【ネタバレ】夕陽をあびて

 1989年(平成元年)、NHK土曜ドラマ

 

竜作(大滝秀治さん)は定年後、引きこもり気味。妻の昭子(八千草薫さん)は、そんな夫を説き伏せ、海外移住を提案する。古い家に住んでいて立ち退きを迫られているという背景や、円高で海外に住んだ方がお得だとか、バブルだねぇ~。大滝さんは晩年の印象と変わらなかったので62歳という役柄にびっくり。

 

この時代、55歳で退職だったのかなぁ、竜作は一日中家にいて、以前、父親が畳の下に何か隠したのを思い出して、床下を掘り出したり、ブラブラ散歩したり、昭子がそれに何かちょっと言うと怒鳴り散らすんだもんなぁ。昔のドラマ観てると昔のドラマ的演出なのか結構怒鳴り散らすシーンがあり、それに女性は「もうそんなに怒鳴らないで」って軽く流すしかないのか…。

 

一男一女いるけど、それぞれ独立して家に来ることもあまりない。借地で立ち退きを迫られている、売り払ったら7000万くらいにはなって、大家さんに3割払っても5000万くらいは残るということで、どこかには引っ越さないといけないし、近所のカナダ人女性の知り合いに海外移住の話を聞くが、カナダは冬はとても寒いので、オーストラリアを紹介され、説明会に行く。

 

説明会で知り合った八重樫(河原崎長一郎さん)は53歳、退職後に日本で再就職するよりは海外で電気技師としての技術を生かしたいと思っている。退職後に移住したい竜作と昭子夫妻とはまた違う形の移住もあるのね。竜作夫婦の場合、退職金のみで生活し、海外で仕事をしてはいけないという。

 

あまり乗り気でない竜作だが、自分で旅行会社に行き(この旅行代理店の女性がエドはるみさんだった)、見学ツアーに夫婦でオーストラリアのパースに行くことにする。

外国人が苦手だ、と言いまくっていた竜作が飛行機の中で英語の勉強をして、サラっと税関を通ったり、英語が通じて嬉しそうにしてたりしてるのがかわいかった。現地では、八重樫と現地コーディネーターの高梨(田中健さん)と行動を共にする。

 

既に移住している根来夫婦(中条静夫さん・春川ますみさん)を訪ねる。奥さんはこっちにきていいことばっかりいうが、後々夫が竜作たちの部屋を訪ねて、本当のことを話してくれる。

 

大きな屋敷を二人で維持管理するのは大変(芝生、プールの掃除など)、自己主張しないといけない、根来夫婦の妻はオーストラリアという国にあっていて、他の国から来た人とも友達になって、英語を習って、楽しく暮らしているけど、夫はそうでもない。

 

この話を聞いて、竜作が帰りたがっていたのもわかって、昭子は海外移住を諦めた。しかし、旅行前の無気力な感じからすこし前向きになった。

 

八重樫の方は一人で旅行に来ていたが、公団に住んでいるという夫婦の元へ竜作と昭子が訪ね、八重樫の妻を説得した。八重樫の妻は、あき竹城さんだったけど普段も役でも元気な役が多い気がしたので、おとなしい妻役にびっくり。妻は堅実な人で乗り気でないが、二人は一度夫婦で見学に行くことをすすめた。

 

竜作と昭子は海外移住を諦めたけど、そこからどこへ行くかは明かされていない。八重樫夫妻もどうしたかわからない。でも、こういうドラマを求めてました。八千草薫さんはほんとどんなドラマ観てもいいし、どの人と夫婦役でも似合う。

 

バブル景気というのは1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月まで、となっていたので、八重樫さんは退職金もらえたとしても移住は諦めたかもね。そんな急激に悪くなったわけではないだろうけど。

 

私のリアルタイムの記憶からすると、「101回目のプロポーズ」は91年の夏ドラマで、主人公の星野達郎は冴えないサラリーマンという設定だったけど、ボーナス80万突っ込んで馬券買ったりしてたし、あげく会社辞めたりしてたし、バブルはじけたとはいってもしばらくドラマとかは景気良さげな雰囲気だったな。