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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#88 除雪車より愛をこめて(脚本/扇澤延男)  

1993年2月21日 TBS

 

あらすじ

札幌。雪が降ると嬉々として除雪車を出動させる男(萩原流行)の横で、彼の助手を務める若い男(筒井道隆)はうんざりした顔を見せていた。不規則な仕事のせいで恋人に振られ、上司に仕事を辞めたいと願い出ていたのだ。雪に閉ざされた日々を懸命に生きる北国の人たちの生活を描いた物語。

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スキーや雪まつりを楽しむ人々の映像から雪かきや渋滞など雪にまつわる苦労を見せてから、除雪車を走らせる男と助手。筒井道隆さん、若い〜。このドラマの少し後の「王様のレストラン」の禄郎さん、好きだった。

 

助手は喫茶店に入るが、彼女が「仕事頑張ってください」というメモを残して、すれ違いになった。喫茶店にかかってきた電話を取ろうとして会計をしていた女性にぶつかった。七瀬なつみさんは「ぽっかぽか」の1作目が1994年なので、その頃の感じと変わらない。ぶつかられて「死んだらどうするの」と言い残して店を出た女性はお腹に赤ちゃんがいた。

 

空き巣に入られたおじいさんが大滝秀治さん。娘のところに行くので荷造りしてるときに空き巣に入られ、盗られたものはないが、土足で入られたことを怒っていた。

 

積雪10センチ超えで夜中に除雪車出動。役名が出てこないので、以下役者名で。萩原流行さんはかなりお調子者で助手の筒井さんは萩原さんと組まされるのをかなり嫌がっていた。陽気なお調子者というよりねちっこいお調子者に見えて、絶妙にイラッとくる感じで助手がかなり腹を立てているのが分かる。

 

おじいさんは萩原さん達の除雪車の前に飛び出してきて、除雪した雪を家の前に置くなと怒っていた。大滝さんと萩原さんで相撲で勝負をつける。寂しい独居老人のコミュニケーション。

 

七瀬さんの夫は豊原功補さん。酔っ払って遅くに帰ってきた。

 

道路脇に止まった車のせいで除雪車を動かせず、筒井さんは車の持ち主に殴られ、歯が抜けて、この仕事を辞める!と息巻く。

 

七瀬さんは毎日帰りの遅い夫に愛想をつかせて出ていこうとしたが、夫に止められた。故郷の宮崎に帰るという妻。山のように作ったコロッケを食べて欲しいと言い、夫が食べ始めると、文字が書かれたプレートが出てきた。一つ一つ割ると“赤ちゃんができたよ”というメッセージ。正直汚い。中身の入ってないクッキーならともかくコロッケって。車で出ていこうとするが、雪で出て行けず、なあなあの仲直り。

 

朝になり、出勤、登校する人で溢れた。助手が短期間に五人も辞め、査定に響くので萩原さんは必死で筒井さんを止めた。

 

なぜこの仕事が好きなのか問われると、冬の夜に一人でいるのが辛いと話した。5年前、小学校に上がる直前の息子が雪に生き埋めになり死んだ。半年後、妻もダンプに飛び込んで死んだ。話を聞いた筒井さんはあと1ヶ月頑張ることにした。

 

仕事が終わり、事務所に戻ると筒井さんの彼女が来ていた。萩原さんあてにおじいさんから電話が来ていて、これまでのお礼を言われた。仕事が終わり、それぞれバスに乗って帰って行った。(終)

 

90年代に入ると一気に新しく感じるなと思ったら、BGMが洋楽のせい? 他も軽妙な音楽と萩原流行さん演じるキャラがイラッとくるせいで、話としてはよくまとまってるけど微妙だった。筒井道隆さんも常に怒鳴ってるみたいな感じだし、なによりコロッケ! あんな手間暇かけた妊娠報告ないわ〜。

 

来月になると新作はないみたいなので、北海道放送制作の日曜劇場はひとまず終わりかな? 単発の日曜劇場はもっともっと見たいな。