徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】わが子は他人 #2

TBS 1974年4月10日

 

あらすじ

一郎(春田和秀)の血液型がB型だと聞いた大吉(松山省二)は、O型の自分とA型の紀子(音無美紀子)からB型が生まれるはずがないと思った。保健所へ確認に行った紀子が受付の男に笑われたと聞いた大吉は…。

2024.4.25 BS松竹東急録画。

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福山大吉:松山省二…太陽カッター社長。字幕黄色。

福山紀子:音無美紀子…大吉の妻。字幕緑。

*

和泉和子:林美智子…元の妻。

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福山隆:喜久川清…大吉の弟。浪人生。

田口:桐原新…隆の友人。

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西城:佐々木功…保健所の血液型担当職員。

受付:三田村賢二…保健所の職員。

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福山一郎:春田和秀…大吉、紀子の息子。小学1年生。

和泉晃:吉田友紀…元、和子の息子。小学1年生。

ナレーター:矢島正明

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福山ゆき:小夜福子…大吉の母。

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和泉元(げん):杉浦直樹…中学校教師。

 

今回も監督は木下恵介さん。2話連続でちょっと珍しいと思う。

 

人生には時折、思いがけないことが起こるものです。それにしても子供の血液型が違っていたのですから、これは親にとっては大変なことです。今日は、その子供が小学校へ上がって初めて登校した日だったのです。

 

バスを降りた紀子。つっかけで出かけた!?

 

憮然とした表情のまま家に帰った紀子はゆきに声をかけられ、しゃべり出す。

紀子「ホントに失礼しちゃうんですよ、お義母(かあ)さん」

ゆき「どうしたの?」

紀子「どうしたもこうしたもないんですよ」と、コップの水を一気飲み。

 

保健所に行ってきたが、人の話を聞こうともしない態度に投書でもしてやろうかしらと怒りを見せる。「まあ、座りなさいよ」と落ち着かせるゆき。

 

茶の間

紀子は受付の人にお父さんがOで私がAで子供がBの血液型じゃ、どうしたって、ここの検査が間違ってるんじゃないですかと聞いたものの、そんなもん間違えるはずがないと言われたとゆきに言う。ゆきもあの本持ってきゃよかったねと同調する。紀子は受付からニヤッと笑ってお父さんかお母さんかそちらが間違ってらっしゃるんじゃないんですかと言われた。変なヒゲを生やしちゃって、顎までチョロチョロ生えてると見た目批判をする。

 

なんて言ってやったの?とゆきに聞かれると、言ってやろうと思ったが、紀子はあんまり悔しくて声も出なかったと答えた。

 

ゆき「そういうときにはポンポン言ってやらなきゃ。私だったら絶対黙っていないね。私なんて言いたいことを言って生きてきたんだからね。お父さんが死んだあと、あの子たちを抱えて誰も助けてくれなかったでしょう。だから、どうしても人には負けちゃいられなかったのよ。おとなしくしてたらキリがないものね。バカにされて」

隆も茶の間に入ってきて、保健所に行ったか聞いた。

 

電話の着信音が鳴る。紀子が出て、大吉かと思ったが、仕事の電話だった。

 

ゆきが隆に事情を話したあと、「お前もしっかりしとくれよ」

隆「なんだよ、急に」

ゆき「急にじゃないよ。言いたくたって我慢してることがこういうときに出るんだよ」

隆「とんだとばっちりだな。何か飲む物(もん)ないかな?」台所へ。

ゆき「まあ、タバコもお酒ものまないのが取り柄だけどね」←いや、隆、未成年だよ!

