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【ネタバレ】日曜劇場#68 天使を乗せたタクシー(脚本/市川森一)

1988年2月7日 TBS

 

あらすじ

タクシー運転手の譲二(岩城滉一)は、札幌でクラブを経営する美祢(岡田奈々)と結婚を考えているが、美祢は借金のために店を閉めて札幌を離れるという。なんとか金を工面して結婚にこぎつけたい譲二。そんなとき、海外からやってきた著名な歌手(マリア・デル・ソル)が親族の形見をホテルで盗まれたというニュースが。それが自分のタクシーに残されていたものだと知った譲二は…。

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札幌雪まつりまであと15日と街の電光掲示板に出ているとき、譲二はやけに乙女チックな部屋にいるなと思ったら、美祢という女性の部屋にいた。タクシー運転手をしながら、料理も上手な譲二は飲み込みは早いが飽きっぽく、調理師、ボイラー技師など色々な資格を持っていた。

www.snowfes.com美祢は親戚の借金を被ることになり、店も閉めて雪まつりの頃には札幌を離れようとしていた。雪まつりの初日までに500万の金を用意しなければならない。500万でも1000万でも用意してやる!と金の工面を約束する譲二だったが、社長に頼むももちろんダメ。

 

ある日、怪しげな男二人がカバンを持ってタクシーに乗り込んできた。男達が降りてしばらくしてから後部座席に筒状のものが残されているのに気付いた。

 

テレビのニュースで盗難事件が取り上げられていて、被害者はスペイン人、盗まれたものは蝋管レコード。テレビに映し出されたものは、譲二がタクシーの後部座席で見つけた筒状のものに似ていた。

ja.wikipedia.org譲二は警察ではなく、その被害者に直接届けようとホテルに向かったが、本屋に行き、スペイン語の辞書を買って勉強していた。雪まつりまであと7日。ホテルに電話をかけ、カタコトのスペイン語であなたの大事なものを持っているから時計台の裏まで来て欲しいと一方的に話して切った。

 

フェリシア・バルガスというスペイン人女性が待ち合わせ場所に来ていて、タクシーに乗せた。蝋管レコードを返すから、580万ペセタを払って欲しいと日本語混じりで話すと、通じたので、蝋管レコードを返した。

 

涙を流して喜んだフェリシアは、突然「ホクダイイケ!」と言い、北大へ行った。蝋管レコードを再生すると曲が流れ始め、フェリシアは踊り出した。それはフェリシアのひいひいおじいちゃんの歌声だった。

 

お金は取れないと思って、黙って立ち去るつもりだったが、フェリシアがタクシーの窓を叩いて、譲二にお礼を言い、手にキスをしてロザリオを渡してくれた。

 

雪まつり当日、仕事もクビになり、屋内プールにいた譲二を呼び出したのは、刑事だった。「澪つくし」の漁労長(織本順吉さん)だ! 刑事は譲二の行動を怪しんでいた。しかし、フェリシアはわざわざ警察に来て、譲二の無罪?を証言してくれた。

 

美祢の店は潰れていて、譲二がアパートに帰ると、アパートの前に美祢がいた。関西にたつという美祢が挨拶に来てくれて、譲二はフェリシアにもらったロザリオを渡した。

 

お人好しな譲二に美祢はおじさんの借金を被ったのではなく、自身のギャンブル癖で借金が膨らんだのだと白状した。店が潰れたおかげで、雪まつりが見られるよ、と雪で作ったスペイン広場に誘った。(終)

 

いい話?? 岡田奈々さんかわいいな〜。バブルの時代は景気の良い話も多い反面、お金で人生狂わされたみたいな話も多いね。

 

平凡な男とちょいワル女の組み合わせというと、これもそんな感じ。

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