TBS 1973年9月13日
あらすじ
歌が松永のプロポーズを断わってしばらくした日、元気の弟の明子(井上順)と肉屋の長女・玉子(波乃久里子)の結婚式が行われた。玉子の父の玉之輔(佐野浅夫)は、娘を嫁がせる日には、家族揃って赤飯を食べ、長い間ありがとうございましたと言う娘の挨拶を聞いて送り出すものだとばかり思っていたのだが、当の玉子はおろか、妻の方子(奈良岡朋子)までが美容院へ走り込んだり、忙しく動くばかりで、感激の無い朝となる
2025.8.28 BS12録画
歌にお茶を入れる愛。2話放送→休み→2話放送→休み→のスケジュールで忘れちゃうよ。明子と玉子の結婚式の話ね。結婚式にオシャレして誰に見初められるか分からないという話から、ちょっと気まずくなる愛と歌。
歌は「江戸っ子は五月(さつき)の鯉(こい)の吹き流し」という。
意味:口先ばかりではらわたはなし。なるほどね。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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主題歌(クラウンレコード)
ありがとう
作詞:大矢弘子
作曲:叶弦大
編曲:小杉仁三
唄:水前寺清子
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協力:東京魚商業協同組合
築地東京青果物商業協同組合
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志村愛(あい):水前寺清子
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志村歌(うた):山岡久乃
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熊取唯一(ただいち):岡本信人
熊取七之輔:松下達夫
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寺川元気(もとき):石坂浩二
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寺川明子(あきじ):井上順
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寺川百子(ももこ):葦原邦子
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山口中(あたる):時本和也
柴田保:森本健介
ホテルの係員:手塚敏夫
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熊取乙美(おとみ):園佳也子
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中央(なかお)玉之輔:佐野浅夫
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中央方子(まさこ):奈良岡朋子
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中央玉子:波乃久里子
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中央素子(もとこ):沢田雅美
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滝本新太郎:長谷川哲夫
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木下三三九(さんさく):児玉清
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木下行司(ぎょうじ):新克利
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木下桔梗(ききょう):佐良直美
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松永育:大空眞弓
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プロデューサー:石井ふく子
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演出:川俣公明
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制作:テレパック
TBS
名津たちは山形行ってるんだっけ。そういや、善吉って、志村家で預かるとか何とか言ってたのに最近、全然見ないね。
志村家
歌が着物で着替える中、愛が「八木節」を歌いながら手伝う。
寺川家
一緒の部屋で寝ている元気と明子。8時過ぎに目覚めた明子は大慌て。結婚式は11時過ぎだが、明子は紋付きを直し終えていなかった。家庭科の成績のよかった元気に手伝いを頼むが、1階へ降りると百子が直していた。
結婚式の朝、お風呂も焚いており、明子は母の心遣いに泣く。
熊取家
唯一が仲人をする七之輔に指示を出す。乙美は朝から化粧に余念がない。花嫁はスター。仲人夫人は準スター。唯一は中年女性の美しさを出した方がいいと口紅を薄くするように言う。
中央家
方子は朝から美容院。玉子は8時半まで寝ている。娘の結婚式の朝は家族で赤飯を食べたいと思っていた玉之輔は赤飯の用意がされていなくて怒る。
赤飯を作るのは手間だと素子にも言われる。そうだよ、「あしたからの恋」でも和菓子屋に頼んでたもんねえ。
玉子は挨拶もせず慌ただしく出かけて行った。方子は美容院へ行って着つけもしてもらう。着物くらい自分で着られないのか!と怒る玉之輔だったが、方子は娘時代から着ていて身につくもので、娘時代は空襲で着物がなくなり、着物が着れるようになったのは最近だという。そう言われると何も言えないな。
玉之輔は理想の結婚式の朝が迎えられずガッカリ。素子は赤いごはんということで玉之輔のためにチキンライスを作っていた。
木下家
2階が出てくるのは珍しい! 行司は桔梗が滝本新太郎にプレゼントされたシャツばかり着ていると三三九に告げ口。滝本はあれから毎日店に通っている。
控え室
落ち着かない玉之輔。愛と歌が顔を出す。愛の髪の毛はつけ毛? ヅラ? 愛も今日は着物。乙美、唯一も入ってくるが、乙美は落ち着かず、唯一に水を求めた。乙美は着物姿の愛が最初は誰か分からず、愛と分かると馬子にも衣裳と笑う。
ポップな「花嫁人形」のBGM。花嫁衣装に着替えた玉子はおにぎりを食べながら、暑がる。
寺川家側の控室
百子が列席者と話をしているが、明子は涙、涙。
ロビー
乙美に馬子にも衣装と言われ、愛は怒っていた。元気が愛と歌を呼びに来て、愛に見惚れる。「よく似合うよ、着物っていいねえ、女らしい」と褒め、一瞬で機嫌が直る愛。
式が始まっても泣き通しの明子。玉子は明子を見て笑い出す。
式が始まり厳粛なムード。
三三九はいつも通りの営業。お昼にも滝本が顔を出した。今度の日曜日に祭りに行かないかと桔梗を誘う。
結婚式場
明子が泣きながら挨拶し、方子、素子は下を向いて笑いをこらえる。マジ笑いっぽいのが面白い。泣いていてまともに読めない明子。
育が魚平を訪ねた。中が熊取酒店から出てきて、結婚式で留守だと教えた。式が11時と聞いた育は式が1時間、披露宴が2時間と計算し、中にお礼を言って去った。
ロビー
緊張で震えが止まらない乙美に水を持っていく唯一に歌は”人”という字を3回書いて水を飲むと震えが止まると教えた。
披露宴会場
乙美が人と書いて水を飲む。
百子 元気 七之輔 明子 玉子 乙美 玉之輔 方子の並びで客を迎える。
七之輔や明子まで水を欲しがる。
三三九
タバコを吸ってくつろぐ滝本と祭りについて話す桔梗に皿洗いを命じる三三九。そこへ育が来店し、3時まで時間を潰すからゆっくり焼き鳥を焼いてほしいと頼んだ。ビールも小瓶ではなく、でっかいやつを注文。
魚平
店の前で待つ健二。歌が帰ってきて、家に入れた。ラブちゃんの結婚式かと思って慌てたと歌に話す。愛は船で紀州に行く新婚夫婦を送りに行った。歌が着替えに行くと、育が訪ねてきた。「松永の娘、体操の先生」だと伝えてほしいというと、健二は「どうりでミニグラマーだと思った」と笑う。どういう意味!?
