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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(135)「出会い」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

町子(藤山直美)が長崎の講演に出かけているとき、健次郎(國村隼)が脳出血で意識不明となり病院に運ばれる。昭一(火野正平)から連絡を受けた健次郎の子どもたちが、次々と病院へ駆けつける。手術室の前で健次郎の回復を祈る昭一、由利子(邑野みあ)、清志(尾上寛之)、登(杉浦太雄)、隆(平手嶺佑)、亜紀(寺田有希)。一同は、健次郎や町子との思い出を懐かしがる。そこへ、町子がやっと病院に駆けつける。

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昨日の振り返り

町子「はあ~、長崎かあ…。純子さん、まずはちゃんぽん食べましょね」

純子「はい」

健次郎「何や仕事よりも食べもんかいな」

町子「私、食いしん坊やから」

健次郎「気ぃ付けて」

町子「行ってきま~す」

町子たちを見送った健次郎、自ら右肩をもむ。

 

茶の間

昭一「健! お~い、早く来い! 食べるぞ! お母さん、ついどきましょ」

和代「すいません。はい」

昭一「はい。健のもついどいたろ。お~い、健、食べてしまうぞ! 飲むぞ!」

 

廊下

頭を押さえている健次郎。

振り返りここまで

 

昭一「お~い、健!」

 

廊下に出てきた昭一が健次郎の異変に気付く。「どないした!?」

 

床に倒れ込む健次郎。

昭一「健! 健! 健次郎~! お母さん、救急車!」

 

救急車のサイレン

救急搬入口

昭一「健! 健! しっかりせえよ! 健次郎…」

 

手術室の前

昭一が立っている。

 

由利子が駆け込んでくる。「伯父ちゃん」

昭一「おう…」

由利子「どないなんですか?」

昭一「今、手術中や。脳出血やて」

由利子「脳出血…。あの…町子おばちゃんは?」

昭一「九州から、今、こっち向かってる」

 

登「お姉ちゃん!」

由利子「登…隆…。脳出血やて」

隆「僕、朝、お父ちゃんに電話したばっかりやったのに…」

 

どうでもいいことだけど、登と隆に意外と身長差があったことに驚き。こないだは座ってたから気付かなかった。

 

みんなベンチに座って待っていると、清志がやって来た。

登「あ、兄ちゃん!」

清志「どないやの?」

由利子「今、手術してる」

清志「そうか…。おばちゃんは?」

由利子「今、仕事先からこっち向こてるて…」

 

隆「それ、どないしたん?」清志が持っていた袋に気付く。

清志「あ、これな…。ほら、元気つけなあかんから、今朝、取れたてのトマト持ってきてん」

由利子「手術してすぐそんなん食べられる思てんの?」

清志「食べられへんよな」

 

昭一「けど、お前、しかし、あのどんくさかった清志が山小屋の主人」

清志「どんくさい!?」

昭一「どんくさいよ。どんくさかったよ~。逆上がりでけへんかったかもんな」

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回想

昭一「何であんな一生懸命やんのやろな」

昭一と由利子が公園で逆上がりの練習をしている清志を見ている。

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逆上がりに失敗する清志。

町子「できるよ」

純子「頑張れ!」

ついに清志は逆上がりを成功させる。

回想ここまで

 

清志「あのあと、お父ちゃん『ようやったな』て褒めてくれた」

由利子「うん…」

登「運動会もいっつも見に来てくれたな」

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回想

隆「おばちゃん、まだ?」

健次郎「あ~、まだみたいやな」

 

健次郎「そしたらいただきます」

一同「いただきま~す!」

巻きずしを食べながら、しょんぼりしている隆の頭をポンとなでる健次郎。

 

由利子、健次郎、晴子、清志、登、隆が自宅でピラミッドを作っていた。

健次郎「よいしょ~」と一斉に崩れた。

拍手を送る町子。見ていた喜八郎、イシ、亜紀も拍手を送る。

隆「大成功!」

健次郎「早う下り!」

町子の前に立つ隆。

健次郎「おばちゃんにな、見てほしかったんやて」

回想ここまで

 

