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【ネタバレ】六番目の小夜子 10~12話(終)

2000年4月8日~6月24日 Eテレ

 

あらすじ

(10)「サヨコはここにいる」

自分が六番目のサヨコだという玲(鈴木杏)の告白に、クラスメートは大爆笑し、だれも信じない。そんなとき、玲はサヨコの舞台の台本の秘密に気がつき、秋(山田孝之)は、一番目のサヨコの目星をつける。玲はサヨコのことを雅子(松本まりか)に相談するが、雅子は取り合わない。そこで、玲は黒川先生(村田雄浩)にワープロのことを確かめようとするが、黒川はもう学校を出た後。翌日、秋は朝の学活で、黒川を問いただすが…。

(11)「サヨコの正体」

秋(山田孝之)の問いかけに黒川(村田雄浩)は一番目のサヨコだったことを認める。そして玲(鈴木杏)と沙世子(栗山千明)も自分たちが「2人のサヨコ」だったと話す。秋は、どうしてこんなことを始めたのか黒川に聞く。黒川はその場では答えないが、放課後、秋、玲、沙世子、雅子(松本まりか)にサヨコの歴史を語って聞かせる。ただ、黒川の話を聞く限り、黒川は妨害はしていなかった。サヨコの資料を処分するために雅子は…。

(12)「そして扉が開く」

燃え上がる校舎。秋(山田孝之)は、中にいた弟の由紀夫(勝地涼)を助けるため、校舎に入る。玲(鈴木杏)はサヨコの台本や花瓶を持ち出そうとして、棚の下敷きになってしまう。そのとき沙世子(栗山千明)が駆けつけ、二人で力を合わせれば助かる、と言う。二人は手を取り合って逃げ、炎と煙に巻かれて進めなくなるが、なんとか逃げ出る。偽のサヨコは、雅子(松本まりか)の仕業だったことがわかり、玲たちは新学期を迎える。

「6番目のサヨコ」は私、という玲。「津村さんがそのせいでいろいろ言われるのがつらかった」とシリアスモードだったのに、溝口も雅子も他のクラスメイトも笑い出し、鍵を見せても全然信じなかった。今までサヨコがやったとされたことは玲のやったことじゃなく、雅子は玲がサヨコじゃないと断定した。

 

部屋で落ち込む玲のもとに沙世子が電話をかけてきた。この頃はもう折り畳み式ではないにしても携帯電話も出てきてたね。夜の公園で玲と沙世子はお互いの非を謝り、仲直りした。

 

由紀夫は同居の話を断った。原作にはない、秋と由紀夫の兄弟設定、秋の病気(クラスメイトより一学年上)、両親の離婚…。秋は、親の都合であっちこっち行かされるのが嫌なんだろうと由紀夫の立場を代弁する。

 

玲はみんなからサヨコだと信じてもらえなかったことにショックを受けていたことを沙世子に明かしていた。秋にサヨコのことで知っていることがあれば玲に教えてほしいという。秋はサヨコは鏡だから自分で気づかないと意味がないという。沙世子はなぜ沙世子と秋に鍵が送られてきたんだろうと秋に問う。

 

文化祭で使ったうたごえ喫茶の歌詞カードとサヨコのメッセージが書かれたワープロはどちらも黒川のものだと気付く玲。ワープロってのがまた懐かしい。いや、もうパソコンも普通にあったけどね。雅子は玲がサヨコだと知ってたという。今更、先生の陰謀だなんてがっかりするから偽物のサヨコでいてほしいという。

 

そういえば、小日向文世さんがちょっと嫌な感じの数学の先生やってるけど、「さよなら、小津先生」でも数学の先生じゃなかった―? でっかい三角定規持って。

それで、この生徒の一人が勝地涼さんだね~。懐かしいドラマがいろいろつながっていく。

 

秋は黒川が15年前の卒業生で1番目のサヨコだと明かす。3番目のサヨコの時は教育実習生。黒川先生って若いね。秋は自分がサヨコだと明かし、沙世子も自分にも鍵が送られてきたと言う。黒川は潮田と津村の邪魔はしていない、台本のすり替えもしてない、時が来たら必ず話すと言って、その場は終わった。

 

