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ドラマの感想など

【ネタバレ】ワンダフルライフ<デジタルリマスター版>

1998年 日本

 

あらすじ

是枝裕和監督の第2作目。人が死んでから天国に行くまでの7日間を描いたユニークなドラマ。モデルのARATAの俳優デビュー作。22人の男女が、霧に包まれた古い建物にたどり着いた。彼らは面接室に案内され、職員から「あなたは昨日、お亡くなりになりました。ここにいる間に大切な思い出をひとつ選んでください」と告げられる。職員の望月(ARATA)、川嶋(寺島)、杉江(内藤剛志)、しおり(小田)たちは、死者から思い出を聞き出し、撮影の準備を進めていく。そんな中、望月が担当する死者のひとり・渡辺(内藤武敏)は、「自分が生きた証がわかるような出来事を選びたい」と、思い出を選べずにいた・・・。

2025.1.17 日本映画専門チャンネル録画。普段なら見ない1990年代の映画ですが、谷啓さんがトロンボーンを持ってる写真を見て興味が湧きました。

 

月曜日

望月と廊下を歩いている川嶋。オフィスに着いてスタッフたちにあいさつ。中村は先週18名を送り出し、今週も多いと話した。受付にどんどん人がやって来る。

 

午前の面接が始まり、人が呼ばれていく。荒木の前に一人の老婆が呼ばれた。多々羅君子、大正9年4月3日生まれの78歳。荒木は多々羅に昨日お亡くなりになりましたと告げた。それぞれのスタッフが担当した者たちにいちばん人生の中で印象に残った大切な思い出を1つだけ選ぶ。ただし制限時間は3日間。スタッフが映像で再現し、土曜日に試写室で鑑賞する。鮮明によみがえった思い出を胸に旅立つのだと説明した。

 

面接の様子はドキュメンタリー的だな。由利徹さんや内藤武敏さんだ~。伊勢谷友介さんは伊勢谷友介役なんだね。21歳か~! おっ! 原ひさ子さん!

 

夜、しおりが望月の部屋に回覧板を持ってきた。川嶋は伊勢谷君という21歳フリーターが苦手。望月の担当は70歳男性と50歳男性。

 

中村は杉江を将棋に誘った。

 

火曜日

面接は続く。金子という男が中2のころが楽しかったと語る。杉江が面接したヨネという女性は戦争のころの話をする。俳優も交じってるけど、素人の人もかなりいる? 本当に自分が体験した話をしてるっぽい。 

 

おっ、吉野紗香さん! 時々知った顔が出てくる。

 

大震災の時9歳だった女性や出産経験を語る女性。飛び込み自殺を思いとどまった話をした男性。

 

内藤武敏さん演じる渡辺一朗は思い出が選べない。

 

原ひさ子さん演じる西村キヨは面接官に何もしゃべらず、ビニールに入れた葉っぱを机に並べる。

 

面接後、スタッフたちで話し合い。西村は生きてる間に思い出を決めてしまい、今はもう9つの記憶で生きている。伊勢谷は思い出が選べない、渡辺は5年前に妻を亡くし、生きた証が分かるような思い出を選びたいと言っている。スタッフのいちばん古い記憶について話し合う。

 

水曜日。思い出を選ぶタイムリミット。吉野紗香さん演じる香奈はやっぱりやめようかなと言いだし、望月が1日考えてみようと促す。

 

川嶋と面接する伊勢谷。あ~、プライベートで何かあった人がよりにもよって本人役とはなあ…話が頭に入ってこない。

 

由利徹さん演じる庄田は、おふくろがおかゆを食べさせてくれた思い出を語る。おふくろの話だったり、女の話になったり…

 

スタッフは楽器の練習。谷啓さんはもちろんトロンボーン内藤剛志さんはトランペット。

 

渡辺は70年分の記憶をビデオで見せられ、この中から選ぶ。

 

白川和子さん演じる天野信子は男性との思い出を語る。優しい人だったけど奥さんがいた。

 

渡辺の若いころの自分をビデオで見ていた。若いころを演じているのは阿部サダヲさん。…うーん、淡々とし過ぎて退屈になってきた。

 

