TBS 1976年4月8日
あらすじ
コック長である高間(益田喜頓)が数十万円もの食器を購入し、身元のわからない村田(常田富士男)という男に仕入れを任せたうえ、泥酔状態で帰宅した…。
2025.11.14 BS-TBS録画
<見知らぬ者同士が閉じている高原の小さなホテルに集まってきたのは、3月の下旬であった。集めたのは面川清次である。誰もが見放したこのホテルを泊まった人々の心にいつまでも残るような爽やかであたたかいホテルにしないかというのである。予算は少なく、月給も満足に払えない。だから、嫌な人を引き止めることはできない。
しかし、コンクリートと排気ガスの東京よりホテルの成功というはっきりした目標のある、この高原の生活のほうが生きがいがあるかもしれないと思う人は残ってほしい。一人一人、その能力を見込んで、かけがいのない人を選んだのだから、と面川の弁舌は淀みがなかった。その淀みのなさ、調子のよさにかえって胡散臭いものを感じる者もいた。何か裏があるのではないという思いは多少とも誰の胸にも宿った。
しかし、東京へ戻ると言いだす者はいなかった。それぞれがひそかに抱く、それぞれの孤独が高原での新しい生活を求めたからであった。
北上冬子、高間麟二郎、高村靖雄、鳥居ミツ、服部亥太郎、小笠原史朗、会社から派遣されてきたという大貫徹夫。そして、地元から加わった杉山七郎と有馬フク江。メンバーは10人であった>
お! このオープニングナレーションは固定なのかな!?
大貫に起こされる面川。コック長が夜通し飲んで帰ってきたという。40万の食器を買ったと聞き、驚く。
厨房で歌って踊る高間とむさくるし男。ギャーギャー騒ぐ大貫を黙らせる面川。
脚本:山田太一
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音楽:小室等
演奏:ムーンライダース
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テーマソング
作詩:谷川俊太郎
作曲・唄:小室等
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面川清次:田宮二郎
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北上冬子:由美かおる
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大貫徹夫:前田吟
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高村靖雄:潮哲也
鳥居ミツ:池波志乃
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村田日出男:常田富士男
杉山七郎:尾藤イサオ
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服部亥太郎:徳川龍峰
小笠原史朗:古今亭八朝
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有馬フク江:北林谷栄
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高間麟二郎:益田喜頓
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協力:八ヶ岳高原ヒュッテ
西武都市開発
東京銀座つばめグリル
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プロデューサー・演出:高橋一郎
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制作著作:TBS
厨房で肉を焼く亥太郎を冬子が手伝っていた。高間と男は厨房で毛布をかけられて寝ていた。
食堂で考え込む面川。大貫がロビーに呼び出し、もう一度スタートに戻ったほうがいいという。ここでいいと面川が言うので、大貫はコック長が本当にあてになる人なのか問い、寝坊した亥太郎や起きてこないミツも叱らないことを責めた。
やっと起きてきたミツは5時まで作業していたという。亥太郎も一緒だった。面川は人の仕事を手伝う亥太郎の行動は肯定する。
コック長と一緒に来た男をむさくるしさしかない男だと評する大貫。コック長はシンガポールで名コックだというが、大貫は全く信用しておらず、グチグチ言うだけの大貫に冬子もミツもキレた。
亥太郎が厨房に朝食のベーコンエッグを取りに来るというが、面川たちが厨房へ行くと、亥太郎が寝ているコック長に水をかけておこし、オムレツを作るように頼んでいた。おばやん、七郎も出勤してくるが、おばやんはよそ者のやることに首を突っ込むなと七郎を注意する。
掃除をするおばやんたち。
厨房で面川がコック長が買ってきたという食器の包みを開けていた。コック長が着替え、卵3個とフライパンを亥太郎に用意するように言い、目の前でオムライスを作るというが、面川が信じるというと作るのをやめた。作ってくださいというと信じてくれないのか…ってめんどくせぇジジイだ!
私の料理はこの食器には乗らないという理由で新たに食器を買ってきたコック長は最低限の買い物だという。面川は信じるというが、みんなの前でオムレツを作ると言い、亥太郎を呼びに行かせた。
あんたにだけは信じてもらいたかった。私は偽物じゃないとコック長は繰り返す。
厨房にみんなが集まり、面川がオムレツの難しさを語る。オムレツ作りをしている中、男が起きた。コック長は、おばやんに味見を頼んだ。
おばやん「結構うまぐね」とすぐ席を立とうとする。面川が何度もどんなところが気に入らないのか聞くと、中がグチャグチャで砂糖と醤油の甘くてしょっぱい卵焼きが好きだから、味がボンヤリしていると評価し、コック長をガッカリさせ、怒らせた。
寝込んでしまったコック長を看病する男。はあ~、言葉を発すると日本昔ばなしを思い出すなあ。
面川と大貫は壁紙の話をしているが、面川はコック長を疑っていたことを謝らない大貫に怒っていた。大貫が出ていって、怒りに任せてドアを強く閉めようとしたら、ドアが壊れて、これも修理か…とガッカリな面川。
暖炉の前
冬子と史朗が「小さな日記」を歌っていた。
面川が来ると、靖雄がいなかった。冬子が史朗と話しているとすぐすねるらしい。
面川はみんなを集め、しあさって開業することにしたと話す。明日、大工さんが2人来る。面川は東京に行って、客になりそうな人を集めてくる。開業しなければお金が減るばかり。今は5部屋だけ使う。大貫はまだグジグジ言うが、しあさっての開業に客が来る可能性は90%ないという面川。
厨房
おら、うれしい…とコック長にお礼を言う村田。材料を持ってくるときは玄関じゃなく、裏から入るんだぞと教えるコック長。
1人残っていた面川のもとに大貫が来て、うさんくさいと思っていた男も信用できるとなると私の判断は、いいことなしだと言う。社長のお嬢さんのご亭主というだけで、こういうホテルの支配人としての能力はないと思っていたと素直に語る。ハイランドホテルというのはいい名前ではないという意見が一致する大貫と面川。八ヶ岳高原ホテルという新しく考えた名前まで意見が一致した。
ミツ、靖雄、史朗がシャンデリアを組み立て、厨房では仕込み、おばやんと冬子がアイロンをかけ、面川は東京を歩き回っていた。
冬子がパンフレットの文章を考えていた。
街がたまらなく嫌になったら高原へいらっしゃい
自分の顔が嫌になったら高原へいらっしゃい
あの人のことを忘れたかったら
もう一度二十歳になりたかったら高原へいらっしゃい
効き目はないかもしれないけれど同じ仲間がホテルにいます
ホテルはお金、ホテルは人、ホテルはともしび
ホテルはあなたを待ってます
お金? 人? 聞き取れてないな!?
拍手を送る史朗。靖雄は偏りすぎてるという。コック長は冬子の過去に踏み込むようなことを言い、史朗に止められた。
面川は電車で帰り、そこから先は七郎に送られていた。
コック長の話に笑わないおばやん。でも面白いと思ってはいたらしい。
そんな時、ホテルに予約の電話が入った。(つづく)
1976年4月の2週目
6日(火)は「いごこち満点」の初回。
9日(金)は「赤い疑惑」の最終回前。
TBSって、ホント、ドラマが充実してるわ~。前田吟さんは「赤い疑惑」の次の「赤い運命」に出てたね。大貫と大竹が同時期だったとは! いい人を演じることが多いようでそうでもないんだな。
今、「ありがとう」第3シリーズも見てるから、ほんとどこにでも出てくるし、変わらないし。これで「キイハンター」にも出てきたら…ってそりゃないか。