 

紀子は電話を終え、事務所の机にまだ掛けていた。

 

後ろのカレンダーを見てふと気づく。50年前の4月も曜日が一緒! 2024年は、うるう年で3月1日から1974年と完全一致。

 

紀子はこのままじゃ大吉に怒られるから、もう一度行ったほうがいいか、ゆきに聞く。「ねえ、お義母さん、すいませんけど一緒に行ってくださいよ。隆さんに留守番してもらって」

ゆき「私がかい?」

紀子「うん。やっぱり年寄りじゃなきゃダメなんです。お義母さんだったら、にらみも利くでしょう? それにお義母さん、ポンポン言うことにも慣れてるし。ねっ? お願いします」

ゆき「それじゃまるで女のヤクザじゃないか、私は」

紀子「いいえ、いや、あの…亀の甲より年の功ですよ」

ゆき「そうかしら」

 

姑に年寄りだの年の功と言っても怒られない関係。

 

また電話が鳴る。大吉からの電話で、紀子から事情を聞き、電話ボックスの中で怒っているのが音声オフでも伝わる。紀子は受付の人の特徴を話していると、電話は切れてしまい、大吉がどなり込むんじゃないかと心配する紀子に、ゆきはすぐ行くように言う。

 

バイクを飛ばして保健所へ向かう大吉。工事用ヘルメットでバイクに乗っていいの?

 

保健所

大吉「おい、さっきここに子供の血液型のことで品のいい奥さんが来ただろ?」

受付「さあ、品がいいかどうか…」

大吉「何? それで君はなんと言ったんだ?」

受付「ええ。当たり前の普通のことを言ったんですよ」

大吉「そうか。俺は、あの奥さんの亭主だけどさ、君は奥さんにふざけたことを言ったんじゃないのか?」

受付「いいえ、別に」

大吉「ウソつけ!」

 

受付は、ふざけたことなど言っていない、むしろ奥さんのほうが保健所の検査が間違っていると変なことを言った。保健所は責任を持って仕事をしている。冗談じゃないと言うので、大吉は受付の扉の中へ入って行くが、紀子が止めた。

 

大吉「誰が冗談でOだのAだのBだのなんて言いに来るか!」

紀子「あなた!」

西城「やめなさい。さっきからお話は聞いていました。私が血液型の担当です」

 

佐々木功さん、いい声だ~。

 

血液型検査室④の前の廊下で大吉と紀子が待っていると、西城が出てきた。西城から改めて福山一郎はB型だと言われる。大吉はもう一度検査をしてほしいと言う。

 

西城「そんなことは簡単ですよ。もう一度お子さんをお連れになれば」

大吉「あっ、ありがとうございます」

西城「だけど、おかしいな。思い違いじゃないんでしょうね。お二人の血液型、間違いないんですね?」

大吉「ええ、お前だってA型間違いじゃないよな?」

紀子「ええ。私は6年前だけど、その子のお産のときに産院で」

大吉「私は去年日赤で献血をして」

 

西城「はあ…じゃあ、妙なことを伺いますが、お二人とも双子じゃありませんね?」

大吉「ええ。紀子、お前、双子じゃないよな?」

紀子「当たり前よ。何よ、今頃そんな…」

西城「いや、双子の場合は血液型を2つ持っている場合があるんです。まあ、まれにですが」

大吉「あっ、そうですか」

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双子というか本来双子だったはずが子宮の中で融合して生まれた場合に2セットのDNAを持っていることがある。こういうことが50年前からもう分かってたんだね。

 

西城「それじゃ、いつにしますか? もう一度お子さんを調べてみましょう」

大吉は、こういうことは早いほうがいいと、あしたの午後に決めた。

 

佐々木功さんは歌手デビューして俳優と並行してやってて、結局はどっちかに専念する人が多いように思うけど、どっちもやり続けた人という感じ。佐々木功さんは歌手成分が高く、小坂一也さんは俳優成分が高いって感じ。佐々木功さんも「記念樹」に出てるんだよな~。見たいな~。

 

茶店

隆「俺が気がついたからよかったんだよな。あのまま知らんでいてみろよ。事だぜ。危険がいっぱいの時代だろ? 爆弾がどこで爆発するか分からないしさ、車はもちろんだよ。とにかくいつもおびえながら生きてるのが現代だからな。一郎がケガでもしてみろよ。イチコロだぜ。B型なんか輸血されてさ。やっぱり兄貴なんて、いつも威張ってるばっかりで無知だよ。俺に言われてから急に慌てだしたんだからな。なっちゃないよ」

