TBS 1973年8月23日
あらすじ
歌を松永に奪われるという不安から、松永を極度に毛嫌いしていた愛は、突然やって来て歌の気持ちを確かめようとする育を、激しい口調で追い返した。しかし、一人暮しの松永や、愛と二人きりの歌の事を思ってやって来た育は、親の気持ちも確かめようとしないで突っぱねるだけの愛に腹を立て、わからずやと怒るなり「魚平」を出て行った。愛は、ただがむしゃらに育を追い返したものの、歌の幸せを考えざるをえなかった。
2025.7.31 BS12録画
魚平
「おばさんは、うちの父のことお好きでしょうか?」と歌の気持ちを確かめに来た育。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞:大矢弘子
作曲:叶弦大
編曲:小杉仁三
唄:水前寺清子
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協力:東京魚商業協同組合
築地東京青果物商業協同組合
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志村愛(あい):水前寺清子
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志村歌(うた):山岡久乃
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熊取唯一(ただいち):岡本信人
山口中(あたる):時本和也
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寺川元気(もとき):石坂浩二
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寺川明子(あきじ):井上順
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寺川百子(ももこ):葦原邦子
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熊取乙美(おとみ):園佳也子
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新堀名津(なつ):長山藍子
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新堀未絵(みえ):音無美紀子
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新堀立夫:下條正巳
新堀和泉:野村昭子
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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫
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中央方子(まさこ):奈良岡朋子
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中央玉子:波乃久里子
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中央素子(もとこ):沢田雅美
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滝本新太郎:長谷川哲夫
柴田保:森本健介
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木下三三九(さんさく):児玉清
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木下行司(ぎょうじ):新克利
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木下桔梗(ききょう):佐良直美
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松永育:大空眞弓
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演出:川俣公明
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プロデューサー:石井ふく子
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制作:テレパック
TBS
志村家
歌が郁に麦茶を出した。今日はカルピスじゃないんだ。最初から育にケンカ腰の愛。育は父の気持ちを分かっていると話すと、愛はあんまりせっかちじゃないかと反論。育も歌が何も言ってないという。育は丈夫に育つように”育”と名付けられたと話した。
愛は帰ってよ!と育を追い返そうとし、育はムッとする。そっちは母一人かもしれないけど、こっちだって同じ、父の幸せを願っている。それでも帰ってよ!という愛に育は分からず屋!と怒鳴り返した。気の強い者同士だね。
魚平を出た育は、閉店作業していた八百一に行き、ナス、キュウリ2本、キャベツを買った。元気は売れ残りだから全部で200円でいいというと、育が喜び、ペラペラ一人暮らしで1週間キャベツを使い切るメニューを話し始め、元気に男所帯でかわいそうねえと遊びに来るように言って帰った。元気を店員だと勘違いしてるとか?
愛の部屋
おばあちゃんの写真を眺めている愛。部屋に入ってきた歌は松永さんみたいな立派な人が本気で結婚考えてるわけないだろといい、愛の態度に怒り出した。
翌朝、明子が元気を起こした。元気の会社の隣の結婚式場に空きがないか聞いてほしい。できれば9月の大安の日。元気は来月と気付き、びっくり!
魚平
仕入れに出かけようとする愛に歌は「どこへも行かないよ」といい、愛の結婚を気にする。
外に見送りに出た歌は百子と世間話。8月末でそろそろ暑さも和らぎますねえ、だって。台風で毎年、山や川が崩れて、同じことの繰り返し。雨戸や窓でダメなところがあったら、明子に直させるという百子。ちょうど起きてきた元気は話を聞いて、百子に無理だと言われても張り切る。
熊取家
乙美が大声で歌いながら掃除機をかけていると、唯一は、まだお父さん寝てるんだから、と注意した。唯一は七之輔のためにスープを作っていた。お父さんに食事を出す前に身だしなみを整えて!と注意する。うるさいなあ!
