TBS 1970年11月14日
あらすじ
地下の下水道から流れ出た偽ドル紙幣の現場にいた3人組の泥棒が捕まった。だが、偽ドル組織の秘密は深く姿を隠している。キイハンターが囚人に変装して泥棒を脱獄させ、偽ドルの本拠、印刷工場に入り込んだが、地下室にある大金庫を開(ひら)いて偽ドルをどうやって取り出すか。500万ドルの宝石と交換されてしまえば、すべては水の泡。キイハンターのアタックの裏をかいて罠が巧妙に仕掛けられている。
2026.4.8 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
1枚1枚手作業で偽ドル作りをする男。作業場にポツンと1人。
上田忠好さんは前回も出たばかり。前回も偽ドルがらみの話だし。
賀川「透かしまで入ってる。本物そっくりだ」
近藤宏さんもしょっちゅう出てるイメージだけど115話以来か。
ギル「誰も偽ドルとは思うまい。実に見事な腕だ」
おなじみフランツ・グルーバーさん。
賀川「しかし、いつ国際警察に嗅ぎつけられないとも…」
ギル「たとえ、嗅ぎつけたところで、われわれに絶対に手出しはできない。ハハッ」
地下室
ギルと賀川が見に行き、見張りの日暮は異常ありませんと答えた。このスキンヘッドの方が北九州男(きた・くすお)さんね。
銀行の大金庫みたいな分厚い扉を開けると落合が1人でお札を数えいていた。
ギル「お前は、この1年で500万ドルの偽ドルを作った。報酬を弾むぞ」
落合「金(かね)なんかいらねえ! 俺は、この1年、まるっきり昼だか夜だか分かんねえ生活をしてきたんだ。俺を早くシャバへ出してくれよ!」
ギル「そうはいかん。あしたからまた偽ドル作りに精を出してもらう」
ギルたちは地下室を出ていった。
落合<なんとか手はずどおりに脱出しなければ>
作業服の男3人が工事中のふりをして下水の流れる地下道に入る。
トイレに行きたいと日暮に話しかける落合。さっき行ったばっかりじゃねえか!とキレつつ扉が開けられた。
下水道
健「兄貴、偽ドル作ってるって、ほんとかい?」
金八先生(第2シリーズ)の世界では上田忠好さんは先生で松山照夫さんは刑事。
鉄「うん。ムショで一緒だった野郎が作らされてるんだ。間違いねえ」
玉川良一さんもまあまあ久しぶり!?
秀(ひで)「兄貴、そいつを頂くってわけだね。任しといてくれよ!」
小瀬朗さんは23話以来。松山照夫さん同様、別の回だけど登山回に出てる。
鉄「バカ野郎、でけえ声出すな」
落合がトイレに数枚の偽ドルを流し、流れてきた偽ドルを鉄たちが発見した。これが合図。
日暮がトイレのドアを開けて入ってきた。「何してんだ?」
落合「もう済みました」
便器に偽ドルが残っているのを発見した日暮は即座に消音銃で落合の背中を撃った。2回連続背中を撃たれて死んだ~。
秀「兄貴、この壁をぶち破って滑り込もうぜ」
しかし、地下道に日暮や手下たちがやってきて銃撃され、今夜は中止だと地上に上がると警官が立っていた。
黒木の部屋
啓子「どっかで偽ドルを作ってるとこがあるのね」
吹雪「偽ドル印刷工場か」
啓子「それをこれから突き止めるのよ」
ユミ「泥棒はそれをどこで拾ったって言うの?」
壇「黙秘権を使って何もしゃべりません。ですから、偽ドル所持の容疑でひとまず未決に送りました」
啓子「うん。偽ドル印刷工場の手がかりは、やつらがつかんでるのね」
壇「そいつを突き止め、印刷された偽ドルと原版を押収してほしいんです」
島「といっても、相手は刑務所の中だ」
ユミ「刑務所の仲じゃしょうがないわね」
吹雪「脱獄させるしか方法はない。ここは、ひとつ、われらの姉御にご出馬願いましょうか」
啓子「ええっ? あたしが?」
なんだよ、吹雪、普段は”おばさん”呼ばわりするくせによっ!
