1970年 イタリア/フランス/西ドイツ
あらすじ
イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が29歳の若さで発表した代表作。第2次大戦前夜のヨーロッパを舞台に、少年時代の罪悪感からファシスト政権に身を投じ、孤独な暗殺者となった青年マルチェッロの苦悩を鮮烈に描く。ジャン・ルイ・トランティニャンはじめ出演者の名演技、名撮影監督ビットリオ・ストラーロの華麗な映像美、ベルトルッチ監督の卓抜な演出が絶賛され、世界中の映画作家に影響を与えた傑作中の傑作。
2025.2.26 NHKBS録画。これで2月録画分は終わりか。
本作の4K修復はチネテカ・デイ・ボローニャとミネルヴァ・フィルムズによりベルトルッチ財団の後援の下、イタリア国立映画アーカイブ保存のネガから制作された。2009年にベルトリッチとストローラの監修で焼かれた35mmプリントが参考にされた。実作業は2022年にリマジネ・リトロヴァータで行われた。
男が誰かとの電話を終え、銃を携帯し、うつぶせで寝ている全裸の女性を置いてホテルを出て、車に乗った。
テレビ局のスタジオ? スタジオで歌う女性コーラスグループ。スタジオの外で男たちが話している…誰が誰か分からない。ホテルを出た男とここにいる人は同じ人?
マルチェッロ・クレリチは婚約者・ジュリアの元へ。ジュリアはマルチェッロとイチャイチャしたがる。ジュリアの母の元にはクレリチの父は梅毒で精神病院に入院していると匿名手紙が届いていた。ジュリアはすぐ手紙を破き、ジュリアの母もうちの娘もはしかや風疹に罹ったことがあると気にしない。
マルチェッロには特務情報員マンガニエッロがついた。すごい名前。
マルチェッロは母を訪ねた。情夫のアルベリが運転手のため車は売らないと言い張る。アルベリを”キ”と呼ぶマルチェッロはアルベリは日本語で”木”だと説明した。
母と父の精神病院に面会に行ったマルチェッロ。父を追い詰めるようなことを言う。
教会で司祭に告白するマルチェッロ。少年時代のマルチェッロはリーノという青年の車に乗って下校し、小さな部屋に連れ込まれ、ベッドに突き飛ばされた。リーノとキスをしたマルチェッロはリーノの銃でリーノを撃ち殺した。その後、18歳で売春宿に行き、女性と関係を持ったマルチェッロは以降女性としか関係を持っていない。正常になりたいと願う。今は過激派を取り締まる組織の一員にいる。汝、罪を許しますと司祭は言うけど、そんなもん!?
マルチェッロの結婚を祝う友人のイタロは盲目でパーティーに集まった友人たちも皆、盲目だった。
ジュリアと一緒に列車に乗っているマルチェッロ。突然、ジュリアは、あなたにふさわしくない女だ、処女ではないと告白した。ジュリアは両親の友人・60過ぎの弁護士ペルプツィオと6年関係を持っていたと言う。
ベンティミリア駅で降りたマルチェッロとジュリア。
ホテルに着いたマルチェッロはクアドリ教授の暗殺を命じられた。
列車の中で抱き合うジュリアとマルチェッロ。
ホテルでジュリアの前でクアドリ教授に電話するマルチェッロはクアドリ教授と夫婦で会う約束を取り付けた。マルチェッロの匿名手紙はペルプツィオが書いたとジュリアが言う。
マンガニエッロは、こん棒という意味だって。
マルチェッロとジュリアのあとをマンガニエッロがつけ、夫婦でクアドリ教授を訪ねた。いきなり大型犬が出たので、ジュリアは逃げてしまい、クアドリ夫人が止めた。ジュリアと話が弾むクアドリ夫人。教授の娘のように若く、マルチェッロには、とげとげしい態度に感じた。
クアドリ教授と話すマルチェッロ。教授はフランスに亡命した人? 教授が去って、ファシストになったとマルチェロが言う。
ジュリアもクアドリ夫人と話す。
教授と話し終えたマルチェッロはクアドリ夫人をベンティミリアであった娼婦の目に似ていると言ってキス。はぁ~!?
