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【ネタバレ】太陽の涙 #19

TBS 1972年4月11日

 

あらすじ

寿美子(山本陽子)をこれ以上だませないと、正司(加藤剛)は小川(三島雅夫)に別れを告げる決意をする。しかし、いざ小川を前にすると言い出せない。一方、寿美子は正司に会いたいとはつ(菅井きん)のもとへ相談に。

2024.4.12 BS松竹東急録画。

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夜が来て

朝が来て

そしてあなたは

昨日のあなたではない

何かが静かに、しかし

素早く流れ去ります

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前半は3話の一部と同じ。

 

春が来て

冬が来て

そしてあなたは

思い出の中に捜します

愛の形身と

爽やかな涙を

 

及川正司:加藤剛…添乗員。33歳。字幕黄色。

*

前田寿美子:山本陽子鉄板焼屋「新作」の娘。25歳。字幕緑。

*

池本良子(よしこ):沢田雅美…病院の売店の売り子。20歳。

及川勉:小倉一郎…正司の義弟。20歳。

*

井上はつ:菅井きん…そば屋「信濃路」の女将。

及川高行:長浜藤夫…正司、勉の父。

*

ケン坊:鍋谷孝喜…「信濃路」の店員。

谷よしの

林:高木信夫…小川と同室の患者。

*

田中:渡辺紀行…小川と同室の入院患者。

鈴木:豊田広貴…小川と同室の入院患者。

ナレーター:矢島正明

*

小川:三島雅夫…1年半入院している病院の主。

 

病院の階段を上っていく正司。

 

売店

勉「だけど兄貴も人がいいよな。黙って消えちゃったっていいのにさ、ベニスに行くって、わざわざ言いに来るんだもん」

良子「あんたとは違うわね。そういうとこが」

勉「そりゃ違うけどさ、すぐそういうふうに言わなくたっていいだろ」

良子「言いたくなるのよ。退院してからだって、あんた、まだ一度もお父さんに会いに行ってないんでしょう?」

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え、退院して2カ月くらい経つよね!?

 

勉「昨日は行き損なっちゃっただろ」

良子「いくら言ったって行かなかったじゃないの」

勉「行くよ行くよ、そのうちに」

良子「ダメよ、そのうちじゃ。会いたいと思ってる人の気持ちにもなってごらんなさいよ」

 

勉「会いたい? あの親父が?」

良子「会いたいに決まってるじゃない」

勉「さあね、それは疑問だな」

良子「バカね、あんた」

勉「バカもいいとこ。大バカかな」

良子「情けない人。早く治療室行ってらっしゃいよ」

勉「いいんだよ、まだ」今行っても混んでると席を立とうとしない。

 

良子はコーヒーカップと角砂糖の箱をさっさと片づける。「いいの、飲まなくて」

勉「これからがいいんだよ」

良子「ケチなこと言うんじゃないの。男の子が」

勉「急に気が変わるんだからかなわないよ、まったく」

 

勉の手を引っ張って立たせようとする良子にようやく席を立つ気になった勉。

良子「ああ…コーヒー80円ですからね」

勉「あれ? 昨日、天ぷらそば食べたろ」

良子「あれはお兄さんよ。あんたのおごりじゃないでしょ?」

 

正司は「何をもめてるの?」と売店に入ってきた。正司「よっちゃん、すまないけどね、君が行って小川さんを呼んできてくれない?」

良子「いなかったの? 小川さん」

正司「いや、そうじゃないんだ」席に掛ける。「病室の前まで行ったんだけどね、やっぱり、よっちゃんに呼んできてもらったほうがいいと思ってね」

勉「そりゃそうだよ。てれくさいよ、ベニスに行ってきますなんてさ」

良子「じゃ、呼んでくるわ」

勉「一緒にそこまで行くよ」

良子はあんたダメと店番を頼んで出て行った。

 

勉「まったく勝手なんだからな」

正司「うん?」

勉「つい今さっきまでね、早く行けなんて言ってたんだよ」

正司「何をもめてたんだ?」

勉「別に。彼女としゃべってるとね、面白いんだ。彼女、あれでなかなか頭がいいしね」

正司「そりゃそうさ。しっかりしてるよ」

勉「それに気はいいし、気前はいいし」立ち上がってお茶を入れる。

 

正司「めったにいないよ。ああいう子は」

勉「うん。いいお嫁さんになるんだろうけどね」

正司「そう。いいお嫁さんになるだろうな」

 