田口「コーヒー、もう1杯飲むかい?」

隆「コーヒーよりアイスクリームのほうがいいよ。ちょっと高いけど、それぐらいいいだろ?」

田口「ああ、俺もアイスクリームにするよ」

隆がアイスクリームを2つ注文。

 

隆が続きを話そうとしたが、気だるげな田口はもう分かったよと言う。

隆「頼りないな、お前と話してると。こっちが一生懸命話してるときにコーヒーなんて言うなよ。話の腰、折られちゃうとがっかりするよ。まあ、アイスクリームはいいけど」

田口「だけど、そうすると一郎ちゃんは誰の子供なんだ?」

隆「そうそう。それだよ、問題は。お前、無口なくせに言うときは辛辣なこと言うじゃないか。ええ? そうだろう? 誰の子ってつまり…うちの義姉(ねえ)さんが産んだってことは確かなんだから、そうすると親父はうちの兄貴じゃないってことになるだろ」

 

ドロドロ系ドラマなら隆がB型なんだから真っ先に疑われちゃうよ!

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田口役の桐原新さんは前回も名前はあったけど絶対出てなかったよな。隆と話していると無口な田口も正司と話すと目がキラキラな清になるよ! 

 

太陽カッターに大吉が戻ると、事務所でゆきが繕い物をしていた。

大吉「いいのに。そんなの店でやらなくて」

ゆき「やりたかないけど電話番してたんだよ」

 

隆は田口から電話があって出かけてしまった。大吉はバイク、紀子はバスなので帰りはバラバラ。

 

ゆき「それでどうだったの? 保健所」

大吉「あした、もう一度検査してくれるって」

ゆき「そう。そりゃよかったね。やっぱり男が行かなきゃダメだね」←これ、今でもあるんだよな~。

 

受付は生意気なヒゲの若いヤツだったが、検査してくれる先生のほうがちゃんとしていたと話す大吉。あした検査してみないことには分からない、それより腹が減ったと言った。

 

ゆきは繕い物を抱えて茶の間へ。大吉も茶の間へ行くと縁側におもちゃがたくさん並んでいるのが見えた。

 

ゆき「たまには風を通してやらなきゃね。おもちゃだって物置へ入れっぱなしじゃかわいそうだもの」

大吉「あのちっちゃい犬なんかさ、一郎がしょっちゅう抱いて寝ていたもんね」

ゆき「随分捨ててしまったり、近所の子供にもあげたりもしたけど、これだけ置いといてよかったよ。あの子がもうちょっと大きくなって大学へ行くようになったら、どんな顔するだろうね。このおもちゃを見てさ」

大吉「ちょうど隆ぐらいの年か」

 

ゆき「隆のときは、おもちゃなんか買ってやれなかったよ。大変な時代だったもの」

 

大吉「やっぱりあれかな? 子供のころ、おもちゃと遊ばないと頭が鈍くなるのかな? 隆なんかどうもそうじゃないの? 学校だって小学校のときから、あんまりできたほうじゃないしさ。そのくせ大学へだけは行きたがるんだから困っちゃうよ」

ゆき「隆ばかりじゃないだろ。一種の流行だよ」

大吉「変な世の中になったもんだよ。大学へなんか行かなくたってさ、うちの仕事を手伝ってもらいたい親は、ごまんといるだろうしな」

ゆき「だから、親も涙が出るし、子供も涙が出る時代だよ。隆だって、あれでまるっきりダメな人間じゃないんだからね」

大吉「そりゃまあ人間はいいけどさ、バカみたいに」

ゆき「頭が鈍くたって気持ちがいいほうがいいよ」

 

大吉「でも、それじゃあさ…」

ゆき「どっちが大事かっていえば、そうだよ。一郎だってそうだからね。頭ばっかり良くってさ、一流大学を出て一流の会社へ入っちゃってさ、それで親を捨てられちゃかなわないよ。たまにはこういうおもちゃを見て思い出してくれなきゃね」

 

ここで疑問。隆は一流大学を落ちたのか、どこの大学にも引っ掛からなかったのか。大吉の話だと子供のころからあまり成績のいいほうではなかった…が、大吉は大学に行ってないから、よく分かってないだけなのか。これから分かるかな!?

