徒然好きなもの

ドラマの感想など

今年のドラマ

2019年春から偶然知ったBSプレミアムおしん」の再放送により、昭和のドラマにハマり、ずっと朝は何年も昭和+平成初期の朝ドラを見る習慣がつきました。

 

2019年/おしん(1983年)

 

2020年/はね駒(1986年前期)

     澪つくし(1985年前期)

 

2021年/あぐり(1997年前期)

     マー姉ちゃん(1979年前期)

            (純ちゃんの応援歌(1988年後期))←NHK総合午後の再放送

 

2022年/芋たこなんきん(2006年後期)

     本日も晴天なり(1981年後期)

 

最初の3作品は80年代の高視聴率ベスト3ということもあって、さすがの面白さだったし、金八(第2シリーズ)好きとしては「マー姉ちゃん」「本日も晴天なり」で小山内美江子脚本をじっくり見られたのは嬉しかった。昭和だと戦争経験のある人が戦争を描くのでリアルだし、興味深い。どちらも金八ファミリーの出演も多かったし。

 

あぐり」は唯一リアルタイムで見ていた作品で朝ドラって面白いんだなと実感した作品だったし、「芋たこなんきん」も朝ドラファンの間で根強い人気でいつか見たいと思ってました。

 

大穴は「純ちゃんの応援歌」で山口智子さん、唐沢寿明さん出会いの作品というイメージしかなかったのに話自体がとても面白かった。「たけしくん、ハイ!」や「天までとどけ」などの布勢博一さんが脚本と知り、納得。

 

他に、BSやCSで昭和のドラマや映画も見るようになりました。朝ドラは去年の秋から始まった1981年後期「本日も晴天なり」の後番組がなかなか発表されず、いざ発表されると10年前の「あまちゃん」だった。「あまちゃん」自体はめちゃくちゃハマった作品で当時、全話ブルーレイに録画したり、CDや写真集も買った。

 

でも、昭和のドラマにハマった今は、なんだか見る気になれず、ブログもネタがないなと思っていたところ、これもたまたま当日の朝にBS11橋田壽賀子脚本ドラマ「心」の再放送を知る。

 

BSの朝ドラ再放送は次も多分そんなに古くない作品ではないかとにらんでいて(「おしん」再放送以前は数年前の作品を再放送していた)、逆にNHK総合の再放送が「ひまわり」(1996年前期)→「ひらり」(1992年後期)→「さくら」(2002年前期)と平成初期作品が続いているので、こっちのほうが古い作品をする可能性あるかも?と思っています。やっても平成初期~中期くらいだったらスルーだけど。

 

BS11橋田壽賀子脚本×石井ふく子プロデュースの「心」(1980年)→「道」(1978年)→「ほんとうに」(1976年)→「おんなは一生懸命」(1987年)が続いたけど、また「心」の再放送からループになりそうなので、こちらの枠もしばらくいいかな。独特なセリフも多い橋田ドラマで字幕がないのも物足りない。

 

橋田壽賀子さんの脚本は、優しい性格の登場人物が多くなく、途中はかなりイライラするのになぜか最後はすっきりしてしまう、最終回まで何だかんだ文句言いつつ見てしまう力があります。

 

この4作品の中だといちばん好きだったのは「心」かな。いちばんバランスがいい感じがする。金八好きとしては、杉田かおるさんと田原俊彦さんの共演だけじゃなく、国井先生や校長先生まで出てるし。でも今回の再放送は約半年前に見たばかりなのでまた見ようとは思わなかった。

 

あと、「道」や「ほんとうに」で初めてまともに京塚昌子さんの演技を見て、とても魅力的な女優に思えました。いつか橋田脚本以外の京塚さんが見たいな。

 

そして、昨年3月に開局したBS松竹東急。開局当初は家のケーブルテレビの番組表に載っておらず、見られないのかとしばらく忘れていた今年になって、木下恵介アワーの「3人家族」の再放送をしていると知り、再び番組表を出してみたら、いつの間にか家でも見られるようになっていて、途中からでしたが見始めました。この枠は、それ以前は東海テレビの昼ドラの再放送だったらしいです。

 

「3人家族」→「二人の世界」と以前、CS日本映画専門チャンネルで見たことがあったけど、やっぱり何度見ても面白かった。「3人家族」は三島雅夫さん演じる耕作パパがよかったな。昭和にあんな優しいお父さんがいたのかという感じ。「二人の世界」も面白かったけど「3人家族」の続編が見たかったという思いもあります。

