TBS 1973年6月14日
あらすじ
八百屋の長男元気（石坂浩二）が、愛（水前寺清子）の母・歌（山岡久乃）に親しく口をきいたり、みつ豆をおごったりした為、元気が歌に気があるものと早合点した愛は、持ち前の威勢で元気に詰寄った。だが元気の狙いが、隣同士フランクに付き合う事だと知って納得した。一方、ケチで知られる焼鳥屋の三三九（児玉清）は、鰯一匹買うのに大変な考えよう。
- provided courtesy of iTunes
2025.6.26 BS12録画
元気が買ってきたみつ豆を返しに行った愛は元気を呼び出した。
作：平岩弓枝
*
音楽：平井哲三郎
*
主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞：大矢弘子
作曲：叶弦大
編曲：小杉仁三
唄：水前寺清子
*
協力：築地東京魚商業協同組合
東京青果物商業協同組合
*
志村愛（あい）：水前寺清子
*
志村歌（うた）：山岡久乃
*
熊取唯一（ただいち）：岡本信人
山口中（あたる）：時本和也
*
寺川元気（もとき）：石坂浩二
*
寺川明子（あきじ）：井上順
*
寺川百子（ももこ）：葦原邦子
*
君野善吉：坂上忍
柴田保：森本健介
*
熊取乙美（おとみ）：園佳也子
*
中央（なかお）玉之輔：佐野浅夫
*
中央方子（まさこ）：奈良岡朋子
*
中央玉子：波乃久里子
*
中央素子（もとこ）：沢田雅美
*
山口くら子：大鹿次代
山口三都：小鹿ミキ
*
新堀名津（なつ）：長山藍子
*
新堀未絵（みえ）：音無美紀子
*
新堀和泉：野村昭子
安田十志子：岡村あつ子
*
木下三三九（さんさく）：児玉清
*
木下桔梗（ききょう）：佐良直美
*
君野右子（ゆうこ）：草笛光子
*
演出：川俣公明
*
プロデューサー：石井ふく子
*
制作：テレパック
TBS
三三九
愛と元気が来店し、ビールと焼き鳥盛り合わせ2人前を注文した。三三九が「あいよ」と返事すると愛が呼ばれたと勘違い。愛は元気に歌に気があるのか？と聞く。元気は頭がおかしい、精神科で診てもらった方がいいとあきれる。志村家と寺川家はお向かいで、遠い親戚より近くの他人だと話し、話の分からない愛に「君、頭が弱いね」。
元気は百子がみつ豆が好き、そこで歌も思い出し、ボーナスも出たので、みつ豆を買おうと思ったのだと話した。ボーナスいくら？と聞いた愛には「30…」と言いかけ、僕の女房じゃないんだからと答えなかった。
フランクにつきあおうと元気が言うと、愛がしつこくボーナス額を聞く。元気は愛に好意があるのに頭、弱いねとか酷いこと言うね。
寺川家
歌と百子が世間話をしていた。歌が愛を産んだのが22歳の時。百子が元気を産んだもの22歳の時。昭和20年12月31日。盆と正月が一緒に来たよう。玉之輔と方子も顔を出し、玉子の話をしに来た。マツザキヒデキさんに会わせてほしいというと、来週21日、百子の夫の一周忌に顔を出すかもしれないと話す。
法事のついでに見合いなんて…と方子はいい顔をしない。一方、玉之輔は売り急ぐことはないと焦っていない。
熊取酒店
唯一は店で帳簿付けをしていた。風呂上がりの乙美はおさげ髪にネグリジェ。ホント、年より若く見えるというのはお世辞じゃないな。
中央家
玉子と素子は明子が持ってきた甘夏を食べ始めた。
- provided courtesy of iTunes
玉子が「恋はやさし」を口ずさむ。
八百一の百子さんも歌ってました。と思ったら、今度は「天使も夢みる」を歌ってる。
- provided courtesy of iTunes
あきれる素子。
元気と愛が一緒に帰ってくると、電話が鳴っていて、愛が家に入った。歌が八百一から出てきて、元気と話をする。
愛が電話を切って、熊取酒店に声をかけた。風呂に入っていた唯一は裸にタオルをかけたままで愛がお父さんから電話があったと伝えると、そのまま出てきた。あ、熊取酒店のガラス戸に「カルピコ」のシールが貼ってある！
唯一の父の再婚相手が亡くなったという知らせだった。
魚平に戻った愛は歌に唯一の父の再婚相手が亡くなったこと、唯一の父が戻ってくるかもしれないんじゃないかと話す。歌は覆水盆に返らずというが、愛は何でお父さん死んじゃったんだろうとセンチになっていた。