病室

起きていた林に会釈して入る良子。カーテンは開け放たれていたが、小川はベッドで窓側を向いて布団もかぶらず横になっていた。「ああ…うん」

良子「どうしたの? 今日は一度も来なかったじゃない」

小川「うん、なんですかねえ。すっかり力が抜けちまって」

良子「どっか具合が悪いの?」

小川「いいえ。そうでもないんですけどね」体を起こす。

 

良子「いいのかしら。起きちゃっても」

小川「うん、起きますよ。それにね、どうも背中が疲れちゃって、うん」

良子「少しなでてあげる」背中をさする。

小川「えっ? いやあ…ああ、すみませんねえ、ああ…」

 

良子「どうして急にがっくりしちゃったの?」

小川「うん…ホントはね、いつだってがっくりですけどね、うん」

良子「いやに情けないこと言うのね」

小川「うん…でもね、このごろはホントにいいことがたくさんありましたよ、うん」

良子「そうね」

小川「うん」

良子「よかったじゃない?」

小川「うん…は~あ、いい気持ちだ。ハァ…」

 

良子「それよりもね、小川さん」

小川「うん?」

良子「秀行さんがね、お店で待ってるの」

小川「お店にいるんですか?」

良子「呼びに来たの」

小川「それならそうと早く言ってくれればいいのに」ベッドから降りる。

良子「これ羽織ってくんでしょ?」

小川「ああ、そう。そう、来てるんですか、へえ~。それでまた、おいなりさん、食べてるんでしょう?」

良子「いいえ、まだ」

 

小川「そう? じゃあ、今日は私がごちそうしなくちゃ」

良子「いいのよ、そんなこと」

小川「いや、でも今月のお小遣いが来ましたからね。さあ、行きましょう。ねっ、さあ。ハハッ」

 

いそいそと階段を下りる小川だったが、突然立ち止まった。

良子「どうしたの?」

小川「いや、ちょっとね…」

 

廊下を歩きだした小川がまた立ち止まる。「よっちゃん」

良子「えっ?」

小川「実はねえ…」

良子「どうしたの? なんかあったの?」

小川「困ったことになっちゃってるんですよ」

良子「何が?」

小川「まさかこんなことになるとは思わなかったんですよ。そのことで頭が痛くってねえ。今日もどうしたらいいかと思って…」

良子「なんのこと? こんな困ることって」

 

小川「前田さんですよ。息子が来たらね、会いたいから電話をくれって」

良子「ああ、そうなの」

小川「でも…そんなことをしたら迷惑ですよね、及川さんに」

良子「そう、困るでしょうね、とても」

小川「そうかと言って、あんないい人からそう言われてるのに、せっかく来てるのに、つい、忘れてしまったとも言えないしね」

 

良子「小川さん。及川さん、ベニス行ってしまうのよ」

小川「えっ? また行っちまうんですか? ベニスへ」

良子「いいえ、そうじゃないの。及川さんが行っちゃうんじゃないの。行ってしまうのは秀行さんよね。今日はそのお別れを言いに来たの。だって、しかたがないでしょ?」

小川「そう。しかたがないですよね」

 

売店

良子「今日はね、小川さんがおごってくださるんですって」お茶を出す。

正司「えっ? 小川さん、いいですよ、そんな」

小川「いえ、あのね、昨日、お小遣い頂きましたからね」

正司「いや、悪いですよ」

小川「いやいや、まあそうおっしゃらないで」

 

勉「ねえ、いくらくれるの? お小遣いって」

小川「それがね、もったいないんですよ、たくさん頂いちゃって」

勉「へえ、いくら?」

小川「4975円」

勉「75円? どうしてはっきり5000円くれないの?」

正司「そうはいかないんだろ。いろんな計算があるんだろ」

勉「だってさ、それにしたって、あれじゃない」

小川「いや、ありがたいですよ。毎月ですからねえ、それも1年半ですからね」

 

入院費はタダだって言ってたから、ホントに”お小遣い”なんだろうね。

 

良子は正司と小川にいなり寿司を出した。

正司「だけど小川さん、お勘定は僕ですからね」

小川「何をおっしゃるんですか、あなたは」

勉「だけどさ、小川さんのおごりじゃ喉につかえちゃうよ」

小川「そんなこと言わないでくださいよ」

良子「そうよ。ごちそうになったほうがいいわよ」

小川「そうですよ。ねえ? よっちゃん」

良子「そう。遠慮しないほうがいいわよ」

 

