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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (101)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

空襲の日に生まれた子を抱き、トミ子(村田みゆき)一家が引き上げて行った。千代(二木てるみ)も磯野家を出ようとするが、一平(益田喜頓)は、亡き高男が安心するよう磯野家で暮らせと諭す。連日、艦載機による機銃掃射に追われる中、東京の大宗(渡辺篤史)からマリ子(熊谷真実)宛てに手紙が届く。赤紙がきて、死を覚悟した大宗はマリ子への長年の想いを打ち明ける。そんな中、ついに広島と長崎に原子爆弾が落とされ…。

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あの空襲の日に産まれた子を抱いてトミ子一家が焼け跡のバラックへ引き揚げたのが磯野家に収容した最後の焼け出されの客でした。もう7月です。

 

初登場・トミ子の夫! 

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↑いや、この回でトミ子の結婚写真が送られてきたからここが初登場かな?

 

トミ子の夫の仙造は福田信昭さん。wiki見たら「マー姉ちゃん」は書いてなくて「おしん」…どの役? それと「その女、ジルバ」では常連客として出ていたらしい。こっちもちょっとピンとこないなー。

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ちょっと調べたら、おしんがセルフサービスの店を始める時に呼んだ金銭登録機の専門家の高林さんだそうです。ほんの数回しか出てない人だね。あとは、洋画の吹替えが多い人…ということは美声なのに、今日の回は仙造がしゃべってるところがナレーションにかぶっていて分からなかった。磯野家へお礼を言ってたんだと思うけど。

 

マリ子「いいえ。運よくお産婆さんがいてくださったからですわ」

トミ子「このご恩は一生忘れません、おば様」

はる「気を付けてね」

トミ子「はい」

千代「坊っちゃんたちもお元気でね」

紳太郎「うん!」

 

仙造「それじゃあ、これで」←あ、しゃべってた。

はる「お気を付けて」

トミ子「はい」

仙造の引くリアカーに乗って帰って行ったトミ子と子供たち。

 

マリ子「また様子ば見に行くけんね!」

トミ子「うん」

 

磯野家。

一平「いや~、急にガランとなりましたな」

はる「皆さん、それぞれの落ち着き先に無事に落ち着いてくれたらよろしいんですけれど」

一平「ばってん福岡の町も博多も焼け野原になってしもうて…。ああ~、ほんなことひどか空襲だった」

千代「はい。お産婦さんがいらしたから口には出せんかったけど皆殺しの空襲たい。あの翌日、焼けたうちば見に行く途中で十五銀行の前通ったら、それはもう…」

一平「あの銀行の地下室へ入って、まあ100人くらいの人が蒸し焼きになったとですよ。あんた、あそこへ入れんかったのは命拾いしたな、お千代さん」

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千代「はい。3月の東京の空襲もこれと同じだったんでしょうかね? もしそうだったら酒田のご隠居様たちはどげんして逃げんしゃったかと思って」

マリ子もはるも無言。

 

いまだに消息の分からない東京の人々を思うみんなの心は同じでした。

 

千代「それじゃあ、うちもそろそろ引き揚げ時ですけん」

マリ子「引き揚げるって一体どこへ?」

千代「はい。焼けトタンでも拾ってくれば床下に掘った防空壕でも結構暮らせるですよ、はい」

はる「バカなこと言うんではありまっしぇん!」

千代「奥様」

 

はる「あなたはこの家からお嫁に行った人間ですよ。嫁いだ家がなくなったらこのうちへ帰ってくるのが当然のことではありませんか。あなたはここでずっと私たちと一緒に暮らせばいいのよ」

マリ子「そうよ、そうですとも、お千代ねえや」

千代「うちはあん火の中、逃げ回っとるうちに高男さんの位はいばなくしてしもうたとです」

マリ子「お千代ねえや…」

 

千代「今まで口には出して言えんかったけど、高男さんば火の中に見捨ててのうのうとこんお宅でお世話になるわけには…」

一平「高男さんは、あんたの身代わりになったとです」

千代「身代わり?」

一平「そうたい。あんたは本当ならあの十五銀行の地下室で死んどったかもしれん。それを高男さんがあんたを無事に逃がしてくれたと思ったらいい」

千代「ご隠居様…」

 

一平「あんたがこのうちで暮らすことを一番安心しておるのは高男さんじゃなかとですか」

マリ子「そうよ、そうですとも。ねっ、お母様」

はる「ええ。物事を悪く考えてはいけませんよ。それから勝手に自分を責めてもいけまっしぇん。ここのうちにいたらいいのよ。ねっ? もしこのうちを出ていかなければならない時は、それは神がお決めになることですよ」

