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ドラマの感想など

太平洋戦争80年・特集ドラマ 倫敦(ロンドン)ノ山本五十六

2021年12月30日 NHK

 

香取慎吾が挑む新境地!海軍軍人・山本五十六の「知られざる真実」を描く実録ドラマ。後に真珠湾攻撃を立案し太平洋戦争を始めた山本は実はその7年前、戦争を回避すべくロンドンでアメリカ・イギリスと対峙(じ)していた。決裂すれば戦争につながりかねない軍縮交渉。山本はぎりぎりの交渉を続けるが軍上層部からは「結論ありき」の交渉を命じられ…。優先するべきは国民の命か国家の誇りか。苦悩の末に山本が下した決断とは!?

約1年録画を寝かせてしまった…。最初はカラー化した真珠湾攻撃の映像と山本五十六。正直、戦後80年で新たな作品を作るんじゃなく、昔の作品を見直した方がいいと思うよ~と身もふたもないことを言う。地上波ではやっちゃいけないんですか!?

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昭和9年 50歳の山本五十六が歩いていたのは、海軍兵学校の教育参考館の階段のところ。↑の映画だと、主人公の義一が東郷元帥のご遺髪のお参りに裸足で歩いてた。この映画も今の技術でカラー化しないかな~。リマスター版でも見づらいところはあった。

 

山本五十六 50歳のわりに庶民的な家に小さな子供がいるんだね。

 

昭和9年の時点でアメリカと戦ったら負けると言い切る山本。イギリスやアメリカと交渉をする。海軍の人たちは、陸軍の人たちより世界が見えてたってことなのかな~。日米交渉のアメリカ代表はモーリーさんだ!

 

英語をしゃべれるのに通訳を使う山本。そのことを外交官の松平恒雄(國村隼)に尋ねられると、2倍時間がかかる分、相手を観察することができるからと答えた。

 

交渉を重ねるうち、アメリカとイギリスの思惑が一致していないことに気付く。

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この映画でもそんな話がちらっと出てました。戦勝国といってもアメリカだって心身ともに傷ついた人がたくさんいた。

 

それにしても…今のドラマを見慣れた人が「マー姉ちゃん」や「本日も晴天なり」を悲壮感がないなどと批評するのがよーくわかった。今のドラマはシリアスすぎて、見てて疲れる。シビアな時代であることは分かってはいるけど、戦争は長い。ずーっと泣き暮らしてたわけでもないし、沈んでたわけでもない。

 

戦意高揚映画ですら、ちょっと笑えるようなシーンもあったよ。今とちょっと演技のしかたが違うから笑えるとかそんなんじゃなくてね。このドラマ、途中から話が全然入ってこなくて…そりゃ興味のない人はますます見なくなるだろうなと思う。

 

第二次世界大戦関連の作品をたくさん見ていると、賢い人、優しい人ほど早くに亡くなってしまったように感じてしまうな。早くに亡くなったから美談化されやすいというのももちろんあっただろうけど。

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加藤建夫さんも昭和17年5月には亡くなったんだしな。

 

朝ドラレギュラーの山本五十六だけど、戦時描写に定評のある「本日も晴天なり」に出てこないのは、物語のスタートが昭和19年からだからだね。

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戦況が厳しくなったことを表すポイントみたいな感じ。

 

NHKアーカイブがたくさんあるんだし、映画やドラマに限らず昔の映像を積極的に見せた方がいいと思う。