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【ネタバレ】ハワイ・マレー沖海戦

1942年 日本

 

あらすじ

太平洋戦争時、真珠湾マレー半島沖の奇襲攻撃の大戦果を受けて製作された開戦1周年記念映画。終戦後、米軍が実写と間違えたという円谷英二らによる見事な特撮シーンと合わせ、零戦二一型など実際の戦闘機や攻撃機が登場する。昭和11年、友田義一(伊東薫)は、海軍航空予科練習部に入る。山下分隊長(藤田)のもと、厳しい訓練に耐える義一。やがて、出撃した彼の前に不沈の巨大艦・プリンス・オブ・ウェールズが静かに姿を現した…。実際に予科練で撮影された兵士達の訓練シーンなど貴重な映像が収められている。1942年度キネマ旬報ベスト・テン第1位

2022.8.4 日本映画専門チャンネル録画。冒頭は1968年のリバイバル上映時の予告映像から。

 

海軍省検閲済

 

後援 海軍省

 

謹みて 此の一篇を

ハワイ・マレー沖海戦

散華されたる

護国の英霊に捧げまつる

      製作者一同

 

立花忠明という海軍兵学校の青年が帰省。喜久子という女性に声をかけられる。農作業している原節子さんが美しいっ!

 

喜久子の弟・義一(よしかず)は立花に少年飛行兵になりたいと相談する。立花は義一が一人息子であることや生半可な気持ちではなれないことを話す。母のつねからの許しも得た。笑顔でよかったねえという喜久子。

 

次の場面ではもう兵学校の様子。

 

♪あさみどり

澄みわたりたる

大空の

ひろきをおのが

こころともがな

 

この学校の生徒は本物!? エキストラにしては数が多いし、動きもしっかりしている。予科練の山下分隊長は藤田進さん。加藤隼戦闘隊の加藤建夫役もやってた。

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ボートの訓練などなんで負けたのか分かるか? 頑張りが足りないから…と精神論なんだもんな〜。そら、負けるよ。

 

相撲取っても技じゃなく気合いで勝ったと褒める。相撲の次はラグビー

 

お椀を箸でリズムをつけて叩く。モールス信号? 義一は「しるこが食いたい」と鳴らしていたらしく、みんなニヤリ。

 

義一は眠りにつき、懐かしい実家の夢を見た。かなり大きな農家。姉と妹は大きなリボンをつけていた。きちがいみたいじゃないかと声をかける義一。大きいリボンはおかしいのか。立花が手柄を立てたからだと喜久子は言い、妹・宇女子(うめこ)はお兄ちゃんの包帯にするという。母は父に供えるぼた餅を仏壇に運び、背を向ける。母さん、こっちを向いてと言ってる間に起床のブザーが鳴る。

 

昭和13年昭和14年…あっという間に2年経ち、山下分隊長は戦地に行くという。

 

年末、餅をついている喜久子たち。予科練を卒業する義一は今年も帰って来れないだろうと話していると霞ヶ浦のワカサギをお土産に義一は帰ってきた。

 

予科練を卒業した義一は航空隊へ。いよいよ飛行機に乗れる。筑波山で訓練。着地がスムーズでなくびっこがドブを跳ぶようだだって。

 

義一は航空母艦飛行隊となり、予科練時代の山下分隊長と再会。

 

実家では喜久子が義一の手紙を母に読んで聞かせた。まだモンペじゃなく普通の和服。朝ドラでヒロインが恵まれてるとか言う人は、この映画観たらびっくりだろうな。家もめちゃくちゃ広いし、男手なくても豊かそうだし。

 

東郷元帥のご遺髪をお参りに行く義一。海軍兵学校の教育参考館の階段を裸足で上がってた。

 

夏休暇。義一は実家へ。立花と話していて、歩きながら話していても「かしこくも」で背筋を伸ばし立ち止まる。喜久子から母が義一をうちの子じゃないと思ってますと言ってたよと言われて、偉いなあ〜って。そう思わないとやってられないということなんだろうけど、この映画で女性陣はいつも明るく笑顔。

 

昭和16年晩秋

航空母艦に乗った義一は行く先も分からない。フィリピンかシンガポールかと噂し合うが、ん? 米国? 真珠湾攻撃!?

 

決死隊を歌う。

 

昭和16年12月7日に向けて待機する軍人たち。

 

僧侶とあだ名される谷本予備少尉の柳谷寛さんは「マー姉ちゃん」に出てた。丸菱炭坑の支所長。

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お頭付きの魚と酒で夕食。

 

12月8日未明

士官室ではハワイのラジオを聞く。陽気な音楽が流れキャバレーから中継しているという。

 

攻撃点に到着。佐竹艦長の挨拶。大河内傳次郎さん。時代劇だけじゃないんだ。

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視界が悪く、ハワイ発見に困難を極めた。

 

この映像、本物の飛行機?? 雲の中を飛行機が飛ぶ。ラジオから音楽が流れる。雲の中から真珠湾口が見えた。ここは本物じゃないのは分かった。

 

山下分隊長や義一が飛行機から攻撃を始めた。雷撃隊が外側、水平爆撃隊が内側を攻撃。戦闘隊が水上基地を攻撃。

 

士官室に我奇襲に成功せりという音声が流れ、ハワイのラジオから空襲訓練ではないという緊迫したアナウンスが流れた。

 

飛行機が突っ込み、戦艦が沈んだ。

 

明けて12月9日 マレーから飛行機が飛び立つが、日が暮れて飛行機を見失い、引き返すことにした。

 

飛行機で戦艦を探す。ゼロ戦みたいな一人乗りじゃなく4人くらいは乗ってて、運転する者、メモを取ったり、双眼鏡で覗く者…あ、燃料係もいる。基地に戻る分しか燃料が残ってないと言われ、分隊長に基地に帰ろうと思うなと言われた燃料係は笑顔になり、それなら十分にありますと答えた。怖いわ!

 

海上の戦艦に攻撃を始めた。戦艦から黒煙が上がり、爆発して沈む。

 

ラジオから戦果を聞いている喜久子たちと立花家。開戦3日で英国の主力船は沈めたと発表された。

 

軍艦マーチが流れ、爆撃シーンが流れる。(終)

軍艦マーチ

軍艦マーチ

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もう少しいい画像にならないかな。暗い。本当はカラーで見てみたい。エンディングはスタッフロールも流れず、真っ暗な画面に軍艦マーチが流れ続ける。

 

戦争の勇ましくかっこいい部分だけを集めた映画。ネガティブな感情は一切描いてない。

 

友田義一役の伊東薫さんは子役出身でこの作品が主演作であり、遺作。1942年12月に召集され、1ヶ月後に中国で戦死。享年20歳。出演作の一つの「あるぷす大将」は本物の忠犬ハチ公が出演してると有名な作品。映画が公開されて、主人公が実際に戦死するなんて当時は大々的に宣伝に使いそう。