1985年3月30日 NHK
山田太一脚本
【NHK名作座】第42回はドラマスペシャル『冬構え』(1985)。妻に先立たれた老人が晩秋の東北へ一人旅に出る。旅先で出会った女性と心を通わせたり、若いカップルに大金を渡したり。老いの悲しみを正面から見つめた傑作です。 #笠智衆 さん主演 #山田太一 さん脚本https://t.co/90EgqDBro9 #冬構え
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) 2019年12月26日
【週末のおすすめ】
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) 2017年10月24日
「3人家族」はいかがでしたか?登場人物の心の動きを丁寧に追うナレーションは、今観ると新鮮に感じられるのではないでしょうか。
さて、28(土)あさ10時からは、#山田太一 脚本×#笠智衆 主演「ながらえば」「冬構え」「今朝の秋」を一挙放送いたします!お楽しみに! pic.twitter.com/nkx9nTjIQy
そこで出会った岸本加世子さん演じる仲居に気前よくチップを渡す。15000円の部屋代に2万円のチップは受け取れないと遠慮するが、さらにチップを渡す。仲居は松下幸之助的なお金持ちのおじいさんだと思い込む。
仲居には同じ旅館で働く金田賢一さん演じる板前の恋人がいたが、仲居がセクハラ的な何か変なことされるんじゃないかと不審がる。
しかし仲居が岡田に会わせると板前にはお金ではなく新幹線で買って飲みそびれたビールとピーナッツを手渡したので、怒り爆発でビールをゴミ箱に投げつける。
まぁそれもその板前の性格を表していて、どうやら仲居と板前はカップルで同じ職場で働いているのだが、腕のいい板前ながら親方とケンカして辞めているというのがこれまでにもあったというのが感じられました。
妻を亡くし、子供達はそれぞれ独立し、孫もいる。一人暮らしで今は誰の世話にもなっていないが、いずれ世話になることになれば、今までいい顔をしてくれた子や孫に迷惑をかけることになる。全財産をおろして、それを持って旅をしていたのだった。
八戸で仲居と板前に再会した時の別れ際には、二人の夢を知って、150万を強引に手渡し、去って行く。愛想のいい仲居は、そのままもらっておけばいいというが、これまでぶっきらぼうだった板前は、こんな大金は受け取れないとまた岡田の行方を追う。
岡田はひとり恐山から断崖絶壁に行き、ついに飛び降りようとしたのに、いざ崖から落ちそうになると崖にしがみつき、死ぬことはできなった。
泊まっているホテルに訪ねてきた二人はやっぱりお金は受け取れないという。結局、無利子の出世払いということで借用書を書くことになった。板前が死ぬつもりじゃないんですか?と聞いても、否定した。
板前の実家を訪ねると、祖父が一人で暮らしていた。母も妹も出稼ぎで夏も帰って来なかった。板前は、祖父に岡田を説得するようお願いする。
カバンに遺書を入れて、また出発しようとする岡田に祖父は、もう少しここにいましょうと話しかけ、笑いあう。きゃーおじいさんずラブ❤️←おい、ふざけるな。
板前はぶっきらぼうでケンカっ早い感じだったけど、岡田には後半になるにつれすごく誠実に接していて好感の持てる人物になりました。
笠智衆さんの演技は素晴らしかったです。
それと、八戸で再会した昔の同僚(小沢栄太郎さん)や、板前の祖父もちゃんとおじいさんなんだよな。同僚は病床にいたけど、ほんとに調子が悪そうで心配になるくらい。この作品は板前の祖父役だった藤原釜足さんの遺作だったそうです。wiki見たら、中尊寺で岡田が出会った女性役の沢村貞子さんと夫婦だった時期もあると知ってびっくり。
こういうドラマがNHKの地上波でたまに再放送したらいいのにね。CSだけなんてもったいない。