TBS 1972年11月16日
あらすじ
結婚の前夜、話したいことがたくさんあっても、何も言えない新(水前寺清子)と母の友(山岡久乃)、息子の嫁になる人にと亡き妻の形見の指輪を渡す虎之介(石坂浩二)の父儀介(清水将夫)、なんとか結婚ムードをもり上げようとパーティーの打ち合わせをするふたりの仲間たちの温かい心遣いなど……。
2025.4.10 BS12録画
日めくりカレンダーは”4”。1972年11月4日(土)
着物のサイズのことで電話に出てよと頼む新。友はやんわり拒絶。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞:大矢弘子
作曲:叶弦男
編曲:小杉仁三
唄:水前寺清子
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こころの詩(うた)
作詞:サトウハチロー
作曲:佐良直美
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古山友(こやまゆう):山岡久乃
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十鉄之介(つなしてつのすけ):岡本信人
十小雪:小鹿ミキ
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水島みち:三崎千恵子
高野順子:沖わか子
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千葉志津枝:長山藍子
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十儀介(つなしぎすけ):清水将夫
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島省三:佐野浅夫
日下(ひのした)新一:宗方勝己
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山本一夫:山崎猛
心の店員和子:金長晴子
十太(つなしまさる):水野哲
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十龍之介(つなしたつのすけ):児玉清
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十章子(つなししょうこ):河内桃子
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千葉広道:山本学
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宮川十七子(となこ):佐良直美
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水戸浄子(きよこ):上村香子
きみ:大鹿次代
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写真屋:小柴隆
配達人:梅木信三郎
中渕正一
エースプロ
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佐久間貴子(さくまたかこ):乙羽信子
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相沢桃(あいざわもも):沢田雅美
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相沢万希男(あいざわまきお):井上順之
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相沢希(あいざわのぞみ):大空眞弓
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演出:川俣公明
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プロデューサー:石井ふく子
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制作:テレパック
TBS
古山家
衣類の整理をする新。友が買い物から帰ってくると、手伝いを強要する。
日めくりカレンダーは”14”。もう結婚式前日か~。1972年11月14日(火)
着なくなった服の中に友がプレゼントした服やレインコートも含まれており、友は文句を言う。どうも新のガサツな言動が嫌だな…。
十七子が訪れ、新居のタンスの置く位置について聞いてきたので、新が出ていき、友は十七子にお茶を出した。病院のほうもウキウキしていると十七子が言う。友も旅行に参加する。十七子が友を女手一つでご苦労さまでしたとねぎらい、お茶を一杯飲んで、仕事があると出ていった。
十家
タンスが運び入れられ、新は2階へ。
ダイニング
希が来て、章子と話をする。太の学校は15、16日と入学試験で休みなので、章子も太を連れて旅行に行く。太の学校って私立か。虎之介と新が希に挨拶。
薬局
水島みちは40過ぎた妊婦だが予定日を過ぎても産まれないと桃が万希男に話している。それにしてもこのドラマも「天皇の料理番」みたいに字幕もないせいもあり、聞き取りづらくて…。
桃は希に手紙を書く。
大きなおなかを抱えて、みちが薬局に来た。桃に産まれそうにないから今日は帰りたいと言うので、桃は島に確認に行った。
2階の新居の片づけをする新と虎之介。太が新のベッドで本を読んでいた。虎之介は追い出そうとするが、太は居座り、夫婦茶碗はなぜ男の方が大きいのか? 新は虎之介と結婚したら何と呼ぶのかなど聞く。
ダイニング
章子、龍之介、院長が集まる。虎之介が太を連れてきた。院長は、ざっと片づけたら新を家に帰すように言う。
明日の旅行は小雪が当直、島と国枝が自宅待機、院長は新婚夫婦を気遣い宿直室で寝る。今夜の夕食はシチュー。
