徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】『橋田壽賀子さんをしのんで~「おしん」を振り返る~』

録画もしましたが、リアルタイムでも鑑賞しました。13時50分スタートで最初の10分が軽く座談会、総集編が3時間30分(15時から5分ニュース)、17時40分から再び座談会。総集編は、少女編が1時間ちょっとと老おしんが40分くらいで、残りが田中おしんでした。すごい端折り方だったな。

peachredrum.hateblo.jp

↑以前見た総集編でちゃんと感想を残したのはこれだけだけど、この総集編ともまた違った編集だった。総集編は1時間半×4だけど、今回は全編を3時間半だもんねえ。「おしん」みたいな内容ぎっしりドラマにはきつい。

 

以下ネタバレ 主要キャストでもバッサリいなくなってる人が多数いた。庄治あんちゃんは子役の子だけ登場。大人になって作造に負けず劣らずの憎たらしさなのに、とら共々出てこなかった。染子さんたちもモブみたいに映るだけ。思えば結婚に至る過程とか作造のシーンが結構多かったということだろうか。その割に竜三との出会いはカット。

 

健さん(ガッツ石松さん)、恒子さん、佐和さん、地獄の佐賀編は一瞬で三重へ。川村もなし、初ちゃん、希望も何の説明もなし。初見の人には、おしんってあんなに子供産んだのかとしか思えないし、禎は存在感ないんだよなー。産まれた日に意味があるってことかな。

 

最も割を食ったのはお加代様じゃない? 学生時代に浩太について行ったことくらいにしか出てこないじゃないの! おしんにとっては浩太と同じくらい大切な人だし、年を取ってもずっと後悔し続けたってのに、扱いが悪い。

 

まー、難しいか。3時間半だし座談会のキャストからいって少女編が中心なのかと思っていたから、田中おしんが見られただけでもいいよ。ついでに言うと、私は乙羽おしんも楽しんだ方なので、全編を振り返る総集編だったのはよいと思います。

 

最期が描かれたのは、おしんの両親と竜三だけど、あとは本編を見てお楽しみくださいという初めて「おしん」を見る人用の総集編だったのか?と思うと、納得。

 

いやー、やっぱり「おしん」は別物ですね。夢中で見てしまいました。ばんちゃんの優しさとか、作造のクズっぷりや、やっぱり竜三はいいなとか。私にとっては朝ドラ一のクズ夫ではない。あんなかっこいいのに浮気ひとつしないんだから。座談会はいつものエピソードというか、いつものキャストだから仕方ないけど、石坂浩二さんを呼んだので、渡鬼の話もありました。渡鬼は見たことありません。ハルとナツも見たことないです。

おしん」はどこか枠を作って、朝ドラ再放送とは別の時間帯で延々繰り返し再放送をすればいいと思います。NHK総合の朝4時代は以前は4時半から朝のニュースが始まっていたのですが、働き方改革の影響か、今は朝5時のニュースからが生放送で、5時前までの時間はみんなの歌や持論公論の再放送とかをやっています。早朝は緊急ニュースでつぶれる可能性がかなり低いので、総合テレビで再放送するならこの枠がいい。持論公論もコロナの話題ばっかりで朝から辛いんだよぉ! 

 

テンポのよさ、ナレーションの存在感何もかもが素晴らしい。でもさー、だからといって、一方でおりんちゃんやあぐりみたいなドジっ子ヒロインも好きなのよ。今日見たことによってまた明日から一層「あぐり」に対する目が厳しくなるのかと思うと、それはちょっとなあ。こっちはこっちで楽しく見たい。金持ちの娘が甘えやがって、あるいは恵まれてる的な批判は勘弁(-_-;) 明治、大正で名を成す女性なんて家がお金持ちじゃないと特別なスキルを得られることなんてまずないんだから。

 

おしんが1901(明治34)年生まれで、あぐりが1907(明治40)年生まれ。雄と淳は同年代だね。