 

紀子、帰宅。「あら、どうしたんですか? こんなおもちゃ持ち出して」

大吉「風通しだって」

ゆき「急に思いついたからね。かわいくてかわいくて。あのころの一郎は」

 

大吉「ああ、そうだ。お前、ご飯の支度しろよ」

紀子「あっ、そうそう。お義母さん、私がやりますよ」

 

⚟ゆき「いいから座ってなさい」

⚟紀子「だって簡単ですもの」

⚟ゆき「じゃ、これ持ってってちょうだい」

⚟紀子「はい」

 

茶の間に戻って来た紀子は犬のぬいぐるみを手にする大吉に「やっぱりそういう物は残しとくほうがいいわね」と言う。

大吉「今もそう言って話、してたんだ」

紀子「ホントに幸せな子よね。一人っ子だから甘えたい放題。それにおばあちゃんだってすごいんだもの」

ゆき「何がすごいのよ?」

紀子「いえね、おもちゃだってね、あんまりたくさんやるといけないんですってよ。移り気で気まぐれな子供になっちゃうんですって」

ゆき「そうならなかったじゃないの。一郎は」

紀子「これからよ。これからがホントの反抗期なんだから」

 

ゆき「甘やかしたのは、あんたたちですよ」

紀子「まあ、あんなこと言ってる」

ゆき「だってそうじゃないの」

大吉「まあ、そんなことはいいからさ」

 

ゆきは、たまに2人で出たんだから外で何か食べてくればいいのにと言うが、紀子は2人だけでおいしい物を食べちゃ申し訳ないと言う。

ゆき「誰に申し訳ないの?」

紀子「うちにはおしゅうとさんが頑張ってますからね~」台所へ。

ゆき「あんなこと言ってる」

 

大吉「いや、まったくイヤなことが起きちゃったもんだよ」

ゆき「ホントにね。これがよそのうちだったら大変だよ。うちなんてホントにうまくいってるほうなんだから」

 

男性の脚本家は嫁姑があっさりしてていいよね。まあ、そこに時間を割くドラマじゃないけど。

 

一郎、帰宅。大吉は一郎におもちゃを見せる。「ねえ、おばあちゃん。こんな物しまっておくより新しいうんといいおもちゃを買ってよ」

ゆき「どんなおもちゃを?」

一郎「どんなって、すごいおもちゃがいっぱいあるんだから。(両手を広げて)これぐらいの列車だってあるんだよ」

ゆき「そんな大きかったら本物じゃないか」

一郎「本物じゃないったら~」

大吉「こら、一郎」

 

「ねえ、買ってよ」とゆきに甘える一郎。

大吉も紀子もあきれつつニコニコ。

 

茶の間

一郎の持ち物に名前を書く大吉と紀子。

大吉「うまくないなあ、字は」

紀子「お父さんらしい字よ。力があって頼もしいわ」

 

大吉って子煩悩だね~。名前書きしてくれるお父さんとかなかなかいないと思う。

 

大吉「大体、あれだよ。名前なんてひらがなじゃ様にならないな」

紀子「さあ、いいから。ほら、たくさんあるのよ」

 

時計は10時になったところ。

 

せんべいをつまみながらの作業。

 

10時34分。

 

大吉「(鉛筆を見ながら)こんな物にまで書くんだからな」

紀子「もう少し頑張ってちょうだい」

大吉「ああ」

 

名前書きをする大吉の姿をじっと見つめる紀子。

大吉「今更、俺の顔を見つめたって始まらないだろ?」

 

紀子「あした、また、保健所に行ってBだって言われたらどうするの?」

大吉「どうもこうもないじゃないか。日赤が間違ってるか、お前の行った産院が間違ってるんだ」

紀子「そんなこと絶対にないわ。日赤だって間違えるはずないし」

大吉「だから、あした行く保健所が間違ってるに決まってるじゃないか。(冗談っぽく)それともお前が浮気でもしたのか? ええ?」

紀子「バカなお父さん」

大吉「俺がバカだったら、なおさらそういうことがあるんじゃないか。まったく変な話だよ。バカバカしい」

 

