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— シネマサテライト (@CinemaSatellite) January 11, 2023
『エデンの東』🈑
2/1(水)13:00~14:59
ジェームズ・ディーンが、愛に飢えた孤独な若者キャルを演じ、一躍大スターとなった初主演作。ジョン・スタインベックの小説をもとにエリア・カザン監督が映画化した名作。https://t.co/ZO5l8BBNDZ pic.twitter.com/80MTzhdm90
1955年 アメリカ
あらすじ
24歳の若さで亡くなった伝説の大スター、ジェームズ・ディーンの初主演作。愛に飢えた孤独な若者キャルを繊細に演じ、一躍注目された名作。ジョン・スタインベックの長編小説をエリア・カザン監督が映画化、アカデミー賞4部門にノミネートされ、母を演じたジョー・ヴァン・フリートが助演女優賞を受賞した。あまりにも有名なレナード・ローゼンマンのテーマ曲、撮影監督テッド・マッコードのダイナミックな映像美もみどころ。
2023.2.1 BSプレミアム録画。
序曲
この間の「チップス先生さようなら」と同じようにオープニングとはまた違う静止画と音楽が延々流れる時間を経てからオープニング。
北カリフォルニアの暗い山脈を間に挟んで農地サナリスと漁港モンテレーがある。その間、約25キロ。
1917年
モンテレーの町外れ
道端に座り込んでいる青年がドレスの女性に目をやる。ケートという中年女性の後をつける青年。ケートが家に入っても周辺をウロウロ。
ケートがジョーという用心棒を呼び、青年と話をするが、名乗らず、大嫌いだと伝えてくれと立ち去った。
若いカップルが歩きながら、青年・キャルの噂話をしていた。カップルはアーロンとアブラ。アーロンはキャルの双子の弟でアブラはアーロンの恋人。双子役だが似てない。
アーロンが買った氷室でアブラといちゃついているとキャルは2人を覗き見し、氷室の氷を次々外に落とした。
父のアダムはキャルに聖書を読ませる。キャルはアダムに母親が死んでいないことを問い詰めた。母を思いやりと良心に欠けた女で、なぜ出て行ったか分からないという。自分が何者か知りたいというキャルだが、アダムも母の消息は不明。
そのまま家を出たキャルは飲み屋へ。昼間つけてたケートの店で店員のアンにケートやジョーに見つからないうちに早く帰れという。しかし、ケートのいる部屋に案内するようしつこく頼み、ケートの部屋へ。
ソファに座っていたケートに話がしたいというキャルだったが、ケートが大声でジョーを呼び、保安官に捕まった。保安官はアダムと知り合いでキャルの両親の結婚写真も持っていた。やっぱりケートが母親だと確信するキャル。
保安官に送ってもらったキャルは、翌日から農作業も真面目に手伝う。昼休み、アーロンのお弁当を作って来たアブラと話をするキャル。13歳の時、アブラの母親が亡くなってすぐ再婚した父親を見て、誰にも愛されていないと感じたアブラだったが、やがて父を許した。その話を神妙に聞いているキャル。
アダムが冷蔵保存したレタスが列車で輸送されていった。アダムは自動車を購入し、技師から指導を受けていた。
その頃、輸送されたレタスは途中で雪崩に遭い、列車が立ち往生したため、氷が溶けて腐ってしまった。アダムの損害を取り戻すため、キャルは資産家のハミルトンに相談する。5000ドルが必要だと言われ、またケートをつける。
ケートはキャルにアーロンやアダムのことを聞いてきた。キャルはケートに5000ドルが欲しいという。ケートの部屋に通されたキャルは5000ドルで事業をやると話した。アダムが損害を負ったことを話すと、ケートも知っていた。キャルとアーロンって高校生なんだ? キャルは大学へ行くつもりはあるが農場を継ぐのは嫌。ケートも同意。
ケートは束縛するアダムか嫌で家を出ようとしたが引き止められたのでアダムを撃った。ケートは純粋なアダムを守ろうとしているキャルを笑えると言うが、ハミルトンの話には乗り、キャルに手紙を託した。
アメリカがドイツに宣戦布告
華やかな軍事パレード。
ドイツ軍 総攻撃
12万人を捕虜に
という新聞記事も出て、戦死する者、投石されるドイツ移民など殺伐としてきた。
祭りに行ったキャルはアブラと再会。アーロンが来ないので、2人で祭りを回った。観覧車に乗ってなんだかいい感じになってる2人。アブラはアーロンが理想の母の型にはめようとしているなどと語る。キャルとアブラはキスするが、私はアーロンを愛しているとアブラが泣き出した。
アーロンが言い争いをしているところを目撃したキャルは停止していた観覧車を降り、アーロンを追いかけた。アーロンは戦争に反対していて、ドイツ移民とも仲良し。戦争賛成している住人たちから志願しろと責められ、そこにキャルも来て乱闘が起こった。アーロンはキャルがアブラの前でいい格好がしたかったのだろうと責め、キャルはアーロンを殴った。
夜、アブラの部屋を訪ねたキャルはレタスの損害を取り戻せたと語った。明日、アダムの誕生日でお金をプレゼントとして渡すという。アブラは病院の仕事をしているが昼休みは抜け出せる。アーロンも何か贈ると聞いて気にするキャルは中身をそれとなくアブラに聞くが、アブラも知らない。
アダムは農場があるのでアーロンを兵役免除させたいと考えていた。キャルとアブラが家の中をパーティー仕様に飾り付けていて感激する。アーロンからの誕生日プレゼントはアブラとの婚約。アダムは、これ以上の喜びはないと言う。
キャルが大豆の先物取引で儲けたお金を渡すと返してこい、受け取れないと冷たい。アダムは戦争によって値段が高騰した大豆を買い取ったという行為が許せなかった。キャルはアダムに抱きついて泣いたが家を飛び出した。アーロンはキャルにいつも我慢させられた、アブラにも近づくなという。
キャルはアーロンに母親は死んでないかもよ、真実を見据えろとケートの元に連れて行った。ケートが飲み屋の女主人であることを知ったアーロンはショックを受けた。
家に帰ったキャルは、家を出てアダムから返されたお金で事業をやるとアダムに告げた。母の顔も名前も知ってること、母が出て行った理由、母に似たキャルがアダムから愛されるはずないと語る。
酔っ払い、ヤケになったアーロンは志願兵として、そのまま列車に乗って旅立った。頭で列車の窓ガラスを割って笑いながら去ったアーロン。
ショックで脳内出血を起こしたアダムが倒れた。「カイン、兄弟アベルを殺せり。去りてエデンの東、ノドの地に住めり」と保安官に話しかけられたキャル。お前も去ったら?と投げかけられる。
アダムのベッドに近づくキャルはアダムに謝罪し出て行った。アブラはキャルの気持ちを代弁して伝え、キャルを愛しているとも伝えた。部屋を出たアブラはキャルに気持ちを伝えるよう説得し。再びキャルはアダムの元へ。
アダムの唇がかすかに動き、キャルが顔を寄せると看護師を替えてくれ、お前がここにいて世話をしてくれと言った。アブラにキスしたキャルは、再びアダムのベッドサイドに座った。(終)
アーロン、どうなった。アダムもアーロンも善良な信心深い男ということだけど、女性を理想化しすぎて女性にとっては厄介な人かもしれない。しかし、アブラも罪な女だ。キャルは繊細すぎる男という感じ。