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ドラマの感想など

【ネタバレ】木下恵介アワー「おやじ太鼓」 #27

TBS  1968年7月16日

 

あらすじ

お盆の日、久しぶりに家族がそろった。皆でちらしずしを食べながら平和な一日を過ごす。しかし、三郎がそんな平和を壊す知らせを持ってきた。鶴家の裏門に赤ちゃんが捨てられていたのだ。その父親を巡って、またまた一騒動。

2023.8.17 BS松竹東急録画。12話からカラー。

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鶴家

亀次郎:進藤英太郎…大亀建設株式会社を一代で立ち上げた。2月5日で61歳。

妻・愛子:風見章子…5月で56歳。

長男・武男:園井啓介…亀次郎の会社で働いている。3月3日で30歳。独身。

次男・洋二:西川宏…ピアノや歌が得意。空襲で足を悪くした。28歳。

長女・秋子:香山美子…出版社勤務。26歳。

三男・三郎:津坂匡章(現・秋野太作)…二浪して現在大学3年生。

次女・幸子:高梨木聖…女子大生。1月の成人式に出席。

四男・敬四郎:あおい輝彦…浪人中。

三女・かおる:沢田雅美…4月から高校生。

*

お手伝いさん

お敏:菅井きん…愛子の4つ下。6月で52歳。

イネ:岸輝子…お敏の母。結婚3回目。

 

オープニングが緑→青→赤→オレンジ→黄と変わってる。毎回微妙に変わってるらしい? 黄色に白文字は見づらい。カラーになりたての12話は緑→青→赤だった。

 

果物や野菜が供えられた棚。鈴(りん)を鳴らし、読経する和尚。そういえばこの和尚さんキャストクレジットにはそれらしい名前はなかった。

 

しびれを切らした敬四郎が隣で正座する三郎に話しかける。「我慢しなさい」と三郎が言うと一斉に振り返る亀次郎たち。お盆法要で家に和尚さんを呼んで棚経(たなぎょう)してもらっているが、かおるは海に出かけて不在。三郎と敬四郎は雑談をしてまた亀次郎たちが振り返る。敬四郎は「ナンマイダナンマイダ…」と適当に唱えてツッコまれる。

 

みんな正座だけど、洋二兄さんだけ妙に小さいなと思ったら、足が悪いので右足を伸ばして座ってるからだった。立ち上がると敬四郎や三郎より大きいんだけどね。

 

インターホンが鳴り、三郎が出ようと立ち上がるが、足がしびれて転んでしまう。

 

お敏が裏玄関から飛び出していく。寿司桶を抱えて戻ってきたお敏に「普段の心がけが悪いからですよ」とからかわれる。

 

台所ではイネが酢飯を作っている。三郎が「とんだ日曜日だよ。ばったりお盆とぶつかっちゃうんだからな」。この回はまだ7月放送なのに、もうお盆の話をやるんだと昭和43年のカレンダーを調べると8月は11日と18日が日曜日でお盆が日曜じゃない!って思ったけど、7月14日が日曜日で7月のお盆ってことだったのね。

 

お敏「バチが当たりますよ、そんなこと言うと」

三郎「なんのバチが?」

お敏「仏罰ですよ、ご先祖様のバチ」

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三郎「そんなバチならとっくに当たってるよ。うちのおやじさんくらいしょっちゅう怒鳴ってる親はめったにありませんからね」

お敏「めったどころじゃありません。聞いたこともありません」

三郎「そうだろ」

 

イネ「でもかわいい子供は棒で育てよって言いますからね」

三郎「棒で育てる?」

イネ「ぶん殴らなきゃダメなんですよ。それが親の愛情ですよ」

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かわいい子には旅をさせよの類義語として、いとしき子には杖(つえ)で教えよ/可愛い子には灸(きゅう)を据え憎い子には砂糖やれ/可愛い子は棒で育てよ/獅子の子落としとありました。棒で育てよは聞いたことがなかったな。

 

お敏「私なんかそのほうの愛情でしたからね」

イネ「そのあげくがどうなったっていうの」

お敏「50過ぎてもこのさまじゃないの」

イネ「そりゃ、お前に色気がなかったからですよ。何さ、どこ探したってもらい手がなかったくせに」

お敏「ああ、そうですか。どうせ私はお母さんみたいに3度も結婚しませんからね。何さ、2度目のときなんか私をほっぽり出して熊本へ駆け落ちしたくせに」

イネ「ああ、しましたよ。私は元来男に好かれるタチですからね」

お敏「冗談じゃないわよ」

 