ジュリアがエッフェル塔に登りたがったので、マルチェッロがタクシーを捕まえて、ジュリアだけ乗せた。
マルチェッロはクアドリ夫人が教えているバレエ教室へ。マルチェッロに気づいたクアドリ夫人は5分休憩し、マルチェッロと話をした。クアドリ夫人はマルチェッロがスパイだと気付いていた!? しかし、マルチェッロの前で上半身裸になり、抱いてよと迫る。はぁ~!?
ジュリアはクアドリ夫人・アンナと仲良くなり、ドレスを買いにショッピングへ。2人のあとをマルチェッロとマンガニエッロが後をつける。
マルチェッロにまかれたマンガニエッロは、どこかに潜んでいるマルチェッロに呼びかける。
ジュリアに買ってきたドレスを着せるアンナ。
ホテルの外に出たマルチェッロは花売りからパルマのスミレを買い、ホテルを出てきたアンナに贈った。
ホテルに戻ったマルチェッロはジュリアとイチャイチャ。ジュリアはアンナからサヴァオに別荘があると住所を聞いていた。別荘のベッドは大きな音がすると笑うジュリア。
夫婦2組で中華料理店へ。マルチェッロの箸の使い方うまいかも!? 2席離れたテーブルでマンガニエッロが1人で食事していた。
席を外したマルチェッロのもとにマンガニエッロが来た。誰も殺したくないとマンガニエッロに銃を返すマルチェッロ。殺(や)らなきゃ殺(や)られると鼓舞するマンガニエッロ。
アンナはジュリアを誘って踊る。周りの客は2人をジロジロ見、いつしか踊りをやめて見入っていた。私は現代的な女とはしゃぐジュリアは今度はみんなを巻き込んで輪になって踊り出した。手をつないで外へ出たジュリアたち。
マルチェッロは近くの席で見ていたマンガニエッロに明日1人で立つとさりげなく伝えた。ジュリアたちが戻ってきて、大勢の人間に取り囲まれるマルチェッロ。ジュリアはクアドリ教授と踊り、マルチェッロはアンナと踊った。アンナが明朝行くと言うとマルチェッロは反対した。
マンガニエッロの車に乗るマルチェッロ。ここが冒頭のシーンにつながってる? 前を走る車に教授とアンナ、犬が乗っている。アンナはつけられていると気付き、教授に話して車を止めた。後ろの車も止まる。
教授は車を降り、止めた車を見る。運転手のマンガニエッロは顔を伏せ、森に潜んでいた数人の男たちに刺された。アンナと犬は車を飛び出し、アンナはマルチェッロが乗る後部座席の窓を叩いたが、マルチェッロは無視した。アンナは森の中へ走り出す。
男たちが追い、銃で撃たれたアンナが倒れた。
ムッソリーニ辞意のニュースが流れるころ、マルチェッロとジュリアの間には女の子が産まれていた。マルチェッロをイタロが呼び出したが、ジュリアはイタロを嫌っていた。ジュリアはパリでアンナからマルチェッロが秘密警察の一員だと聞かされていたと話す。
マルチェッロはイタロと会い、夜の街を歩く。男が男を口説いていた会話を聞いたマルチェッロは、1人がリーノであることに気づいて問い詰めた。あいつはクアドリ夫人とアンナを殺したと大声で叫ぶマルチェッロ。イタロのこともファシストだと叫んでいると、歌を歌っている集団が歩いて去っていき、イタロは、いなくなっていた?
マルチェッロは道端に座り込む。(終)
殺したと思っていたリーノが生きていて、マルチェッロの何かが崩れ落ちた…ふ、ふ~ん!? 古い映画を見ておこうとは思うけど、ジャンルは”ヒューマン”に限定しとこう。私の頭では理解できない。
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