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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】あぐり (19)「親の心」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

エイスケ(野村萬斎)の消息はわからないまま、望月家に帰ったあぐり田中美里)。あぐりは体調不良で学校を休み、健太郎里見浩太朗)は東京へ探しに行く、と言うが光代(星由里子)は悲観的。あぐりが木に登ってエイスケを思っていると、美佐(松原智恵子)が様子を見に来る。美佐はあぐりに家に帰ってこいと言うが、あぐりは断る。あぐりを実家に帰そう、と光代が言い出し、健太郎が反対していると、あぐりは学校で倒れ…。

大正12年9月1日に関東一帯に起こった大地震は一瞬のうちに首都・東京を破壊し、その被害は死者9万1344人。焼失した家屋46万4909戸を数える大惨事をもたらしたのでした。それは不運なことにあぐりの夫・エイスケが岡山から東京へ行ってわずか数日後の出来事だったのです。

 

あぐりは体調がすぐれず、学校を休み、勇造は「いつお兄さんを捜しに行くんですか?」と父に尋ねた。鉄道が完全に回復するまで2か月かかるが、行けるところまで行って、そこから歩きや人力車で一人で行くつもりだと言った。

 

地震から10日以上経っても消息不明ということは、もう諦めろということじゃわ、と光代はすっかりエイスケが死んだものと思っていた。

 

健太郎は仕事中もぼーっとしていて、健太郎が仕事に出て行った後、妻五郎は跡取りは勇造さんかと言うが、磯辺に「坊ちゃんは死んだわけじゃねえんぞ…。不謹慎なこと言うなや」とたしなめた。

 

山本晋也監督がよくテレビに出てたのは「あぐり」が放送されてた90年代よりはもっと前の80年代にバラエティ番組で見た気がする…wikiによれば80年代半ばに「笑っていいとも!」のレギュラーだったり、結構長いこと仮装大賞の審査員だったり、そういえばそうだった。監督、監督と呼ばれてたけど、ジャンルは知らなかったよ。「ゲゲゲの女房」にも塚本晋也さんが布美枝の姉の夫として出演してたけど、監督は演技もうまいものなのか。

 

苳子はまたしても実家へ。こんなにも毎日のように出てたんだなー…でも不思議とあぐりとエイスケの結婚式にいなかったり、光代とあぐりとしおの前にしか姿を現さない妖精かっつーくらい、父や弟たちとは顔を合わせないね。

 

光代に「あぐりが来てからこの家、碌なことがないわ! 『疫病神』よ、あの子は…」と吹き込む苳子。あぐりが来てから、実家に帰ってくることが前より後ろめたくなっただけなんじゃないのー?

 

あぐりは木に登りエイスケとを思い出していた。

「君には見えないのか? この暗闇のような街が…」

あぐりは僕の大切な妻です。最愛の妻です」等など。

 

木の下から声をかけてきたのは美佐だった。母の顔を見て子供みたいに涙をぬぐうあぐりは、美佐と一緒に甘味処に行った。美佐は父の「あぐりは何があっても前向きに考える子だ。それがあの子の財産だ」という言葉で励まし、「お義母様とうまくいってないんじゃないん?」とズバリ指摘した。

 

あぐりは「そんな事ない! お義母様は優しゅうしてくれよるから心配せんといて…」と返すが、美佐は、まだ16で人生やり直しができるとして、うちへ帰ってらっしゃいと言ってくれた。「エイスケさんは絶対生きとるわ!」「私…エイスケさんが帰ってくるの待ってる。望月の家で待っとるわ!」と明るく返した。

 

来週にも東京へ行くという健太郎に対し、光代は、あぐりをしばらく実家に返したいと言ってきた。「お前、エイスケがこうなったのをあぐりのせいだと思うとるのじゃなかろうのう? エイスケが東京へ行ったのはな、むこうで自分の力を試したかったからじゃ。それはエイスケが自分で決めた道じゃ。万一のことがあったとしても…それはエイスケの運命なんじゃ。あぐりのせいじゃない! 誰のせいでもありゃせん!」分かったな…?とは言ったが、光代はまだ納得できない感じ。

 

学校ではクラスメイト達があぐりが未亡人になるとか何とか噂をしていた。そんな会話を耳にしても加わらない民子。あぐりが教室に入ってきて、あいさつしても無視してたけど、心配そう。

 

山神の英語の授業中。あぐりは教科書を読みながら言葉に詰まり、倒れてしまった。一番に駆け寄ったのは民子。友情復活か!?

 

家の布団で寝かされてるあぐり健太郎と光代は医者からあぐりが妊娠していることを告げられた。屏風がなくなった描写がされてたのはつい先日のことだけど、もっと前から仲は深まっていた(下衆)。

 

光代はお膳を自ら運び、あぐりに優しい言葉をかけた。しかし「この子はエイスケの生まれ変わりじゃわ」とエイスケが死んだことは信じている様子。あぐりは「お義母様…。エイスケさんは絶対に生きとると思います。『この赤ちゃん』はその知らせです。『僕は生きてるから待ってろよ』っていうエイスケさんの知らせなんです」とあぐりは返した。

 

そうじゃ、そうじゃと言う健太郎に光代もやっと「私…なんだか生きる勇気が湧いてきたようじゃわ!」と明るくなった。

 

エイスケの安否を気遣って暗く不安な毎日が続く中、一家にとってあぐりの妊娠は一筋の明るい光でありました。

 

結婚も早けりゃ、妊娠も早い! 光代さんがこんなにも態度がころころ変わる人だったとは忘れてた。ドラマが始まったばかりの頃の完璧なお姑さんぶりも違和感あったけど、この辺のことがあったせいかな。 

 

 

今週末、25日にNHKで「おしん」の総集編と座談会をやるそうです。4時間10分の放送で、3時間30分の総集編と残りが座談会かな。司会が渡鬼のナレーションの石坂浩二さんで座談会メンバーは泉ピン子さん、伊東四朗さん、小林綾子さん。仕方ないことだけどいつものメンバーだなー。

 

目線を変えて、山下真司さんと田中美佐子さんとか出してくれよー…って、そりゃないか。おぼんこぼんを司会にするとかさ。子供時代の話をするなら光石研さんや平泉成さんなどもいるよ。せっかく「おしん」を広く知ってもらう機会なのに、やっぱり子供時代中心になっちゃうのかな。ますますイメージ固まっちゃうよね。

 

橋田壽賀子さんをしのんで~「おしん」を振り返る~

[総合] 2021年04月25日 午後1:50 ~ 午後6:00 (250分)

4月4日にお亡くなりになった脚本家・橋田壽賀子氏の追悼番組として、「おしん」の総集編(3時間30分程度)と、橋田氏と縁の深い出演者の座談会を合わせ放送する。