見ていた三郎が「親子ゲンカはみっともないよ」と止めたけど、お敏さんも結構複雑な育ちだね。戦争もはさんでるから同年代の男性も少ないし。帰ってきたとしてもやっぱり若い女性と結婚するだろうし。

 

お敏「言いたくもなりますよ。まだ色気があるつもりでいるんですからね。ちょうどお盆なんだからあのお経で成仏しちゃったらいいんですよ」

イネ「ああ、しますよ。好いたあの人と添われるならね」

お敏「まだそんなこと言ってんの」

 

再び三郎が止める。お敏はわけの分からないばあさんが転がり込んじゃって肩身が狭いと言うが、イネは亀次郎や愛子から人手が足りないからいてほしいと言われていた。昼間酒を飲んでいたこともあきれ返って冷や汗が出たと言うお敏。

 

イネがうちわで仰ぎながらご飯をかき混ぜていたのに、いつの間にか自分を仰ぎだし、お敏がご飯をかき混ぜていた。五目ずしでお昼に出すと言う。届けてもらった握り寿司はお坊さん用だが、イネはおなかがすいたと言う三郎に1つや2つつまんでも分からないと言う。

 

お経が終わり、お敏はイネにお茶の用意をするように言い、お敏はお吸い物を温める。イネはお酒は出さなくていいのかい?とお敏に言うが、自分が飲みたいだけだとツッコまれる。

 

三郎「お坊さんは自動車を運転してるからね。出さないほうがいいよね」

お敏「スマートなもんですよ、今日日(きょうび)は」

 

飲酒運転当たり前だった昭和なのに、珍しいと思っちゃった。ま、この間の酒盛り回、あまりナチュラルに飲んでるから気付かなかったけど、考えてみりゃ敬四郎は浪人生でまだ未成年だったね。もし二浪目なら誕生日迎えて二十歳の可能性も無きにしも非ず。

 

イネがお坊さんが男前だったと言うと、すぐそんなとこを目につけて!とお敏が怒る。

 

お寿司は2人前で1つが和尚さん、1つが亀次郎のだったのかな。和尚さんが帰った後、広間に広げられたままの寿司桶を片付けようとしたお敏は1ついただいちゃおうと1つつまんで片付ける。広間のドアを蹴っ飛ばして開けて、蹴っ飛ばして閉める。

 

台所で五目ずしを食べていたイネはお敏が持ってきた寿司を「そっちのほうがおいしそうだね」と目を輝かせる。お敏は年寄りは腹半分がいいと1つだけ許可するが、イネは海苔巻き、私はエビと素早く取って口の中へ。江戸前の寿司だからか大きいね。

 

イネ「嫌なことするね、お前は。私はね、自分が食べるものも食べないでお前を育てたんですよ。それが何さ、まるで泥棒猫みたいに。お前が食べたいって言えば私が残しておきますよ」

お敏「猫みたいに捨てられましたからね」

イネ「捨てたんじゃないよ、ちゃんと小学校出るまでは養ったじゃないか。お前だって好きな男が出来てみりゃ分かるよ」

お敏「おあいにくさま。そんなしゃべってないで早く食べないとなくなっちゃうわよ」

またまた素早く口に放り込むお敏に「あきれるよ、お前には」とイネ。海苔巻きもなくなってしまった。

 

茶の間でみんなでお昼を食べている。

亀次郎「とにかくこのごろは親も親なら子供も子供だ。ひどいやつになると頼みもしないのに勝手に産んだんだから養う義務があるさなんて言うやつがいる。いや、しかしだよ…」

愛子「少しあがったらどうですか」

亀次郎「食べるのはいつだって食べられますよ。そんなことよりわしはいちばん大事なことを話してるんだ。いや、つまりだ…」

愛子は敬四郎にお茶が欲しいんじゃないのと話を中断して、亀次郎はイライラ。愛子はそういう話はあんまりくどくど言わないほうがいいと言う。

 

