TBS 1976年4月1日
あらすじ
面川(田宮二郎)らは、ホテルのオープンに向けて早速準備に取り掛かる。しかし大貫(前田吟)は、面川のやり方に不安を募らせ、何かと口を出すが…。
2025.11.13 BS-TBS録画
見知らぬ者同士が閉じている高原の小さなホテルに集まってきたのは、3月の下旬であった。集めたのは面川清次である。誰もが見放したこのホテルを泊まった人々の心にいつまでも残るような爽やかであたたかいホテルにしないかというのである。予算は少なく、月給も満足に払えない。だから、嫌な人を引き止めることはできない。
しかし、コンクリートと排気ガスの東京よりホテルの成功というはっきりした目標のある、この高原の生活のほうが生きがいがあるかもしれないと思う人は残ってほしい。一人一人、その能力を見込んで、かけがいのない人を選んだのだから、と面川の弁舌は淀みがなかった。その淀みのなさ、調子のよさにかえって胡散臭いものを感じる者もいた。何か裏があるのではないという思いは多少とも誰の胸にも宿った。
しかし、東京へ戻ると言いだす者はいなかった。それぞれがひそかに抱く、それぞれの孤独が高原での新しい生活を求めたからであった。
北上冬子、高間麟二郎、高村靖雄、鳥居ミツ、服部亥太郎、小笠原史朗、会社から派遣されてきたという大貫徹夫。そして、地元から加わった杉山七郎と有馬フク江。メンバーは10人であった。まだ風も冷たい春の兆しも見えぬ雪の残る高原での第一歩であった。
割とがっつりと前回のあらすじ紹介! 字幕なくても滑舌がいいので分かりやすい。
脚本:山田太一
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音楽:小室等
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演奏:ムーンライダース
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テーマソング
作詩:谷川俊太郎
作曲・唄:小室等
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面川清次:田宮二郎
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北上冬子:由美かおる
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大貫徹夫:前田吟
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高村靖雄:潮哲也
鳥居ミツ:池波志乃
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村田日出男:常田富士男
杉山七郎:尾藤イサオ
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服部亥太郎:徳川龍峰
小笠原史朗:古今亭八朝
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稲川善一
エースプロ
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有馬フク江:北林谷栄
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高間麟二郎:益田喜頓
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大場専造:岡田英次
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面川 祐子:三田佳子
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ロケーション:pavic
協力:八ヶ岳高原ヒュッテ
西武都市開発
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協力:東通
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プロデューサー・演出:高橋一郎
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制作著作:TBS
う~ん、いい歌。当時は、もちろん朝に放送してたわけじゃないけど、朝の再放送にぴったりの曲。
ホテルの前で布団を干す高村と史朗。面川さんと高村ってシルエットが似てるのよね。それぞれ、掃除をしたり、タンスを運んだり。ミツはマットをゆっくり運んでいた。
