徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】木下惠介アワー 兄弟(全26話) #13-16

1970/1/13~1970/2/3 TBS

 

あらすじ

志沢家の長男・静男(津坂匡章)と二男・順二(あおい輝彦)兄弟の恋愛を通して〝愛〟のさまざまな姿が語られてゆく。いなかから集団就職で出てきた栗山京子(沢田雅美)は、ある雨の日、雨の中でころんだ順二にかさをさしかけてやった。順二は名もいわずに去った京子捜しに懸命。一方、静男はエリート商社マンで、職場の女性には目もくれない男。だが静男の心の中には社長秘書の森山紀子(秋山ゆり)のおもかげだけが、深く焼きついていた。

山田太一さんの脚本面白いなあ。来月には「二人の世界」という同じく30分×26話のドラマもやるので見る予定。先月やってた「3人家族」も見逃したのでまたいつかやって欲しい。BSやCSで見たいドラマをピンポイントで捜し出すのって難しい。

 

以前は、キーワード検索とかやってたんだけど、いちいち検索するのが面倒で(^-^; CSは1か月の番組表が出るので、月に1回チェックすりゃいいんだけどね。何気にBS12トゥエルビもチェックしとかないと。

 

厚子は内職だけでなく外でアルバイトを始めたため出かけて行った。順二の大学は学生運動が激しくなり休み。そんな時代か。順二の家に京子の友人・智恵子が訪ねてきて京子とのデートを断ると言ってきた。智恵子も住所知ってんだ。

 

順二は女子寮に電話をかけ、千代から京子に取り次いでもらいボーリングデート。京子は好きだけど恋愛感情ではない。好きとか嫌いとか関係なく時々会って遊びたいと言った。

 

辰造と信吾は昼食。紀子が作り置きしたものを食べる形式。信吾は紀子が付き合っている男の名前を教えてほしいと言った。

 

昼食時、紀子がいつものレストランにいると秘書課の同僚・雅子が紀子の後をつけてきて店に入ってきた。静男が一足遅く店に入ってきたが、紀子が店員に「こちら2人の分、まだかしら?」と店員に声をかけ、静男に連れがいる事を知らせた。静男は離れた席に座るが、雅子はめざとく総務課の人じゃないかといい、会釈した。

 

順二と京子がデート帰りに駅前でミシンの街頭販売をする厚子を目撃した。京子は田舎者でウェイトレスの自分を卑下していて順二の母には会いたくないと遠回りした。

 

5時過ぎ、修太郎と厚子が一緒に帰って来たが、厚子が外で働き帰りも遅い(5時だよ)ので修太郎の機嫌はものすごく悪い。急遽、名古屋に出張が決まったのに厚子が家にいなかったからだ。着て行きたい前に作った縞のスーツを探していると、それは細かいチェックだと厚子に指摘された。そのくらい察しろと無茶を言う。

 

怒っている修太郎に「すいませんでした。わがままでした」と謝る厚子。自分の世界が狭いが何をしたらいいか分からない。遊ぶのが下手だからゴルフや趣味はできない。でも道楽でした、と頭を下げた。女の人が外で働くってここまでのことだったんだな。厚子が思いの丈を話したせいか修太郎は「やりたきゃやれ」と態度が軟化した。しかし、そのかわり文句言うとも言っていた。

 

厚子が外に出ると、家の掃除が行き渡ってないと順二も文句を言ってたくせになんだかんだほのぼのしながら13話終わり。

 

順二は女子寮に行き、千代に相談があると声をかけた。千代は掃除をしていて、順二が食事も作ってるの?と聞くとそれは給食会社から運ばれてくると言った。

 

クッキー持参で千代への相談は智恵子の事。智恵子が邪魔するからデートがうまくいかなかった。京子は心が綺麗でまじめで素直だから「やっぱり智恵子の言う通り」だと別れようと言ってくる。しかし、千代は元気がない。千代は自身の見合いの話が壊れたため、人の色恋にかまけていられなかった。

 

正月に挨拶に行った村山家で作業する辰造と信吾。紀子は「好きな人はいない」と言っていたと信吾に話す辰造。親方をうまく利用してるな。休憩中、澄子がお茶とお菓子を持ってきた。辰造たちは出戻ってきた澄子の中学生の娘・英子の部屋を作っている。勉強部屋なんて女の子だから贅沢だと澄子は言うが、おじいちゃん(澄子の父)が張り切っている。

 

澄子は出戻りにしては幸せだと話す。そして、辰造が妻を亡くしてもうすぐ6年になるという話から再婚の話へ。今まで再婚の話はあったが紀子が高校生の難しい年頃だったため断っていた。紀子はもうすぐ22だから再婚は考えなくもない!? 澄子は男なんてコリゴリだと笑う。二人の会話を聞いていた信吾は澄子が辰造の昔の片想いの相手だと気付く。信吾は俺は意外としつこい。紀子のことは諦めないと話す。

 

純喫茶 菰(まこも)で順二は智恵子を待っていたが、来たのは京子。千代には智恵子に直接文句を言いたいと言いに行ったが、京子と智恵子が同室で話しにくかったのか京子に話をしていた。「智恵子に文句言わないで」という京子に順二は智恵子に邪魔しないで欲しいと伝えてくれと言うが、京子にとって順二は好きとか嫌いじゃない遊び友達だといい、付き合いたくない、訳は言えないと店を出て行った。入れ違いのように智恵子が店に入ってきた。

 

紀子の隣人のキクは道具箱を置いていた信吾に声をかけてきた。「(紀子が)会社辞めてお父さんの世話したらいいのに」とそんな感覚なんだね。キクにとって辰造と紀子の家は留守が多くて気になるらしい。余計なお世話だ。

 

辰造の家の電話が鳴り、信吾が出た。電話の主は静男。信吾がどういう関係かしつこく聞くので「失敬だな」と静男は電話を切った。すぐ後、紀子が帰ってきたが、信吾は電気釜に火をつけてたとごまかした。

 

茶店で智恵子が泣き出した。そしてこれからも邪魔するかもしれないと言ってきた。訳は言えないという智恵子に「ぶん殴るぞ」という順二。泣きながらも「ステキだわ」という智恵子。「好きになっちゃったあんたを」。おお〜!?