奥が亀次郎。左奥から愛子、武男、秋子、幸子。右奥から洋二、三郎、敬四郎。奥から年齢順といったところだけど、毎回微妙に並びは違う。

 

武男「まあ、お父さんにすればちょうどお盆だし、ご先祖様を敬わなきゃいけないってことなんでしょ?」

亀次郎「そうさ」

洋二「僕もそう思いますよ。とにかく先祖は懐かしいもの。どっか僕と似たところがあったんでしょう。顔とか体つきとかものの考え方とか」

洋二の話を目を細めて聞いているおやじがかわいい。

秋子「そうね。懐かしいって言い方はいいわね」

 

おお! 秋子の登場は結構久しぶりじゃない?

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リアルタイムだと約1カ月ぶりの登場。

 

秋子は父方の祖母に似ている。しかし、愛子はとってもきれいだった私のお母さんに似ていると言いだす。亀次郎の母は色が白くてすてきな美人だった。愛子の母も近所で評判だと言い合いになると、隣り合った武男と秋子が五目ずしを食べながら肘で小突き合って笑っているのがかわいいな。

 

愛子の実家は山の中で近所も隣も5~6軒しかないと言う亀次郎。

愛子「山の向こうからだってもらいに来たんですよ」

亀次郎「山の向こうはまた山ですよ。おおかた山賊の小せがれだろう、そんなこと言うのは、ハハッ」

愛子「さあ、あがってくださいよ。もうみんな済んでしまって待ってるんですから」

亀次郎「食べてますよ、ぼちぼち」

ようやく静かになる亀次郎。

 

三郎「だけど秋子姉さん、そんなにきれいかな?」

秋子「何言ってんのよ」

三郎「なっ? 敬四郎だってそう思うだろ」

秋子「まあね」

秋子「何がまあねよ」

三郎「お父さんとお母さんが張り合うほどじゃないよな」

 

えー! 秋子さん、きれいだよ。

 

武男「自分の顔を見てみな」

秋子「おっちょこちょいを絵に描いたみたいじゃないの」

敬四郎「三郎兄さんでしょ?」

幸子「あんたのことよ」

敬四郎「どうして僕がおっちょこちょいなんだよ」

亀次郎「そうですよ。なんですか、あのお経の最中に」

愛子「ちっともじっとしていないんだから」

洋二「敬四郎は少しフワフワしてますよね」

 

フワフワしてるという言い方、割と最近かと思ってた。亀次郎には敬四郎がいちばん頼りないと言われ、幸子にも顔つきだけでもしっかりしたらと言われ、敬四郎は幸子にしっかりしすぎてると言い返す。

 

敬四郎「モテないもんね、カックンですよ」←???

 

またお説教を始めそうになる亀次郎を止めた愛子は日曜日のお盆だから好きなとこにいっていいと許可を出す。ごちそうさまと次々席を立つ子供たち。亀次郎は台所に行って握り寿司を持ってくるように言う。

 

三郎はふざけながら裏玄関を出ていく。食器を片付けるのは秋子と幸子。

 

三郎が驚きながら戻ってきて、顔を出した敬四郎と外へ飛び出す。

 

亀次郎「そうか、寿司は食べられちゃったのか」としょんぼりしただけで雷は落ちなかった。

 

ちょっと足りないという亀次郎に洋二は五目ずしを持ってくると皿を持った。

亀次郎「そうだな、半分でいいよ」

愛子「その半分でいいですよ」

亀次郎「ケチケチ削るな」

洋二「まあ、適当にね」

 

皿を持って茶の間から出てきた洋二に三郎が「ちょっとちょっと」と声をかけた。皿を玄関の棚の上に置いて外へ。台所から戻ってきた秋子、幸子も外へ。

 

台所

お敏「まさか残りもんのお寿司取りに来るとは思わなかったわ」

イネ「お前がパクパク食べちゃうからですよ。意地汚いったらありゃしない」

お敏「いいんですよ、お盆ぐらい。だから、お施餓鬼って言うんですよ」

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知らない言葉が多いなあ。

 

台所へ洋二がどこに行ったか聞きに来た愛子。お寿司のことを聞かれ、「つい悪くならないうちに」と言い訳するお敏だったが、五目ずしのことだと言うとたくさん召し上がってくださいと嬉しそう。

 

