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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (61)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

娘たちが頑張ったおかげで、磯野家にも人並みの正月が訪れる。伯父の岩村(小泉博)に新年の挨拶と近況報告にきたマリ子(熊谷真実)とマチ子(田中裕子)。年頃のマリ子たちの結婚について心配する岩村だが、当の二人はその気がない。帰宅すると、新八郎(田中健)とはる(藤田弓子)たちがトランプ遊びで盛り上がっている。マリ子たちを寄席に誘いにきたのだと言う新八郎。そこへ大宗(渡辺篤史)も新年の挨拶にやってきて…。

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昭和14年

 

チャンスの神の前髪をしっかりと握りしめ、「座して祈れ」という御言葉に背いて娘たちが頑張ったおかげで、お正月はこの磯野家にも人並みにやって参りました。

 

玄関で獅子舞を見ているはる。獅子舞のキャストがキャンデーボーイズとなっていて、調べると曲芸師のトリオでした。hochi.news

獅子舞を動かしていたのが、鏡味健二郎さんだろうか!?

 

獅子舞集団はこうして各家を回り、ご祝儀をもらうのかなー?

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何かのドラマでもお正月に獅子舞を見たなと思ったら、これでした。こちらは昭和16年のお正月でした。

 

東郷新八郎が磯野家を訪れた頃、マリ子とマチ子は伯父の透一郎の家にいた。マリ子は日本髪を結い、マチ子も着物姿。今までの朝ドラでお正月にヒロインが日本髪を結う描写ってあんまり記憶にない。「おしん」で髪結い時代にお正月がすごく忙しいというのはあったかな。

 

透一郎「まあ正月早々からあまりうるさいことは言いたくないんだが、全く君たちの母親には驚かされっ放しだよ」

マリ子「はい、ご相談に上がらなければいけなかったのですが、急に話が決まってしまったものですから」

透一郎「うむ。よかったと言うべきか時期尚早と言うべきなのかよく分からんがね」

マチ子「いえ、『住めば都』と申しまして世田谷もなかなかいい所です」

透一郎「私はね、挿絵のことを言ってるんだよ。マリ子の転向を」

マリ子「あら、引っ越しのことじゃなかったんですか?」

透一郎「だからさ、どっちにしろあれほど言っておいたのに、私にはいつでも事後承諾なんだからね」

マリ子「はい、どうも申し訳ございませんでした」

透一郎「いや、君たちに文句を言ってもしかたがないんだが」

マチ子「はい。帰ったら母にそう申し伝えます」

透一郎「ああ、頼むよ。この上、結婚しましたなんて後から報告されたんじゃ私の立場がないものな」

マリ子「いいえ、それだけは大丈夫です。今更そんなことはまず言いだしませんでしょうし、それに第一、あの母と一緒になりたいなんていう酔狂な人は…」

透一郎「何を言ってるんだね、お前だよ」

マリ子「私ですか!?」

透一郎「驚くことはないだろう。2人とももう立派な年頃だ。そうだ、いい相手がいたら私もそろそろ心掛けておいてあげよう。写真を持ってきておきなさいよ。ちゃんとした写真を」

マリ子「いえ、私なら結構です」

マチ子「私だって」

マリ子「あら、マチ子は次女ですもの。いい方がいらしたらやっぱり行くべきよ」

マチ子「あら、縁談に長女も次女もないじゃないの」

マリ子「大ありよ。あのお母様ですもの。私は磯野家当主としての責任があります」

透一郎「と言うとまた何か面倒なことでも起こしたのかな?」

マリ子「いえいえ、今のところは目下、至極順調であります」

透一郎「それならいいんだが、まあとにかく何かあったら必ず連絡をするんだよ。いいね?」

マリ子「はい、一応…」

マチ子の蹴りがマリ子に入る。

 

そこに日本髪を結った花江登場。キレイだわ~。お役所の恒村さんが来たと言い、お手伝いしましょうか?というマリ子をまたしても蹴るマチ子。早く帰りたい!? いいのよ、ばあやもいるしという花江。

 

花江「今年からお宅も雑誌社や何やらのお年始があるでしょう」

マリ子「いえいえ、まだ駆け出しですから」

花江「駆け出しだからこそ、そういう方にはちゃんとおもてなしをしておかなければ」

マチ子「そうですよね。そうなのよ、マー姉ちゃん。伯母様のおっしゃるとおりよ」

出て行った花江に立ち上がって頭を下げるマリ子とマチ子。

 

