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【ネタバレ】わが子は他人 #9「不安な日々」

TBS 1974年5月29日

 

あらすじ

元(杉浦直樹)の家を訪ねた大吉(松山省二)は、隆(喜久川清)が和泉家の周りをうろつき、元の親戚・春生(高沢順子)の後をつけていると聞かされる。大吉は平謝りで帰った。そんな中、元から話しあいたいと電話がある。

2024.5.6 BS松竹東急録画。

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福山大吉:松山省二…太陽カッター社長。字幕黄色。

福山紀子:音無美紀子…大吉の妻。字幕緑。

*

和泉和子:林美智子…元の妻。

*

滝沢春生(はるみ):高沢順子…和子の姪。

福山隆:喜久川清…大吉の弟。浪人生。

田尻丈人…太陽カッターの従業員。

*

福山一郎:春田和秀…大吉、紀子の息子。小学1年生。

和泉晃:吉田友紀…元、和子の息子。小学1年生。

ナレーター:矢島正明

*

福山ゆき:小夜福子…大吉の母。

*

和泉元(げん):杉浦直樹…中学校教師。

 

外で作業中の大吉。

 

何が起こっても毎日の生活は続くものです。たとえ、わが子が取り違えられていたとしても、その日から心も生活も全て変えることなどできるものではありません。ただ、毎日が落ち着かなく過ぎていくのでした。

 

料理中の紀子。

 

隆の部屋

隆「14より3大きい数は?」

一郎「う~ん…」

隆「叔父ちゃんなんか、もう高校まで卒業しちゃったんだからな。お前だって遊んでばかりいちゃダメだぞ、いいな?」

一郎「うん」

隆「よし」

 

紀子から「出来たわよ!」と声をかけられ、すぐに茶の間に駆け付ける一郎。ちゃぶ台の前に座り「フォーク、フォーク!」

紀子「手洗ってらっしゃい」

一郎「はい!」

 

隆「おやつは勉強終わってからにしたほうがいいね」

紀子「あら、まだ勉強中だったの?」

隆「うん」

紀子「ごめんなさい、うっかりしちゃって」

隆「いや、悪い習慣がつくといけないからね」

 

ゆきは裏の斉藤さんのところで赤ちゃんが生まれたので見に行っている。斉藤さんちの洋子ちゃんが今里帰り中と聞いた隆は俺と2つしか違わないと驚く。

 

紀子「随分早かったのね、結婚したのが」

隆「俺も頑張らなくっちゃな」

 

隆が手を洗っていないことを指摘する一郎。「叔父ちゃんはいいのよ」とフォローした紀子だったが、隆は手を洗いに行った。

 

ゆきが帰ってきて、4300もある大きな赤ちゃんだったと報告。「あれは栄養ばかりじゃないね。やっぱり旦那が大きいから。そっちに似たんだね」

紀子によれば洋子ちゃんも大きいほうらしい。

 

これ、おいしいそうねとホットケーキの皿を見ているゆきに「俺んだよ」と戻って来た隆。赤ちゃんは色が白くて目が大きくて、洋子ちゃんにそっくりだとゆきは言う。

 

隆「うまい! いつ食べてもいいね、ホットケーキは」

紀子「そう?」

隆「この蜜の感じも懐かしいんだよな」

 

ゆきが布団を取り込もうとしたので紀子が行こうとしたが、従業員に呼ばれた。「社長がケガしたんですよ」

 

従業員と帰ってきた大吉。

紀子「どこケガしたの?」

大吉「大したことないんだよ」

 

大吉の右腕に包帯が巻かれていた。

紀子「あら…病院まで行ったの?」

大吉「医者がうるせえからな。包帯巻いといただけなんだよ。(従業員に)おい、車にガソリン入れといてくんないか?」

従業員「社長、今日はもういいですよ。休んでてください」

大吉「バカ。こんなケガぐらいで休んでいられるかよ」

 

ゆき「大ちゃん…」

大吉「なんだよ、そんな変な顔してさ」

紀子「ねえ、どうしたの? なんでケガしたの?」

大吉「いや、ちょっとぶつかっただけなんだよ」

従業員「そんなことありませんよ。危なかったんですよ。仕事してたらオートバイに引っ掛けれらたんですよ」

紀子「あら、やだ」

 

