた島崎。帰ろうとした俊介と目が合ったが、俊介はそのまま歩いて行った。
中平法律事務所
美矢子にこの機会に真実を話すべきと言われたものの、信人は、それには答えず、今夜付き合ってくれと何度も言う。
白百合園・仮宿泊所
直子に俊介に会ったことをとがめる島崎。あんなにあいつが好きか?と聞かれて「好きです」とまっすぐ見つめて話す直子。
信人に会った世津子は名古屋に帰ること、いつ直子…いづみを引き取るのか聞いた。世津子と話しているうち、世津子の手を握る信人だが、世津子は手を振り解いて出て行った。
いづみが帰ると、島崎がいた。随分大きくなったねと馴れ馴れしく話しかけたが、いづみは怖がり、家の中へ入ろうとした。そこへ美矢子登場。いづみは島崎に「俊介さんは誰にも渡さないわ、直子にそう言っといて」と言うと、「そのことだったらあんたの親父さんに言ったほうがいいや」と背を向けたまま返事をした。
クニが「山村のお嬢様がお見えになりました」と剛造に伝えた。美矢子は“山村のお嬢様”と呼ばれたことに喜ぶ。剛造は布団に横になり棺桶を片足に突っ込んでいると言うと、それはご愁傷様と軽く返す美矢子がいいね!
外で会っている信人と美矢子。みんなが幸せになる方法ってないかしら? 遠くへ行きたいといい、信人の話は聞かずに帰った。
信人の前に現れた島崎。カンカン帽に紺のジャケット。島崎と呼びかけた信人に今は対等な立場だから呼び捨てにしないように言う。娘の取り違えについて、いづみこそ島崎の娘だと念を押す。子供達のために父親として話し合おうと信人は提案するが、島崎はおめえと息子が直子の前に現れないことだよと去っていった。
白百合園・仮宿泊所
島崎の帰りを待つ直子。しかし、その夜、島崎は戻らなかった。
翌日、何事もなかったように帰ってきた島崎は、知り合いに仕事を紹介してもらったとニコニコしている。千葉県九十九里の片貝。直子は東京を離れることになるので沈んだ表情になった。俺とあいつとどっちが大事とか聞いてしまう島崎は、お前と暮らしたい一心で嘘をつき続けてきたんだよと言う。
俊介から映画に行くことを断られたいづみは、家を飛び出す。
白百合園・仮宿泊所
俊介と鐘をついたことを思い出す直子。由美子が会いにきて、用事があったわけじゃないと他愛もない会話をし、負けないでねと涙ながらに話して出ていった。寺の前には車に乗って大竹が子供たちと待っていた。
中立奈美さんという名前の人を直子のアパートの近所のおばさんとなぜか思っていたけど、検索したら女の子の写真が出てきたので、直子の異父妹のヒロミだと分かった。そうなるといつもセットで出てくる小沢雅裕さんはハルヒコだろうな?
いづみが俊介の実父を殺したのは島崎栄次だと大声で話し、直子が聞いてしまった。ショックを受けた直子は寺の中へ。島崎は読経していた。直子は片貝へ行くと島崎に言う。
信人を訪ねたのは直子。片貝へ行くことを報告した。父を1人きりにすることはできないと言う直子。信人は剛造やいづみの顔が浮かんで真実を話すことができない。検事さんのおかげでここまで来られたとお礼を言う直子に背を向けた信人の目は潤んでいた。
電話が鳴り、警察に出向いた信人。いづみが陸橋の上にいたところを保護された。帰りのタクシーで信人にぴったりくっつくいづみ。
家に帰った信人は俊介から直子が島崎栄次が俊介の実父を殺した犯人だと知ったということを知らされた。
直子と島崎が乗った電車を見送る信人。電車が出ると「いづみ!」と叫んだ。(つづく)
剛造やいづみに気にせず言ってくれ!