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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (67)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

マリ子(熊谷真実)から朝男(前田吟)の召集を聞かされる均(渡辺篤史)。田河(愛川欽也)に渡された酒をもって、魚朝にかけつける。朝男は、一度店は閉め、戻ったら再開できるように段取り、タマ(星清子)は仲間の店で働きながら帰りを待つと言う。磯野三姉妹が帰った後、朝男は均に三姉妹を頼むと兄貴分同士の約束をし、酒を酌み交わす。翌日、マリ子ははる(藤田弓子)とともに朝男のために千人針の完成に奔走し…。

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朝男に召集令状が来たので、均に電話したマリ子。「ほかに男の人がいないし…」とマリ子は言い、均が田河夫妻にも朝男に召集令状が来たと報告すると順子も「それじゃあ早く行っておあげなさいよ。急なことで男手が欲しいんでしょう」と言っていたけど、何するんだろ?

 

均が磯野家に行くと玄関で出迎えたのはウララで、マリ子たちは魚朝にいるという。均が玄関を出るとマリ子に鉢合わせした。朝男はあさっての朝には横須賀へ。

 

マリ子「そうなんです。だから私、何からどうしていいか分からなくて…」

均「僕が来たんだから大丈夫ですよ」

ハットにマントの均ちゃん、かっこいい。

 

均ちゃんが持参したのは田河先生から持っていって一緒に思いきり飲んでくれと言われたスコッチウイスキー

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すぐに酒を飲もうとする朝男に慌てる均。

均「いや、しかし行くなら行くでいろいろと準備もあるだろうしさ」

朝男「なにね、この体一つに奉公袋をぶら下げていきゃあいいんだよ。簡単、簡単」

 

そうと決まったら飲もうと、コップにお酒を注ぐ朝男。

朝男「あっしのこの出征を祝して…乾杯!」

 

朝男はマリ子に電話をもらってくれないかと言った。タマがいちいち呼びに行くのも大変だし、マリ子とマチ子の仕事も忙しくなる。魚朝は閉店するつもりだという。朝男はどんなことがあっても必ずもう一度戻ってくるつもりだから、戻ってきた時に魚屋ができなきゃしょうがない。なので、オート三輪を寄付して仲間の所でタマを使ってもらう。

 

マリ子「おばさん、働きに出るの?」

タマ「いえ、あのね、あの…うちの魚を向こうの店で売ってもらうつもりなんですよ」

マチ子「そう言ったって、おばさん…」

タマ「いえね、これでも若い年から死んだ父ちゃんと一緒に店先に出て年季が入ってるんですからね。まあ、当節、朝男みたいな若い者がどんどんいなくなるんだもの。素人に穴埋めされるより多少年増だって昔なじみに包丁握ってもらった方が魚だってどれほど成仏しやすいか分かりませんよ」

朝男「…ってな具合にね、おっ母もその気だから。万が一、戦争が長引いておっ母の腰が曲がるようだったら…。そん時はひとつ、マリ子さん、大宗さんよろしくお願いします」

マリ子「天海さん…」

タマは一人奥に行って顔を覆って泣く。

 

マリ子たちはタマとの時間を大切にしてもらいたいと帰宅。

マチ子「本当に悔しいわ。いざとなっても何の役にも立てないんだもん」

ウララは明日の送別会で心を込めてお手伝いをしたらいいという。ヨウ子は三郷のもとに行き、朝男と写真を撮ることを提案。

ヨウ子「だってあの人は私たちのお兄さんなんだもの」

 

均が残り、朝男は寝てしまったタマに布団をかけた。

均「後ろ髪引かれる思いだろうな」

朝男「母一人子一人だからな。でもよ、俺に万一、何があったって『人生五十年』寿命は生きたんだからもういいんだよ」

寿命は生きたというのはタマさんのことね。

 

朝男は磯野家の娘たちには後ろ髪を引かれる。死んだ社長と約束した、俺は兄貴だと自分に言い聞かせるような朝男。兄代わりとなり、それぞれの娘たちをいい相手に嫁入らせるつもりだった。

 

朝男「それだけが心残りでさ、死んでも死にきれねえよ」

均「死ぬなんて言っちゃいけないよ! 君、絶対、死んだらいかんぞ! 死に急ぐなよ!」

朝男「ありがとう、大宗君。ありがとう」

あの子たちを頼むぞ、という朝男だったが、お前さんもいずれは戦争行っちゃうんだよな…としょんぼり。

 

しかし、均はちょっとした故障があると言って頭をかいた。痔のせいで検査から外された。朝男は大笑いし、タマも一瞬起きてしまうほどだった。

 

朝男「いや~、それでさすっかり心配も消し飛んじゃったよ。全てなあんたに任せられる!」

均「でもね、命を粗末にしちゃいかんよ、本当に」

朝男「当たり前だよ! 兄貴分を仰せつかって、おめえさん、ほれた娘に手も足も出ねえだろ」

均「天海さん…そんな知ってたの?」

朝男「知ってた。だが、心配すんな。俺はな兄貴だよ。最後まで兄貴として義理立てるつもりだから」

均「天海君…」

天海さんと言ったり、天海君と言ったり、朝男もまた大宗さんと言ったり、大宗君と言ったり…同じ歳くらいなのか!?

 

均「よし! 2人の妹たちのために乾杯しよう!」

朝男「その意気だ!」

 

明け方、はるは帰ってきた。オネスト神父の所へ伺い、朝男をお送りする心得について御教えを説いていただいていた。オネスト神父の御教えは、たとえ戦争に行く人であっても、その人の無事を心からお祈りすることは罪にならないでしょう。あの人なら手柄を争って人を殺すようなこともないでしょう。

 

そして、信者仲間から千人針を集めたが、もう少しだという。

 

天海君の無事を祈るのに迷信に似たこの方法しかなかったとしても、マリ子は心を込めて、この日一日、千人針の完成に打ち込んだのです。

 

三郷の母・トセやウラマド姉妹も千人針をする。トセさんは寅年なので年齢の数だけできるんだもんね。

peachredrum.hateblo.jp

おばちゃんが博のために…。

 

千人針を恭しく受け取ったタマが朝男に手渡す。はるは明日の朝のお見送りは堪忍してほしいという。手放しで泣きだしたら皆の士気にかかわってしまう。泣いて席を外してしまうはる。

 

朝男「ゆうべ、均五郎さんにはくれぐれも頼んでおいたんだが、俺がいなくなったらあんたがこのうちの大将だ。どんなことがあってもおっ母さんと2人の妹をしっかりと守るんだぜ」

マリ子「はい」

朝男「よし、こいつはな、男と男の…いやいやいや、兄貴と妹の約束だからな!」

マリ子「はい!」

朝男「よし!」

 

指切りをしたマリ子と朝男の指にマチ子とヨウ子も指を合わせた。

3人「♪指切りげんまん うそついたら 針千本のます」

 

明るく振る舞う朝男がかっこいい。

 

オネスト神父役のラッドバウト・モリンさん。オランダ出身で今は起業家。プロフィールには「マー姉ちゃん」のことも書いてある。

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