吹雪「やつらは野郎どもには用心して口を割らない。そこで姉御は刑務所へ潜入する」
啓子「だって、そんなこと…」
ショートカットのカツラで囚人として刑務所に入った啓子。
鉄「♪ 15 16 17と…」
秀「♪ 兄貴の人生 バカだった」
鉄「♪ バカな おいらは おと…よけいなこと言うな。この野郎」
鉄は手製の鏡?で廊下に刑務官が来ないか見張り、その間、健が窓の鉄格子をヤスリで削る。
刑務官「きょうからこの男が一緒に暮らす」と啓子を紹介する。ええっ! 男!?
一瞬驚いた表情の鉄たちだが、刑務官が出ていくと啓子から視線を外す。
啓子「お控えなすって」
秀「へい。さっそく控(ひけ)えさせていただきます」
啓子「手前、生国と発しまするは関東です」
鉄「おい、やめろよ。俺たちはヤクザじゃねえんだよ」
啓子「まあ、よろしゅうおたのもうします」
秀「いや、こちらこそよろしゅう」
鉄「秀、この野郎! 気安くしゃべるな、バカ野郎」
啓子「なあにカッカしてんだよ、オジさん」頭をつんと指で突く。
鉄「この野郎、しゃれこうべつつきやがって」
啓子「なんだよ。俺が来たのがそんなに邪魔なのかよ」
健「当たり前だ。てめえのおかげでめちゃくちゃだい」
啓子「へえ。そいつは大いに悪かったね。ふんっ! ああっ? なんだ? ありゃ。あっ、あれはヤスリで削った…」大声で言い、健や秀が慌てる。
しかし、啓子の見た目は少し色黒にしてるくらいで唇はツヤツヤ。男に見えるはずがない。
鉄が脅すが、啓子はベッドで布団をかぶって寝た。脱獄の邪魔になるので、ひと思いにやってやろうと近づく健。「あの野郎、女くせえ。香水のにおいがしやがる。女やるようで、きまりが悪くって」
秀が近づいたところを啓子が押さえつける。「そうよ。あたしは女よ。それがどうしたっていうのさ。この出っ歯!」
あんたたちを助けるために男に化けてわざと捕まったという。「オジさん、グズグズしてると偽ドルに羽が生えて飛んでいっちゃうよ」
塀の外で待機する島と吹雪。
秀が部屋で首つりのふりをした。刑務官が駆けつけてくると健や啓子が2段ベッドの上から毛布を落とし、刑務官を殴った。刑務官の服を着て、秀を医務室に運ぶと外に出た啓子たち。吹雪が投げた縄梯子を鉄たちが登るが、啓子だけ残された。
鉄「バカ野郎。お前を信用するほど甘くはねえよ。偽ドルはな、俺たち三人兄弟で頂くんだ。ハハハハッ、あばよ!」
3人だけが逃げていき、車の中で待っていた島たちは不審に思う。島は男たちを、吹雪は啓子の様子を見ることにした。
刑務官たちに見つかった啓子だが、吹雪が新たな縄梯子を投げ込み、助かった。
それにしたって、女が潜入する意味あるぅ!? 島ちゃんでいいんでないの!?
ビルから向かいのビルを覗く鉄。「偽ドルは、まだあの建物のどっかにあるはずだよ」
健「ゆうべの女も狙ってる。早いとこ頂こうぜ」
秀「あの女なら心配いらねえ。今頃ムショの中でじだんだ踏んでるぜ」
天井の通気口から偽ドルが落ちてきて、啓子も降りてきた。「お待たせしました。人呼んでルパン三世の流れをくむ忍びのお啓をなめるんじゃないよ。あたしはね、狙った獲物は絶対逃さない主義なんだ」
あたしのお父さんは警察の偉い人と聞き、負けたよと降参した鉄。
)★(
GARJIA EMBASSY
鉄「これはガルシア大使館が所有してる建物だ。大使館の事務所兼宿舎になっていて、一種の治外法権で正面切って踏み込むことはできねえ」
啓子「印刷してるのは、どこなのよ」
鉄「それが分からねえ」
啓子は、日曜日になると、あそこの教会に尼さんがミサにやってくるので、尼さんにすり替わって潜入すると話す。
鉄、健、秀は白衣に白杖、黒眼鏡でリズミカルに道路の真ん中を歩く。
今じゃ絶対できない表現。車で通りかかったシスターが秀を轢いてしまう。
高橋とよさんがまた出るとは!
