TBS 1975年12月12日
あらすじ
パリから帰る飛行機の中、幸子(山口百恵)は疲労のため洗面所で倒れ、頭部を打ち鼻血を出した。茂(宇津井健)は輸血のためRHマイナスAB型の血液を求め乗客に訴える。
2024.5.22 BS-TBS録画。
作:鴨井達比古
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大島茂:宇津井健
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大島理恵:岸恵子(特別出演)
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大島幸子:山口百恵
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相良光夫:三浦友和
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杉岡太一郎:松村達雄
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相良多加子:原知佐子
ナレーター:内藤武敏
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和田:安井昌二
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小沼:浜田光夫
伊藤:榊原ルミ
綾川香
梅田智美
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相良英治:長門裕之
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大島敏江:渡辺美佐子
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協力
フランス政府観光局
HOTEL GEORGE V(PARIS)
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パリの街
茂は理恵と病院巡り。理恵の服おしゃれね〜!
幸子は一人、カメラ片手に歩き回る。だーかーらー、幸子を一人にするな!
公園のベンチに座ってスケッチしていた幸子のもとに英治が来た。なんか怖いな〜。英治から顔色もいいし、元気そうだと言われ、幸子は光夫さんと来られたらもっとよかった、光夫さんが好き、光夫さんのことばかり考えているとのろける。
理恵と英治がバーのカウンターで再会。英治は理恵とやり直したいと言い、理恵は大事な人が死にかけてると答えた。男に惚れてる顔をしてないと指摘されると何にも分かってないと立ち去る理恵。
ホテルのロビー
幸子は英治にに会ったことやコーヒーをおごってもらったことなどを茂に話した。理恵も合流すると元気がないと気付く幸子。理恵は幸子がパリから帰るのが寂しいと言うと、幸子は無邪気に病気が治ったら、ちょいちょい遊びに来ると笑う。
橋の上で語り合う茂と理恵。理恵はこのまま幸子をパリに置いていって欲しいと言うが茂は拒絶。理恵は19歳で幸子を産んだが育てられなかった、幸子の親は茂と敏江であるとはっきり言った。
幸子が気に入ったウェディングドレスを買った理恵。その場で着た。キレイね〜。
保存血液は天地無用だと茂が理恵に説明してたのに、ポーターが落として、蓋が開いてしまい、内蓋を入れないでそのまま蓋しちゃったよ。
旅の終わり。理恵も空港まで見送りに来た。幸子はこのまま日本へ来ればいいのにと言い、パスポートを持っていた理恵は東京まで見送りに行こうとチケットを買う寸前までの段階で、茂がお前はパリの素敵な叔母さんでいろと止めた。茂は一時が万事こうやって人の行動を制限する。
理恵の心情を表す怒りと悲しみの内藤武敏さんのナレーションが素敵。
帰りの飛行機ではザ・関西弁の薬のセールスマンに話しかけられたり、同じ便に英治もいた。薬のセールスマンは東京出身の小池朝雄さん。〜でっしゃろとか何だか不自然だった。幸子は伊藤と名乗る客室乗務員に「元気ですか?」と話しかけられた。保存血液などを運んでいたから、ちゃんと引き継ぎはされているということらしい。伊藤は榊原るみさん。
幸子は洗面所でめまいがして倒れてしまい、腕からも出血して止まらない。緊急措置はしたものの東京まで6時間もかかるのでアンカレッジに引き返して欲しいと茂が言うが、濃霧で着陸できず、保存血液を使おうとしたが、断熱材代わりの内蓋がなくなっていて使えなかった。RHマイナスAB型の人はいないですかと呼びかける伊藤や茂。
理恵は敏江に電話していた。エッフェル塔が丸見えの部屋なんてすごいなあ。
RHマイナスAB型だという外国人女性は妊娠中、英治は肝炎の治療中のためNG。客室乗務員の小沼もはっきりと分からないがRHマイナスAB型かもしれないと名乗り出て、薬のセールスマンから薬品を借りて、RHマイナスAB型と分かり、なんとか輸血できた。
しかし、再び幸子の腕から出血が認められ、機長の和田は着陸したらすぐに輸血が必要だと連絡を取っていた。
光夫はまた荷物をまとめていると、多加子が英治と幸子たちが飛行機が一緒だったと騒いでいた。また母が押しかけるかもしれませんと敏江に電話した光夫は敏江から幸子が大変だと聞かされ。羽田空港に向かった。
飛行機から担架で運び出された幸子。光夫さん、行っちゃダメ!って多加子も来てる。幸子はお土産だと白馬の形のネックレスを光夫に渡した。
個室にいる幸子。茂は理恵と電話し、幸子とも会話した。ウェディングドレスをきっと着ますという幸子の言葉にすぐ電話を切り、泣いている理恵。
幸子は自身を幸せな子だと言い、茂は幸子を見つめた。(つづく)
英治は散々17年前の話をしてるのに、幸子を前にしても全く何も思わないのが面白いね。