 

ただ、どちらも山田太一脚本だったので、同じ木下恵介アワーでも別の脚本家の話はどうかなあ?と思っていたのですが、「おやじ太鼓」は面白くてめちゃくちゃハマりました。

peachredrum.hateblo.jp

間取り図まで作ってしまった。

 

進藤英太郎さんがこれほど魅力的な俳優だと思ってなかったし、晩年のおばあちゃん女優の印象しかなかった風見章子さんも素敵だった。

連続ドラマの途中で白黒からカラーになるという珍しい作品でもあるし、DVD化されてない第2部の再放送までまとめてやってくれたのもよかった。

 

頑固おやじと言うけれど、家族がおやじを恐れてなく、奥さんはポンポン言い返すし、子供たちもおやじを嫌ってはいない。お金持ちで子沢山という設定も面白かった。うなぎ、寿司をおやつ感覚で食す家族。当時の田園調布の風景とかロケもいい。お敏さんが度々「海ゆかば」を歌っていて、すっかり耳なじみになってしまった。

 

次の「兄弟」もまた以前見たことがあったので、また見られてよかった。進藤英太郎さんに比べ、北村和夫さんのお父さんは若い分、おっかなかったけどね。

 

そして放送順に「あしたからの恋」。もちろんこちらも初見でしたが、進藤英太郎さんと山岡久乃さんの夫婦役が新鮮。山岡久乃さんは「心」の糸ちゃんみたいな厳しい女性を演じることが多いと思っていたので、年の差婚の若い奥さんでおっとりしてて娘の婚約者にメロメロなんてなかなか見る機会がない。

 

「心」にも山岡久乃さん、大出俊さんが共演してるけど、一緒のシーンはなかったよな? 「心」の野村さんは直也よりよほどいい人だったね。

 

あと、やっぱり私は林隆三さんの修一がめちゃくちゃかっこよくて好きになりました。トシちゃんとの関係性がとても好き。妹たちへの接し方もベタベタするわけでも仲悪くもなく、距離感がたまらなくいい。和枝と直也のケンカップルって当時受けたのかな?

 

あと童顔のかわいい顔してるのに木下恵介アワーではひねくれ者役が多い小坂一也さんもいい。当時のゴシップを見ると、随分モテてたみたいだけど分かるわ~。かわいい顔して歌がうまくて…あおい輝彦さんもそうだけどさ。

 

「あしたからの恋」の次はどうやら山田太一脚本の「たんとんとん」らしい!? 

www.chiba-tv.com

近藤正臣さん、めちゃくちゃカッコいいね! ”昭和のハンサム”みたいな言葉があるけど、カッコいい人はいつの時代に見たってカッコいいというのが私の持論です。なにげにミヤコ蝶々さんの演技も楽しみなんだ~。

 

いや~、見たかった作品なので嬉しいな。このまま放送順に「太陽の涙」「幸福相談」「おやじ山脈」と続いてほしい。

 

今年は木下恵介アワーの再放送を見られたことが何よりよかった。

 

そうそう、もう10年以上前のCMなのですが、サントリーのプレミアム・モルツのCMの「ビールの歴史」篇に木下恵介アワーの作品が多数使われていると偶然知り、(公式のはなかったけど)動画を探して見ました。

 

「おやじ太鼓」のときとかビール瓶に赤い星のマークでサッポロビールだと思ってた。こんないいCMに今頃気付くなんて。90秒バージョンで分かった部分。

0:32~から

「あしたからの恋」トシ子

「二人の世界」関根(二郎の元同僚)

「たんとんとん」安さん、中西、とし子

「二人の世界」麗子の両親

知らない作品(加藤剛さん、沢田雅美さん?)が続く。笠智衆さんもいた。

 

一旦別の映像が流れ

 

1:02~

「たんとんとん」中西夫婦、新次郎(後姿)

「おやじ太鼓」亀次郎、愛子(後姿)、三郎(横顔)

「あしたからの恋」常子、直也(後姿)

「あしたからの恋」正三、修一(後姿)

「兄弟」静男と両親…という感じでした。

 

おっ、何気に秋野太作さんは2作品、別の役で出てる。

 

もっと早くに木下恵介アワーを知っていたら保存版だったな。