レストラン
BGMは「世界は二人のために」のインスト。愛と同じテーブルにつく元気。船はいいねと話し合う2人。愛は船は好きだが、芦ノ湖の遊覧船くらいしか乗ったことがない。元気は大西洋航路というものもあるよと教える。お互い旅行のために金持ちと結婚したくないと笑う。
後で入ってきた唯一と素子。「あの2人怪しいと思う」と愛と元気を見ていう素子だったが、唯一はラブちゃんには魚屋の次男がいるよと教える。
控え室
玉子は玉之輔に帰るように言うが、玉之輔は後ろ髪を引かれるようだと帰りたがらない。玉子の着替えを覗いて怒られる。
志村家
育にカルピスを出す歌。育は父が恋煩い、父は本気だと話す。名古屋に様子を見に行った育は今の父は濡れちゃった新聞紙みたいにぐちゃぐちゃになったという。歌に頼まれてケーキを買って帰ってきた健二は歌に再婚話があることを聞かされびっくり。
育の父は55歳。製薬会社勤務。身体健全、血圧正常。お酒とたばこを少々。家族は娘一人。多少の貯金有。退職金有。
健二は、おばさんは年でもないが、この縁談を逃すとそうそういい縁談はないと育と一緒になって勧める。
育は愛さんさえよければ名古屋へというが、健二は愛もいずれ結婚するだろうという。ラブちゃんは24歳だし…などと言うと、とうに24を過ぎたという育が縁がなかったから結婚しなかったのだと話しだす。最大の理由は父。父がずっと一人だったのも育がいたから。親子とはそういうもの。
10月には父が定年退職し、友達の会社で同じ研究をしていくので、東京に帰ってくる。
やっぱり、55歳で定年退職して悠々自適な人なんていないよねえ。
中央家
方子、玉之輔、素子が帰ってきた。方子は9月の結婚式なんてやるもんじゃないと汗を拭く。玉之輔は、すぐに手酌で酒を飲みだした。7時半に玉子たちを見送りに行く素子が玉之輔を誘うが、方子は断る。
玉之輔は結婚式の朝、親子そろって赤飯を食べ「おめでとう」と祝い、娘が挨拶をいう…そんな朝を迎えたかったと泣きだす。方子は、よくよくお赤飯が好きなのねとあきれ、素子は自分の時にそうするとなぐさめる。
そうしたいのなら自分で準備したっていいじゃないかー! 赤飯は面倒だと方子にも素子にも言われてるのに聞く耳持たずに逆切れ。
熊取家
仲人に大満足な乙美。
♬めでためでたの~と「花笠音頭」をご機嫌で歌い出す。
志村家
育と健二で歌の再婚話をし、分かってくれなかったら愛を一発殴ると育が言いだすので、歌も健二も慌てる。
レストラン
元気に歌が再婚話を断ったことを笑顔で話す愛。元気は歌が断ったのは愛への遠慮ではないかといいながらタバコスパスパ。
今回の元気は金田一やってる時くらい毛量あるな。
どうせ私は偏屈で了見が狭いと機嫌が悪くなる愛にかわいい奥さんになれないぞという元気。すぐこういうこと言うから、あんまり好きじゃないのよ。愛は先に帰ろうとしたが、明子と玉子が顔を出し、相変わらず明子は泣いていて、帰りそびれた。
結局、元気と明子たちを見送って一緒に帰ってきた愛。別れ際、元気は愛にお礼を言うと、魚平から健二が出てきて、愛を引っ張ってどこかへ。
三三九
桔梗は祭りに行く日を楽しみに「村祭」を口ずさみながらカレンダーに丸印をつけていた。
三三九は祭りに行くことを反対する。
健二は愛を連れて来店し、ビール1つとコップ2つを注文。「母さんを結婚させろ」と愛に言う。(つづく)
予告
ムッとして帰ってきた愛が着物を脱ぎだし、頭もぐしゃぐしゃにする。
三三九
「村祭」を歌い続ける桔梗。行司は、そんな桔梗をデモっていると三三九に言う。
金八先生もだけど、昭和の予告の出し方って今とは違うよな。
愛には元気より健二の方がいいと思うんだがな…違うだろうことは分かるよ。