愛子は裏玄関に皿が置いてあることに気付くが、洋二に隣の家に来るように言われ外へ。

 

お寿司が食べたことを指摘されるのが嫌で五目ずしをどっちが持っていくかでもめるお敏とイネ。

 

お敏「真夏の雷は音が大きいっていうからね。くわばらくわばら」と意を決して茶の間へ五目ずしを運ぶ。

 

茶の間

お敏「ついうっかりみんないただいてしまいまして」

亀次郎「さあ、早くここへ出しなさい」

お敏「何しろお母さんが東京のお寿司なんて見たことも口にしたこともないなんて、あの…言うもんですから、ついうっかり」

亀次郎「うっかりじゃありませんよ。親孝行ならちゃんと食べさせてあげりゃいいんです、うん」

お敏「はい! そりゃもう喜んで喜んで。せっかくのお盆だからこのままあの世へ行っちゃっても思い残すものはないなんて言ってるんですもの」

満足そうに微笑む亀次郎。年配女性をばばあと言いつつ、親孝行というワードに弱いのかもね。でも握り寿司を食べたのはほとんどお敏。

 

武男「そりゃちょっと大げさだよ」←今まで同じ部屋にいたのか!

お敏「いいえ、ほんとなんです」

亀次郎「大げさじゃありませんよ。年寄りというものはそういうちょっとした子供の思いやりが死ぬほどうれしいんだ」

お敏「そうなんです。おかげさまで親孝行ができました。ありがとうございました」

 

武男は愛子や洋二が戻ってこないことを不審に思い、家の中を捜そうとしたが、お敏にこっちには来てないと言われ、外へ。亀次郎は一人五目ずしをかきこむ。

 

別宅

武男が顔を出すと、秋子が赤ん坊を抱いていた。裏門が開いていて、チンチョウゲの陰に置いてあったという。武男はすぐに警察に言わないとダメじゃないですかというが、愛子はそうもいかないと言い、赤ちゃんに添えてあった「このうちで育てる義務がある」と書かれた手紙を見せた。

 

秋子は金持ちのうちらしく見えたから嫌がらせじゃないかというが、愛子はもっと立派なうちがある、うっかり届けたら変なことを言われるかもしれないと言う。うちの誰かが誰かに産ませたんじゃないかってことですか?と武男が言うと、愛子は警察がそう思うかもしれないと言う。

 

三郎「お父さんはまだお若いしね」

秋子「何言うの、あんたは」

三郎「だってそう思いますよ、なあ?」

敬四郎「あの人は体格はいいし、張り切ってるもんね」

愛子「ほんとに嫌。なんて嫌な赤ん坊が舞い込んじゃったのかしら」

 

亀次郎は61歳の設定だけど、進藤英太郎さんは当時68歳。明治32年生まれで身長173cm。1916年17歳の平均身長が160.0cmだから、当時としてはかなりの長身!?

 

秋子が疲れたと言って愛子が抱き、敬四郎が武男兄さんに似てると言いだす。幸子はとにかくお父さんに相談しなきゃと言い、僕が疑われるのは嫌だなと頭をかく敬四郎をみんなでバカにする。

敬四郎「知らないんだな。このごろの高校生は子供じゃないんですよ」←3月までは高校生だったということで、やっぱり未成年じゃないか!

 

イネが顔を出し、赤ちゃんを見て驚く。愛子は赤ちゃんを武男に預けて亀次郎のところへ行く。それにしても泣いたりしない赤ちゃんだ。武男が抱いたらのけぞってたけど。

 

あ、今日はいわしせんべいでも香山美子さんが出演中。

 

愛子が裏玄関に入ると、お敏が声をかけた。

愛子「あらじゃありませんよ。あんたのおかげで大迷惑ですよ」

 

この間も「大迷惑」を「おおめいわく」と呼んでいて、「だいめいわく」じゃないのかなと思っていました。

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この回答の「昔から(多分江戸時代から)音読みが口語で使われていた言葉の前に付いたときは「おお」になるのです。 大火事、大舞台、大騒動、大地震、大番頭、大迷惑、などはすべて「おお」です。」で「おお!」と思った。

大迷惑

大迷惑

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この曲から「だいめいわく」のイメージが強いのかも。

 