従業員「もうね、危機一髪でしたよ」

大吉「お前、少しオーバーなんだよ。何事が起きたかと思うじゃねえか」

従業員「だって、そうでしょう? 社長、おかしいですよ、近頃」

大吉「分かったよ」家の中へ。

 

従業員「あとは僕がやりますから」

紀子「悪いわね、じゃ、お願いするわ」

従業員「ええ」

 

茶の間に集まる福山家

大吉「何でもないって言ってるだろ」

大吉の顔を見つめる一郎。

大吉「心配しなくてもいいんだぞ、うん?」

ニコッと笑って、ホットケーキを頬張る。でも眼光鋭いな。

 

2階で洗濯物をたたむ紀子。「どう? 痛む?」

大吉「ああ、まあ、少しな」

紀子「イヤよ、気をつけてくれなきゃ」

大吉「大丈夫だよ。ちょっと運が悪かっただけだ」

紀子「友二(ゆうじ)さんが近頃おかしいって言ってたじゃない」

 

友二?

 

1話で出てきたネームプレートによると従業員は5人。

 

安田友二

上野進

立石圭介

岡田俊次

田村始

 

田尻丈人さんは1話でゆきが”としちゃん”と言ってたので、岡田俊次かと思いきや、4話の給料をもらう際には大吉に立石と呼ばれて返事して、そして今回は友二。ずっと字幕でも”従業員”としか出てないのはそのせいか。

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脚本家の人が5人にセリフをあげようと思ったのに、現場では1人しかキャストされてなくてこうなったのかなあ? 出てくるたびに違う名前になってたら面白い。

 

大吉「あいつはなんでもね、100倍ぐらいにして言うんだ。まあ、少しぼんやりしてたかもしれないな」

紀子「ねえ、思い切ってむこうのうちへ行ってみたら? このままだったら、そのうちもっと会いづらくなるわよ、ねえ」

大吉「失礼なのは向こうのほうなんだからな。向こうからくるべきなんだよ」

紀子「そんなこと言ったって来てくれないわよ」

 

大吉「相手は学校の先生だろ? 礼儀作法ぐらい分かってるはずだよ」

紀子「そんなこと…じゃ、私が行ってもいいわ」

大吉「行くときは俺が行くよ」

紀子「だって向こうが来てくれなきゃ行かないんでしょ?」

 

大吉「そのうち、電話の一つぐらいよこすよ」

紀子「よこさなかったらどうすんのよ? このままにされたらどうすんの?」

大吉「分かったよ。それじゃ行きゃいいんだろ、行きゃ」

紀子「今から行くつもり?」

 

今すぐとは言わないとケガをしている大吉を止める紀子だったが、大吉は出かけていった。やっぱり工事用の黄色いヘルメット着用でバイクを運転。

 

和泉家の前に行き、インターホンを鳴らしたり、ごめんくださいと声をかけたが反応なし。

 

バイクを走らせた大吉は手をつないで歩く和子と晃を目撃してゆっくり近づいた。

 

おお! あのガスタンク前。

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「兄弟」の森本工務店(紀子の実家)、「たんとんとん」の尾形工務店も近所。

 

大吉「どうも」

和子「あっ…あの…私どもへいらしたんですか?」

大吉「えっ? いや、あの…すぐ近くで工事をやってたもんですから」

和子「そうですか」

大吉が「やあ」と晃に声をかけたが、和子の背中に隠れてしまった。

 

大吉「ご主人、お忙しいですか?」

和子「あっ…ええ」

大吉「大変ですねえ、学校の先生も」

和子「ええ」引いてる表情。

 

大吉「お宅がこの近くにあるってことは大体分かってたんですが、こう、お会いするとは偶然ですね」

和子「あら…もうご存じだと思ってましたけど」

大吉「いや、それが今日初めてなんですよ」

 

和子「じゃあ、いつも来てる方は、お宅の人じゃないんですか?」

大吉「は?」

和子「いつもうちを見張ってるんですよ」

大吉「まさか…」

和子「でも、その方は福山のうちの者(もん)だって言ったそうですよ。そりゃいくら見張ってくださっても結構ですけど、少し失礼ですわ」晃を連れて立ち去る。

 