男性客が訪れ、良子が接客。

 

正司「じゃ、いただきます」

小川「ああ、どうぞどうぞ」

勉「小川さん、いただきます」

小川「どうぞどうぞ」

 

今日のこのいなり寿司の味は、なぜかひんやりと胸にしみるのでした。正司は言いたい言葉を一緒に飲み込んでいるような具合でしたし、小川さんもまた、その言葉をはっきりと言いだされるのがつらいのです。勉にもその2人の気持ちがよく分かりました。ですから3人ともその一口一口に今、このときの哀愁を胸の中を風が吹くような思いでかみしめているのです。

 

客を送り出した良子。「お茶あげましょうか?」

正司「そうね、もらおうかな」

 

小川「及川さん」

正司「えっ?」

小川「ベニスへ行っちまうんですってね」

正司「ええ、まあ。そのほうがいいんじゃないんですか?」

小川「ええ、そうですね」

正司「いや、もっともホントに僕が行ってしまうってわけじゃないんですけどね」

小川「ありがとうございました」

 

正司「いや、冷たいことを言うようですけど、もうこれ以上は無理ですよね」

小川「ええ、そりゃもう…もう初めっから無理なことをお願いしてしまって」

正司「それに前田さんのお嬢さんのこともあるんですよ。だからこのへんで消えないと」

小川「ああ…やっぱりそうなんですか」

良子「ええ、そうなの。あの人、及川さんを秀行さんだと思って…」

勉「思わしとくのも面白いんだけどな」

正司「面白いで済むことじゃないよ」

 

勉「だけど、自分で勝手にそうしちゃったんだからさ。だって縁談を断ったから悪いんだもん」

正司「いいんだよ、それで断って」

小川「そんな話があったんですか? あの人と」

正司「いや、つまらない話ですよ。僕が断られただけですからね」

小川「いや、だって、あのお嬢さん、あなたをとても好きなようですよ」

正司「いや、それが違うんですよ。もしあの人が好きだとしたら、それは僕じゃないんです。あなたの息子さん、秀行さんですよ」

 

勉「トンチンカンもいいとこ。あの女にホントのこと言ってやりたいよ」

正司「勉、絶対にそんなこと言っちゃいけないんだ。いいか? 絶対に言っちゃいけないぞ」

勉「言わないよ、言わないけどさ」

正司「言わなければいいけどさ」

 

小川「いや…一体どういうことなんですか?」←同じこと思った。

良子「ややっこしいの、とっても」

正司「まあ、とにかくいつまでもウソを言ってだましておくわけにはいきませんからね」

良子「いや、小川さんも困ってんのよ、そのことで。秀行さんが来たら会いたいんですって。だから電話くださいって」

小川「そうなんですよ。もとはといえばね、何もかも私から出たことで…」

正司「でも、まさかこんなことになるとは思いませんでしたよね」

小川「すみません。とんだご迷惑をおかけすることになってしまって」

 

正司「いや、まだ今のうちならちっとも迷惑じゃありませんよ。ねえ、よっちゃん、そうだよね?」

良子「ええ、そうよ。とってもいいことしたのよ。こんないいウソめったにはないわ」

勉「あっ、そうか。ウソでもいいウソと悪いウソがあるんだな」

良子「そうよ」

勉「なるほど」

良子「そう思うわ、私は」

 

小川「とんだウソをお願いしてしまって。おかげで私はいい思いをして幸せでしたよ。フフフフッ。もう会えないと思った秀行にも会えましたし。さあ、食べてしまいましょう。このおいなりさんで行き合って、このおいなりさんでお別れですね。フフッ」

良子「お茶、入れ替えますね」

小川「うん」

勉「おいしいの入れてよ。ケチケチしないで」

良子「ケチケチするわけないでしょ、私が」

勉「そうかな」

 

小川「ああ、もう一皿どうです?」

勉「いや、もうごちそうさま。十分です」

小川「そうですか? ああ、あれですねえ」

勉「うん?」

小川「あなたまだこの病院へ来るんでしょ?」

勉「ええ、来ますよ」

 

小川「それじゃ、あなたにはまだ会えますね」

勉「ええ、ジャカジャカ会えますよ。もし僕でよかったら、いつだって小川さんの息子になりますからね」

正司「何を言うんだ? お前は」

勉「だってさ、寂しいでしょ? 小川さんだって」

小川「寂しいですけどね、でもね、秀行は1人でいいですよ」

 