泣きだす紀子。「だって、それしかないじゃないの。もしあしたBだったら…」

大吉「バカ。バカなこと言うんじゃないよ。お前のほうが俺よりよっぽどバカじゃねえか」

 

寝ていたゆきが体を起こす。隣には一郎が寝ている。

 

大吉は茶の間から出て、一郎のお気に入りだった犬のぬいぐるみを持ってきた。「今日に限って、おばあちゃんがどうしてこんな物を虫干しにしたか、お前には分かるか? おばあちゃんにとって一郎の血液型なんかどうでもいいことなんだ。ただ、かわいくてしかたがないんだ。それは俺だってお前だって同じはずだ。そのことをはっきり思い出さそうとしたんだぞ、おばあちゃんは」

 

紀子「私だって…今更どうしようもないじゃありませんか。AだってBだって、あなたの子供に間違いないんだもの」

大吉「そうさ。どんなことがあったって、一郎は俺たち夫婦の子供だよ。(犬のぬいぐるみに向かって)そんなことはお前のほうが人間よりか分かってるかもしれないな。お前は一郎と一番の仲良しだったもんな。お母さん、バカだな」犬の鳴きまねしながらぬいぐるみを紀子に近づける。

紀子も取り返して「ワン!」

 

会話を聞いていたゆきは、一郎の布団をかけ直し、横になる。余計な口出しをしない姑の鑑だね!

 

保健所

飽きて遊んでいる一郎。大吉は紀子に一郎を連れて先に帰るように言うが、紀子は今日こそ3人でお食事して帰りましょうと言う。ゆきの許可済み。何を食べようか話していると、西城が出てきてB型だと言われる。モノクロ…というか青白みたいな画面になる。

 

和泉家

ピアノの音が聴こえる。小学校教師の葬式から元が帰ってきて和子が出迎えた。

和子「あなたも高校の先生になるといいわね」←どういうこと??

 

元「おい、晃。さっぱりピアノうまくならないねえ」

和子「そう。もうピアノより勉強ですからね。これから中学へ上がる勉強よ」

元「何を言ってるんだ。昨日、小学校へ上がったばかりじゃないか」

和子「だから、今からそのつもりでいなきゃ、ろくな中学へ入れないんですよ。お隣なんか2年生でもう塾へ行ってるんですからね」

元「かわいそうに」

和子「かわいそうでも、そうしなきゃいい中学へ入れないんです。お父さんの中学なんか、てんでダメでしょ? 高校行くのには」

 

やっぱり杉浦直樹さんはスーツが似合う。そしてでかい。

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「たんとんとん」の新次郎さんも悪ガキたちを指導する先生みたいなものだった。

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和子役の林美智子さんは「おんなは一生懸命」では桃の継母。

 

ついに最悪の結果が出てしまったのです。今、この3人がつなぎ合っている手と手の温かみは一体なんなのでしょうか。肉親に対する愛情でしょうか。それとも、かよわい人間が互いに頼りにし合っている日常の約束でしょうか。それとも、ただ単に習慣なのでしょうか。

 

商店街を歩いている3人の姿が再びモノクロというか青白になる。(つづく)

 

今まで登場した人でイヤな人っていないから見やすい。橋田ドラマだと嫁の言動をすごくイヤなふうにとったりして、それで話がこじれたりしてた。紀子さんが橋田ドラマの嫁みたいに自分で何でもやるって頑張りすぎるタイプじゃないのがまたいい。

 

「おやじ太鼓」19話。竹脇無我さん、秋野太作さん、あおい輝彦さんの3ショット。「3人家族」「兄弟」であおい輝彦さんはどちらの弟役もやっていたから不思議な感じだったな。ガラの悪い竹脇無我さんもたまにはいいもんだ!?

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数回ぶりの山田太一脚本。

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松山省二さんの兄・英太郎さんは「大岡越前」にレギュラー出演しており、加藤剛さんや竹脇無我さんと親交が深かったそう。松山省二さんも第5部のみ出演していた。