朝、仏壇に花を供える歌。お花も高くなったねー、母の日のカーネーションも高くなったね～と話をする。父の日には白いカーネーションなんだ？
物干し場
桔梗が「清水港の名物は～」と歌いながら、洗濯物を干している。
- provided courtesy of iTunes
お、三三九も歌ってるよ！ 右子と善吉が歩いてきて、声をかけた。ちょうど桔梗のブラジャーを手にしていた三三九は慌てる。
荒物店
名津が「ウララ ウララ」と歌いながら掃除をしていた。
- provided courtesy of iTunes
どうした、今日はみんな歌う日だな～。今度は「丘の上 ひなげしの花で～」と歌う。
- provided courtesy of iTunes
唯一が来店し、不祝儀ののし袋を求めた。現金書留の封筒に入る小さなものを選び、20円払って帰った。
ボーナスが出た和泉は12時に渋谷に待ち合わせて着物を見に行こうと名津を誘った。もうすぐお見合い。
くら子が玉子に見合いの話を持ってきた。夫の会社の若い技師で、両親は亡く、末っ子、兄2人は結婚している。玉之輔は同居希望。くら子は娘の三都にはまだ早いと話を持っていかない。方子は友達と新宿のデパートへ出かけている。
中央肉店
くら子の娘、三都が来た。おお、小雪さん、眼鏡なしか。
くら子は縁談を世話するのが趣味。目標100組！
帰ってきた方子はどっさり見合い写真を持って帰ってきた。
市場の食堂
ひとりでパンを食べていた愛はぼんやり歩いていた明子に声をかけた。女心が分からない、惚れてる相手に甘夏ぶつけたりしないよねえ？と愛に相談。
熊取酒店
郵便局から帰ってきた唯一。この店ではドッグフードの配達もしてるのか。八百一の旦那さんの一周忌が6月21日(木)だと話している。唯一の父の誕生日と同じ。父の日は今度の日曜日。唯一はお父さんが独りでいたらどうする？とそれとなく話すが、乙美は縁の切れた者だと冷たい。
魚平
右子と善吉が通りかかった。善吉はマグロの刺身が食べたいという。店に三三九と桔梗も来た。桔梗は三三九のケチっぷりを話す。1日3人300円じゃとても無理だということを知ってもらいたいためだったが、三三九は料理の講習をし始める。結局買ったのはカツオの刺身1人前と中落ち。
八百一
三都、素子が買い物に来ていた。三都と元気は同じ出版社で働いているが、部署が違うのでめったに会わない。明子は玉子の見合いの話を聞くが、より取り見取りだと話す。
荒物店
未絵が店番していると、玉子がコロッケを届けに来て、父の日のプレゼントについて話し合う。
名津が買い物から帰ってきて、父の日に旅行用の電気カミソリと男性用化粧品を買ってきたので、未絵に見せた。
木下家
三三九は中落ちの方が好きだと桔梗に刺身を譲った。三三九の幼い頃は戦争中で信州は魚もめったに食べられなかったから、あまり好きではないと話す。桔梗は刺身も中落ちも半分ずつにして食べようと提案した。
愛がカツオ、マグロ、イカの刺身を届けに来た。君子が届けるように電話したのだが、三三九は返すといって店を出た。
君野化粧品店
玉子が父の日用の化粧品を選んでいた。
右子はいつもお世話になったお礼のつもりだったと話すと、三三九は素直に受け取ることにした。
自分用の香水も選ぶ玉子。
熊取酒店
乙美は父の日にハンドバッグを買ってほしいと頼んだ。自分で予約して、唯一に買わせる。
魚平
贈り物は難しいという愛。ちょっと早いけど…と父替わりでもある歌にプレゼントを渡した。シェービングクリームをプレゼントし、怒らせた。
寺川家
法事の話し合い。弁当は三三九に頼む。明子は法事にマツザキヒデキが来るか気にする。元気に一日、マツザキヒデキにしてほしいと頼む明子。
中央家
ジャンジャンお見合いすることに決めた玉子。八百一の顔を立て、マツザキヒデキから見合いすることにした。
新堀家
名津の着物などを買ってボーナスがなくなり、未絵はエコヒイキ！と怒っていた。
志村家
歌は五代目魚平の愛に旦那のつもりだったと父の日のプレゼントを渡した。中身はワンピース。「お父さん、ありがとう。これからもよろしくお願いします」という歌。(つづく)
予告…じゃなく、魚平で「ありがとう」を歌うプロモーションビデオだった。接客しながらカメラ目線で歌う。しかし、長いシリーズ、ずっと同じ歌でやるってすごいな。
唯一の父が戻ってくる展開があるのだろうか？ それで乙美もおとなしくなる？？