大吉「ちょ…ちょっと待ってください。なんの話ですか? 見張っているとかなんとか」

和子「まあ…お宅の弟さんにいつも見張らせてるでしょ? それだけならまだしも親戚の娘のあとまでつけたりして、どういうつもりですか? もしお話があるんでしたら、直接、うちのほうへ来てください」

 

和子に手を引かれた晃が振り返って大吉を見る。

 

大吉「隆の野郎」と自宅へ向かう。

 

太陽カッター

「隆! 隆!」とどなりながら家へ入ってきた大吉は自室にいた隆を問い詰める。「なんだよ、じゃないよ。お前、和泉さんのうちへ行って何をしたんだよ?」

紀子「あなた、どうしたのよ?」

大吉「隆が和泉さんのうちを怒らしてたんだ。(隆に)なんでお前、和泉さんのうちをウロウロしたんだ? 説明してみろ!」

隆「兄貴に協力しようとしたんだよ。話があんまりうまく進まないからさ」

大吉「人のうちの周りをウロつくのが協力なのか? いいかげんなこと言うな!」

隆「ホントだよ」

 

ゆき「大ちゃん、隆に悪気はないよ」

大吉「母さんが甘やかすからいけないんだよ」

隆「俺はね、和泉さんのうちを訪ねようと思っただけだよ」

大吉「ウソつけ!」

隆「俺がウソつくわけないだろ」

大吉「じゃ、向こうの親戚の娘を付け回したのは誰だ?」

 

ゆき「まさか隆がそんなことするわけないだろ、ねっ? 隆」

大吉「そうなんだよ。俺は全部知ってるんだから。いいか? お前のおかげでな、向こうの奥さん、カンカンなんだぞ。まったく子供のくせしやがって」

隆「子供じゃないよ」

大吉「なりだけだ。一人前なのは」

隆「それは自分じゃないか!」

大吉「なんだと!?」

紀子とゆきが大吉を止める。

 

茶の間へ行った隆。「なんだよ、人の気も知らないで」とテーブルに突っ伏して泣き出す。なんでよ? 大吉のほうが恥かかされて泣きたいくらいだよ。

 

元が学校からの帰り道で道路の向こう側の駄菓子屋で晃が友達といるところを見かけた。

 

晃「キャラメル、もっとあるぞ」

子供「あとでチョコレートくれな」

晃「うん」

子供たち「おいしいね」

 

帰ってきた元。和子は大吉に会ったことを話した。見張ってることについて、和子から大吉が驚いてたと聞かされた元は「やっぱりそうか」と笑みが漏れた。

 

和子「まあ、ホントんとこは分かんないけど」

元「ああ…まあ、あの人にはそれほどの裏はないよ」

和子「でもね、社長になるくらいの人ですもの」

元「うん」

和子「抜け目はないと思うわ」

 

大吉が元に対して背が高すぎるとキレてたけど、和子が大吉に着物を着せてるのを見ると、身長差があるのは大変そうだな(^-^;

 

元「早く会わなきゃいけないね、あの人にも」

和子「どうかしらね。変な話になると困るけど」

元「いや、向こうだって待ってるんだよ。こっちが行くのを」

和子「でも心配だわ。あなたはすぐ譲歩するから」

元「ハハッ。ケンカするよりいいだろう」

和子「そこなのよ。だから、あなたは損ばかりしてるんだわ」

元「そうかね?」

和子「そうですよ」

 

元「今、晃にいくらやってるんだ?」

和子「お小遣いですか?」

元「ああ」

和子「毎日20円です」

 

晃はやればやるほど一度に使ってしまうので毎月より毎日のほうがいい。元は月初めにまとめてやって自分で使うようにできないかねと聞くが、和子は何度もやってダメだったと答えた。勉強はいいけど、性格のほうは見当がつかない。

 

