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ドラマの感想など

【ネタバレ】冬構え

1985年3月30日 NHK

 
 
東京から一人で鳴子温泉にやってきた老人・岡田を演じるのは笠智衆さん。
 
そこで出会った岸本加世子さん演じる仲居に気前よくチップを渡す。15000円の部屋代に2万円のチップは受け取れないと遠慮するが、さらにチップを渡す。仲居は松下幸之助的なお金持ちのおじいさんだと思い込む。
 
仲居には同じ旅館で働く金田賢一さん演じる板前の恋人がいたが、仲居がセクハラ的な何か変なことされるんじゃないかと不審がる。
 
しかし仲居が岡田に会わせると板前にはお金ではなく新幹線で買って飲みそびれたビールとピーナッツを手渡したので、怒り爆発でビールをゴミ箱に投げつける。
 
まぁそれもその板前の性格を表していて、どうやら仲居と板前はカップルで同じ職場で働いているのだが、腕のいい板前ながら親方とケンカして辞めているというのがこれまでにもあったというのが感じられました。
 
鳴子温泉の旅館も親方とケンカして辞めてしまい、お金を持っていそうな岡田に二人で店を出すお金を貸してもらおうと宿を発った岡田を追いかける。次に向かったのは中尊寺
 
秋の中尊寺は、私もこの秋行ったばかりで変わらぬ景色に感動しました。そこに笠智衆さまが歩いておられたとは!!!
 
中尊寺から盛岡、宮古、田老、八戸と東北を一人旅する岡田は、中尊寺で出会った老婦人と同じ部屋に泊まったり、八戸で昔の同僚と話をしたり、出会いと別れを繰り返すが、岡田の目的は、死に場所を探すためだった。
 
妻を亡くし、子供達はそれぞれ独立し、孫もいる。一人暮らしで今は誰の世話にもなっていないが、いずれ世話になることになれば、今までいい顔をしてくれた子や孫に迷惑をかけることになる。全財産をおろして、それを持って旅をしていたのだった。
 
八戸で仲居と板前に再会した時の別れ際には、二人の夢を知って、150万を強引に手渡し、去って行く。愛想のいい仲居は、そのままもらっておけばいいというが、これまでぶっきらぼうだった板前は、こんな大金は受け取れないとまた岡田の行方を追う。
 
岡田はひとり恐山から断崖絶壁に行き、ついに飛び降りようとしたのに、いざ崖から落ちそうになると崖にしがみつき、死ぬことはできなった。
 
泊まっているホテルに訪ねてきた二人はやっぱりお金は受け取れないという。結局、無利子の出世払いということで借用書を書くことになった。板前が死ぬつもりじゃないんですか?と聞いても、否定した。
 
板前の実家を訪ねると、祖父が一人で暮らしていた。母も妹も出稼ぎで夏も帰って来なかった。板前は、祖父に岡田を説得するようお願いする。
 
カバンに遺書を入れて、また出発しようとする岡田に祖父は、もう少しここにいましょうと話しかけ、笑いあう。きゃーおじいさんずラブ❤️←おい、ふざけるな。
 
板前はぶっきらぼうでケンカっ早い感じだったけど、岡田には後半になるにつれすごく誠実に接していて好感の持てる人物になりました。
 
笠智衆さんの演技は素晴らしかったです。
 
それと、八戸で再会した昔の同僚(小沢栄太郎さん)や、板前の祖父もちゃんとおじいさんなんだよな。同僚は病床にいたけど、ほんとに調子が悪そうで心配になるくらい。この作品は板前の祖父役だった藤原釜足さんの遺作だったそうです。wiki見たら、中尊寺で岡田が出会った女性役の沢村貞子さんと夫婦だった時期もあると知ってびっくり。
 
こういうドラマがNHKの地上波でたまに再放送したらいいのにね。CSだけなんてもったいない。