公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
年が明けても、エイスケ(野村萬斎)は戻ってこない。あぐり(田中美里)は一度エイスケに会いに上京したいと話すが、光代(星由里子)に反対される。あぐりががっかりしていると、勇造(若林久弥)が、自分も東京で仕事がしたい、と夢を語る。東京行きもままならず、春を迎えると、森(森本レオ)がやってくる。健太郎(里見浩太朗)が金を渡して追い返し、あぐりが森について来いと言われ駅へ行くと、そこにはエイスケがいて…。
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大正13年(1924)正月
正月になっても結局エイスケは岡山へは戻ってきませんでした。
え、まだ正月だったの? 昨日の回に暮れになってもエイスケは帰ってこなかった…からのお腹の大きなあぐりだったので、もう卒業間近なんだと思ってました。確かに、年末では出席日数云々は厳しいんだろうか。
その場にいないエイスケのためのお膳も用意されていた。あぐりは一度東京に行きたいと義父母に訴えるが、当然のことながら身重の体で長旅は無理だと断られた。
中庭の見える廊下に座っているあぐりに勇造が「学校やめて毎日退屈じゃろう?」と声をかけてきた。「兄さんも何考えとんかなあ。おなかの大きな義姉さん置いたまま東京なんて。お義姉さんが『東京へ行きたい』いう気持ち分かるな。この調子じゃ兄さん父親になる自覚なさそうじゃもんな。心配じゃろう?」優しいな、勇造さんは。
「それも『しかたないかな』って…。最近そう思うようになったんよ。エイスケさんには自分の生き方があるんよ。それを通すためには東京じゃなきゃ駄目なのかもしれない」とあぐりは答えた。
勇造はエイスケに家業を継いでもらい、東京で働きたいと思っていた。勇造は自動車の技師になりたく外国に負けない強いエンジンを作ってみたい、と夢を語った。
勇造が言っていた去年の春の自動車の競走大会というのは↑の中にある、1923年4月の第2回自動車大競争か。
苳子とも廊下で会った。またいた! 苳子から「あなたと赤ん坊はエイスケをこのうちに呼び戻すための『人質』みたいなものなんよ。お母様がそんな簡単にあなたを手放すようなことする訳ないじゃろう?」と言われた。「あなたはそのための道具でしかない」まあ、苳子は意地悪な言い方をしてるけど、そうなんだろうし、なんだか私はそんなに、なんなのこいつみたいな感情が湧かない。
大正13年(1924)4月
結局、エイスケに会うための「東京行き」もままならず、その年の春を迎えたある日、あぐりにとってこの上ないお客が望月家を訪ねてきたのでした。
森潤再登場。義父母はものすごーく迷惑そうだけど、あぐりは嬉しそう。
この男、森潤は放浪の文士で東京でエイスケに大きな影響を与えている男でした。
しおは、気付かれないように逆さ帚を立てた。森は世間話から震災の話を始め、東北地方を放浪してるときにエイスケを呼んだ、もしエイスケを呼ばなければ一体、こののどかな光あふれる望月家の栄光はそれは一体どうなっていた事か、と恩を売り始めた。
「つまり『森さんがエイスケさんの命の恩人』という訳ですね?」とあぐりは返し、結局夕食までごちそうになり、酒も飲んでいた。どうせたかりにきたんだから、と怒っている光代も2本目の箒を立てたが、やっぱりあぐりは楽しそう。
翌日になり、ようやく望月家をあとにしようとした森だが、物価が高騰したとかなんとか金をせびり始めた。大きな手持ち金庫を出した健太郎は封筒を2枚差し出して、一つはエイスケに渡すように念を押し、「一日も早う岡山に帰ってくるよう」先生からも伝えてつかあさいと頼んだ。
玄関先であぐりも「赤ちゃん産まれたら一度帰ってくるように」伝えてほしいとお願いすると、駅まで散歩に行かんか?と誘われた。
鳳明館という旅館の前を通りかかったとき、荷物を預けたと言って建物の中に入って行った。ついていくとそこにいたのはエイスケさん! 森は一つの封筒はエイスケに渡し、あぐりと二人きりにして出て行った。
「岡山に来てるならどうして帰ってこないんですか!」とあぐりは責めるが、エイスケは「帰ったら最後、座敷牢に放り込まれかねないからねえ…」としれっとしていた。
しかし、あぐりの大きなおなかに耳を当て、「赤ん坊って不思議だなあ」とつぶやいた。エイスケと森を駅で見送るあぐりだったが、あぐりが産気づき、エイスケが駆け付けた。
次週予告
会計係の磯辺です。いや~ついに産まれたんじゃが、これがかわいい赤ん坊じゃ。じゃけどエイスケ坊ちゃんはちいとも家に落ち着かんようで望月組はどうなるんじゃろか。次週「赤ちゃん誕生」。いよいよ女の闘いじゃ。お~怖。お~怖…
今週は磯辺さんだったか。アマゾンで青空文庫の吉行エイスケ作品をいくつかダウンロードして読んだけど、ワケわからん! リアルタイムで見ていたときも、エイスケ作品を読もうかと思って立ち読みしたけど、そっと本を閉じた。それより、今は原作本の吉行あぐりさんの本が読みたい。
女学校時代、人見絹枝さんと同級生だったそうで、人見さんは当時の女性としては長身の170センチということは有名だけど、吉行あぐりさん自身も163センチでこれまた当時の女性としては長身の部類だったらしい。
※人生を振り返ったインタビューなのでネタバレ有。
あぐりさんは長身故「大女 総身に知恵は回り兼ね」と言われた。酷い言葉!
しかし、それを言い返す言葉もあったとは
あ、ドラマと関係ないことをつらつら書いてしまいました。来週も楽しみ。