元「育て方かね? 僕たちの」

和子「…」

元「ほら、向こうのご夫婦は明るい人たちだからね。晃、子供のくせにおとなしすぎるよ」

和子「でも、おとなしいのは悪いことじゃないでしょ?」

元「いやしかし、明るい性格を僕たちがおとなしく作り替えてしまってるとしたら、一番大事な特長を殺してることになるからね。他人が育てるのはやっぱり無理なのかね。血のつながった親ならね、その子の特性とか限界が分かるはずなんだよ。子供は自分の鏡だからね。それが他人だとどっかで間違ってしまうのかもしれないね」

和子「本当の親だって間違えるわ。あなた…どうしようっていうの?」

 

元「血を分けた親に戻してやったほうがいいかもしれないね」

和子、目が潤んでる!?

元「帰ってくるとき、晃、見たんだ。ハッ、たくさん買い物してたぞ。晃のヤツね、楽しそうに配ってたよ。チョコレートやお菓子を」

 

ハッと気づいた和子は晃の勉強机の上にあったパンダ型の貯金箱を振る。中身はなくなっていた。

 

元「晃、どっか寂しいんだね。さっき見たとき急にそんな感じがしたよ」

和子「私、捜してくるわ」

元「叱るなよ」

和子「叱るもんですか」

 

家を飛び出していった和子は子供達の声が耳に入ってきた。

 

子供「ほら、ボール、ボール!」

子供「パス、パス!」

晃「ボールちょうだいよ!」

子供「早く貸せ!」

晃「ちょうだいよ! ボールちょうだいよ!」

子供「早く! 早く! 貸せよ~!」

ちょっとぬかるんだ広場で転んでしまう晃。

 

ここ、銭湯の前? 子供たちはひたすら「パス、パス!」と叫び、晃が「パス、パス、ちょうだいよ!」と繰り返す。和子が声をかけ、晃は子供達に「バイバイ」と言って和子と手をつないで歩きだした。

 

和子はほほ笑ましく見てたけど、晃ってお菓子をたかられるわ、ボールも回してもらえないわでいじめられてんじゃないの!?ってちょっと思ってしまった。

 

バー?のカウンターで電話をかけている隆。「田口のヤツ、こういう大事なときいないんだから」と受話器を置き、バーテンダーウイスキーの水割りを注文。

 

店の向かい側のカウンターに男性2人と春生が来店。この店のバーテンダーは回転寿司の職人みたいにカウンターの中にいるんだね。

 

ここで流れるBGMはなぜか、あおい輝彦さんの「二人の世界」。

二人の世界

二人の世界

  • あおい 輝彦
  • 謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

あおい輝彦「二人の世界」1971年2月5日発売

 

山田太一作詞/木下忠司作曲で木下恵介アワーを代表する曲っぽいからかな? しかし、なぜこの場面で流した!?

 

田口がいればな、と緊張している隆の隣に移動する春生。「ねえ、あんたやっぱり向こうのうちの子だったんだってね」

隆「そうだよ」

春生「珍しく1人じゃない。あんた、お酒飲むの?」

隆「ああ」

春生「似合わないわよ、全然。なんか用があったの? 和泉さんちに」

隆「まあね」

 

春生「じゃ、入ってくればよかったじゃない。あんなふうに見張ってないで。奥さん、警察呼ぼうとしたのよ」

隆「もういいんだよ」

春生「あら、もう用はなくなっちゃったの?」

隆「ああ」

春生「あら、残念」と立ち上がり、元の席へ。

隆は慣れないウイスキーにせき込む。

 

福山家茶の間

食後のデザートかイチゴの牛乳かけを食べている。昭和はね~、フルーツが酸っぱかった。グレープフルーツもトマトも砂糖をかけた。

 

ゆき「大ちゃん、悪いことは重なるからホントに気をつけてね」

大吉「ああ」

紀子「ホントよ、あなた」

大吉「うるせえな。少し静かに食わしてくれよ。こっちは腕が痛(いて)えんだから」

紀子「ほら、ホントは痛いんじゃないの」

大吉「お前の声が傷にしみるんだよ」

紀子「失礼しちゃうわね。心配してるんじゃないの」

大吉は紀子を見てニヤッ。紀子もニコッ。何だかんだ仲良し夫婦。

 

