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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#50 エルムの木かげ(脚本/岩間芳樹)

1976年9月12日 TBS

 

あらすじ

北海道大学を卒業し片田舎で開業医を営む父親(芦田伸介)と、北大を退学して南米へ植物の研究に行きたいと希望する息子(中村まなぶ=中村梅雀)の葛藤を描く。当時の北海道大学でロケが行われた。ある日、父親のもとに学生時代のマドンナだった女性の娘だという若い女性(丘みつ子)が訪ねてくる。

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 濃昼(ごきびる)の停留所に降り立ったタクヤは濃昼診療所へ向かう。診療所の医師である父・サブロウに「手紙読んだ?」と話しかけるがサブロウは無視して出かけてしまった。

大学を中退して南米に行きたい息子と当然反対する父親。説得してみせろというが、タクヤが中学生のときに家族の了承もなく診療所を始めたサブロウを責め始めた。

 

札幌まで行くというサブロウを車で送ってくれたタクヤ。サブロウは喫茶店で学生時代の憧れの女性・ヤッチャンに生写しの娘・フミコに会い、話をしていた。その話の中でサブロウは元々北大の先生をしていたことが分かる。フミコはずっと母と二人暮らしで父のことをようやく聞き出した。オカザキという男だと告げられ、ショックを受けるサブロウ。

 

オカザキは北大農学部でオーケストラ部で学徒出陣で亡くなった。大学構内を案内しながら説明。フミコは母が癌で5年も闘病したため、バーで働いている。そんな話をしていると、タクヤに出くわした。構内でアルバイト?! フミコをタクヤに任せて知り合い?のトクさんに会いに行った。

トクさんは今福正雄さん! 源じい! ヤッチャンやオカザキのことを知っていたから大学の同級生だったりする? トクさんは白髪、サブロウは髪が黒々してるから分からないと思ったら、タクヤが親父の代からいる寮の名物舎監だとフミコに説明してました。

 

寮でタクヤと話をするフミコ。狭い部屋に花の写真や鉢がいっぱい。南米の花、土を育てたいと思っているタクヤ

 

家でオカザキの話を写真を見せながら、フミコに話して聞かせた。「誰も殺したくなかった」と言っていたオカザキを「美しい話ですね」と鼻で笑うような態度のフミコにサブロウはカッとなるが、母子二人そんな美しい話ではすまない苦労をしてきたと泣き出した。

 

タクヤにもお花のことで頭がいっぱいなんでしょうねと話しかけるフミコ。いや、まあ家庭それぞれ事情がありますからね。

 

夜、診療所に??にかまれたという知らせを受け、漁船に行き、緊急手術。魚? タクヤに救急車も呼ばせていて、応急処置を終え、救急車に乗せた。

 

翌朝、診察室でフミコにチェロを聴かせたサブロウ。オカザキもセロ弾きです。フミコにオカザキの写真を持たせた。サブロウはオカザキからヤッチャンに子供がいるとは聞かされてなかったし、ヤッチャンも言わなかった。オカザキに心残りを持たせたくなかったから…えーだから戦後苦労したんじゃないか! フミコは新しい人生を歩けそうな気がすると帰って行った。

 

タクヤは南米行きを考え直してもいいと言い出した。そんないい加減なものだったのかと怒るサブロウに老後の面倒をみるのは僕だよ? 僕が南米行きをやめるか父が一緒に南米に行くかの二択と言ってたけど、えぇ〜?!

 

タクヤは今すぐではなく大学は卒業するから、その間考えててよとサブロウに言った。看護師から「患者さん来ましたよ〜」と言われ、まずメシ〜と父は診察室を飛び出していった。(終)

 

ちゃんと結婚してれば遺族年金とかあったんだろうけどね、フミコがちゃんと責任取ってくれなかったオカザキを恨んでいたこともあったという気持ちもわかるな。

 

中村梅雀さん、さらさらツヤツヤヘアーで若々しいけど、声はそのまんまなんだなー。