徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】若い娘がいっぱい

1966年 日本

 

あらすじ

大学生の村瀬(石坂)は、友人から押し付けられて依田家の家庭教師となり、短大卒業後も両親に就職を反対され家庭に渋々こもる同家の娘・久美子(浜)に出会い、悩みなどを聞くうちに惹かれていくが、彼女には知られざる秘密があった。

 

日本映画専門チャンネルの2月の蔵出し名画座

 

艶やかな着物姿の女性たち。桜丘女子短期大学若葉会に集まっていた女性たちで、その中の智恵子が恋愛結婚し、昌子は子供が産まれると言うので、その話題で持ちきり。

 

大学生の村瀬(石坂浩二さん)は友人に無理矢理頼まれて家庭教師をすることになった。石坂浩二さんは全然声が変わらない。家庭教師先はおっしゃれーな一戸建ての依田家。父・春樹は上原謙さん。母・宗子は加藤治子さんは若いけど、上原謙さんと歳の差ない?

 

いたずら坊主の春雄を親の前で叱る村瀬。両親に気に入られ、採用。その家の娘・久美子(浜美枝さん)に一目惚れ!?

 

村瀬に家庭教師を紹介した伊東博文は女所帯の美容師一家の2階に下宿することになり、村瀬も引っ越しを手伝った。家主の娘に気に入られる村瀬。

 

その後、村瀬は家庭教師のため、依田家に行き、小学生の春雄と恵子に勉強を教えた。恵子はお姉ちゃんはなんでもできるのよと村瀬に言っていて、久美子は父の会社の手伝いをしていたが、どこか会社に属していると言うわけではなく、短大卒業後は家事手伝い。宗子曰く、働かなくてもお嬢さんでいればいい。お手伝いさんもいるし、お金持ちなんだよね。

 

宗子は村瀬に女性が仕事を持つことについて尋ねた。まともなサラリーがもらえるまでになるまで30過ぎてしまうから、共稼ぎが必須だと言った。

 

久美子は宗子の本当の娘ではない。久美子の実母は3歳の時に亡くなり、7年後、父は再婚。九州に墓があるため、一度も墓参りをしたことがない。実の親子のように仲はいいけど、宗子が久美子の勤めに反対するのも実の親子じゃないからでは?と久美子は考えていて、村瀬に味方になってくれるよう頼んだ。

 

水上スキーを楽しむ村瀬と久美子と伊東と美容院の娘・貞子。貞子が村瀬に好意を持っていることを知った久美子。帰ってから貞子の母は村瀬のことを伊東からしつこく聞き出す。

 

友達の伯父の会社の社長秘書に就職が決まり、久美子は村瀬に報告に行き、二人で久美子の同級生の万理が働くバー?へ。仕事をひっくるめて愛してくれる人としか結婚しないと言っていたから、なにか専門職でバー勤めは意外…と思ったら、才能だけじゃなくお金も必要で働き始めたと言うので本職は別か。きれいでおしゃれだから芸術系かな??

 

若い娘の話だから、とにもかくにも結婚結婚。

 

万理に久美子は正真正銘のバージンねと言われたからか、村瀬に女の人を知ってる?と尋ねたり、村瀬の部屋でキスされ、それ以上されそうになると殴って部屋を飛び出した。

 

お嬢さんで何も知らないと周囲の人に言われてることが久美子のコンプレックスなのかな。勤めに出ることを宗子から春樹に話していた。春樹は偶然、民代に会ったと言っていた。高木が死んで、美容院をやっている…久美子の母は生きている…あの美容院の店主は久美子の母!?

 

村瀬が家庭教師に来た日、宗子は久美子にお見合い話をし、弟の春雄が両親の話を盗み聞きし、久美子の母が生きていることをバラした。ママ、僕悪いこと言った?って、こんな空気を凍らせる子供いないだろ!!

 

春樹から民代のことを問い詰めた。離婚の理由は言いたくないという春樹。久美子は自室で泣き崩れた。

 

アメリカ人と結婚した友人・こずえの結婚式に出席した久美子はなかなか家に帰って来ず、心配した宗子は民代のところに行くと春樹に言う。

 

帰りづらい久美子は昌子の家に遊びに行った。昌子はお腹が目立って気が引けたと結婚式に出席していなかった。

 

宗子は民代の元へ。宗子と民代は初対面。民代は久美子を置いて依田家を飛び出した。貞子は異父姉妹か。

 

久美子は村瀬のアパートへ。誰もいないのに上がり込む。貞子は村瀬に会って久美子が好きか気持ちを確認する。

 

民代の店を久美子が訪ねた。依田久美子と名乗っても、貞子の友達ですか?とずっとぼける。久美子は娘とは言わずに帰って行ったと思ったら、店先に立っていてセットを依頼した。

 

セットされながら、鏡越しに「お母様…」と呼びかけた。民代も応じ、泣きながら抱き合う。久美子が2歳の時、春樹より好きな人が現れて相談して、春樹は久美子は僕が引き受けると送り出してくれた。

 

依田家から出てきた村瀬が久美子を見つけて送ってきた。閉店する頃帰ってきた貞子は久美子が会いにきたか民代に聞いた。私の娘は貞子だけと抱き合う母娘。

 

村瀬は久美子を好きになる前に家庭教師を辞めると言った。意気地なし!と帰っていく久美子。

 

後日久美子からお見合いをしてきたと村瀬に言いにきた。そんなことを言うためだけに会いにきたんですか?と笑う村瀬にビンタ。怒って走り去った久美子はいつしか笑い、村瀬も笑いながら追いついて手をつないだ。(終)

 

 55年前の若者映画だからね…結婚結婚結婚…うっ頭が!!

 

この映画の後、東映会長で若い頃俳優をしていた岡田裕介さん特集のCMをやっていて、石坂浩二さんに似ていた。調べたら元々大学時代、石坂浩二さんとプロデューサーに間違えられたのがデビューのきっかけとありました。若い頃ほど似ている。