新八郎は、はるとウラマド姉妹相手にトランプをしていた。そこに帰ってきたマリ子とマチ子。

はる「ええ、私たちね、今、ばくちをやってるところなの」

マリ子「ばくち!?」

新八郎「ちょ…ちょっと待ってください! これにお金を賭けたらばくちになると言っただけで、ほら、僕たちはマッチ棒でやってるじゃありませんか」

マチ子「ああ、びっくりした。急にばくちだなんて言いだすんですもの」

ウラマド姉妹もおいちょかぶを気に入った様子。

 

新八郎は正月の挨拶をし、マリ子たちも返す。マチ子は窮屈な着物を着替えようとしていたが、はるが新八郎が寄席の初席に招待してくれたという。連れてってというマチ子に驚く新八郎。マリ子だけ誘いたかった?

マチ子「だけどハムレットだわ。脱いで楽になるべきか苦しいままに行くべきか」

新八郎「いや、それは脱いで楽になるべきですね。我慢するのは体によくない」

ウララ「でも女は美しくあるための我慢ならいくらでもできるものざますのよ」

 

友達のところに行っているというヨウ子に、一緒に連れていきたかったというマリ子。新八郎はあからさまにガッカリ。そこに均も年始の挨拶に来た。

均「あいや~、まるで娘さんみたいだね」

マチ子「失礼ね、私、もともと娘です!」

均「あ~、これは失敬、失敬」

改めてお互い挨拶をする。

 

新八郎を気にする均。またトランプをやろうという話になり、マチ子はやっぱり着替える。マリ子も着替えようとするとウラマド姉妹はマリ子はいつも和服だし慣れているからお正月らしくいていいという。ここで、マチ子が均を差し置いて遊びに行けないとマリ子と新八郎で一緒に行ったらとアシスト。

 

マドカ「せっかくのお召し物ですもの。行って町じゅう見せびらかしていらっしゃいませな」

ウララ「そのかわり、よろしくお願いしますわよ、新八郎さん」

新八郎「ええ、それはもう」

 

新八郎にとってはこの男こそまさに時の氏神

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寒いのではるが狐の襟巻を用意した。

マチ子「タヌキがキツネ抱いてるみたいになんないかしら」

マリ子「マチ子」

均「なんということを言うんですか、あなた。いくらきょうだいだってね、それは言い過ぎですよ」

マチ子「なにも大宗さんがそんな力むことないじゃないの」

均「いやいや、僕は別にその…」

 

はるはマリ子に襟巻を巻き、新八郎にも女物の襟巻を貸した。

はる「若うても風邪はひきます」

均「そのとおり。格好なぞ気にしておったら寄席に行く資格などないよ、君」

新八郎「はあ、それはそうですね。じゃあお借りしていきます」

 

そうです。このうちではヒトラーに逆らわない方が無難なのです。

 

玄関を出る時、まるで恋人同士みたいとからかわれる新八郎とマリ子。玄関を出ると、朝男とヨウ子に会った。ヨウ子とはそこで会ったので、これから挨拶に行くという。2人が出かけることに対しては全然気にしてない感じの朝男。

 

玄関に座っていた均「正月早々寄席に誘うなんてあの男、ずうずうしいにもほどがある!」と怒っていた。朝男は商売だと言って気にしていない。

 

これからトランプ。七並べやおいちょかぶ、ツーテンジャック、ポーカーと名前の出る中、ババ抜きしか知らない均。

 

均ちゃん、減点1となりました。

 

落語を見ながら大口を開けて笑うマリ子。

 

昭和14年。中国大陸での戦争は拡大されつつありましたが、庶民の中にはまだ平和の名残りは残っておりました。

 

華やかだな~。昔の朝ドラほど季節感がしっかり描写されてと思います。

 

昭和14年※過去朝ドラのネタバレ

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おしんの息子・雄は京都の高等学校へ進学。

 

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昭和14年2月 醤油業界は原料費の急上昇を理由に値上げに踏み切った。ところが商工省は物品販売価格取締規制を発動して直ちに値上げ停止を命じたのである。

 

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昭和14年7月8日、あぐりは3番目の子ども理恵を出産。