新堀家
8時。未絵が起きて、名津がいないことに気付く。立夫は出かけているというが、未絵は隠れていると思い、声を掛ける。和泉は泣きだし、立夫は山形に行ったことを話した。和泉から名津が手紙を置いていったことを知らされ、部屋へ。
未絵と別れて暮らすのは辛いけど、自分の気持ちに正直に生きます。寂しくなったら、未絵と一緒に歌ったあの歌を歌いますと書かれていて、未絵が歌う。
失礼だけど、イマイチ何の歌か分からないな?と思っていたら、次の場面で桔梗の美声で「友達よ」という歌だと分かりました。三三九も一緒に歌いながら、2人で洗濯物を干す。三三九もいい声。おあんちゃんの好きな歌。
未絵は通りがかりに桔梗と三三九の「友達よ」を聞いて、泣きだした。そして、名津が山形へ行ったことを話して、また泣いた。
志村家
台所の窓を修繕する元気。愛が帰ってきてお礼を言うが、なかなか作業が終わらない。会社に遅れると明子が選手交代と家に来た。しかし、明子は一瞬で作業を終わらせ、帰っていった。
中央肉店
方子は結婚式の日取りを気にする。親が出ていかないと決まるものも決まらないと玉之輔に文句を言う。八百一の手伝いをしている玉子を呼びに行った。
桔梗が名津が山形に行ったことを店に戻ってきた玉子に知らせた。未絵と仲のいい玉子は話を聞いて、すぐ出ていった。
魚平
愛は健二に電話。しかし、健二は不在。
三三九
行司は未絵を励ます。未絵は名津が行司と結婚すると思って山形へ行ったと思い込み、そうなると行司さんより姉さんのことが大事だという。
荒物屋
歌が買い物に来ていると、玉子と明子が未絵が三三九にいると知らせ、励ましに行くと言いに来た。この辺はみんな幼なじみ。魚平と三三九だけが新しい家。
どの店も人がいなくて忙しい。帰ってきた素子も三三九へ行ってしまった。唯一も素子に呼ばれて店を出ていった。
公衆電話から健二に電話する愛だったが、健二は不在。元気が通りかかり、ナイショの電話をちょっと気にする。愛は元気の母に再婚話が出たらどうする?と聞くと、元気は半笑いでおふくろちゃんにいい話なら送り出すという。
三三九
未絵、玉子、素子、明子、唯一、桔梗、保が話し合い。未絵は名津が無理やり山形に行ったものと思って話す。
魚平
一人で後片付けをする歌に健二から電話があった。そんな歌のもとに松永から速達が届いた。
寺の境内
健二にしたかった歌の再婚話を元気に相談する。母さんが長いこと苦労したし、松永さんがいい人なのは分かってるけど…と複雑な心情を明かす。考えた通り行動できるのは神様だけと元気が励ます。蚊に刺されまくった愛と元気はどこか出かけようと話す。
三三九
未絵は山形に行きたいが、お金がない。山形まで2500円。素子はお店のお金、くすねちゃったら?って…。親は無関係にしたい未絵は拒絶。貯金もない。自力でお金を貯めるという未絵だったが、そんなことしてたら犬だって猫だっていついちゃうと素子が脅す。
魚平
滝本新太郎という男が三三九がどこにあるか尋ねた。前回の滝本加乃さんの息子ね。
三三九
総額1万円をみんなでカンパすることにした。元気が来店。玉子や唯一が1500円、元気が3000円、三三九が1000円、行司が200円、未絵は100円。なんだかんだと1万円集まった。みんなで「友達よ」を歌う。
ヒロインなのにこの場にいない愛。関係ないっちゃないけど。
閉店後、ジュース1杯で粘られてと三三九が文句を言う。行司も失恋した上に200円取られた。友達っていいなあ、信州に帰ろうかなという桔梗。そこに新太郎が桔梗を訪ねた。
志村家
愛が帰ってきて、松永にもらった手紙を慌てて隠す歌。愛まで「友達よ」を歌い出す。歌になんで健二に電話したのか問い詰められる。言い争いになり、気まずい2人。(つづく)
来週は休み。
今回、みんなで歌っていた「友達よ」。イスラエル民謡の「ヒネマトーブ」が原曲。しかし、私は歌詞の”すずかけ”で検索して、「鈴懸の径」と勘違いしてました。
こっちは昭和17年発売された流行歌。全然違うね(-_-;)
佐良直美さんも歌ってるもんだから。
「Hine Ma Tov」これが原曲かな? メロディはこれだね。
