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ドラマの感想など

【ネタバレ】夏の故郷

1977年8月 NHK

 
元々銀河テレビ小説として1976年8月に放送されたものを全4回の総集編としてまとめたものだそうです。
 
岩手のどこかの農村が舞台になっているけど、岩手県民としてはどこかと言われてもどこか気になる。
 
しかし、今の時代は簡単に答えが見つかるもので、当時ロケ隊が来たという方がブログを書かれていました。
今は花巻市になっている大迫町だそうです。内陸の岩手の中心です。
 
まだ新幹線のない時代、盛岡まで夜行電車で来て、それから車って感じかな? 
 
農村の嫁取りがテーマです。こういうテーマだから今ならセクハラの世界だなガーン
 
農家の跡継ぎの縁結びを引き受けることになった山影重一(佐野浅夫さん=方言うまいっ!)は、お盆の時期に里帰りする娘っ子に声をかけて、なんとか青年達と結婚させようとする。
 
重一の長男・俊太郎は夏八木勲さんが演じています。岩手の純朴な青年なんてっ! あんなかっこいい人いねーって。農家の長男で時代は違えど、庄治みたいなもんだ。
 
庄治の時代は、黙ってても嫁が来てくれたけど、この時代は集団就職でほとんど上京する時代でした。
 
その子世代は働く場所もあるから、意外と地元を出たことない女性もいます。
 
受け身の農家の長男達、どこかの娘が帰って来たという噂話…田舎の嫌なところが凝縮されてる。
 
お盆は仕事だから一足先に帰ってきた末子は、4人の青年達にモテるが、結婚する気はないと東京に戻って行った。
 
末子みたいにモテたことはないけど、末子が話す本音はすごくよくわかった。東京ではすごく地味に暮らしてて、銀座になんて滅多に行けない。それでも農家の嫁は嫌だ、東京がいい。
 
娘を持つ父親達も娘を狙われる気持ちもわかってほしいと重一は文句言われてたけど、ほんっとに気持ち悪い。重一も内心娘を農家の嫁にはしたくないし。
 
地元に残った長男の本音も語られてるけど、やっぱり私には分かりませんね。そんなに都会に出た者に恨みがましいことばっかり言うなら、いっぺん出てみたら?としか言えない。
 
母や祖母に家の事はぜーんぶやってもらって、ほとんどの若者が都会に行く中、地元に残ってくれたと相当ちやほやされたはずじゃないのぉ? 長男様で大威張りで暮らしてきただろうに。
 
東京の話聞かせて、と言っておいて、自慢してんじゃねーよ、みたいなやりとり実際あるんだもんなぁ。
 
俊太郎は、隣の家の光子が気になっていたが、光子は東京暮らし10年、最近地元に帰って来た29歳で、重一達は本人には嫌な顔しないけど、東京でそうとういろいろやってきたんじゃねーかみたいな偏見持ちまくり。
 
合同同窓会と称して、地元と上京組で飲み会をするが、同性同士で固まって話をするのに業を煮やした地元組が男女で話をさせようとするが、上京組男子が女性と歌ったり踊ったり、結局地元組がはじき出される。
 
あんなひがみくさいんじゃ誰も行きたくねーわ! 上京組は苦労知らずの楽しいだけの日々過ごしてると思ってんの?! そういうとこだぞ!
 
農家の嫁にさせたくないのは、女親というのはリアルだ。農家の嫁なんて家事も育児も農作業もなんでもかんでもやらないとならないからねぇ。
 
農家の一人娘を嫁がせたいという話もあったのに、こっちにも選ぶ権利があります!だと。だからだよ! なにが男臭ぇだ、バカ。
 
光子が自殺未遂を起こし、俊太郎が助け、プロポーズする。
 
光子は高校卒業後、トランジスターの工場で働き始めるが、ヤクザの男に弄ばれ、キャッチバーで働いていた。
 
山田太一さんが丹念に取材されたそうだけど、本当にリアルな田舎像でした。話としてはすごく面白かった。
 
重一の娘・正子(竹下景子さん、おキレイです)が、畑の手伝いをしたいと言い出したのは、まあドラマだからねー。正子に好意を持ってる一郎(峰竜太さん)はイケメンだもんね〜。
 
集団就職世代ながら地元を出たことがない、この青年達と同世代の母は面白いと楽しんでました。母はこの頃にはすでに三児の母でしたけどね。…と、同世代は言いすぎか。このドラマの若者たちは大体20代前半~中盤くらいで、私の母は、俊太郎の妻となる29歳の光子と同じくらいでした。
 
主題歌の荒井由美さんの「晩夏(ひとりの季節)」はものすごくいい曲だと思いました。