冬子が悲鳴を上げると、男たちが一斉集まった。お風呂場の後ろにネズミが10匹くらいいたというが、杉山がツボ?に小さなネズミが7匹だけだったと捕獲し、笑った。
9時50分だから一服しようという大貫。しかし、面川に却下された。ジャージ姿の大貫さん、コントみたいで面白い。
大貫を呼び出した面川は10時の休憩なんて大貫が提案しなければ、誰も気付かなかった、気を緩めるなと注意した。それもなんだかブラックな。
高間は遠くの店から肉や野菜を仕入れようとしていたので、大貫は地元の人の気持ちが大事だと下の店で仕入れるように言うが、高間は私の勘は正確だと大貫に反論した。
社長命令で出向してきた大貫は面川のやることなすことに口を出す。
史朗がミツがサボっていると面川に言いつけ、ミツにどんないいところがあるのかと責めた。
ミツの部屋を訪ねた面川。ミツは自室のベッドに寝転がっていた。面川は、こんな有能な人を見つけたんだぞと自慢したいのだと言うが、お世辞の嫌いなミツは冬子の文句を言う。しかし、面川はミツのすごいところを見せてやろうと思っている。
ミツに文句を言ってた者がいるというと、最初は冬子といい、否定すると、あの変な顔したバーテンでしょう?と当てた。
面川は史朗にみんなを集めるよう声をかけた。
ミツはウエートレスが冬子ちゃんと呼ばれ、自分はミツさんと呼ばれるのが不満だと面川にもらし、面川は「いいとも! ミッちゃん」と答えた。
面川はボイラー室にみんなを集めた。ミツはボイラー1級、ビルの配線工事の経験あり、アルミニウムの溶接もできる。
ミツは道具類を腰に付けたが、カッコつけてるねと杉山に言われ、「からかうなら出てって」と怒鳴った。余計なことを言う杉山が悪いよ。結局、ミツは1人で作業することになった。
昼休憩。冬子が呼びに行ったが、ミツはお昼どころじゃないと断った。あんな奴にデカいツラされる覚えはないと史朗がまた文句を言う。面川が「ミツに惚れてる」と言うのでギョッとすると、「みんなに惚れている」と言い直した。そのうさんくささを高村が嫌がる。
高間に昼食の味を褒めたが、亥太郎のまかないで「みんなも味については厳しくなってもらいたいな」と不満げ。食事の気分を害され、おばやんはよそ者という者はああいうもんだと言い、食事を終えた。1人にしておけないと杉山もおばやんのもとへ。
リメイク版の「高原へいらっしゃい」はチラ見程度だったけど、夏のドラマだったよね。そこから空気感が全然違う。
夜になっても作業するミツのもとへ「俺の飯を2度も断るとはどういうことだ」と亥太郎がじりじりと近づき、ミツは「温かいうちに食べるわよ」と折れた。
冬子はドア越しからミツが食事していることを確認し、面川に報告した。亥太郎にあのセリフを言わせたのは面川。ミツは冬子に対抗意識があるのだと面川が言う。君ほど美人じゃないし…って面川、ひでーな!
ロビーの暖炉の前に集まる男たち。杉山は、おばやんを送ってきたので今日は何時でもいられるとはしゃいでいたが、昨日のようにいかないと杉山が言う。高村は大貫に面川はどういう人か尋ねる。君たちをだましたりはしないと大貫が答えた。
電話に出た大貫。高間が小諸にいて、べろべろに酔っ払っていて泊まるという。
大貫は2日目で泊まりなんて!や、食事が豪華すぎると面川に文句を言う。しかし、面川は余りもので安く上がったと反論。大貫に妻のことを言われ、「祐子のことは二度というな」とキレる。
冬子が暖炉前で「ユー・アー・マイ・サンシャイン」も歌っている。杉山、まさかの音痴設定じゃないだろうな!?
ボイラー室では亥太郎がミツを手伝っていた。
夜中、汗びっしょりで目を覚ました面川。
「酒をどこに隠した?」と祐子に聞き、家じゅうを漁る面川。アル中だったのか?
「どうして一流ホテルにこだわるの? 三流ホテルを一流にすればいいじゃない」と祐子に言われても、酒を探し続け、祐子の父からもらったという酒も割った。「私たち、本当に終わりね」と祐子は出ていった。
祐子の職場へ行き、酒はやめたと訴える面川だが、祐子は無視。
面川が会いに行ったのは祐子の父・大場。自動車のセールスをしている面川を捜し、祐子は元に戻りたがっていると話した。大場は手助けをさせてほしいと抵当物件である八ヶ岳のホテルを面川に任せるという。予算は300万。条件は酒を飲まぬこと。繁盛している高原のホテルに祐子を迎える気はないかね?といわれ、話に乗った。
朝、大貫に起こされた面川。6時半、高間が戻ってきた。長い間、シンガポールのコック長をしている高間の経歴をあやしむ大貫。高間は40万の食器を買ってきた。
厨房で踊っている高間と男。高間は、この男から仕入れをするのだという。(つづく)
怪しげな男は常田富士男さん。
面川さんの過去が少しだけ明かされた。こんなふうに毎回、誰かしらの過去が分かる感じかな。ミツみたいな愛想が悪いだけの女性を嫌う人っているよね~。