千代「奥様…」

一平「ああ、それでよか。ああ~、これでわしのこの野菜作りも威勢のいい相棒ば見つけて本当にこれから気合が…」

みんなニコニコ。千代は涙ぐむ。

 

ヨウ子「ちょっと聞いて。飛行機の音がする」

マリ子「でも今日は…」

一平「艦載機ばい…あの音は艦載機の音ばい! こりゃいかん。こうしてはおられん」

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マリ子「おじいちゃま、出たら駄目!」

千代「今出たら機銃掃射を食らうです!」

機銃音がして、木の枝が撃たれた。ヨウ子に布団をかぶせるマリ子たち。はるたちもヨウ子の敷布団をかぶり、家の中をうろうろ。ここでいつの間にかマチ子もいる。布団をかぶったまま玄関から外に出ようとしたはるを止める。

 

艦載機の走行音と悲鳴。ガラスが割られる。

 

焼夷弾のあとは機銃掃射で連日艦載機が襲ってくるこのごろのことでした。そんなある日、東京から一通の手紙が舞い込みました。無事についたことすら当時、奇跡に近い出来事だったのです。

 

マチ子「大宗先輩から!」

マリ子「えっ!?」

マチ子「マー姉ちゃん宛に! よかった! 先輩、無事だったのね!」

ヨウ子「早く読んでってば、マー姉ちゃん

マリ子「ちょっと待って」

 

マリ子が読む均の手紙。

「拝啓、度重なるにっくき空襲にも皆々様には必ずや意気盛んにお過ごしのことと存じますが、その後、ヨウ子ちゃんのお体はいかがでしょうか? 気にしない日はないものの何分と遠い空の下からただご回復を念じておるのみです」

 

マチ子「先輩…」

はる「まあ、いつものことながらお優しいことね」

ヨウ子「マー姉ちゃん、早くその先を読んで」

マリ子「うん」

 

「さて、日本中各所に空襲が激しき折なれば、この手紙も無事あなた様のお手元に着くやいなや定かではありませんが、本日、小生にも召集令状が届いたことをご報告いたします」

 

マチ子「どうして!? だって先輩には持病が…あるってね!? だから兵役は免除されるって言ってたのに!」

はる「でもね、お城の司令部でも大勢の兵隊さんが亡くなったんでしょう? だから軍隊ももうそんなことは言っていられなくなったのかもしれないわ」

マチ子「だからって先輩に敵が殺せるわけがないじゃありませんか!」

ヨウ子「マー姉ちゃん、お願い、その先を!」

 

マリ子は一人手紙の先を読んでいたが、手紙を慌てて畳む。

はる「どうしたの?」

マリ子「ううん、別に…。あ…ただこれでおしまい。あとはただの挨拶だから」

マチ子「そんなはずないわ。だって先輩が田河先生の消息を知らせてこないわけがないもの」

ヨウ子「まさか日暮里のおばあちゃまが…!」

 

マリ子「ううん、違うってば! あとは本当にただの挨拶とごく個人的なことだから」

マチ子「いいじゃないの、個人的なことだったら。今まで先輩は磯野家の誰彼を区別しなかったじゃないの」

マリ子「でも、そうはいかないのよ」

ヨウ子「ひどいわ、マー姉ちゃん

 

マリ子「お願い、信じて。本当に東京の人たちの悪い知らせじゃないの」

マチ子「だったら!」

マリ子「本当に個人的なことなの。出征にあたって個人的なことを相談してきたの。ここから先を読んだら大宗さんの信頼を裏切ることになっちゃう。でしょう? ねっ、お母様」

 

はる「分かりました。でも大変なことだったら一人で背負いこむことはないんですよ。私たち、みんなでいつでも力になりますからね」

マリ子「すいません」

マチ子「マー姉ちゃん!」

はる「おやめなさい。あれはマリ子に来た手紙ですよ」

ヨウ子「でも…」

はる「いいえ。待つんですよ。その時が来ればマリ子のことですもの。きっとその先を教えてくれるに決まっていますもの」

 

とはいうものの、マリ子にとってその先を公開することはとてもできない相談でした。

 

均の手紙の続き

「しかしながら、小生のような者にまで赤紙が来るようではこの戦争も行き着くところまで行くことでしょうし、小生の生還も望めるものではないことを覚悟いたしております。覚悟したればこそ恥を忍んで死ぬ前にひと言、小生の心の中を今、思い切って打ち明ける次第であります。マリ子さん、あなたは小生の生涯において終生思い続けるであろうたった一人の女性でした」

 

それは絶対に死ぬ身であると思えばこそ綿々とつづった均の切ない愛の告白だったのです。

 

均ちゃん名場面集。セリフがないので合ってないかもしれませんが…

疎開前にマリ子と向かい合ってるシーン?