昭一「ピラミッド?」

清志「うん」

由利子「晴子叔母ちゃんまで駆り出されて…。お父ちゃん、次の日まで腰さすってたな」

清志「やってたな」

登「あれ、隆のためやったんやで」

隆「そんなことあったかなあ…」

清志「ハハハハハ…!」いい笑顔。

昭一「お前、おもろいわ。隆、お前、結婚すんねやろ?」

隆「あ…そやねん」

 

由利子「ほんま!?」

登「よかったなあ!」

隆「そやから、ほんまは今日、彼女と一緒にお父ちゃんと町子おばちゃんに会いに行こ思てたんやけど…」

 

由利子「長いね…」

清志「おばちゃん、遅いな」

登「うん」

 

手術室から看護師が出てきて、一斉に反応するが、ドアが閉まる。

 

たこ芳

俊平「おうおう、ちょっと健さん倒れたんやてな!?」

貞男「うん…」

りん「コラ! 辛気くさい顔しなはんな!」

貞男「そうかて…心配で」

りん「不幸の神さん寄ってきたらどないしますね!」

俊平「あかん、あかん、あかん! 不幸の神さんなんか呼んだらあかんで! ごえんさん、何ぞ呪文でもかけて追っ払うて!」

一真「呪文はあらへんわ…」

 

一真さん、久々の登場。すっかり髪が白くなっている。

 

手術室前

エレベーターの到着チャイムが鳴り、足音が近づく。

由利子「亜紀!」

亜紀「お姉ちゃん、どないやの?」

 

大人になった亜紀は今日が初登場。

寺田有希さんは、先日、ホリエモンサンジャポに出てました。

 

隆「手術中」

亜紀「それは見たら分かります! 『容体はどやの?』て聞いてるんでしょ!」

登「落ち着けて。僕らにかて中の様子、分かるはずあれへんやろ」

亜紀「そうか…」

昭一「大丈夫。お父ちゃん、頑張っとるて」

亜紀「うん…。町子おばちゃん、まだ?」

由利子「うん」

 

清志は立ち上がってウロウロ。

登「おい! そんなシンとしとったら、お父ちゃん怒るで! 『辛気くさい』言うて!」

清志「そやな…」

 

昭一「そや、亜紀。お前、獣医って難しい仕事選んだな」

亜紀「私、動物、好きやから。うちでは飼われへんかったけど…。そういうたら…昔、登兄ちゃんが子犬拾てきたことあったよね」

登「ああ、カクニ!」

清志「カクニ、カクニ!」

昭一「おう、カクニ! おった、おった! こんなちっこいのおったな!」

登「そうそう、うちで飼われへんから、おじゅっさんのお寺に引き取ってもろたんやな」

 

残念ながらカクニの回想シーンはなし。

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清志「お前、何かあったらお父ちゃんによう怒られてたな」

登「え?」

由利子「あ、そうや。いっぺん、町子おばちゃんの原稿の入った封筒、のりで新聞とひっつけてしもて、ちり紙交換に持ってかれたことあったよね」

清志「『僕と違う。お手伝いのおばちゃんや』言うて、うそついてな」

登「あ~…」

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回想

町子「いや~!」

健次郎「何でそんなうそをつく? 立て」

町子「やめて~!」思い切り健次郎を突き飛ばす。

健次郎「あ~! 痛っ!」塀の軒におでこをぶつける。

町子「やめて! 何で…何で子供たたくの!?」

健次郎「あんたは一体何をすんねんな!? もう!」

町子「そやから何でちっちゃい子供をあなたがたたかなあかんのんですか!?」

健次郎「悪さした子供叱んのは親の務めやないか!」

町子「口で言うたらええやないの!」

回想ここまで。深刻な中、ちょっと笑えるシーン。

 