正司「小川さん。また会えますよ、いつか」

小川「お願いします」

正司「またヨーロッパへ行ったらベニスから絵葉書を出しますからね」

小川「ありがとうございます」

どうぞとお茶を出す良子。

 

正司「よっちゃん、じゃ、僕は帰るからね。小川さん、どうぞ小川さんもお元気で」

小川「はい」

正司「勉、お前も一度うちへ来るんだぞ」席を立つ。

勉「そのうちにね」

正司「そのうちじゃないよ」

 

良子「このお茶だけ飲んでったら?」

正司「そうね。せっかくだから」立ったままお茶を飲む。

 

立ち上がった小川。「あなたもね、どうぞお元気で」深く頭を下げた。

正司「小川さん、ちょっと病室へ寄っていきますよ。あなたはここにいてください」一緒に行こうとした小川をまた掛けさせた。

 

良子「病室へ何しに行くの?」

正司「だって、ベニスへ行くんだもの。ちょっと挨拶ぐらいしていかなきゃ。親父をどうぞよろしくお願いしますって。じゃあ、さよなら。よっちゃん、ごちそうさま」出て行きかけて振り返る。「あっ、そうか、今日のごちそうさまは小川さんか。小川さん、今度また会ったら、いなり寿司を食べましょうよ」

大きくうなずく小川。

正司「今日はごちそうさま。じゃあ、失礼します」売店を出て行く。

かなりや

かなりや

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小川は泣きだし、勉や良子も涙ぐむ。

勉「調子いいよね、兄貴は」

良子「どうしていいの?」

勉「だってそうだろう?」

良子「そんなこと言ってるより、あんた、いつになったら治療室行くの?」

勉「あっ、そうか」

良子「早く行ってらっしゃいよ」

勉「そうそう、大急ぎだ。大体よっちゃんがいけないんだよ、よっちゃんが」売店をそそくさと出て行く。

良子「何言ってんのよ。自分が忘れてたくせに」

 

小川「良子さん」

良子「ダメよ、元気出さなきゃ」

小川「私はね、大バカですよ。自分のウソに自分がだまされてしまいましてね。ホントに及川さんが息子みたいな…」

 

でもさ、やっぱり私は良子の責任が大きいと思うんだけどなあ。小川さんが頼んだのはベニスから絵葉書を出してくれと頼んだことまでだもん。旧ツイッターだと寿美子が悪いという人が複数いて、そうかな~?って。正直私はそこまで寿美子の役割が大きく思えないからピンとこないのかも。

 

病室

正司「皆さん、こんにちは。実はわたくしまたベニスへ帰ることになりまして、どうか父のこと何分よろしくお願いします」それぞれ一人一人に頭を下げ出て行った。

 

信濃路を寿美子が訪れた。はつに昨日のお礼を言い、席に掛ける。

 

ケン坊「おや、これはまあ」

寿美子「こんにちは」

ケン坊「いらっしゃい」

寿美子「大変ね、忙しいんでしょ?」

ケン坊「いや、そうでもないですね。やっぱり金詰まりかな、庶民の懐は」

寿美子「あら、そうなの?」

 

お茶を持ってきたはつはケン坊に洗い物がたまってると言い、ケン坊は奥へ。

はつ「あれですからね。こっちの口がくたびれちゃうんですよ」

寿美子「愛嬌があっていいわよ」

番茶を出したはつは、寿美子がマンションで出してくれたお茶がおいしかったとまた褒める。寿美子のお土産は、そのお茶だった。

 

はつは新作の様子を聞く。

寿美子「それが変な顔してるの。わざと不機嫌みたいな顔して」勝手にしなさいということだと解釈している。その割に心配していて、家を出るときに怒ってるような怒ってないような、わざとそっぽを向いて知らん顔していた。

 

はつは、ああ見えても情は深い、かわいいのはあなただけだと新作の心情を語る。寿美子は、だったら一度小川さんの息子に会ってくれたらいいのにと言い、はつもそれが一番いいと同調するが、初めに話した及川さんがよっぽど気に入っているのだとフォロー。

 

寿美子「だってその人に一度も会ったこともないくせに」

はつ「そりゃそうですよ。あなたが初めのとっつきにイヤだって言うんですもの」

 

ねえ、おばちゃんと話しかけたところで、別の客からお茶くれないと言われたはつは、ケン坊にお茶を出すように言う。

 