黒川がサヨコとバレ、辞めさせられるんじゃないかと噂が立った。溝口は何だか白けた、津村さんも災難だったねと言うが、沙世子は溝口をにらみつけ外に出た。やれば何でもできる沙世子は教科書通りに進まないサヨコにイライラし、玲の明るくくじけないところがまぶしく、時々苦手だったと言った。うん、一点の曇りもない玲のキャラがすごくハマってる。

 

黒川に玲と秋と雅子が事情を聞く。手渡してやりたいと思う生徒に鍵を渡していた。3番目のサヨコは男の子で黙ってやり遂げて卒業した。別の誰かになりたかった玲と別の誰かに絶対なりたくなかった秋。黒川はその生徒を見守るだけ。

 

掲示されたメッセージもすり替えられた台本も黒川のワープロを使って誰かがやった。自分の手を離れすぎたという黒川。

 

来年の実行委員長に立候補した雅子。取り壊される北校舎にサヨコ関連のものをしまった。

 

秋は玲に俺のことはもう守ってくれなくてもいいと告げると玲はショックを受ける。さらに秋が家に帰ると由紀夫がいて、父に由紀夫のことを相談したことがバレ、取っ組み合いのけんかになった。家を飛び出した秋は玲の家へ。木岡のおっちゃん(玲の父)が慰めてくれた~。

 

再放送で見たら、秋と玲の関係にこっちで勝手にキュンキュンしてるけど(自分で書いててキモ!)ドラマ上は恋愛っぽく描かれてないのがさらにきゅんと来る~。ここで両想いとかにならないのがいいのよ~。そういう話じゃないし。

 

雅子は由紀夫を北校舎に呼び出して手伝い?をさせていた。学校に行った玲は雅子と会った。雅子が私がサヨコだという。しかし、北校舎が火事になり、雅子はサヨコが燃えてしまうと泣いて、その場を離れるのを嫌がったが、黒川が担いで運んだ。おお~。

 

玲は雅子のためにサヨコの台本を取り返そうとしたが、足が挟まれて動けなくなった。沙世子が助けに来たが、火に囲まれてしまった。しかし、サヨコ?が現れ、道が出来た。台本に大喜びする雅子に沙世子は玲や由紀夫の心配をしない雅子に怒りを爆発させる。

 

倒れた玲は病院に運ばれた。お見舞いに来た雅子。玲は3番目のサヨコは雅子の兄だと指摘した。サヨコをやり遂げ、生き生きとし、獣医になるという夢を持った兄をうらやましく思い、サヨコになりたいと思った雅子。今年のサヨコが2人いると知り、3人目がいたっていいだろうと思って、サヨコになった。

 

文化祭の風の原因は分からないが、雅子は本物のサヨコがいるのだと確信するようになった。別の人間になりたかった雅子は、いろんなことをサヨコのせいにした。

 

沙世子の祖母・ゆりえは以前、沙世子たちが通う中学の音楽講師をしていて、サヨコ伝説を知っていた。黒川に鍵を送るように言ったのは、ゆりえ!?

 

玲の入院する病室に行った秋。キャッキャッとはしゃぐ2人。かわいー。

 

由紀夫は母と暮らすことになり、秋は父と暮らすことになる!? 何だかこの辺は覚えてたな~。雅子がサヨコなのは忘れてたのに。

 

土曜日に退院した玲は、さっそく3年対2年の練習試合に参加した。

 

2学期末、沙世子は両親のいる海外へ突然転校していった。玲は沙世子を追いかけた。そうそう、最後に沙世子が転校したのも覚えてた。駅に向かって一人歩いていく沙世子に声をかけ、別れの挨拶をした。

 

風景写真ばっかり撮っていた秋が人物も写すようになった。

 

ラスト。新学期になった学校(制服が違うからあの中学ではないよねえ?)。花瓶に赤い花が飾られていて、津村沙世子が振り向いたところで終わり。あれ、栗山千明さんが別の制服で歩いていたから津村沙世子ではないのかもしれないけどね。謎めいた終わり。

 

あ~、面白かった~。これがリアルタイムで中学生だったりしたら面白かっただろうな~。しかし、ひねくれ者の私は、自分より年上世代の「3年B組金八先生(第2シリーズ)」にハマったり、年下世代の「六番目の小夜子」「野ブタをプロデュース。」にハマったり、リアルタイムの学園ものは自分のいる世界と全然違ってて見られなかったな。主要人物がそれぞれブレイクしたってのもすごいドラマだった。

 


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さ、後はこれを見よう。