ビデオの中の渡辺も年を重ね、内藤武敏さん本人が演じてる。ていうか、70年代、80年代の映画やドラマでしか見てないから、白髪になった内藤さんを見たことがなかった。内藤武敏さんは2012年までご存命だったのにね。

 

望月は大正12年生まれで22歳で死んだと渡辺に語った。戦争で昭和20年5月28日に亡くなったので若い姿のまま。

 

杉江と面接した天野は47歳と言っていたが、今の夫に出会った時に2歳くらいごまかしていたと告白。杉江もサラ金で借金を抱えていたため、5歳ほど年をごまかし、名前も何度も変えていたと話した。

 

川嶋と面接した伊勢谷は過去の思い出を振り返るのは辛いことだと話す。多々羅は子供のころ着た服を絵に描いて、思い出を望月に語る。川嶋も娘と3歳で別れて、こっちにいると西村に語る。ダメだ、ボソボソのドキュメンタリータッチのしゃべりが頭に入らない。

 

金曜日の朝、渡辺がドライヤーを使っていたら電気が切れた。香奈たちはスタッフに呼ばれて撮影スタジオへ。外のベンチに座っていた渡辺に伊勢谷は2人だけが選べなかったと話しかけた。

 

渡辺の晩年ビデオ。妻は香川京子さん。役名もそのまま”京子”。渡辺は銀座で映画を見た後、公園のベンチで話した思い出を選んだと望月に話した。ギリギリになって恐縮する渡辺に望月はここで働いてるスタッフたちは思い出を選べなかった者だと語る。

 

土曜日

雪が降り積もり始めた。

 

試写室に向かう通路をスタッフが楽器を演奏しながら先導した。

 

望月は渡辺から手紙を受け取っていた。望月の生年月日と命日を聞き、京子の許婚であることに気付いたこと、嫉妬の想いもあったが、自分の生きてきた70年を肯定できたと書かれていた。

 

渡辺の亡き妻・京子の担当は中村。思い出ビデオを見ると1943年8月3日。京子は渡辺の思い出と同じ公園で望月とベンチに座っていて、京子が選んだのは望月との思い出だったことが分かった。

 

望月の同僚のしおりは荒れる。望月は思い出を選んでここを出て行く? しおりはここでの思い出を失いたくない。

 

中村に話した望月は特例として認めてもらい、撮影に入った。

 

試写室

ベンチに座っている望月。試写が終わると望月の姿はなかった。

 

月曜日

川嶋は庄田が散々女性体験を語った割に選んだ思い出が娘の結婚式の花束贈呈だったと語り、しおりに相手が女性だとスケベな話をされるかもしれないぞと注意。

 

中村のあいさつ。伊勢谷は川嶋のアシスタントにつくことになった。やっぱり。

 

望月のアシスタントだったしおりが一本立ちして、亡くなった人たちを迎える。

 

望月隆:ARATA…字幕黄色

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里中しおり:小田エリカ

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川嶋さとる:寺島進

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伊勢谷友介伊勢谷友介

吉野香奈:吉野紗香

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天野信子:白川和子

山本賢司:志賀廣太郎

西村キヨ:原ひさ子

渡辺一朗:阿部サダヲ(青春時代)

渡辺京子:石堂夏央(青春時代)

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受付係:平岩友美

食堂係:木村多江

篠崎誠

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守衛:横山あきお

食堂係:山口美也子

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庄田義助:由利徹

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渡辺一朗:内藤武敏

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荒木一二

遠藤邦生

大熊ミチ

奥野真一郎

金子良隆

金桂玉

郡ヨネ

児島真顕

高橋輝政

高松知江

多々羅君子

野本俊雄

平川奈々江

文堂太郎

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渡辺京子:香川京子(特別出演)

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中村健之助:谷啓 

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杉江卓郎:内藤剛志

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音楽:笠松泰洋

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監督・脚本・編集:是枝裕和

 

何となく最後まで見ちゃったけど、これ、邦画の悪いところの全編ボソボソしゃべりだから字幕がなかったら、途中で見るのやめるレベルだったな。

 

役名付いた人だけ書き残そうと思ったけど、内藤武敏さんと香川京子さんの間の名前は思い出を語る人として出てきた人たちだと思ったので残しておきました。

 

是枝作品は嫌いじゃないし、いい話とも思ったけど、やっぱり80年代以降の映画は選ばないでおこう。