登「あの時、お父ちゃんが一緒に謝りに行ってくれたん、今でもよう覚えてるわ。お父ちゃん、怖かったけどな」

清志と由利子が顔を見合わせる。

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回想

健次郎「ちゃんと答えなさい!」

亜紀「眼鏡、嫌やねんもん!」

健次郎「え?」

亜紀「『メガネザル、メガネザル』て言われんねもん!」

 

亜紀「休む」

健次郎「うん…。眼鏡が嫌で休むんやったら一生学校行かんでええで。そのかわり、仕事探しや」

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由利子「ただいま」

健次郎「『ただいま』やないぞ! 何時やと思てんね!?」

町子「ちょっといきなりやめて…」

健次郎「遅いやろ! 若い女の子がそんな短いスカートはいて夜中ウロウロ、ウロウロ!」

由利子「友達としゃべってて気ぃ付いたらこんな時間やってん」

健次郎「遅なるなら遅なるで何で電話の一本もできへんねや?」

回想ここまで

 

夕日が差し込む手術室前のロビー。エレベーターの到着チャイムが鳴った。

町子「ありがとうございました! 純子さん、急いで!」

純子「はい!」

 

由利子「あ、おばちゃん!」

町子「あっ、ねえ、健次郎さんは? ねえ、健次郎さんは?」

昭一「今、手術中や」

町子「大丈夫よね!? 助かるよね!?」

昭一「お医者さん、頑張ってくれてるから!」

 

手術室のドアの前に歩いていく町子。「健次郎さん…」

 

夜、茶の間

黒電話が鳴っている。

純子「あ、もしもし、徳永でございます。羽田空港…事務室…? ええ。あの、晴子の実家はこちらでございますけど…。え!?」

 

手術室前

看護師「すいません。徳永健次郎さんのご家族の方ですか?」

町子「はい」

看護師「ご自宅からお電話です」

町子「ありがとうございます」

 

亜紀「あ、私、行ってくる」

町子「そう。お願いします」

亜紀「うん」

看護師「こちらです」

亜紀「はい」

 

戻ってきた亜紀。

町子「あっ、何やったの?」

亜紀「純子さんからやった」

町子「純子さん、何て?」

亜紀「晴子叔母ちゃんの乗った飛行機…」

町子「飛行機?」

 

亜紀「うん。お客さんに急病人が出て途中で引き返したて」

町子「そやったの…」

亜紀「うん。晴子叔母ちゃんが応急処置して、そのまま病院まで付き添うていったて」

昭一「ああ、まあ、そら、しゃあないわなあ…」

亜紀「うん」

 

登「でも、身内の急病人とどっちが大事やの?」

町子「目の前の患者さんでしょう。健次郎さんでもきっとそうしたと思いますよ」

清志「そやな。それが医者やもんな…」

 

町子さんのこういうビシッというとこ、好きだな~!

 

手術室のドアが開く。

町子「先生…」

毛利「終わりました」

清志「どうなんですか?」

昭一「どうですか!?」

毛利「手術は成功しました。とは言っても予断を許さない状態です。このままICUで経過を見ます」

町子「先生…お願いします。うちの人、助けてやってください…」

毛利「ベストを尽くします」

町子「はい…」

 

ドアが開き、健次郎が運び出されてくる。

町子「健次郎さん! 健次郎さん!」

意識のない健次郎。

町子「健次郎さん! 健次郎さん! ねえ、頑張って! 健次郎さん!」

 

ミニ予告

町子「聞こえてる?」

 

回想多め。逆上がり、カクニなど登場回数の少ない昭一なのに、いるねえ~。小さい頃からムードメーカー的なところがあったけど大人になってからは意外と登が中心になってしゃべるんだな。

 

田辺聖子さんの小説は、とても文章が読みやすいと感じましたが、最初に買った「言い寄る」は肉食系の恋愛物でもあり、あまり読みたいジャンルではなかったので、エッセイ的なものを求めることにしました。

この2冊を買ったので、またゆっくり読んでいきたいと思います。