シスター「ごめんなさい。あなた方は目が不自由だったのね」
鉄は自らの口を指さし、しゃべらない。
シスター「ああ、そう、お口のほうも」
うなずく鉄と健。
早く病院運べよと思わず漏らす健にシスターは驚く。「何か言った?」
鉄「言うわけがねえ。俺たちは、おしだよ」
シスター「あら、そう…そうだったわね。えっ?」
新聞記事を見ている賀川。
ギル「ビクビクするな。流れた偽ドルは誰も拾ってない。新聞に何も載ってないじゃないか」
賀川「だからといって安心はできない」
ギル「今頃は、とっくに海に流れてしまってる」
部屋に入ってきた啓子は教会からミサに来たシスター・ロザンヌと名乗る。盗聴マイクを仕掛けたネクタイピンを礼拝堂に案内した賀川のネクタイピンとすり替えた。
礼拝堂にはギル、日暮も入ってきて、啓子が教会の修復に寄付をお願いしたいというと賀川が財布を取り出したが、偽ドルが落ちた。焦る賀川にギルが偽ドルを拾い、地下室へ行って偽ドル札が減っていないか賀川、日暮とともに確認した。地下室にあまり近寄らないようギルに注意される賀川。
啓子は盗聴マイクにて印刷工場が地下にあることを知り、鉄たちに電話する。鉄はガス管に穴を開け、健と秀にはガスの修理屋に化け、地下の印刷工場から偽ドルを手に入れるという計画を立てた。
ギルは偽ドルを足がつかないよう処分することを考えていた。ダイヤを密輸してる組織の男と連絡を取り、午後1時に取り引きをする。
現在11時。
相手は偽ドルとは気付かずに500万ドル相当の密輸ダイヤを持ってくる。それを処分すれば倍になる。
鉄は地下道からガス管に穴を開けた。日暮が異臭に気付き、ギルに報告。鉄と秀がガスマスクを着けたまま、建物に入り、地下へ。ガス管を補修し、扉を開けようとするが、頑丈で開けることができない。横の扉を電動ドリルで穴を開けようとする。
ギルに聞いた取り引きの話が気になった賀川は礼拝堂を出ると、電動ドリルの音に気付いて地下へ。秀、健と鉢合わせし、賀川が銃で脅した。しかし、健、秀が賀川の腹を何発も殴り、賀川が死亡!?
あとから地下にやってきた啓子は、とにかく上へ運ぼうとエレベーターのボタンを押す。
エレベーター内
ギル「やつは、おじけづいている。取り引きが済んだら始末する」
黙って聞いてる日暮。
エレベーターが開き、啓子たちとギルたちが鉢合わせ。賀川がガス中毒になったと説明して、エレベーターに乗り込んだ。啓子は賀川を背負った健に霊柩車とひつぎを用意するよう指示する。
地下へ行ったギルと日暮に秀が見つかったが、ガス漏れは直りましたと立ち去った。連絡待ちの鉄。そこに健たちが戻ってきた。
秀「失敗した。間違って秘書官を殺しちまった」
蘇生を試みる啓子。ギルはなぜガス中毒になったのか詰め寄る。あたしの手には負えないから医者を呼ぶと鉄に電話した。
啓子の心臓マッサージで賀川が息を吹き返した!? ホントに死んじゃいなかったと内心驚く。ギルや日暮に引き取ってくれといわれても心臓マッサージを続ける。そこに、医師にふんした鉄がやってきて、診察をする。
日暮は賀川が動いているのを目撃したが、鉄は葬儀屋を呼ぶように言い、啓子は神父を呼ぶという。霊柩車を用意し、地下駐車場に入った健と秀。健が神父、秀が葬儀屋になりすます。啓子は奪った偽ドルをひつぎの中に詰めて運び出すという。
午後1時、密輸組織の男がダイヤを持って取り引きに来る。今は12時。1時間の間に霊柩車で運び出す。
啓子はギルの部屋に行き、埋葬許可証のサインをもらいに行くと、日暮が地下にタイムロックをかけたと報告していた。
礼拝堂
12時過ぎ。鉄たちが祈りをささげていると、護衛の男たちも参列に来た。
12時半。ギルは啓子が目の前にいるのにサインも書かずにウロウロ。ようやくをサインを入手した啓子が礼拝堂に入り、早く偽ドルを手に入れるのよなどと鉄たちに言っていると護衛に聞かれた。
護衛に捕まりそうになった啓子があっという間に護衛たちを蹴り倒し、タイムロックのことを話した。啓子は太ももにタイムロックを狂わせる高周波装置を忍ばせており、鉄たちを連れて地下室へ。1時まであと15分。
あと10分。取り引きは地下の印刷工場で。
5分前。ようやくタイムロックが切れ、扉を解錠。トランクに入った偽ドルを鉄たちが袋に詰めていき、その間に啓子は原版を探す。
地下駐車場に取り引き相手を迎えに行ったギルと日暮。
取り引き相手の加地健太郎さんは「あにき」にも出てたね~。
原版を手に入れた啓子だが、鉄たちは、お前には、もう用はない、やつらに殺されちまえと扉を閉めて出ていった。
取り引き相手がトランクのダイヤを見せた。しかし、ギルが用意していたトランクは空。ギルと日暮は取り引き相手を射殺した。
偽ドルを敷き詰めたひつぎに賀川を入れ、ひつぎに釘を打つ。太くて長い釘が賀川の手の甲に刺さり、血が流れる。こわっ!!