ゆきは帰ってこない隆を心配する。

大吉「相手はまた田口だろ」

ゆき「あんまり怒っちゃダメだよ、大吉。あの年頃にはカーッとすると何するか分かんないんだから」

大吉「隆ができることぐらいたかが知れてるよ」

ゆき「たかをくくってると危ないんだよ。大吉だって、あの年頃には一度突っ走ったことがあるじゃないか」

 

紀子「私が知り合う前ですね?」

ゆき「そうよ。あのときは大騒ぎしたのよ」

紀子「どうしたんですか?」

ゆき「うん、まあ、つまり家出でね、叔父さん…」

大吉「まあ、いいじゃない。よしなさいよ、そんな話」

ゆき「もう過ぎたことじゃないか」

 

一郎「ごちそうさま!」

お父さんと一緒に寝るか?と歯を磨きに行った大吉と一郎。

 

ゆき「まあ、あのころは私たちも叔父さんの世話になってたからね。大吉としてもいろいろ我慢することがあったと思うの。ケンカした途端にいなくなっちゃったのよ。大騒ぎして捜したの。一時は自殺したかと思ったのよ。だから、私、いつも思うの。よくここまで来たなって。あの子にしてみれば大変な苦労だったと思うけどね」

 

電話が鳴る。紀子が出ると、元からだった。「あっ、どうもご無沙汰しております。和泉です。その後、お変わりありませんか?」

大吉「はあ、まあ、おかげさまで」

元「そうですか」

大吉「実は今日、奥さんとお会いしましてね、弟が申し訳ございませんでした。失礼なことをしたそうで」

 

元「いや、いいんですよ。別に気にしてませんから。それより…え~、一度ですね、改めてお会いしたいと思うんですが、いかがでしょうか?」

大吉「ええ、私のほうはいつでも。あっ、ちょっと待ってください。(後ろで聞いている紀子に)会いたいって言ってるんだけど、いつでもいいか?」

紀子「ええ」

大吉「もしもし。私のほうはいつでもいいですけど」

元「そうですか。では、今度の日曜日はいかがでしょう?」

大吉「結構です」

 

元「それでですね、まず私たち4人でお会いすることにしたらいかがでしょう? 子供がいますといろいろとお話もできませんし」

大吉「分かりました」

元「あ…では、場所や時間はまた前日にでも決めるとしまして、そういうことでよろしくお願いしたいんですが」

大吉「はい」

元「では、そのときまた。夜分遅くどうもごめんください」

大吉「いえいえ、どうもおやすみなさい」受話器を置く。「今度の日曜日だってさ」

 

大吉は一郎を連れて2階へ。

 

晃の寝顔を見ている元は茶の間の和子に語り掛ける。「子供にとっては随分ひどい電話だな。まあね、向こうと会って、どういう話になるか分からないけども、お互いに我慢しなくちゃ、この話はうまくいくはずないんだよ。僕だってこの6年間のことは決して忘れてはいないよ」

 

元は書斎へ。

 

春生は隆に肩を貸して夜道を歩き、壁に寄りかかって立たせた。「いい? 飲めないならお酒なんて飲まないの。分かった?」

隆「ああ…」

春生「じゃ、私、帰るから。あんた歩いて帰んなさい。あっちでしょ? あんたんち」

隆「ああ…」

春生「ホントにもう男の子って世話が焼けんだから。じゃ、さいなら」

 

なんで春生がここまでやってあげなきゃなんないのさ?

 

寝静まった福山家

隆「ねえ! 開けてよ!」とドンドン戸をたたく。ゆきが出て行き、大吉も近所迷惑だと起き上がるが、紀子が止めた。再び横になった大吉は布団から出ている一郎の手をしまおうとして握りしめた。(つづく)

 

今日はナレーション少なめ。隆は協力とかいって、結局、春生のストーカーしてただけっていう…あきれちゃうわ!

 

週末の「兄弟」再放送は7、8話。静男も紀子も歌がお上手です。

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「おやじ太鼓」26話。木下恵介アワー界は酒の強い女性が多い。

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東北人にはなじみの薄い7月のお盆。

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あしたの朝から「赤い疑惑」が始まるぅ~!