亀次郎は広間のマッサージ椅子で愛子を呼ぶ。愛子は手紙を読ませ、亀次郎は捨て子が裏門の中にいたと知り「バカ者!」と怒り出す。

 

広間の外で聞いていたイネとお敏はおやじの雷に驚き、台所に避難。しかし、イネは楽しそう。武男が抱いてると聞き、「武男のバカ者」とますます怒る。

 

愛子「こんなことは言いがかりですよ。そんなこと言うならお父さんだって怪しいじゃありませんか」

亀次郎「何を言うんだ、お前は!」立ち上がる。

愛子「分かってますよ、私は」

亀次郎「分かってたら冗談にも言うな! わしはお前と連れ添って30年、ただの一度だって…」

愛子「分かってますよ。女按摩にだって揉ましたことはないんでしょ?」

亀次郎「そうさ! 惚れて惚れて惚れ抜いてんだ」咳払いをする。

愛子「もったいないから私が掛けますよ。胸がドキドキして肩が張っちゃいましたよ」

 

誰の赤ん坊か考える亀次郎。洋二は堅いし、秋子はまだ早すぎるし…って秋子なら分かるだろ! 三郎だと言うと、今度は愛子が「なんてこと言うんです!」と怒って立ち上がる。

 

愛子「もっと信用してやってください」

亀次郎「お前だってわしをうたぐったじゃないか」

愛子「疑うもんですか。あんたが女にモテる顔ですか」

亀次郎「顔じゃありませんよ、男は」

 

びっくり顔の愛子だが、もったいないから掛けてった方がいいですよとマッサージ椅子を勧める。といいつつ、すぐ止まっちゃった。

 

亀次郎「ああ、そうだ、とにかくどんな赤ちゃんだか見てきよう」←今日も「見てきよう」って言ってる。

 

亀次郎は台所にいるお敏に裏門に鍵をかけなかったことを注意し、別宅へ。お敏はイネに「お盆だからご先祖様が赤ん坊になってきたんでしょ」と言う。

 

電話が鳴り、お敏が出る。「はい、こちら、お盆ですけど…」

 

別宅で亀次郎が赤ちゃんを見ている。お敏はインターホンで武男に堀部長から電話ですと呼びだした。とにかく警察に電話しようということになり、洋二が電話をかけに行った。

 

亀次郎「いや、だけど、この赤ん坊が孫だったらどんなにいいかな」

愛子「そう思ったら秋子を早く嫁にやるんですよ」

亀次郎「そう簡単にはいきませんよ」

愛子「簡単ですよ。あなたさえ強情を張らなけりゃ」

亀次郎「張りますよ。大事な娘じゃないか」

三郎「だけど神尾さんの子供ならかわいい顔してますよ」

亀次郎「かわいいもんか。あのばあさんの顔を見なさい」

 

本宅

武男「えっ!? じゃあ、あんたの赤ん坊じゃありませんか」

堀「すいません。今、ルリ子から脅かしの電話がかかってびっくりしておかけしたんです」

武男「冗談じゃないよ。うちじゅう大騒ぎだよ」

堀「そりゃそうでしょう。私だって女房とルリ子の板挟みで四苦八苦ですよ。ルリ子はかんしゃく起こして、お宅へ捨てに行ったんですからね」

武男「バカバカしい。とにかくすぐ来てくださいよ!」電話を切り「なんてやつだ」

亀次郎張りに怒る武男が歩いていく。(つづく)

 

堀部長(小池栄)は12話に出演。

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結婚式で亀次郎に会ったときに膝小僧を丸出しにしていた奥さん。

 

やっぱり子供たちがたくさん出る日は楽しい。

 

そういえば母もリアルタイムでこのドラマを観たことがあったそうで、当時はカラーテレビじゃないので全話白黒で見ていたそうです。

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このドラマが放送された昭和43(1968)年のカラーの世帯普及率は4.4%。カラーで観られてた人は圧倒的少数派だったのね。昭和49(1974)年には85.8%になったそう。

 

そういえば初期のちびまる子ちゃんのコミックスの後ろのほうに読み切りの漫画にも昭和50年代になってもうちのテレビは白黒だと言い張って受信料を払っていたというエピソードが印象に残ってます。カラーと白黒で受信料が違ってたことをその漫画で知りました。