 

紀子と信吾で夕食。志沢(静男)という人から電話があったと言い、反応を見る。「今かけたら?」という信吾に「男らしくない」と返す紀子。信吾は総務課の志沢に会いたいと思った。ここまで14話。

 

順二が三崎を家に呼んだ。厚子がアルバイトしていることを「有閑マダムの道楽」とバッサリ。修太郎より酷くない!? 休講ばっかりだから、順二が家の掃除をすることもあった。本題の智恵子の話。俺の魅力に参ったとかよく言うよ。身を引き合ったり、取り合ったら困ると言う話をした。京子、智恵子は休みの日も外に出ず、同室の美佐子は別の友達と出かけた。智恵子が外を見ると女子寮の外に立ってる順二と三崎の姿を見つけた。

 

静男に面会人がいると受付に呼ばれて行くと浅川と名乗る男がいた。紀子の電話に出た信吾と分かると私用の面会はうるさいから昼休みまで地下の喫茶店で待つように言った。信吾は紀ちゃんには内緒にして欲しいと言った。

 

順二たちは公園の道端に座る。その人いない方がいいんじゃないと言われる三崎。今は智恵子をなんとも思ってなくても人の気持ちは変わる、私は降りる、もう会わないと京子は言い、順二が配達のアルバイト全額で買った腕時計を渡しても、困るわと受け取らなかった。智恵子は泣き出して去り、京子も追いかけて慰めた。

 

食堂はどこも混むからと150円の幕の内弁当を信吾の分も買ってきた静男は公園のベンチに座った。気が利いてると信吾は言い、大事な話だからこういう場に案内したのだと感心。でも奢られたくないので150円払った。紀子が静男に父の職業を建築関係と話したことに気取ってると、本当は大工だと言った。

 

静男に紀子の気持ちが傾いてると言い、自分は紀ちゃんだけを好きだと言った。紀子のことは諦めて欲しいと言うが、静男も僕は本気だ、結婚したいと思ってると言う。

 

澄子がひとり作業する辰造に声をかけた。信吾に月に3日、休みをやってると言うと、澄子がそんなに!?的なリアクションでびっくり。「あぐり」も修行中は月に1度の休みだったもんねえ。辰造のところはこれでもかなりホワイト企業ってこと?

 

静男と紀子が会社から出てくると信吾が紀子を車で迎えにきていた。静男は話があると言っていたのだが、明日のお昼にレストランで、とあっさり引き下がった。

 

心の中では、なぜ引き下がったのか、あの青年ごときにと小さな焦りを感じていた。いい大学を出たと言う以外取り柄がないとか嫌味かおい! ここまで15話。

 

紀子が信吾の車で帰った翌日の仕事帰り、紀子は父に残業だと連絡し、いつものレストランに待ち合わせした静男と紀子。信吾のことは「そんなんじゃないんです、好きでも嫌いでもない」と否定。静男は「ただの友達というわけにはいかなくなった」「はっきり立候補します。あなたを好きです」と告白した。

 

僕と同じ気持ちでないならすぐ返事しないで下さいと言いつつ、結婚してくださいとダメ押し。サイは投げられたと気持ちを伝えたことでスッキリ。

 

厚子はアルバイトながら半月で8台ミシンを売り上げたと順二に話し、アルバイト代で順ちゃんのセーターを買うと言った。お父さんの月給で困る事ないとかほんと上流階級〜。

 

修太郎から今日は泊まりだと電話があった。いつもと声が違うと厚子は心配。浮気とかそんなんではなく、タバコもくもくの営業会議をしていた。会社のピンチ!?

 

辰造と紀子は晩酌。紀子は着物姿。部屋着かな!? 辰造は残業して嬉しそうだと言い、信吾にどこまで進んだか聞いてくれと言われたと…信吾、なんていう事を! お父さん置いてお嫁に行って平気?と紀子は聞いた。紀子は結構傾いてるな!?

 

智恵子が夜遅く順二を訪ねてきた。挨拶したものの順二に追いやられて静男の部屋に行った厚子は「お母さんがっかり」と漏らす。智恵子はもう諦めます、もう会わないと泣き出した。京子も乱入して智恵子を連れ帰った。うーん、智恵子、かなりやばい人だ。順二と似たもの同士かも!? 智恵子と京子のことは厚子や静男にも知られることになった。

 

朝の駅で京子を待つ順二。その前に徹夜明けの修太郎と顔を合わせた。厚子にうんと怒られたという順二に疲れているのか修太郎は優しい。順二は修太郎と家に帰った。

 

長くなってしまった! 

静男→紀子←信吾 

智恵子→順二→京子

どうなることやら!?

 

関係ないけど、朝ドラを見る人はせめて女性が仕事を持つことの大変さくらい、ある程度知って見てほしい。夫が働かない、義父の仕送りに頼らないで妻が働けばいいじゃんとそんな簡単なことではない。紀子みたいに一流会社で働いてたって家にいればいいのにと昭和後半でも言われるんだから。