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・ほうきを持ってる書生スタイルだから初登場あたり?

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・ハンチング帽をかぶった均が磯野家を訪れた日。

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・ベージュのスーツに茶色い帽子の均。落花生を持って来た時!?

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・グレーの山高帽に黒っぽい服。天海と酒を酌み交わした日!?

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・玄関先で照れてる均。多分、呉服商を追い払った時?

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・均が大造とつかみ合いになってるのは新しい家に引っ越した時。

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「もとよりあなたには東郷新八郎氏という夫君があり、人妻でそれも帝国軍人の夫人である方にこのような破廉恥なる手紙を書きましたこと、何とぞ死に行く者の心の叫びとしてお許しあらんことを切に願う次第です」

 

・お正月にマリ子が日本髪を結って、ピンクの着物を着て、新八郎が家に来た時。

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「マリ子さん、あなたは初めて会ったその時から僕にとって夜も日も忘れえぬ人となってしまったのです」

 

井戸端にしゃがみこんでいるマリ子「知らない、知らない…私は知らない…」

均ちゃん名場面集は基本的にマリ子といるシーンばかりを選びだしたのかもしれない。

 

昭和20年8月6日。原子爆弾が人類史上初めて広島へ9日には長崎に投下され、一瞬の業火に何十万という命がこの忌まわしいきのこ雲の中に傷つき、あるいは失われていったのです。同じ日にソ連参戦。このままでは日本人のどれだけが生き残れるか分からないありさまでした。

 

新聞のアップ…よく分からない所もあったけど。

長崎にも新型爆彈

 

白衣を着て横穴壕へ

 防空●●部第三次發表

 新型爆彈への對策

 

新型爆彈に對する心得

 

マチ子が新聞を広げて持ち、マリ子たちがいる。

マリ子「新型爆弾っていうのは落下傘のようなものをつけて落ちてくるから、それを見たら確実に退避しろっていうんでしょう?」

千代「今までは白かもんを着てたら艦載機に狙われるからいかんというお達しだったとにどげんしたことでしょう?」

マチ子「つまり、新型爆弾というのは光に威力があるらしいのよ」

千代「光に?」

 

マチ子「うん。白いものっていうのは光を反射するでしょう。だから白い着物を着ていた方がその威力を避けられるらしいの」

マリ子「それにしても恐ろしい爆弾よね」

はる「悲しいことですね。こうして私たちが無事でいられることに感謝しながら、この方たちのためにお祈りをしましょうね」

みんな手を組んで祈る。

 

軍平「磯野さん、磯野さん! 大変ばい!」

千代「また艦載機ですか!?」

 

加津子「それどころじゃなかとですよ」

間引き疎開で磯野家を取り壊すという。今夜、隣組の常会で通達がある。マリ子は断固抗議する。「だって、このうちを壊したら私たちは住む所がないじゃないですか!」

 

軍平「ばってん、これは防空体制の一つであるからして…」

マリ子「私は断固反対です!」

軍平「ばってん、わしが言いだしたことじゃなかけんね」

マリ子「だったら言いだした人に言います。このうちだけは絶対に手をつけさせません!」

 

加津子「マリ子さん…」

マリ子「だってうちには病人がいるんですよ!? このうちでも、こんなうちでも残っていれば焼け出された人たちの役に立つじゃありませんか。それを壊してしまったらそれこそ元も子もなくなります!」

マチ子「そうよ! マー姉ちゃん、私も動かないわ。作業隊が来てこのうちを引き倒したとしても絶対私、動きません!」

 

千代「私も応援します! 市長さん所でん、どこでん一緒にお供しますよ!」

加津子「そんならうちも!」

軍平「ばってん、これは軍の命令や思うけんね…」

 

マリ子「軍でも何でも構いません。常会は常会で今夜確かに出ます。ですから私は明日、市長さんに会いに行ってきます! いいですね? お母様」

はる「結構ですよ。そのかわり、しっかりと性根を据えて後悔のないようにちゃんと自分の考えを述べてくるんですよ」

マリ子「はい! ではそうします」

 

さて降って湧いたようなこの間引き疎開事件。一体どうなることなのでしょうか?

 

お千代ねえやが磯野家にいてくれること、均ちゃんのラブレター、間引き疎開…いろいろあったなー。しかし、もう8月10日過ぎと思うので、何とか粘って間引き疎開を防がねば! 原爆から終戦まで一気にやることが多いので、終戦までまだひと騒動あるんだね。