寿美子「お父さんにも会ってみてほしいけど、それよりも何よりも会いたいの、私が」

はつ「そりゃそうでしょう。たった一度、会ったっきりですものね」

寿美子「ねえ、どうしたらいいのかしら? 病院に行っても会えないし、お父さんに居所を聞いても知らないって言うし、それじゃまるっきり会いようがないんですもの」

はつ「縁がないのかしら、やっぱり」

寿美子「どうしてそんなこと言うの? おばちゃんったら」

はつ「だって会えないんでしょ? 会えなきゃしかたがないでしょ」

 

寿美子「だからおばちゃんに頼みに来たんじゃないの。おばちゃんならなんとかしてくれると思って」

はつ「さあ、それはどうでしょう」

寿美子「どうでしょう、じゃないわよ。どうしてもっと一生懸命になってくれないの?」

はつ「いいえ、一生懸命ですよ。だから及川さんのときだって、あれほど夢中で勧めたじゃありませんか」

寿美子「いいのよ、もう、その話は」

はつ「それがそうじゃないんですよ」

寿美子「もうやめてちょうだい。その話は」

 

はつ「やっぱり縁がないのかしら」

寿美子「そうよ。当たり前よ」

はつ「私はそうは思わないんですけどね」

寿美子「だって、私の会いたいのは小川さんよ」

 

男性客が帰っていった。

 

寿美子「ねえ、おばちゃん。お願い、会わせて」

はつ「じゃ、しかたがないから会わせましょうかね」

寿美子「何よ、しかたがないって」

 

ケン坊も話に加わってくるが、はつは黙って片づけるように言う。

 

寿美子「ああ、もうなんだか気が変になりそうだわ」

はつ「そうでしょう? 私だって大抵、変になりそうですからね。及川さんと小川さんと一体どうしてこういうことになっちゃったんでしょう?」

寿美子「いいのよ、及川さんのことは」

はつ「そうはいかないんですよ」

寿美子「くどいわね、おばちゃんも」

はつ「それがみんなあなたのためなんですよ」

 

高行「ごめんください」

はつ「おや、いらっしゃい」

ケン坊「いらっしゃい。ちょうど間がいいんじゃないのかな」

高行「なんですか? 間がいいって」

はつ「余計なこと言わなくていいのよ」

ケン坊「ついね」

 

高行「お客様でしょ? どうぞどうぞ。私はかまいませんからね」

はつ「今日は正司さん、お帰り遅いんですか?」

高行「いやいや、早く帰るって言ってましたけどね。お昼にも電話があって」

はつ「そうですか、わざわざ電話かけてくるんですか」

高行「やっぱり私のことが気になるんでしょう。間があると、かけてきますからね」

はつ「正司さんはそういう人なんですよね。ホントに親思いなんだから」高行にお茶を出しながら寿美子をチラ見。

 

高行「心配なんでしょうね。また倒れていやしないかと思って」

はつ「まあ、二人とないでしょうね。優しくて親孝行で、その上、男前がいいんですからね」

高行「大げさですよ、奥さん」

はつ「大げさなもんですか」

高行「まあ、褒めていただいて悪い気はしませんけどね」

はつ「いくら褒めたって褒めすぎってことはありませんよ、正司さんなら」また寿美子をチラ見。

 

高行は、いつもの物頂こうかなと注文したが、はつは、いつものざるそばとケン坊に指示。高行は盛りでいいと言うが、ただ海苔をかけるだけだからいいのだとはつが言う。

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「おやじ太鼓」を見てるときに、ざるそばと盛りそばの違いを調べました。

 

帰り支度をする寿美子に話が済んでないと掛けさせるはつ。着信音が鳴り、電話に出ると、正司から高行がいるか確認の電話だった。「僕も今行きます」と電話を切った正司は出かけようとしていた。(つづく)

 

かたくなすぎる寿美子が感じ悪いのは悪いんだけど、でも小川さんのことに関しては、良子の正義感?がちょっと暴走しているように思う。

 

今回、キャストクレジットに谷よしのさんの名前があったけど、女性でセリフのあった人はいなかったし、間違い? たまにあるよね。

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この回の女性客だと思うんだけどなあ。

 

「おやじ太鼓」10話。敬四郎不合格でも3万円もらう。小川さんは4975円なのに。

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鶴家はセレブ一家だけあり、どこかに出かける話も多かった。

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来週もどちらのドラマも楽しみ。