ひつぎを運んでいた3人の前に啓子が現れ、逃げようとしたが、ギルが棺から血が出ていると呼び止めた。啓子は健の手をケガさせ、神父がケガをしたとごまかした。
霊柩車で逃げ出した啓子と鉄たち。賀川は墓場に連れていくつもりでいたが、着いたのは波止場。運転席から降りてきたのはマシンガンを持った日暮で秀は殺されていた。ギルも別の車でついてきて銃を向ける。
ギルは建物が国際警察に監視されてることに気付いており、いかなる方法で偽ドルを外に持ち込むか頭を痛めていた。霊柩車を使って持ち出したことに礼を言おうと、笑う。突然、棺の中から身を起こした賀川は日暮を射殺。ギルの手も撃つ。
賀川「俺は最初から500万ドルを狙っていたんだ。ハハッ」
賀川と鉄、健は兄弟!
鉄「ハハッ、もっとも兄貴は父親違いの兄弟だがね」
健「だから、俺たちと違って頭がいい」
鉄「だから大使館に潜入させたんだよ」
啓子「なるほどね。そういえば、そろいもそろって悪党面してるわ」
賀川は死んだ男になっており、大使館では追及できないという。
走り出したギルの背中を撃つ賀川。啓子にもマシンガンを向ける。波止場には島、壇、吹雪が駆けつけていた。
マシンガンを手にした鉄がめちゃくちゃに撃つ。
吹雪は賀川の運転する霊柩車と波止場でカーチェイス。吹雪は岸壁の近くで路線変更、賀川が急ブレーキをかけると、ひつぎが霊柩車から飛び出し海へ。吹雪と賀川の殴り合い。
鉄、健の前に島、壇が詰め寄り、鉄たちもマシンガンの弾も切れ、観念した。島ちゃんも檀さんも背が高~い。
啓子、島、壇が吹雪のもとに駆けつけた。
吹雪「500万ドルは文字どおり海底の藻くずと消えてしまったぜ」
海の底から浮かんできた偽ドルに手を伸ばす島を啓子たちが止めた。
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
*
脚本:高久進
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
島竜彦:谷隼人
*
谷口ユミ:大川栄子
*
壇俊介:宮内洋
*
鉄:玉川良一
*
賀川(かがわ):近藤宏
秀(ひで):小瀬朗
落合:上田忠好
*
健:松山照夫
日暮:北九州男
加地健太郎
シスター:高橋とよ
*
ギル:フランツ・グルーバー
比良元高
刑務官:佐川二郎
榎本英一
松沢勇
ナレーター:芥川隆行
*
監督:竹本弘一
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…恐るべき早撃ちの殺し屋、ドラゴンの目標は某国次期大統領候補が来日する、それが血のX日。遠距離用狙撃銃ワルサーKKMは、どこから発射されるだろうか。その瞬間をカメラでスクープしようと狙う女性報道写真家。キイハンターも全力を挙げて阻止しようとするが、暗殺組織の正体は2重3重のベールに覆われている。狙撃者の弾丸は意外なところから飛び出して、キイハンターは、わが身を盾に必死の防衛戦が展開される。次は…>
キイハンター
早撃ち
狙撃銃ワルサーKKM
に御期待下さい
高久脚本って時々、やりたいシチュエーションがあって、無理やりな展開もまあまあ多い。落合じゃなく賀川と最初から計画したらいいじゃん!とか刑務所に潜入するのに啓子でなくていいじゃん!とか。そういうのが気になったってことは、あんまり面白さを感じなかったということで…。