虎之介たちの部屋
新は、なぜ太を帰したのか文句を言う。新は十家の人たちに気を悪くされたくないと気遣う。だからって連れ戻しに行かなくても…。
ダイニング
太がご飯を食べていると、虎之介が猫なで声で2階へ来るよう誘う。しかし、太は、すっかり機嫌を損ねてしまった。
千葉家
明日の式の流れを志津枝が説明していた。十七子、桃、万希男、小雪、広道、浄子、順子。もう少し盛り上がることがしたいと広道が言い、浄子は歌を歌おうと提案。しかし、何の歌がいいか…。婦長と友がお菓子持参で部屋に来た。
十七子が友に好きな歌を聴く。
♪真白き富士の嶺~
友が歌い出し、婦長も一緒に歌い出す。十七子たち若者にはなじみのない曲で婦長は「ボート遭難の歌よ」と笑顔で答えた。
この歌、「岸壁の母」でもラジオから流れてた。明治時代に起こったボート転覆事故を大正時代にレコード化したもの。今の感覚だと考えられない。
十七子はボート転覆じゃダメか、と他の歌を考える。
小雪が「神ともにいまして」を歌い出し、みんなも歌う。なんでみんな知ってんの!? しかし、これもお別れの歌だと却下。
こころ
希と一夫が結婚話をしていた。「一夫ちゃんいくつ?」と聞いた希に「桃さんと同じ歳です」と答えた一夫は意外に若いのねえと変に感心する希にムッとする。
店に電話が来て、希が日下と勘違いするも、2丁目の木下商店だった。毎回思うけど、”くさか”じゃなく”ひのした”って読むの珍しいよねえ。
十家2階
虎之介はひたすらワクワク。院長が入ってきて、虎之介に紋付袴を着て、明日は七五三で神社に写真屋が来るはずだから写真を撮ってもらえと言う。虎之介は母が亡くなる前の小学生の頃、両親の結婚写真を見たがったが写真がなくてべそをかいた。大事なものを疎開先の福井に持っていったが、疎開先が空襲で焼けた。子供は親の結婚写真が見たいものだと説得する。
院長は指輪ケースを出した。死んだ虎之介たちの母は指輪を3つ遺していた。1つは嫁に持ってきたときの真珠、1つは院長の母から受け取ったヒスイ、1つは院長が買ったオパール。亡き妻は物を欲しがる女ではなかったが、結婚した時に息子たちの嫁に指輪を渡したがった。ヒスイは章子、真珠は小雪、オパールは新へ。オパールは最初から虎之介にと思っていた。虎之介は感謝して受け取る。
古山家
友と新は10時過ぎてもなんとなく起きていた。新は友に何か話そうとしているのに、友は話を逸らし、「真白き富士の嶺」を歌い始める。明日が旅行なのにボート転覆なんて縁起でもないと新が言いながら、床に就いた。今度は友が話しかけようとするが、新は布団をかぶってしまった。
友は泣きながら歌い、布団から顔を出した新と見つめ合う。
結婚式の朝、新は春秋荘を掃除していた。婦長が声をかけると、「立つ鳥跡を濁さず」だと新が言う。
十家
虎之介は紋付袴に着替えていると、太に千歳飴を買ってくるよう頼まれた。
古山家
友に帯をきつく締められ、オエ~ッとなる新。斬新なヒロインだ。着物の下にハイソックスを履いていて、叱られながら、友の膝を借りて足袋をはく。
千葉家
付き添いのため、スーツに着替える広道。姉さんにも早くこういう朝が来るといいねと言う。十七子が訪ねてきて、千歳飴を買ってくるよう頼み、志津枝も頼んだ。
古山家
新は仏壇の父に長いこと手を合わせていた。日めくりカレンダーは”15”
結婚したって、お母ちゃんの娘だからねと泣く新。友も涙をこらえる。
紋付袴で春秋荘を訪ねた虎之介。新も白の訪問着で出てきて、付き添いの広道と出かけた。友は自室に戻って、亡き夫に報告し、泣き崩れた。
亡き妻の写真を見ている院長。あら、この写真、風見章子さんではない!? ノンクレジットだけど。
院長は龍之介が院長室にビールなどを用意すると浮かれているので、患者さんたちに気づかれないようにとくぎを刺した。章子がお供え物を買ってきたが、お義父様に供えてほしいと頼んだ。
紋付袴の虎之介と訪問着の新が神社を歩く。セットじゃ感じ出ないな~。もう七五三の親子連れもたくさんいる。平日で学校に行く前や出勤前に済ます。そんなことってあるんだ!?
虎之介が千歳飴を買いに行ったところでカメラマンが近づいてきた。広道がお父さん、新がお母さんと思い込んでいるが、虎之介が戻ってくると、「お子さんは?」と聞く。ようやく結婚する2人だと気付いた。
ナースステーション
患者にも結婚のことがバレている…やだなあ。みちはまだ病院に戻ってこない。
桃しかいなくなったナースステーションに万希男が来て、手紙のことを聞く。そこへ十七子と桃が入れ替わり、更に紋付袴の広道が入って来た。広道は万希男に志津枝に服を持ってきてほしいと伝えてほしいと言う。虎之介が区役所に婚姻届を出しに行くために広道のスーツと着替えたと十七子に訳を話した。志津枝は広道が十七子と結婚したと勘違いして騒ぐ。
相沢家
日下が希を訪ね、求婚した。希は動揺し、旅行に行くとアワアワしだす。
十家ダイニング
島と龍之介と婦長がみちについて打ち合わせ。今も陣痛がないので、今日も家に帰したらいいと話し合う。章子がお茶を出し、信州旅行について話す。下の子の入学試験で温泉旅行というわけにはいかない。
虎之介がスーツ姿で帰宅し、千歳飴を渡した。
古山家
苦しい着物を脱いだ。
十病院
同僚たちも仕事着のまま、虎之介、新も白衣のままの結婚式。
みんなで歌ったのは「ちりぬるおわか」。薬剤師の青柳ひろ子さんもいるのにノンクレジットだったな。国枝先生はいないけど。
心の中で「お母ちゃんありがとう」とお礼を言う新。(つづく)
ドタバタの結婚式。
沢田雅美さんって、このドラマが始まったころは春まで「太陽の涙」→夏は「幸福相談」→秋から「おやじ山脈」と木下恵介アワーにも出ずっぱりだったんだな~。「おやじ山脈」は再放送もないからwikiでしか想像できないけど、こちらは、かおるが妊娠出産する話らしい。で、相手のタイル職人の働くタイル屋の主人が島先生こと佐野浅夫さん。
今、「おやじ太鼓」再々放送中のせいか、見たくなっちゃうね。